コマンド行からCRMを起動すると、CRM Command Line Consoleのウィンドウにプロンプトが表示されます。アクティブ・リンクが存在する場合はすべて停止されます。
CRMには、
RSTRTLOGと
BLOBLOGという2種類のログ・ファイルがあり、これらは
$APPDIR内に格納されます。
RSTRTLOGはリカバリ・プロセス中に使用されるトランザクション状態のログであるのに対し、
BLOBLOGログにはセッションおよびリンク情報が格納されます。ログ・ファイルを削除する場合は、関係するリンクごとにコールド・スタートが必要です。
CRMLOGSコマンドを使用して、
CRMログ・ファイルのコンテンツおよび状態を表示できます。
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0 =トレーシングなしです。このレベルに設定すると CRMトレーシングを効率的に無効化でき、トレース・ファイルが存在する場合は閉じます。この後、トレーシングを再開すると新規のファイルが作成され、ファイル名には小さな数字から順に番号の接尾辞が付きます。
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1 =最小限のトレーシングです。このレベルでは、主要イベントのみが CRMでトレースされます。これはアプリケーションの会話のシーケンスを決定するだけには十分です。
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2 =中レベルのトレーシングです。このレベルでは、すべてのI/Oバッファも CRMでトレースされます。
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3 =最大のトレーシングです。このレベルでは、すべてのAPPC動詞も CRMでトレースされます。
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APPC Stack APIトレースは、CRMコマンドの-sオプションを使用して有効化または無効化されます(「一般オプション」を参照)。一般に、有効化すると、すべてのAPIコールのパラメータおよび結果が表示されます。使用されるスタックによっては、トレースを有効化するために
CRMの他のオプション(ベンダー指定の環境変数など)をアクティブ化する必要がある場合があります。
ユーティリティcrmretrcにデータを入力するためのスプール・トレース・コピーを保存します。
注意:
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-Pおよび -RはすべてのCRMリンクに影響します。
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-Pと
-Rは同時に設定できますが、ポーリング間隔のみが有効になり、再試行間隔は無視されます。リンクがCRMユーティリティ(たとえば、
CRMLKOFF)により停止された場合、
-Rは無効です。
APPDIRはアプリケーション・ディレクトリに設定する必要があります。
CRMは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
UNIXコマンド行からCRMを起動すると、次のCRM Command Line Consoleが表示されます。
CRMLOGSコマンドを使用して2つの
CRMログ・ファイルのコンテンツおよび状態を表示します。
RSTRTLOGはリカバリ・プロセス中に使用されるトランザクション状態のログで、
BLOBLOGログにはセッションおよびリンク情報が格納されます。ログ・ファイルを削除する場合は、関係するリンクごとにコールド・スタートが必要です。
group2のRSTRTLOGログ・ファイルを表示するには、次を入力します。
group1のBLOBLOGログ・ファイルを表示するには、次を入力します。
crmretrcは、CRMからコマンド行で指定されたトレースを取得します。このコマンドはCRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用できます。CRMは通常MFで使用されるため、このコマンドはオープン・システムでのみ使用できます。
crmretrcは、正常に完了した場合は0を戻し、エラー・メッセージで失敗した場合は1を戻します。
crmlkonは、コマンド行で指定されるすべてのCRMリンクを起動します。このコマンドは、CRMサーバーの起動時に個別のリンクが1つ以上起動しない場合に便利です。CRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用します。
crmlkonはスクリプト内で使用した場合、コマンドがターゲットCRMに送信されると
0を戻します。コマンドがターゲットCRMに送信されなかった場合は
1を戻します。
linknameが置かれているCRMを実行しているマシンのIPホスト名およびポートを指定します。
crmlkonはコマンドの構文のみをチェックします。リンクが実際にアクティブ化されたかどうかを判別するには、jsnacrmまたはメインフレームベースのファシリティのいずれかを個別に使用する必要があります。コマンドがCRMに送信されなかった場合は、
crmlkonは、冗長モードのときはエラー・メッセージをプリントし、エラー・コード1で終了します。正常に完了した場合は、
crmlkonは終了コード0で終了します。
crmlkoffは、コマンド行で指定されるすべてのCRMリンクを停止します。このコマンドは、CRMサーバーの起動時に個別のリンクを1つ以上停止する必要がある場合に便利です。このコマンドはCRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用できます。スクリプト内で使用した場合、コマンドがターゲットCRMに送信されると0を戻します。コマンドがターゲットCRMに送信されなかった場合は1を戻します。
crmlkoffはコマンドの構文のみをチェックします。リンクが実際に非アクティブ化されたかどうかを判別するには、
jsnacrmまたはメインフレーム・ベースのファシリティのいずれかを個別に使用する必要があります。コマンドがCRMに送信されなかった場合は、
crmlkoffは、冗長モードのときはエラー・メッセージをプリントし、エラー・コード
1で終了します。正常に完了した場合は、
crmlkoffはコード
0で終了します。
crmdownは、コマンド行で指定されるCRMをシャットダウンします。このコマンドはCRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用できます。スクリプト内で使用した場合、コマンドがターゲットCRMに送信されると
0を戻します。コマンドがターゲットCRMに送信されなかった場合は
1を戻します。
ポート5000のmach1で動作しているCRMを停止するには、次のようにします。
crmdownはコマンドの構文のみをチェックします。コマンドがCRMに送信されなかった場合は、
crmdownは、冗長モードのときはエラー・メッセージをプリントし、エラー・コード
1で終了します。正常に完了した場合は、
crmdownはコード
0で終了します。