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SNAコンポーネントの管理

SNAコンポーネントの管理
この項の各トピックでは、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAアプリケーションを管理するためにCommunications Resource Manager (CRM)で管理者によって実行されるアクティビティについて説明します。
スタック管理および構成用のインタフェースは、スタック・プロバイダにより異なり、このガイドでは説明していません。ご使用の環境で使用されているスタックに関するベンダー・ドキュメントを参照してください。
このセクションのトピックは次のとおりです:
CRMの起動
CRMはPU 2.1サーバーと直接通信してSNA接続性を提供するサーバーです。これらのサーバーは手動で起動できます。PU 2.1サーバーは、常にCRMの前に起動する必要があります。また、両方のサーバーとも、関連付けられているOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayを起動する前に起動する必要があります。
CRMは次の方法で起動できます。
UNIXの場合は、コマンド行でCRMコマンドを入力します。
UNIX上でのCRMの起動
CRMを適切に起動するには、次のタスクを完了します。このCRMの起動方法は、HP-UX 11.23またはメインフレーム上でCRMを分散構成している場合にのみ使用します。
1.
APPDIRをアプリケーション・ディレクトリに設定します
2.
PU2.1サーバーの起動に関する詳細は、SNAスタック・ベンダーから提供される操作ドキュメントを参照してください。SNAスタックは、CRMの起動前に起動し、アクティブ化されている必要があります。
3.
コマンド行でCRMコマンドを入力します。
CRMコマンド
CRMコマンドによりCommunications Resource Managerが起動します。UNIXコマンド行からCRMを起動すると、CRM Command Line Consoleのウィンドウにプロンプトが表示され、これを終了すると、すべてのアクティブ・リンクがシャット・ダウンされます。
Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayごとにCRMを1つ、また、CRM定義ごとにスタックを1つ、それぞれ構成する必要があります。各スタックが1つ以上のSNAリンクを管理できます。
CRMには、RSTRTLOGBLOBLOGという2種類のログ・ファイルがあり、これらは$APPDIR内に格納されます。RSTRTLOGはリカバリ・プロセス中に使用されるトランザクション状態のログであるのに対し、BLOBLOGログにはセッションおよびリンク情報が格納されます。ログ・ファイルを削除する場合は、関係するリンクごとにコールド・スタートが必要です。CRMLOGSコマンドを使用して、CRMログ・ファイルのコンテンツおよび状態を表示できます。
CRMコマンド行の例:
CRM [ -t 0|1|2|3 ] [-p<nbr>] [-s] [-n <type>:#:#] [-u <keyfile>] <addr> <group>
コマンド行オプション
次の表で、CRMコマンドに有効なオプションについて説明します。
 
ファミリ、ポート、アドレスの形式の//hostname:port_addrまたはsockaddr_inを使用してTCP/IPアドレスを指定します。
FFFFはプロトコル・ファミリの16進値で、INETファミリの場合は常に0x0002です。
PPPPは、未使用のTCP/IPポートの16進値です。
AAAAAAAAは、CRMを実行しているマシンのIPアドレスの16進値です。
次の項では、CRMの起動用の異なるオプションのうちの3つの例を示します。
CRMおよびCRM Command Line Consoleの起動
UNIXコマンド行からCRMを起動するには、次のようなコマンドを使用します。
CRM -t 0 //myhost:5587 GROUP2 /dev/null>std.out 2>std.err &
UNIXコマンド行からCRMを起動すると、次のCRM Command Line Consoleが表示されます。
$ CRM -t 0 //myhost:5587 GROUP2
A Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Resource Manager started Thu Dec 11
18:40:49.098 1997
[CRM]

Console active. Enter commands
?>
da => Display active tasks
dl => Display remote links
ds => Display link statistics
dt => Display trace status
st => Start all links
sh => Stop all links and terminate
si => Terminate immediately (no quiesce)
バックグラウンドで動作しているCRM Command Line ConsoleによるCRMの起動
バックグラウンドで動作しているコンソールによってCRMを起動するには次のようなコマンドを使用します。
$ CRM -t 0 //myhost:5587 GROUP2 <dev/null>std.out 2>std.err &
詳細トレーシングおよびAPPC Stack APIトレーシングによるCRMの起動
ホスト/ポート・アドレスを使用してコマンド行から詳細トレーシングおよびAPPC Stack APIトレーシングを有効にしてCRMを起動するには、次のようなコマンドを使用します。
CRM -t 2 -s //myhost:5587
診断
CRMは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
z/OS MVS上でのCRMの起動
z/OS MVSプラットフォームでは、ジョブ制御言語(JCL)を使用して環境設定およびCRMの起動を行います。
1.
APPDIR=<High level qualifier for datasets to be created in APPDIR>
2.
注意:
CRMがz/OS MVSプラットフォームにインストールされている場合は、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayが異常終了してもCRMを再起動する必要はありません。tmshutdownでは、CRMはシャットダウンされません。CRMをシャットダウンするにはcrmdownユーティリティを実行する必要があります。この永続機能があるのは、z/OS MVSバージョンおよびz/OS UNIXバージョンのCRMのみです。
CRMコマンド用のサンプルJCL
この項では、CRMコマンドを実行する際に使用可能なSETコマンドの説明およびJCLの例を示します。
SET STARTCMD
CRMコマンド行パラメータを設定します。
SET OBJLIB
CRM実行可能ファイルがインストールされているPDSEライブラリの名前を指定します。
SET DATA
ENVFILEを含むデータセットを指定します。
SET ENVFILE
CRMの環境変数を含むPDSメンバーの名前を指定します。サンプル・メンバーのENVは、ご使用の製品に付属しています。
SET SIZE
CRMタスクの実行用の領域サイズを定義します。このオプションの推奨設定は0Mで、CRMを起動し、必要なサイズにまで到達するようにできます。
SET ENV
ENVFILE DD名を指定します。この値は事前設定されており、変更できません。
SET CEE
LEランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CEEはIBM Language Environmentデータセットの接頭辞に設定する必要があります。Language EnvironmentはCRMの実行に必要です。
注意:
これらのライブラリがシステムのリンク・ライブラリの連結にない場合は、SET CEE行を非コメント化し、STEPLIB連結を調整します。
SET CBC
C/C++ランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CBCはIBM C++データセットの接頭辞に設定する必要があります。
リスト3-1 CRMコマンド用のサンプルcrmstart.jcl
//***************************************************************
//* THIS JOB IS USED TO RUN THE CRM PROCESS. *
//* *
//* @(#)$Id: crmstart.jcl,v 1.3 2001/05/07 23:41:27 crount Exp $*
//* Copyright (c)2000 BEA Systems, Inc., all rights reserved. *
//***************************************************************
//* YOU MUST SET THE ENVIRONMENT VARIABLES NEEDED BY SNACRM *
//***************************************************************
//***************************************************************
//* USE THE SET STATEMENTS TO SET THE APPROPRIATE VALUES *
//* STARTCMD IS THE CRM COMMAND LINE *
//* OBJLIB IS THE LOAD LIBRARY CONTAINING THE PROGRAM EXECUTABLES*
//* DATA IS THE DATASET THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARIABLES *
//* ENVFILE NAMES THE MEMBER THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARS *
//* RUNOPTS SETS ANY DESIRED LE RUNTIME OPTIONS (OPTIONAL) *
//* SIZE SETS THE REGION SIZE FOR THE SNACRM PROCESS. 0M SETS NO *
//* LIMITS ON THE REGION SIZE *
//* TAILOR YOUR JCL FOR THE BELOW IF THESE LIBRARIES ARE NOT *
//* IN YOUR SYSTEM LINK LOAD LIBRARY CONCATENATION *
//* CEE IS THE HLQ FOR THE LE RUNTIME LIBRARY *
//* CBC IS THE HLQ FOR THE C/C++ RUNTIME LIBRARY *
//***************************************************************
// SET STARTCMD='"//<address>:<port>" <group>'
// SET OBJLIB=
// SET DATA=
// SET ENVFILE=ENV
// SET RUNOPTS=
// SET SIZE=0M
// SET ENV='ENVAR("_CEE_ENVFILE=DD:ENV")'
//* SET CEE=CEE,CBC=CBC
//CRM EXEC PGM=CRM,REGION=&SIZE,
// PARM='POSIX(ON) &ENV &RUNOPTS/&STARTCMD'
//STEPLIB DD DSN=&OBJLIB,DISP=SHR
//* DD DSN=&CEE..SCEERUN,DISP=SHR
//* DD DSN=&CBC..SCLBDLL,DISP=SHR
//MSGFILE DD SYSOUT=*
//TRACE DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//ENV DD DSN=&DATA(&ENVFILE),DISP=SHR
//
 
メインフレームでの個別のCRM構成の作成
TMAには、CRM関連の構成(CICSLINKSおよびSNASTACKS)を、メインフレーム上で独立に保存および管理できる柔軟性が備わっています。
具体的には、TMAではDM_SNASTACKSDMCONFIGで構成されているかどうかが自動的に確認されます。構成されている場合、TMAはDMCONFIGDM_SNASTACKSおよびDM_SNALINKS構成を使用します。そうでない場合、TMAはメインフレーム上のCRM構成を使用します。メインフレーム上にCRM構成がない場合、TMAはシャットダウンし、ULOGにエラーが記録されます。
この柔軟性を使用するには、CRM側とTMA SNA側の両方で次の手順を実行します。
CRM側およびTMA SNA側両方ですべての構成を行ったら、まずCRMを起動し、次にTMA SNA Gatewayを起動します。ULOGを使用して、TMA SNA Gatewayが正常にCRMに接続しているかどうかを確認できます。
CRM側の構成
こちら側では、次の手順を実行します。
1.
...
// SET STARTCMD='-t 3 "//zsvr:8001" CRM8001'
//CFG DD DSN=&DATA(&CFGFILE),DISP=SHR
//SET CFGFILE=CFG
...
CFGはDDカードで、メインフレーム上の個別のCRM構成を指定します。
SET CFGFILEは、CRM上のSTACKおよびLINK構成を含むPDSメンバーの名前を示します。
2.
CRMごとにデータセット・メンバー(CFG)を作成し、LINKおよびSTACKパラメータを設定します。表3-2に、CRM構成で使用可能なすべてのパラメータを示します。リスト3-2は、CRM構成のサンプルです。
 
DMCONFIG*DM_SNASTACKSSTACKTYPEと同じですが、指定できる値はVT210のみです。
DMCONFIG*DM_SNASTACKSLOCALLUと同じです。
DMCONFIG*DM_SNASTACKSLTPNAMEと同じです。
DMCONFIG*DM_SNASTACKSSTACKPARMSと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSRDOMと同じです。RDOMの値はDMCONFIGDM_REMOTEのドメイン名と一致する必要があるため、SNAGWは構成をマップできます。
DMCONFIG*DM_SNALINKSLSYSIDと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSRSYSIDと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSRLUNAMEと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSMODENAMEと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSSTARTTYPEと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSMAXSESSと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSMINWINと同じです。
DMCONFIG*DM_SNALINKSMAXSYNCLVLと同じです。
リスト3-2 CRM構成のサンプル
...
[STACK]
STACKTYPE=VT210
LOCALLU=CRMLU05
LTPNAME=*
STACKPARMS=wasa
[LINK]
RDOM=MVSDOM
LSYSID=CR05
RSYSID=CICS
RLUNAME=CICSA
MODENAME=SMSNA100
SECURITY=LOCAL
STARTTYPE=COLD
MAXSESS=8
MINWIN=4
MAXSYNCLVL=2
...
 
次に、CRMコマンド用のJCLサンプル(メインフレーム上の個別のCRM構成)を示します。
リスト3-3 CRMコマンド用のJCLサンプル(メインフレーム上の個別のCRM構成)
//***************************************************************
//* THIS JOB IS USED TO RUN THE CRM PROCESS. *
//* *
//* @(#)$Id: crmstart.jcl,v 1.3 2001/05/07 23:41:27 crount Exp $*
//* Copyright (c)2000 BEA Systems, Inc., all rights reserved. *
//***************************************************************
//* YOU MUST SET THE ENVIRONMENT VARIABLES NEEDED BY SNACRM *
//***************************************************************
//***************************************************************
//* USE THE SET STATEMENTS TO SET THE APPROPRIATE VALUES *
//* STARTCMD IS THE CRM COMMAND LINE *
//* OBJLIB IS THE LOAD LIBRARY CONTAINING THE PROGRAM EXECUTABLES*
//* DATA IS THE DATASET THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARIABLES *
//* ENVFILE NAMES THE MEMBER THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARS *
//* RUNOPTS SETS ANY DESIRED LE RUNTIME OPTIONS (OPTIONAL) *
//* SIZE SETS THE REGION SIZE FOR THE SNACRM PROCESS. 0M SETS NO *
//* LIMITS ON THE REGION SIZE *
//* TAILOR YOUR JCL FOR THE BELOW IF THESE LIBRARIES ARE NOT *
//* IN YOUR SYSTEM LINK LOAD LIBRARY CONCATENATION *
//* CEE IS THE HLQ FOR THE LE RUNTIME LIBRARY *
//* CBC IS THE HLQ FOR THE C/C++ RUNTIME LIBRARY *
//***************************************************************
// SET STARTCMD='"//<address>:<port>" <group>'
// SET OBJLIB=
// SET DATA=
// SET ENVFILE=ENV
// SET CFGFILE=CFG
// SET RUNOPTS=
// SET SIZE=0M
// SET ENV='ENVAR("_CEE_ENVFILE=DD:ENV")'
//* SET CEE=CEE,CBC=CBC
//CRM EXEC PGM=CRM,REGION=&SIZE,
// PARM='POSIX(ON) &ENV &RUNOPTS/&STARTCMD'
//STEPLIB DD DSN=&OBJLIB,DISP=SHR
//* DD DSN=&CEE..SCEERUN,DISP=SHR
//* DD DSN=&CBC..SCLBDLL,DISP=SHR
//MSGFILE DD SYSOUT=*
//TRACE DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//ENV DD DSN=&DATA(&ENVFILE),DISP=SHR
//CFG DD DSN=&DATA(&CFGFILE),DISP=SHR
//
 
TMA SNA側の構成
こちら側では「Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayの構成」に従って、TMA SNA Gatewayを構成します(「オプションA: DMCONFIGファイルの編集」「*DM_SNASTACKSセクションを追加します」および「*DM_SNALINKSセクションを追加します」を除く)。
CRM Monitorの使用
CRM Monitorは、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を介したCRMサーバーへの接続およびモニターを可能にするJavaアプリケーションです。CRM Monitorを使用してリンク・ステータスやアクティビティのモニター、およびCRMサーバーの診断トレーシングの開始または停止ができます。CRM Monitorでは、リモートのCRMサーバーへのネットワーク接続をTCP/IPネットワーク接続を介して行います。CRM Monitorはメインフレーム上ではなく、Gatewayとともにインストールされます。
WindowsデスクトップからのCRM Monitorの起動
CRM MonitorがWindows上にインストールされている場合は、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAのインストール時にデスクトップの「スタート」メニュー内にショート・カットが作成されます。
デスクトップからCRM Monitorを起動するには、次のようにします。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「BEA Weblogic E-Business Platform」→「Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA 10g R3」→「CRM Monitor」の順に選択します。
コマンド行からのCRM Monitorの起動
CRM Monitorは、UNIXのコマンド行からも起動できます。
プラットフォーム。
コマンド行からCRM Monitorを起動するには、次のようにします。
java -jar crmmon.jar
CRM Monitorオプションの設定
図3-1に、CRM Monitorの表示例を示します。
図3-1 CRM Monitorの表示
CRM Monitorの起動後、次の指示に従ってCRM Monitorオプションを設定します。
1.
CRMをモニターするには、「CRMアドレスを入力」テキスト・ボックスにCRMアドレスを次の形式で入力します。
//host:port
この場合、hostはCRMホスト・マシンを明示的に指定し、portはCRMホスト・マシン上のCRMのポート数を指定します。
この値は、CRM Monitorの起動インスタンスごとに1回のみ入力できます。
2.
CRMトレースを停止: CRMトレーシングを無効化し、トレース・ファイルが存在する場合はそれを閉じます。CRMコマンドの「トレース・オプション」の項で説明しているように、このオプションは、トレース・レベル0です。
最小限のCRMトレースを設定: 主要イベントのみのトレーシングを設定します。このレベルはアプリケーションの会話のシーケンスを決定するだけには十分です。CRMコマンドの「トレース・オプション」の項で説明しているように、このオプションは、トレース・レベル1です。
中レベルのCRMトレースを設定: 主要イベントおよびすべてのI/Oバッファのトレーシングを設定します。CRMコマンドの「トレース・オプション」の項で説明しているように、このオプションは、トレース・レベル2です。
最大のCRMトレースを設定: 主要イベント、すべてのI/OバッファおよびすべてのAPPC動詞のトレーシングを設定します。CRMコマンドの「トレース・オプション」の項で説明しているように、このオプションは、トレース・レベル3です。
注意:
CRM Monitorではトレース・データは表示されません。このデータは、CRMサーバーのAPPDIRディレクトリ下のファイル内に格納されます(APPDIRはCRMディレクトリと関連付けられている変数の名前です)。トレース・ファイルの場所および解釈方法のご質問は、オラクル社カスタマー・サポートにお問い合せください。
CRMトレースの時間タグ情報は、現在のシステムの時間を反映している必要があります。UNIXおよびMVSシステムで正しいタイム・ゾーン情報が使用されるようにするには、TZ環境変数が正しく設定されていることが重要です。システムでこの変数が正しく設定されていない場合の詳細は、システムのドキュメントを参照してください。
3.
APPCスタック・トレースの開始: APPCスタックのトレーシングを設定します。このオプションは一般に、すべてのAPIコールのパラメータおよび結果を表示します。使用されるスタックによっては、ベンダー指定の環境変数など、他のオプションをアクティブ化する必要がある場合があります。このオプションは、前述のどのトレース・オプションとも同時に選択できます。このオプションは、「CRM」の項で説明している-sオプションに対応します。
APPCスタック・トレースを停止: APPCスタック・トレースが設定されている場合は、これを無効化します。
注意:
4.
 
単一のCRMに接続される複数のSNA Gateway
概要
TMA CRMでは、複数のGatewayが単一のCRMプロセスによって提供されるリソースに接続して、それらのリソースを使用できます。この機能により、SNA Gatewayレベルでのワークロードを分散しながら、CRMをホストしているコンピュータで必要な処理負荷を大幅に削減できます。
複数のGatewayにより、Tuxedoアプリケーションのロード・バランシングおよびフェイルオーバーに対するメインフレームが提供されます。
複数Gatewayサポートの利点
複数Gatewayサポートの主な利点は、CRMが1つ以上のSNA Gatewayからの同時接続をホストできることです。このアプローチにはその他に、次のような利点があります。
複数Gateway接続
CRMは、単一の通信ポイント、つまりコンポーネント(SNA Gatewayなど)がその接続リクエストをアドレス指定できる単一のリスナー・ソケット(ホストIPアドレスおよびポート番号によって指定されます)を提供します。新規接続リクエストはそれぞれ、そのコンポーネント接続を専用で処理するサーバー・ソケットに渡されます。
CRMでは、次のコンポーネントの接続/切断シナリオが重視されます。
CRMに接続する最初の(または唯一の) Gatewayでは、CRMはVTAMインタフェースを初期化して、CICSやIMSなどのメインフレーム・システムとのリンクを確立するための構成情報をGWSNAXから受け取ります。
CRM構成が完了すると、GWSNAXは、CRMがリクエストの処理を開始できるようになったことを示すレスポンスを受け取ります。
クライアントがTuxedo SNA Gatewayであり、現在CRMに接続しているGatewayが他にもある場合、GWSNAXは構成のアップロード操作をバイパスします。この場合、最初のTuxedo SNA GatewayクライアントがすでにCRM構成情報を提供しているため、構成情報は不要です。
複数Gatewayのシャットダウン
Oracle Tuxedo SNA Gatewayは、次の順番に行われる切断およびシャットダウン手順をサポートします。
シャットダウン中にGatewayが切断され(ソケット接続が閉じられ)、フェーズ1シャットダウン・プロセスがその接続に対してのみ開始されます。フェーズ1シャットダウンは「停止保留中」状態であり、次のことが行われます。
他のGatewayがまだ接続されている場合は、CRMはフェーズ2シャットダウン・プロセスには進みません。メインフレーム・システムへのリンクはアクティブなままになり、CRMは接続されている他のGatewayについては通常の処理を続行します。
最後の(または唯一の) GatewayがシャットダウンまたはCRMとの接続を閉じることをリクエストした場合、CRMは「シャットダウン・プロセス(最後のものを除くすべてのGateway)」で説明されているように、そのGatewayに対してフェーズ1シャットダウン・プロセスを実行します。ただし、フェーズ1シャットダウン・プロセスが完了している場合は、CRMはフェーズ2シャットダウン・プロセスに進み、次のことが行われます。
インバウンド・リクエストのロード・バランシング
TMA SNAアダプタはロード・バランシング機能を利用して、メインフレームから、CRMに接続されている現在アクティブなSNA Gatewayにリクエストをディスパッチします。メインフレームからGWSNAXへのリクエストは常に、ラウンドロビン方式によってロード・バランシングされます
トランザクション・アフィニティ
メインフレームからGWSNAXへのリクエストがトランザクション・コンテキストで呼び出された場合、このリクエストはそのトランザクションが中断またはコミットされるまで、常に同じGWSNAXにディスパッチされます。
リンクのアクティブ化および非アクティブ化
コマンド行からいずれかのリンク・コマンドを1つ実行して、DMCONFIGファイルのDM_SNALINKSセクションで定義されているCRMリンクをアクティブ化および非アクティブ化できます。リンクのアクティブ化および非アクティブ化に使用されるコマンドには次の2つがあります。
z/OS多重仮想記憶(MVS)プラットフォーム上でジョブ制御言語(JCL)を使用して環境設定およびリンク・コマンドの起動を行うこともできます。次の項で、MVSオペレーティング・システムで使用可能なリンク・コマンドおよびサンプルのJCLについて説明します。
crmlkonコマンド
crmlkonコマンドは1つ以上の指定CRMリンクを起動します。
 
crmlkonは、コマンド行で指定されるすべてのCRMリンクを起動します。このコマンドは、CRMサーバーの起動時に個別のリンクが1つ以上起動しない場合に便利です。このコマンドはCRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用できます。スクリプト内で使用でき、コマンドがターゲットCRMに送信されると0を戻します。コマンドがターゲットCRMに送信されなかった場合は1を戻します。
次に、crmlkonコマンド行の例を示します。
 
crmlkon -n<hostname:port> [-v -i -h -u<keyfile>] <linkname> ...
次に、コマンド行オプションについて説明します。
コマンド行オプション
次の表で、crmlkonコマンドに有効なオプションについて説明します。
 
エラーを無視します。複数のリンクを指定した場合、CRMコマンドの発行時にエラーが発生すると、crmlkonはリンクの処理を停止し、戻ります。エラーはリンクごとに無視でき、続けて次の指定リンクを処理できます。
起動するリンクを指定します。これは、このリンクを定義するgwsnax.cfg内のDM_SNALINKSエントリです。複数のリンク名を指定できます。
-u<keyfile>
 
ポート5000のmach1上で動作するCRMで所有されるlink2およびcicstestリンクを起動するには、次のコマンドを使用します。
crmlkon -n mach1:5000 link2 cicstest
診断
crmlkonはコマンドの構文のみをチェックします。CRM Monitorを使用してリンクが実際にアクティブ化されたかどうかを確認します。詳細は、「CRM Monitorオプションの設定」を参照してください。コマンドがCRMに送信されなかった場合は、crmlkonは、冗長モードのときはエラー・メッセージをプリントし、エラー・コード1で終了します。正常に完了した場合は、crmlkonは終了コード0で終了します。
crmlkonコマンド用のサンプルJCL
この項では、crmlkonコマンドを実行する際に使用可能なSETコマンドの説明およびJCLの例を示します。サンプルのSETコマンドは、ご使用のシステムの構成を反映していない場合があります。ご使用の環境に合わせてSETコマンドをカスタマイズする必要があります。特定の設定に関する詳細は、システム管理者に問い合せてください。
SET LINKCMD
crmlkonコマンド行パラメータを設定します。このコマンド行パラメータの詳細は、「crmlkonコマンド」を参照してください。
SET OBJLIB
crmlkon実行可能ファイルがインストールされているPDSEライブラリの名前を指定します。
SET DATA
ENVFILEを含むデータセットを指定します。
SET ENVFILE
CRMLKONの環境変数を含むPDSメンバーの名前を指定します。サンプル・メンバーのENVは製品に同梱されています。
SET SIZE
crmlkonタスクの実行用の領域サイズを定義します。
SET ENV
ENVFILE DD名を指定します。この値は初期設定です。
SET CEE
LEランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CEEはIBM Language Environmentデータセットの接頭辞に設定する必要があります。Language Environmentは、crmlkonを実行するために必要です。
SET CBC
C/C++ランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CBCはIBM C++データセットの接頭辞に設定する必要があります。
注意:
これらのライブラリがシステムのリンク・ライブラリの連結にない場合は、SET CBC行を非コメント化し、STEPLIB連結を調整します。
リスト3-4 crmlkonコマンド用サンプルJCL
//***************************************************************
//* THIS JOB IS USED FOR THE STAND-ALONE LINK COMMAND *
//* TO ACTIVATE A REMOTE LINK. SEE USER GUIDE FOR MORE INFO *
//* *
//* @(#)$Id: crmlkon.jcl,v 1.10 2001/05/07 23:41:27 crount Exp $ *
//* Copyright (c)2000 BEA Systems, Inc., all rights reserved. *
//***************************************************************
//* YOU MUST SET THE ENVIRONMENT VARIABLES NEEDED BY CRMLKON *
//***************************************************************
//***************************************************************
//* LINKCMD INDICATES THE DISTRIBUTED SNACRM ADDRESS AND LINKNAME*
//* OBJLIB IS THE LOAD LIBRARY CONTAINING THE TUXEDO MAINFRAME *
//* ADAPTER FOR SNA PROGRAM OBJECTS *
//* RUNOPTS SETS ANY DESIRED LE RUNTIME OPTIONS *
//* DATA IS THE DATASET THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARIABLES *
//* ENVFILE NAMES THE MEMBER THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARS *
//* SIZE SETS THE REGION SIZE FOR THE SNACRM PROCESS *
//* TAILOR YOUR JCL FOR THE BELOW IF THESE LIBRARIES ARE NOT *
//* IN YOUR SYSTEM LINK LOAD LIBRARY CONCATENATION *
//* CEE IS THE HLQ FOR THE LE RUNTIME LIBRARY *
//* CBC IS THE HLQ FOR THE C/C++ RUNTIME LIBRARY *
//***************************************************************
// SET LINKCMD='-n<host name>:<port> <linkname>'
// SET OBJLIB=
// SET RUNOPTS=
// SET DATA=
// SET ENVFILE=ENV
// SET SIZE=1M
// SET ENV='ENVAR("_CEE_ENVFILE=DD:ENV")'
//* SET CEE=CEE,CBC=CBC
//CRMLKON EXEC PGM=CRMLKON,REGION=&SIZE,
// PARM='POSIX(ON) &ENV &RUNOPTS/&LINKCMD'
//STEPLIB DD DSN=&OBJLIB,DISP=SHR
//* DD DSN=&CEE..SCEERUN,DISP=SHR
//* DD DSN=&CBC..SCLBDLL,DISP=SHR
//ENV DD DSN=&DATA(&ENVFILE),DISP=SHR
//MSGFILE DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//
 
crmlkoffコマンド
crmlkoffコマンドは1つ以上の指定CRMリンクを停止します。
 
crmlkoffは、コマンド行で指定されるすべてのCRMリンクを停止します。このコマンドは、CRMサーバーの起動時に個別のリンクを1つ以上停止する必要がある場合に便利です。このコマンドはCRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用できます。スクリプト内で使用でき、コマンドがターゲットCRMに送信されると0を戻します。コマンドがターゲットCRMに送信されなかった場合は1を戻します。
次に、crmlkoffコマンド行の例を示します。
 
crmlkoff -n<hostname:port> [-v -i -h -u<keyfile>] <linkname> ...
コマンド行オプション
次の表で、crmlkoffコマンドに有効なオプションについて説明します。
 
エラーを無視します。複数のリンクを指定した場合、CRMコマンドの発行時にエラーが発生すると、crmlkonはリンクの処理を停止し、戻ります。エラーはリンクごとに無視でき、続けて次の指定リンクを処理できます。
停止するリンクを指定します。これは、このリンクを定義するDMCONFIG内のDM_SNALINKSエントリです。複数のリンク名を指定できます。
ポート5000のmach上で動作するCRMで所有されるlink1およびcicstestリンクを停止するには、次のコマンドを使用します。
crmlkoff -n mach:5000 link1 cicstest
診断
crmlkoffはコマンドの構文のみをチェックします。CRM Monitorを使用してリンクが実際にアクティブ化されたかどうかを確認します。詳細は、「CRM Monitorオプションの設定」を参照してください。コマンドがCRMに送信されなかった場合は、crmlkoffは、冗長モードのときはエラー・メッセージをプリントし、エラー・コード1で終了します。正常に完了した場合は、crmlkoffはコード0で終了します。
crmlkoffコマンド用のサンプルJCL
この項では、crmlkoffコマンドを実行する際に使用可能なSETコマンドの説明およびJCLの例を示します。サンプルのSETコマンドは、ご使用のシステムの構成を反映していない場合があります。ご使用の環境に合わせてSETコマンドをカスタマイズする必要があります。特定の設定に関する詳細は、システム管理者に問い合せてください。
SET LINKCMD
crmlkoffコマンド行パラメータを設定します。このコマンド行パラメータの詳細は、「crmlkonコマンド用のサンプルJCL」を参照してください。
SET OBJLIB
crmlkoff実行可能ファイルがインストールされているPDSEライブラリの名前を指定します。
SET DATA
ENVFILEを含むデータセットを指定します。
SET ENVFILE
crmlkoffの環境変数を含むPDSメンバーの名前を指定します。サンプル・メンバーのENVは製品に同梱されています。
SET SIZE
crmlkoffタスクの実行用の領域サイズを定義します。
SET ENV
ENVFILE DD名を指定します。
SET CEE
Language Environment (LE)ランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CEEはIBM LEデータセットの接頭辞に設定する必要があります。Language Environmentは、crmlkoffを実行するために必要です。
SET CBC
C/C++ランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CBCはIBM C++データセットの接頭辞に設定する必要があります。
注意:
リスト3-5 crmlkoffコマンド用サンプルJCL
//***************************************************************
//* THIS JOB IS USED FOR THE STAND-ALONE LINK COMMAND *
//* TO DEACTIVATE A REMOTE LINK. SEE USER GUIDE FOR MORE INFO *
//* *
//* @(#)$Id: crmlkoff.jcl,v 1.10 2001/05/07 23:41:27 crount Exp $*
//* Copyright (c)2000 BEA Systems, Inc., all rights reserved. *
//***************************************************************
//* YOU MUST SET THE ENVIRONMENT VARIABLES NEEDED BY CRMLKOFF *
//***************************************************************
//***************************************************************
//* LINKCMD INDICATES THE DISTRIBUTED SNACRM ADDRESS AND LINKNAME*
//* OBJLIB IS THE LOAD LIBRARY CONTAINING THE TUXEDO MAINFRAME *
//* ADAPTER FOR SNA PROGRAM OBJECTS *
//* RUNOPTS SETS ANY DESIRED LE RUNTIME OPTIONS *
//* DATA IS THE DATASET THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARIABLES *
//* ENVFILE NAMES THE MEMBER THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARS *
//* SIZE SETS THE REGION SIZE FOR THE SNACRM PROCESS *
//* TAILOR YOUR JCL FOR THE BELOW IF THESE LIBRARIES ARE NOT *
//* IN YOUR SYSTEM LINK LOAD LIBRARY CONCATENATION *
//* CEE IS THE HLQ FOR THE LE RUNTIME LIBRARY *
//* CBC IS THE HLQ FOR THE C/C++ RUNTIME LIBRARY *
//***************************************************************
// SET LINKCMD='-n<host name>:<port> <linkname>'
// SET OBJLIB=
// SET RUNOPTS=
// SET DATA=
// SET ENVFILE=ENV
// SET SIZE=1M
// SET ENV='ENVAR("_CEE_ENVFILE=DD:ENV")'
//* SET CEE=CEE,CBC=CBC
//CRMLKOFF EXEC PGM=CRMLKOFF,REGION=&SIZE,
// PARM='POSIX(ON) &ENV &RUNOPTS/&LINKCMD'
//STEPLIB DD DSN=&OBJLIB,DISP=SHR
//* DD DSN=&CEE..SCEERUN,DISP=SHR
//* DD DSN=&CBC..SCLBDLL,DISP=SHR
//ENV DD DSN=&DATA(&ENVFILE),DISP=SHR
//MSGFILE DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//
 
CRMログ・ファイルの確認
CRMLOGSコマンドまたはCRMLOGS JCLを使用して、CRMログ・ファイルの内容および状態を表示できます。
CRMLOGSコマンド
CRMLOGSコマンドを使用して2つのCRMログ・ファイルのコンテンツおよび状態を表示します。RSTRTLOGはリカバリ・プロセス中に使用されるトランザクション状態のログで、BLOBLOGログにはセッションおよびリンク情報が格納されます。ログ・ファイルを削除する場合は、関係するリンクごとにコールド・スタートが必要です。
コマンド行オプション
次の表で、CRMLOGSコマンドに有効なオプションについて説明します。
 
dalvs5:8002およびGROUP2CRMログ・ファイルの内容および状態を表示するには、次のコマンドを使用します。
CRMLOGS GROUP2 dalvs5:8002
診断
CRMLOGSは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
CRMLOGSコマンド用のサンプルJCL
次の項では、CRMLOGSコマンドを実行する際に使用可能なSETコマンドの説明およびJCLの例を示します。
SET LNKCMD
CRMLOGSコマンド行パラメータを設定します。
SET OBJLIB
CRMLOGS実行可能ファイルがインストールされているPDSEライブラリの名前を指定します。
SET DATA1
CRMLOGSに必須のパラメータ・ファイルFMBがインストールされていたPDSライブラリの名前を指定します。
SET DATA2
ENVFILEを含むデータセットを指定します。
SET ENVFILE
CRMLOGSの環境変数を含むPDSメンバーの名前を指定します。サンプル・メンバーのENVは製品に同梱されています。
SET SIZE
CRMLOGSタスクの実行用の領域サイズを定義します。
SET ENV
ENVFILE DD名を指定します。
SET CEE
LEランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CEEはIBM Language Environmentデータセットの接頭辞に設定する必要があります。Language Environmentは、CRMLOGSを実行するために必要です。
SET CBC
C/C++ランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CBCはIBM C++データセットの接頭辞に設定する必要があります。
リスト3-6 CRMLOGSコマンド用サンプルJCL
//***************************************************************
//* THIS JOB IS USED TO CHECK THE RECOVERY LOGS FOR *
//* OUTSTANDING TRANSACTION DATA. SEE USER GUIDE FOR MORE INFO *
//* *
//* @(#)$Id: crmlogs.jcl,v 1.6 2001/05/07 23:41:27 crount Exp $ *
//* Copyright (c)2000 BEA Systems, Inc., all rights reserved. *
//***************************************************************
//* YOU MUST SET THE ENVIRONMENT VARIABLES NEEDED BY CRMLOGS *
//***************************************************************
//***************************************************************
//* SNACMD IS USED TO SET THE DESIRED SNACRM GROUP NAME *
//* OBJLIB IS THE LOAD LIBRARY CONTAINING THE TMA SNA PROGRAM *
//* OBJECTS RUNOPTS SETS ANY DESIRED LE RUNTIME OPTIONS (OPTIONAL)*
//* DATA IS THE DATASET THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARIABLES *
//* ENVFILE NAMES THE MEMBER THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARS *
//* SIZE SETS THE REGION SIZE FOR THE SNACRM PROCESS *
//* ENV SETS THE ENVIRONMENT VARIABLES DD NAME *
//* TAILOR YOUR JCL FOR THE BELOW IF THESE LIBRARIES ARE NOT *
//* IN YOUR SYSTEM LINK LOAD LIBRARY CONCATENATION *
//* CEE IS THE HLQ FOR THE LE RUNTIME LIBRARY *
//* CBC IS THE HLQ FOR THE C/C++ RUNTIME LIBRARY *
//***************************************************************
// SET LOGSCMD=<group>
// SET OBJLIB=
// SET DATA=
// SET ENVFILE=ENV
// SET RUNOPTS=
// SET SIZE=10M
// SET ENV='ENVAR("_CEE_ENVFILE=DD:ENV")'
//* SET CEE=CEE,CBC=CBC
//CRMLOGS EXEC PGM=CRMLOGS,REGION=&SIZE,
// PARM='POSIX(ON) &ENV &RUNOPTS/&LOGSCMD'
//STEPLIB DD DSN=&OBJLIB,DISP=SHR
//* DD DSN=&CEE..SCEERUN,DISP=SHR
//* DD DSN=&CBC..SCLBDLL,DISP=SHR
//MSGFILE DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//ENV DD DSN=&DATA(&ENVFILE),DISP=SHR
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CRMの停止
z/OS CRMは、Gatewayが異常終了またはtmshutdownコマンドで終了されても起動し続けます。
CRMは次の方法で停止できます。
UNIXの場合は、コマンド行でcrmdownコマンドを入力します。
crmdownコマンド
crmdownコマンドは、コマンド行で指定されているCRMをシャットダウンします。
crmdownは、CRMサーバーを実行しているマシンと同じTCP/IPネットワーク内の任意のマシンから使用できます。スクリプト内で使用した場合、コマンドがターゲットCRMに送信されると0を戻します。コマンドがターゲットCRMに送信されなかった場合は1を戻します。
次に、crmdownコマンド行の例を示します。
crmdown -n<hostname:port> [-v -i -h -u<keyfile>]
コマンド行オプション
次の表で、crmdownコマンドに有効なオプションについて説明します。
 
エラーを無視します。複数のリンクを指定した場合、CRMコマンドの発行時にエラーが発生すると、crmlkonはリンクの処理を停止し、戻ります。エラーはリンクごとに無視でき、続けて次の指定リンクを処理できます。
ポート5000のmach1で動作しているCRMを停止するには、次のコマンドを使用します。
crmdown -n mach1:5000
診断
crmdownはコマンドの構文のみをチェックします。コマンドがCRMに送信されなかった場合は、crmdownは、冗長モードのときはエラー・メッセージをプリントし、エラー・コード1で終了します。正常に完了した場合は、crmdownはコード0で終了します。
CRMDOWNコマンド用のサンプルJCL
この項では、crmdownコマンドを実行する際に使用可能なSETコマンドの説明およびJCLの例を示します。
SET STOPCMD
crmdownコマンド行パラメータを設定します。
SET OBJLIB
crmdown実行可能ファイルがインストールされているPDSEライブラリの名前を指定します。
SET DATA
ENVFILEを含むデータセットを指定します。
SET ENVFILE
crmdownの環境変数を含むPDSメンバーの名前を指定します。サンプル・メンバーのENVは製品に同梱されています。
SET SIZE
crmdownタスクの実行用の領域サイズを定義します。
SET ENV
ENVFILE DD名を指定します。
SET CEE
LEランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CEEはIBM Language Environmentデータセットの接頭辞に設定する必要があります。Language Environmentは、crmdownを実行するために必要です。
SET CBC
C/C++ランタイム・ライブラリ用の高度な修飾子を指定します。CBCはIBM C++データセットの接頭辞に設定する必要があります。
注意:
これらのライブラリがシステムのリンク・ライブラリの連結にない場合は、SET CBC行を非コメント化し、STEPLIB連結を調整します。
リスト3-7 crmdownコマンド用サンプルJCL
//***************************************************************
//* THIS JOB IS USED FOR THE STAND-ALONE COMMAND USED *
//* TO SHUTDOWN THE SNACRM PROCESS. SEE USER GUIDE FOR MORE INFO *
//* *
//* @(#)$Id: crmdown.jcl,v 1.5 2001/05/07 23:41:27 crount Exp $ *
//* Copyright (c)2000 BEA Systems, Inc., all rights reserved. *
//***************************************************************
//* YOU MUST SET THE ENVIRONMENT VARIABLES NEEDED BY CRMDOWN *
//***************************************************************
//***************************************************************
//* STOPCMD INDICATES THE COMMAND LINE FOR CRMDOWN *
//* OBJLIB IS THE LOAD LIBRARY CONTAINING THE PROGRAM EXECUTABLES*
//* RUNOPTS SETS ANY DESIRED LE RUNTIME OPTIONS (OPTIONAL) *
//* DATA IS THE DATASET THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARIABLES *
//* ENVFILE NAMES THE MEMBER THAT CONTAINS THE ENVIRONMENT VARS *
//* SIZE SETS THE REGION SIZE FOR THE SNACRM PROCESS *
//* *
//* TAILOR YOUR JCL FOR THE BELOW IF THESE LIBRARIES ARE NOT *
//* IN YOUR SYSTEM LINK LOAD LIBRARY CONCATENATION *
//* CEE IS THE HLQ FOR THE LE RUNTIME LIBRARY *
//* CBC IS THE HLQ FOR THE C/C++ RUNTIME LIBRARY *
//***************************************************************
// SET STOPCMD='-n<host name>:<port>'
// SET OBJLIB=
// SET RUNOPTS=
// SET DATA=
// SET ENVFILE=ENV
// SET SIZE=1M
// SET ENV='ENVAR("_CEE_ENVFILE=DD:ENV")'
//* SET CEE=CEE,CBC=CBC
//CRMDOWN EXEC PGM=CRMDOWN,REGION=&SIZE,
// PARM='POSIX(ON) &ENV &RUNOPTS/&STOPCMD'
//STEPLIB DD DSN=&OBJLIB,DISP=SHR
//* DD DSN=&CEE..SCEERUN,DISP=SHR
//* DD DSN=&CBC..SCLBDLL,DISP=SHR
//ENV DD DSN=&DATA(&ENVFILE),DISP=SHR
//MSGFILE DD SYSOUT=*
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
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