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管理コマンド・リファレンス・ページ

管理コマンド・リファレンス・ページ
この項では、以前マン・ページと呼ばれていた、次のような管理コマンドのリファレンス・ページを収録します。
次のCRM管理コマンドについては、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA CRM管理ガイド』コマンド・リファレンス・ページに関する項を参照してください。
addumap
ローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアにローカルとリモートのマッピングを追加します。
形式
addumap -d <local domain ID> -R <remote domain ID>
-p <local principal name> -u <remote username>
説明
addumapdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアにローカル・ユーザーとリモート・ユーザーのマッピングを追加できます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYUSER_AUTHACLまたはMANDATORY ACLDMCONFIGファイルのSECURITYDM_PWUSER_PWに設定されている場合、マッピングはインバウンド、アウトバウンドまたはその両方として定義されます。
次のオプションを使用できます。
-d <local domain ID>
これは、IDとパスワードが関連付けられているローカル・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID>
これは、IDとパスワードが関連付けられているリモート・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-p <local principal>
ユーザー識別番号。local principalは、ACLユーザー・ファイルに定義されている必要があり、アプリケーションの既存の識別子のリスト内で一意である必要があります。
-u <remote username >
リモート・ドメインのACLセキュリティ・アプリケーション(RACFなど)に定義されたリモート・ユーザー名。
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin addumapは任意のアクティブなノード上で実行できます。
移植性
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
診断
dmadmin addumapサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
addumap -d ldom -R cdom -p tuxusr -u CICSUSR
/*maps principal tuxusr with
remote user cicsusr */
関連項目
dmadmin(1)、delumap(5)
addusr
リモート・ドメインのユーザー/パスワード・ファイルにユーザーを追加します。
形式
addusr -d <local domain ID> -R <remote domain ID> -u <remote username>
[-w ]
説明
addusrdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はリモート・ドメインのリモート・ユーザー/パスワード表にリモート・ユーザー名とパスワードを追加できます。-wを指定しなかった場合、ユーザーにパスワードの入力が求められます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYUSER_AUTHACLまたはMANDATORY ACLDMCONFIGファイルのSECURITYDM_PWUSER_PWに設定されている場合、作成された表エントリを使用してリモート・ユーザー名およびパスワードがリモートSNAドメインに渡されます。
次のオプションを使用できます。
-d <local domain ID >
これは、IDとパスワードが関連付けられているローカル・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID >
これは、IDとパスワードが関連付けられているリモート・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-u <remote username >
追加するリモート・ユーザー名。
-w
パスワードの入力を求めません。
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin addusrは任意のアクティブなノード上で実行できます。
移植性
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
診断
dmadmin addusrサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
addusr -d tux -R cics -u CICSUSR /*adds remote user CICSUSR to
cics domain’s user and
password file.The
administrator is prompted for
a password*/
関連項目
delusr(5)、modusr(5)
delumap
ローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアからローカルとリモートのマッピングを削除します。
形式
delumap -d <local domain ID> -R <remote domain ID>
-p <local principal name> -u <remote username>
説明
delumapdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアからローカル・ユーザーとリモート・ユーザーのマッピングを削除できます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYUSER_AUTHACLまたはMANDATORY ACLDMCONFIGファイルのSECURITYDM_PWUSER_PWに設定されている場合、マッピングはインバウンド、アウトバウンドまたはその両方として定義されます。
次のオプションを使用できます。
-d l<ocal domain ID>
これは、IDとパスワードが関連付けられているローカル・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID >
これは、IDとパスワードが関連付けられているリモート・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-p <local principal>
ユーザー識別番号。local principalは、ACLユーザー・ファイルに定義されている必要があり、アプリケーションの既存の識別子のリスト内で一意である必要があります。
-u <remote username>
リモート・ドメインのACLセキュリティ・アプリケーション(RACFなど)に定義されたリモート・ユーザー名。空白は有効なリモート・ユーザー名です。
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin delumapは任意のアクティブなノード上で実行できます。
移植性
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
診断
dmadmin delumapサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
delumap -d ldom -R cics -p tuxusr -u CICSUSR
/*deletes the mapping of principal
tuxusr with remote user cicsusr */
関連項目
dmadmin(1)、addumap(5)
delusr
リモート・ドメインのユーザー/パスワード・ファイルからユーザーを削除します。
形式
delusr -d <local domain> -R <remote domain> -u <remote username>
説明
delusrdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はリモート・ドメインのリモート・ユーザー/パスワード表からリモート・ユーザー名とパスワードを削除できます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYUSER_AUTHACLまたはMANDATORY ACLDMCONFIGファイルのSECURITYDM_USER_PWに設定されている場合、エントリを削除すると、それらのエントリはリモート・ユーザー名およびパスワードをローカルのユーザー名およびパスワードにマッピングするために使用できなくなります。
次のオプションを使用できます。
-d <local domain ID>
これは、IDとパスワードが関連付けられているローカル・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID>
これは、IDとパスワードが関連付けられているリモート・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-u <remote username >
削除するリモート・ユーザー名。
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin delusrは任意のアクティブなノード上で実行できます。
移植性
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
診断
dmadmin delusrサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
delusr -d tux -R cics -u CICSUSR /*deletes remote user CICSUSR to
cics domain users. The
administrator is prompted for a
password*/
関連項目
addusr(5)、modusr(5)
DMADM
/ドメイン管理用サーバー。
形式
DMADM SRVGRP = “identifier
SRVID = “number
REPLYQ = “N
説明
/ドメイン管理用サーバー(DMADM)はTuxedoが提供するサーバーで、バイナリのドメイン構成ファイル(BDMCONFIGファイル)への実行時アクセスを提供します。DMADMが起動すると、BDMCONFIG環境変数が、DMCONFIGファイルのバイナリ・バージョンを含むファイルのパス名に設定されます。
DMADMは、DMADMGRPなどのグループ内で動作するサーバーとして、UBBCONFIGのSERVERSセクションで記述されます。このグループ内で動作するDMADMは1つだけで、応答キューが存在していてはいけません(REPLYQをNに設定する必要があります)。
SERVERSセクションでは、DMADMサーバーのパラメータとして、SEQUENCEENVFILEMAXGENGRACERESTARTRQPERM、およびSYSTEM_ACCESSも指定できます。
移植性
DMADMは、UNIXシステムおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedoが提供するサーバーとしてサポートされています。
次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーおよびゲートウェイ・グループの定義を示します。
#
*GROUPS
DMADMGRP LMID=mach1 GRPNO=1
gwgrp LMID=mach1 GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP="DMADMGRP" SRVID=1001 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP="gwgrp" SRVID=1002 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWSNAX SRVGRP="gwgrp" SRVID=1003 RQADDR="gwgrp" REPLYQ=N
RESTART=N MIN=1 MAX=1
関連項目
dmadmin(1)、tmboot(1)、dmconfig(5)、GWADM(5)、servopts(5)、ubbconfig(5)
BEA Tuxedo Domainsコンポーネントの使用
dmadmin
Tuxedo System/Tドメイン管理コマンド・インタプリタです。
形式
dmadmin [-c]
説明
dmadmin対話型コマンド・インタプリタは、特定のTuxedo System/Tアプリケーションに対して定義されたドメイン・ゲートウェイ・グループを管理するために使用されます。このインタプリタは管理モードと構成モードの2つのモードで操作可能です。
dmadminコマンド・インタプリタはパラメータなしで呼び出すと管理モードになります。これはデフォルトです。このモードでは、dmadminは、アクティブなアプリケーション内のアクティブなノード(ワークステーションを除く)で実行できます。アプリケーション管理者は、このモードを使用して、アクティブな任意のドメイン・ゲートウェイ・グループのパラメータを取得または変更できます。アプリケーション管理者は、このモードを使用して特定のローカル・ドメイン用のDMTLOGを作成、破棄または再初期化できます。この場合、ローカル・ドメインに関連付けられたドメイン・ゲートウェイ・グループをアクティブにせず、対応するゲートウェイ・グループに関連するマシン上でdmadminを実行する必要があります。
dmadminコマンド・インタプリタを-cオプションかconfigサブコマンドで呼び出すと構成モードになります。アプリケーション管理者は、このモードを使用して、バイナリ・バージョンのドメイン構成ファイル(BDMCONFIG)において構成情報を更新または追加できます。
dmadminコマンド・インタプリタでは、BDMCONFIGファイルを管理するためにDOMAIN管理用サーバー(DMADM)を使用し、アクティブなDOMAINゲートウェイ・グループを再構成するためにゲートウェイ管理サーバー(GWADM)を使用する必要があります(ゲートウェイ・グルーごとに1つのGWADMがあります)。
管理モード・コマンド
dmadminが呼び出された後は、次に示す構文に従って、プロンプト(">")からコマンドを入力してください。
command [arguments]
共通して出現するいくつかの引数には、defaultコマンドを使用してデフォルト値が与えられます。defaultコマンドによって設定されたパラメータを受け付けるコマンドは、defaultに値が設定されているかどうかを調べます。値が設定されていない場合は、エラー・メッセージが戻されます。
一度設定したデフォルト値は、別のdefaultコマンドで変更しないかぎり、セッション終了まで有効です。このデフォルト値は、コマンド行で明示的に値を入力してオーバーライドするか、「*」を入力してリセットします。オーバーライドの効果は、コマンドの単一のインスタンスの間有効です。
dmadminコマンドの出力は、ページ別表示コマンドを指定することでページ別に表示できます。後述のpaginateサブコマンドの説明を参照してください。
コマンドは完全名でも省略形(カッコで囲まれたもの)でも入力でき、該当する引数がその後に付きます。大カッコ[ ]で囲まれた引数はオプションです。中カッコ{ }で囲まれた引数は相互に排他的な選択肢を示します。多くのコマンドでは、local_domain_nameは必須の引数ですが、これらのコマンドはdefaultコマンドを使用して設定できます。
以下のコマンドは、管理モードで使用できます。
addumap [ options ]
ローカル/リモートのドメイン・ペアを作成するため、ローカル・ユーザー・マッピングをリモート・ユーザー・マッピングに追加します。マッピングはインバウンド、アウトバウンドまたはその両方として定義されます。使用可能なオプションの説明と例については、addumap(5)のリファレンス・ページを参照してください。
addusr (addu) [ options ]
リモート・ドメインのリモート・ユーザー/パスワード表にリモート・ユーザーおよびパスワードを追加します。使用可能なオプションの説明と例については、addusr(5)のリファレンス・ページを参照してください。
advertise (adv) –d local_domain_name [{ –all | service}]
指定するローカル・ドメインが提供するすべてのリモート・サービス、または指定するリモート・サービスを通知します。
audit (audit) –d local_domain_name [{off | on}]
指定のローカル・ドメインに対して、監査トレースをアクティブ化(on)または非アクティブ化(off)します。オプションを何も指定しない場合は、現在の設定値がonoffで切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定はoffです。
chbktime (chbt) –d local_domain_name –t bktime
特定のローカル・ドメインのブロッキング・タイムアウトを変更します。
config (config)
構成モードにします。このモードで発行されたコマンドは、「構成モードのコマンド」の項(後述)で定義された規則に従います。
crdmlog (crdlg) –d local_domain_name
現在のマシン(dmadminが動作しているマシン)上の指定のローカル・ドメインのドメイン・トランザクション・ログを作成します。このコマンドでは、DMCONFIGファイルで指定したパラメータが使用されます。指定のローカル・ドメインが現在のマシン上でアクティブであるか、ログがすでに存在する場合は、このコマンドは失敗します。
default (d) [–d local_domain_name]
該当する引数をデフォルトのローカル・ドメインとして設定します。引数として「*」を指定すると、デフォルト値をリセットできます。
defaultコマンドを引数なしで入力すると、現在のデフォルト値が表示されます。
delumap [ options ]
ローカル/リモート・ドメイン・ペアのローカルからリモート・ユーザーへのマッピングを削除します。使用可能なオプションの説明と例については、delumap(5)のリファレンス・ページを参照してください。
delusr (delu) [ options ]
リモート・ドメインのリモート・ユーザー/パスワード表からリモート・ユーザーおよびパスワードを削除します。使用可能なオプションの説明と例については、delusr(5)のリファレンス・ページを参照してください。
dsdmlog (dsdlg) –d local_domain_name [ –y ]
現在のマシン(dmadminが動作しているマシン)上の指定のローカル・ドメインのドメイン・トランザクション・ログを破棄します。このローカル・ドメインにDMTLOGが定義されていないか、ローカル・ドメインがアクティブであるか、または未処理のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが戻されます。「未処理のトランザクション」とは、グローバル・トランザクションがすでにコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。-yオプションを指定せずにこのコマンドを実行すると、処理を進める前に確認を求められます。SNAタイプのゲートウェイではdsdmlogはサポートされていません。
echo (e) [{off | on}]
onに設定すると、入力コマンド行をエコーします。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。初期設定はoffです。
forgettrans (ft) –d local_domain_name [ –t tran_id]
指定のローカル・ドメインの1つまたはすべてのヒューリスティック・ログ・レコードを破棄します。トランザクション識別子tran_idが指定されている場合、そのトランザクションのヒューリスティック・ログ・レコードのみが破棄されます。トランザクション識別子tran_idprinttransコマンドまたはULOGファイルから取得できます。SNAタイプのゲートウェイではforgettransはサポートされていません。
help (h) [command]
ヘルプ・メッセージを表示します。commandを指定すると、そのコマンドについて、省略形、引数および説明が表示されます。引数を省略すると、すべてのコマンドの構文が表示されます。
indmlog (indlg) –d local_domain_name [ –y ]
現在のマシン(dmadminが動作しているマシン)上の指定のローカル・ドメインのドメイン・トランザクション・ログを再初期化します。このローカル・ドメインにDMTLOGが定義されていないか、ローカル・ドメインがアクティブであるか、または未処理のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが戻されます。「未処理のトランザクション」とは、グローバル・トランザクションがすでにコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。-yオプションを指定せずにコマンドを実行すると、処理を進める前に確認を求められます。SNAタイプのゲートウェイではindmlogはサポートされていません。
modusr (modu) [ options ]
リモート・ドメインのパスワード表のリモート・パスワードを変更します。使用可能なオプションの説明と例については、modusr(5)のリファレンス・ページを参照してください。
paginate (page) [{off | on}]
出力をページ別表示します。どちらのオプションも選択しなかった場合は、現在の設定が切り替えられ、新しい設定が表示されます。標準入力または標準出力が非端末デバイスでないかぎり、初期設定はonです。ページ別表示機能は、標準入力と標準出力のどちらも端末デバイスである場合のみ、オンになります。シェル環境変数PAGERを使用すると、ページ別表示出力に使用されるデフォルトのコマンドをオーバーライドできます。デフォルトのページ別表示コマンドは、ネイティブのオペレーティング・システム環境に固有のコマンドです。たとえば、コマンドpgは、UNIXシステムのオペレーティング環境のデフォルトです。
passwd (passwd) [ -r ] local_domain_name remote_domain_name
指定したローカルおよびリモート・ドメインの新しいパスワードの入力を管理者に求めます。-rオプションは、既存のパスワードと新規パスワードをシステム生成の新しいキーによって暗号化することを指定します。パスワードは最大で8文字までに切り捨てられます。
printdomain (pd) –d local_domain_name
指定のローカル・ドメインに関する情報を表示します。表示される情報には、接続されたリモート・ドメイン、ゲートウェイ・プロセスによって共有されているグローバル情報、およびドメイン・タイプのインスタンスによって変化する追加情報があります。
printstats (stats) –d local_domain_name
指定のローカル・ドメインによって収集された統計情報およびパフォーマンス情報を表示します。表示される情報は、ドメイン・ゲートウェイのタイプによって変わります。
printtrans (pt) –d local_domain_name
指定のローカル・ドメインのトランザクション情報を表示します。SNAタイプのゲートウェイではprinttransはサポートされていません。
quit (q)
セッションを終了します。
resume (res) –d local_domain_name [{ –all | service}]
指定のサービスの処理、または指定のローカル・ドメインで処理するすべてのリモート・サービスの処理を再開します。
stats (stats) –d local_domain_name [{ off | on | reset }]
指定のローカル・ドメインに関する統計収集をアクティブ化(on)、非アクティブ化(off)またはリセット(reset)します。オプションを何も指定しない場合は、現在の設定値がonoffで切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定はoffです。
suspend (susp) –d local_domain_name [{ –all | service}]
指定されたローカル・ドメイン用のリモート・サービスの1つあるいはすべてを一時停止します。
statsvc (statsvc) -d local_domain_access_point_name -t interval time number
リモート・サービス呼出しで指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関する統計監査トレースをアクティブ化(on)または非アクティブ化(off)します。間隔値を0より大きくすると、機能をアクティブ化したときにその値が有効になります。初期設定はoffです。統計監査トレースをアクティブ化しても、所定の間隔内でイベントが発生しなければ、GWADMによりデータが監査ファイルにフラッシュされることはありません。GWADMによりデータが監査ログ・ファイルにフラッシュされるのは、所定の間隔内で新しいデータが発生した場合のみです。
unadvertise (unadv) –d local_domain_name [{ –all | service}]
指定されたローカル・ドメインに対するリモート・サービス1つあるいはすべての通知を取り消します。
verbose (v) [{off | on}]
冗長モードで出力を生成します。どちらのオプションも選択しなかった場合は、現在の設定が切り替えられ、新しい設定が表示されます。初期設定はoffです。
! shellcommand
シェルにエスケープして、shellcommandを実行します。
!!
直前のシェル・コマンドを繰り返します。
# [text]
"#"で始まる行はコメント行で、無視されます。
<CR>
最後のコマンドを繰り返します。
構成モードのコマンド
dmadminコマンドは、-cオプションで実行するか、configサブコマンドを使用すると構成モードになります。このモードでは、dmadminを使用して、BDMCONFIGファイルの実行時更新を行うことができます。dmadminは、追加または取得される入力フィールド値を含むバッファを管理し、各処理が終了すると出力フィールド値とステータスを表示します。ユーザーは任意のテキスト・エディタを使用して入力バッファを更新できます。
dmadminコマンドはまず希望のセクションを求めるプロンプトを表示し、次に希望の操作を求めるプロンプトを表示します。
セクションのプロンプトは次のとおりです。
Sections:
1) LOCAL_DOMAINS 2) REMOTE_DOMAINS
3) LOCAL_SERVICES 4) REMOTE_SERVICES
5) ROUTING 6) ACCESS_CONTROL
7) PASSWORDS 8) TDOMAIN
9) OSITP 10) SNA
11) QUIT
Enter Section [1]:
デフォルト・セクションの番号は、プロンプトの終わりに大カッコ内に表示されます。デフォルトの値を受け入れるときは、[RETURN]または[Enter]を押します。別のセクションを選択するときは、その番号を入力して[RETURN]または[Enter]を押します。
次にdmadminは、希望の操作を求めるプロンプトを表示します。
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]:
デフォルト操作の番号は、プロンプトの終わりに大カッコ内に表示されます。[RETURN]または[Enter]を押してこのオプションを選択します。別の操作を選択するときは、その番号を入力して[RETURN]または[Enter]を押します。
現在サポートされている操作は次のとおりです。
1. FIRST
指定したセクションの最初のレコードを取り出します。キー・フィールドは必要ありません(入力バッファに格納されても、無視されます)。
2. NEXT
入力バッファ内のキー・フィールドに基づいて、指定したセクションから次のレコードを照会します。
3. RETRIEVE
キー・フィールドで指定されたセクションから、指定されたレコードを取り出します(次のフィールドの説明を参照してください)。
4. ADD
指定したセクションに、指定したレコードを追加します。必須でないために指定されていないフィールドでは、dmconfig(5)で指定されたデフォルト値が使用されます。すべてのフィールドの現在の値は、出力バッファ内に戻されます。この操作は、System/T管理者のみ実行できます。
5. UPDATE
選択したセクションで、入力バッファ内で指定したレコードを更新します。入力バッファ内で指定しなかったフィールドは変更されません。すべてのフィールドの現在の値が入力バッファ内に戻されます。この操作は、System/T管理者のみ実行できます。
6. DELETE
選択したセクションから、入力バッファ内で指定したレコードを削除します。この操作は、System/T管理者のみ実行できます。
7. NEW SECTION
入力バッファをクリアします(すべてのフィールドが削除されます)。この操作の直後に、dmadminによって再度セクションを指定するように求められます。
8. QUIT
プログラムを正常に終了します(dmadminは終了します)。プロンプトで値qを入力してもプログラムを終了できます。
構成操作を行う場合は、有効なユーザー識別子は、このプログラムが実行されるマシンのSystem/T管理者ユーザー識別子(UID)と一致している必要があります。レコードの更新や追加を行う場合には、dmloadcf(1)が使用する妥当性検査機能とすべてのデフォルト値が有効になります。
dmadminは次に、入力バッファを編集するかどうかをたずねるプロンプトを表示します。
Enter editor to add/modify fields [n]?
yを入力すると、入力バッファが一時ファイルに変換され、テキスト・エディタが実行されます。環境変数EDITORを使用して、使用するエディタを決定します。デフォルト値はedです。入力形式はフィールド名とフィールド値の組合せです。この後の「構成の入力形式」の項を参照してください。その後の項の表に、各DMCONFIGセクションに関連付けられているフィールド名を示します。フィールドのセマンティクスと、関連する範囲、デフォルト値、制限などは、dmconfig(5)に関する項目を参照してください。ほとんどの場合、フィールド名はDMCONFIGファイルのKEYWORDと同じで、接頭辞として「TA_」が付いています。ユーザーが入力バッファの編集を完了すると、dmadminはその内容を読み取ります。特定のフィールド名についての行が複数ある場合、最初のオカレンスが使用され、他のオカレンスは無視されます。なんらかのエラーが発生すると、構文エラーが表示され、その問題を訂正するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。
Enter editor to correct?
問題を訂正しない場合(レスポンスn)は、入力バッファにフィールドは含まれません。問題を訂正する場合は、エディタが再度実行されます。
最後に、操作を行うかどうかをたずねるプロンプトが表示されます。
Perform operation [y]?
操作が完了すると、戻り値が次のように表示されます
Return value TAOK
これに続いて出力バッファ・フィールドが表示されます。この後、プロセスが再開され、セクションを求めるプロンプトが表示されます。バッファがクリアされていないかぎり、入力バッファではすべての出力バッファ・フィールドが選択可能です。
いつでもブレークを入力して、セクションを求めるプロンプトでの対話を再開できます。
QUITを選択すると、ASCIIバージョンの構成のバックアップを作成する認可を求めるプロンプトが表示されます。
Unload BDMCONFIG file into ASCII backup [y]?
バックアップを選択した場合、ファイル名の入力を求めるプロンプトが表示されます。
Backup filename [DMCONFIG]?
成功時にはバックアップが作成されたことが示され、失敗時にはエラーが表示されます。
構成の入力形式
入力パケットは、次のようにフォーマットされた行で構成されます。
­fldname­<tabs>­fldval
フィールド名は、1つまたは複数のタブ(または空白)によってフィールド値と区別されます。
長いフィールド値は、1つ以上のタブ(dmadminに再度読み込まれたときに破棄されます)で始まる継続行を使用することで、次の行に継続できます。
改行文字だけで構成される空の行は無視されます。
表示できない文字をフィールド値に入力したり、タブをフィールド値の先頭に付けたりするには、円マークを入力し、その後に必要な文字を2文字の16進表現で入力します(UNIXリファレンス・マニュアルでASCII(5)の項を参照)。たとえば、入力データに空白を入力するには、\20と入力します。円マーク自体を入力するには、円マークを2つ続けて入力します。dmadminはこの形式で入力された文字をすべて認識しますが、その最大の利点は表示不能文字を入力できることです。
構成の制限事項
次に動的Domainsを再構成する機能についての全般的な制限事項を示します。
構成フィールド識別子/更新に関する制限事項
次の項では、DMCONFIGの各セクションについて次の情報を説明します。
DMCONFIGの各フィールドのフィールド識別子
該当するフィールド値はすべて取出し操作によって戻されます。レコードを追加できるフィールド、またはレコードを追加するために必要なフィールドについては、dmconfig(5)で説明します。次にキーとして示すフィールドは、セクション内のレコードを一意に識別するために使用するキー・フィールドです。これらのキー・フィールドは、更新を行うとき入力バッファ内になければならないほか、動的に更新することができません。更新列は、どのようなときにフィールドを更新できるかを示しています。有効な値は、次のとおりです。
はい
いつでも更新できます。
いいえ(GW)
ローカル・ドメインを表すゲートウェイ・グループが実行中の間は動的に更新できません。
いいえ
ゲートウェイ・グループが1つでも実行中であれば動的に更新できません。
DM_LOCAL_DOMAINSセクションの構成
次の表に、DM_LOCAL_DOMAINSセクションのフィールドの一覧を示します。
 
DM_REMOTE_DOMAINSセクションの構成
次の表に、DM_REMOTE_DOMAINSセクションのフィールドの一覧を示します。
 
DM_TDOMAINセクションの構成
DM_TDOMAINセクションには、TDOMAINタイプ・ドメインが必要とするネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。
 
ドメイン識別子(TA_LDOM)がローカル・ドメイン識別子の場合、TA_NWADDRフィールドは、そのローカル・ドメインを表すゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。
DM_OSITPセクションの構成
DM_OSITPセクションには、OSITPタイプ・ドメインが必要とするネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。
 
ドメイン識別子(TA_LDOM)がローカル・ドメイン識別子の場合、この表の他のフィールドは、そのローカル・ドメインを表すゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。
DM_LOCAL_SERVICESセクションの構成
次の表に、DM_LOCAL_SERVICESセクションのフィールドの一覧を示します。
 
DM_REMOTE_SERVICESセクションの構成
次の表に、DM_REMOTE_SERVICESセクションのフィールドの一覧を示します。
 
DM_ROUTINGセクションの構成
次の表に、DM_ROUTINGセクションのフィールドの一覧を示します。
 
DM_ACCESS_CONTROLセクションの構成
次の表に、DM_ACCESS_CONTROLセクションのフィールドの一覧を示します。
 
DM_PASSWORDSセクションの構成
次の表に、DM_PASSWORDSセクションのフィールドの一覧を示します。
 
TA_LPWDおよびTA_RPWDは、ローカル・ドメインまたはリモート・ドメイン(あるいはその両方)について定義済のパスワードがあるかどうかを示します。パスワードは表示されません。UPDATE操作を選択した場合は、対応するフィールドの値をUに設定する必要があります。この場合、エコーがオフになり、対応するパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
構成モードでの診断
dmadminは、FML型付きバッファを割当てできない場合、ユーザーの/etc/passwdエントリを判別できない場合、または環境変数FIELDTBLSまたはFLDTBLDIRを再設定できない場合に失敗します。
各操作の完了後、dmadminによって表示される戻り値は、リクエストされた操作のステータスを示します。戻り値には3つのクラスがあります。
次の戻り値は、権限に関する問題またはTuxedo System/Tの通信エラーを示しています。これらは、操作が正常に完了しなかったことを示しています。
[TAEPERM]
呼出し側プロセスでADDUPDATE、またはDELETEのいずれかの操作が指定されましたが、System/T管理者として実行されていません。更新操作は管理者(つまり、TUXCONFIGファイルのRESOURCESセクションのUID属性で指定されたユーザー)が実行する必要があります。
[TAESYSTEM]
Tuxedo System/Tエラーが発生しました。このエラーの正確な性質はuserlog(3)に書き込まれます。
[TAEOS]
オペレーティング・システムのエラーが発生しました。
[TAETIME]
ブロッキング・タイムアウトが発生しました。入力バッファは更新されないので、取出し操作では情報は戻されません。更新操作のステータスは、更新されたレコードで取出しを行うことでチェックできます。
次の戻り値は、操作を行うこと自体の問題を示します。一般的には、入力バッファ内のアプリケーション・データに関するセマンティクスの問題です。文字列フィールドTA_STATUSは出力バッファ内で設定され、問題を記述する短いテキストを含んでいます。文字列フィールドTA_BADFLDNAMEに、問題を引き起こした値が含まれるフィールドの名前が設定されます(エラーが1つのフィールドに関係している場合)。
[TAECONFIG]
BDMCONFIGファイルの読取り中にエラーが発生しました。
[TAEDUPLICATE]
重複するレコードを追加しようとしました。
[TAEINCONSIS]
1つまたは一連のフィールド値の指定が矛盾しています。
[TAENOTFOUND]
操作対象として指定されたレコードが見つかりませんでした。
[TAENOSPACE]
更新を行う操作が試行されましたが、BDMCONFIGファイル内に十分なスペースがありませんでした。
[TAERANGE]
フィールド値が範囲外であるか、無効です。
[TAEREQUIRED]
フィールド値が必要ですが、設定されていません。
[TAESIZE]
文字列フィールドのフィールド値が長すぎます。
[TAEUPDATE]
実行できない更新を試行しました。
次の戻り値は、操作が成功したことを示します。
[TAOK]
操作が成功しました。BDMCONFIGファイルに対する更新は行われていません。
[TAUPDATED]
操作が成功しました。BDMCONFIGファイルに対して更新が行われました。
dmunloadcfを使用して構成のエントリを表示するとき、オプションのフィールド値は、値が設定されていない(文字列の場合)か0 (整数の場合)の場合には表示されません。これらのフィールドは、dmadminを使用するときに、出力バッファ内に常に表示されます。この方法で、管理者がエントリを取り出しやすくし、また以前に設定されていないフィールドを更新しやすくします。エントリには、フィールド名が含まれ、タブが後に続きますが、フィールド値はありません。
構成の例
次の例では、dmadminを使用して新しいリモート・ドメインを追加します。edがエディタとして使用されます。
$ EDITOR=ed dmadmin
> config
Sections:
1) LOCAL_DOMAINS 2) REMOTE_DOMAINS
3) LOCAL_SERVICES 4) REMOTE_SERVICES
5) ROUTING 6) ACCESS_CONTROL
7) PASSWORDS 8) TDOMAIN
9) OSITP 10) SNA
11) QUIT
Enter Section [1]: 2
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]: 4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
a
TA_RDOM B05
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_TYPE TDOMAIN
w
53
q
Perform operation [y]? <return>
Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_SECTION 2
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_RDOM B05
TA_TYPE TDOMAIN
TA_STATUS Update completed successfully
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [4]: 7
Sections:
1) LOCAL_DOMAINS 2) REMOTE_DOMAINS
3) LOCAL_SERVICES 4) REMOTE_SERVICES
5) ROUTING 6) ACCESS_CONTROL
7) PASSWORDS 8) TDOMAIN
9) OSITP 10) QUIT
Enter Section [1]: 8
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [6]: 4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
a
TA_RDOM B05
TA_NWADDR 0x00020401c0066d05
w
55
q
Perform operation [y]? <return>
Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_SECTION 8
TA_RDOM B05
TA_NWADDR 0x00020401c0066d05
TA_STATUS Update completed successfully
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [4]: 8
> quit
The dmadmin program ends.
セキュリティ
dmadminがアプリケーション管理者のUIDを使用して実行された場合、信頼性のあるユーザーであると想定され、セキュリティはバイパスされます。dmadminが別のユーザーIDで実行された場合、およびセキュリティ・オプションがTUXCONFIGファイル内で使用可能になっている場合は、dmadminプログラムを開始するための対応するアプリケーション・パスワードが必要です。標準入力が端末である場合、dmadminはエコーをオフの状態でユーザーにパスワードの入力を求めます。標準入力が端末でない場合は、パスワードは環境変数APP_PWから取り出されます。この環境変数が指定されていないときにアプリケーション・パスワードが必要な場合は、dmadminを開始できません。
別のユーザーID (管理者のUID以外)で実行中の場合、制限されたセットのコマンドしか使用できません。
環境変数
dmadminコマンドは環境変数FIELDTBLSおよびFLDTBLDIRを再設定して、${TUXDIR}/udataobj/dmadminフィールド表をピックアップします。このため、TUXDIR環境変数は適切に設定する必要があります。
アプリケーションでセキュリティが必要なときに、dmadminへの標準入力が端末からではない場合、APP_PW環境変数は対応するアプリケーション・パスワードに設定する必要があります。
TUXCONFIG環境変数は、Tuxedo System/T構成ファイルのパス名に設定する必要があります。
全般的な診断
システムのブート前にdmadminコマンドを入力すると、次のようなメッセージが表示されます。
No bulletin board exists. Only logging commands are available.
dmadminは次に、該当するコマンドを求めるプロンプトを表示します。
入力されたアプリケーション・パスワードが正しくないか、環境を通してシェル・スクリプトで利用できない場合、ログ・メッセージが生成され、次のメッセージが表示されてコマンドが終了します。
Invalid password entered.
相互運用性
/SNA用のdmadminをTuxedo System/T R6.5にインストールする必要があります。R6.5のゲートウェイを使用する同じドメイン内の他のノードとしては、Tuxedo System/T R4.2.2以降を指定できます。
移植性
このコマンド・インタプリタは、UNIXおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedo System/Tが提供する管理ツールとしてサポートされています。
関連項目
dmloadcf(1)、tmadmin(1)、dmconfig(5)、DMADM(5)、addusr(5)、delusr(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネントの使用』
dmconfig
Tuxedo System/T ASCIIドメイン構成ファイルです。
説明
dmconfigはTuxedoシステム/ドメインのドメイン構成ファイルのASCIIバージョンです。その環境変数名はDMCONFIGです。dmconfigファイルが解析され、dmloadcfユーティリティによってバイナリ・バージョンにロードされます。バイナリ構成ファイルBDMCONFIGには、他のドメインとの通信に必要なコンテキストを初期化するためにドメイン・ゲートウェイで使用される情報が含まれています。dmadminによるモニタリング活動では、バイナリ・ファイル(またはそのコピー)が使用されます。/ドメイン機能を使用するTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションには、それぞれBDMCONFIGファイルが1つあります。
DMCONFIGファイルおよびそのバイナリ・バージョンBDMCONFIGは、非/ドメインSystem/TアプリケーションのUBBCONFIGおよびTUXCONFIGファイルに類似しています。DMCONFIGファイルは、ドメインとなるよう非/ドメインSystem/Tアプリケーションの定義を拡張したものです。
定義
Tuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションは、環境として単一のTUXCONFIGファイルに記述、定義されています。System/Tアプリケーションは、別のSystem/Tアプリケーションや別のTPアプリケーションと、ドメイン・ゲートウェイ・グループを介して通信できます。Tuxedoシステム/ドメインの世界では、アプリケーションTPドメインと同じです。
ゲートウェイ・グループは、ドメイン・ゲートウェイ・プロセスの集合で、特定タイプのTPドメインとの通信サービスを提供します。
ドメイン・ゲートウェイは、Tuxedoシステム/ドメイン・プロセスで、リクエストおよび応答を他のTPドメインに中継します。
ローカル・ドメインは他のドメインからアクセス可能なアプリケーションの部分(サービスのセットまたはサブセット)として位置付けられます。ローカル・ドメインは常にドメイン・ゲートウェイ・グループで表されるため、これらの用語は同義語として使用されます。
リモート・ドメインはゲートウェイ・グループを介してアクセスされるリモート・アプリケーションです。リモート・アプリケーションは、別のTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションであるか、別のTPシステムの下で実行されるアプリケーションのいずれかです。
リモート・サービスは、リモート・ドメイン提供のサービスであり、ゲートウェイ・グループを介してローカル・アプリケーションからアクセス可能です。
ローカル・サービスは、ローカル・ドメインのサービスであり、ゲートウェイ・グループを介してリモート・ドメインからアクセス可能です。
構成ファイルの形式
ドメイン構成ファイルの形式は次のとおりです。
ファイルは8つの仕様セクションから構成されます。アスタリスク(∗)で始まる行は、仕様セクションの開始を表します。このような行では必ず、*の直後にセクションの名前が続きます。使用可能なセクションは、DM_LOCAL_DOMAINSDM_REMOTE_DOMAINSDM_SNACRM、DM_SNASTACKS、DM_SNALINKS、DM_LOCAL_SERVICESDM_REMOTE_SERVICESDM_ROUTINGDM_ACCESS_CONTROL,DM_OSITPおよびDM_TDOMAINです。DM_LOCAL_DOMAINSセクションはDM_REMOTE_DOMAINS /の前に指定する必要があります。
通常、パラメータはKEYWORD = valueで指定します。これにより、KEYWORDvalueに指定されます。有効なキーワードについては、以下の各セクションで説明します。KEYWORDは予約されているため、引用符が付いている場合を除き、valueとしては使用できません。
予約語のDEFAULT:で始まる行にはパラメータ指定が含まれており、セクション内の以降の該当するすべての行に対して適用されます。デフォルトの指定はすべてのセクションで使用することができます。1つのセクションで複数回使用することもできます。これらの行の形式は次のとおりです。
DEFAULT: [KEYWORD1 = value1 [KEYWORD2 = value2 [...]]]
この行で設定した値は、別のDEFAULT:行によってリセットされるか、セクションが終わるまで有効です。これらの値は、DEFAULT:でない行の省略可能なパラメータによってオーバーライドされる場合もあります。DEFAULT:でない行におけるパラメータ設定は、その行でのみ有効です。以降の行ではデフォルト設定に戻ります。DEFAULT:が行頭に表示されると、それ以前に設定されたすべてのデフォルト値はクリアされ、システムのデフォルト値に戻ります。
値が数値の場合は、Cの標準表記法を使用して基数を示します(つまり、基数16 (16進)の接頭辞は0x、基数8 (8進)の接頭辞は0、基数10 (10進)には接頭辞が付きません)。数値パラメータに指定できる値の範囲は、そのパラメータの説明の下に示されています。
値が識別子の場合は、標準Cの規則が適用されます。identifierの先頭には英数字またはアンダースコア(_)を使用し、以降の識別子には英数字またはアンダースコアを使用する必要があります。識別子の最大長は、NULL終了文字を除いて30文字です。KEYWORDと同じ識別子を使用することはできません。
整数でも識別子でもない値は、二重引用符で囲む必要があります。文字列内に特定の特殊文字が含まれている場合は、円マークを使用してエスケープできます。「\\」は1つの円マーク、「\"\"」は二重引用符、「\n」は復帰改行、「\t」はタブ、「\f」は用紙送りと解釈されます。「\x」(「x」は前述の特殊文字のいずれでもない文字)は「x」と解釈されます。
#」はコメントを示します。復帰改行文字でコメントを終了します。
VERSION=string_value
string_valueは任意の値です。このフィールドはソフトウェアによってチェックされません。アプリケーションに関する情報を示す文字列をユーザーが入力するための場所として用意されています。
DM_LOCAL_DOMAINSセクション
このセクションでは、ローカル・ドメインおよびそれに関連するゲートウェイ・グループを指定します。このセクションは、ゲートウェイ・グループ(ローカル・ドメイン)ごとにエントリを持つ必要があります。各エントリでは、グループで実行されるドメイン・ゲートウェイ・プロセスに必要なパラメータを指定します。
エントリの形式は次のとおりです。
LDOM required parameters [optional parameters]
ここで、LDOMは、各ローカル・ドメインを指定する識別子の値です。LDOMは特定の構成で一意である必要があります。DM_LOCAL_SERVICESセクションの説明にあるように、LDOMはローカル・サービスを特定のゲートウェイ・グループと接続する識別子です。
次は、必須パラメータです。
GWGRP = identifier
このローカル・ドメインを表すゲートウェイ・サーバー・グループの名前(TUXCONFIGファイルに指定されている名前)を指定します。DOMAINID(次を参照)とゲートウェイ・サーバー・グループの名前には1対1の関係があり、各GWGRPは独自の一意なDOMAINIDを持つ必要があります。
TYPE = identifier
ローカル・ドメインをクラスにグループ化するために使用します。TYPEは、TDOMAINOSITPまたはSNAXのいずれかに設定できます。TDOMAINという値は、このローカル・ドメインが別のTuxedoシステムまたはTuxedoドメインのみと通信できることを示します。OSITPという値は、このローカル・ドメインがOSI-TPプロトコルを介して他のTPドメインと通信することを示します。SNAという値は、このローカル・ドメインがLU6.2プロトコルを介してMVS/CICSリージョンと通信することを示します。.ドメイン・タイプは$TUXDIR/udataobj/DMTYPEファイルに定義する必要があります。
DOMAINID = string
ローカル・ドメインを識別するために使用します。DOMAINIDはローカル・ドメインとリモート・ドメインの両方含めて一意である必要があります。stringの値は、一連の文字(BA.CENTRAL01など)か、または「0x」で始まる16進数(「0x0002FF98C0000B9D6」など)です。DOMAINIDの長さは32オクテット以下にする必要があります。文字列を指定する場合は、32文字以内で指定する必要があります(最後のNULLを含む)。
DMTLOGDEV = string
このマシンのドメイン・トランザクション・ログ(DMTLOG)を含むTuxedoファイル・システムを指定します。DMTLOGは、TuxedoシステムのVTOC表としてデバイスに格納されています。このパラメータを指定しない(TYPE=SNADOMの場合は指定しないでください)場合、ドメイン・ゲートウェイ・グループはリクエストをトランザクション・モードで処理できません。同じマシン上で実行するローカル・ドメインは、同じDMTLOGDEVファイル・システムを共有できますが、ローカル・ドメインごとに、DMTLOGNAMEキーワードで指定した個別のログ(DMTLOGDEVの表)を作成する必要があります。
オプション・パラメータは、ドメイン・ゲートウェイの操作で使用されるリソースおよび制限を記述します。
AUDITLOG = string
このローカル・ドメインの監査ログ・ファイルの名前を指定します。監査ログ機能はdmadmin(1)コマンドによってアクティブ化されると、このローカル・ドメイン内のすべての操作を記録します。監査ログ機能がオンになっており、このパラメータが指定されていないと、環境変数$APPDIRによって指定されたディレクトリまたはTUXCONFIGファイルのMACHINESセクションのAPPDIRキーワードで指定されるディレクトリに、DMmmddyy.LOG (mm=月、dd=日、yy=年)というファイルが作成されます。
BLOCKTIME = numeric
ブロッキング呼出しの最大待機時間を指定します。この値は、TUXCONFIGファイルに指定されたSCANUNITパラメータの乗数を設定します。SCANUNIT * BLOCKTIMEの値は、SCANUNIT以上32,768秒未満でなければなりません。このパラメータが指定されていない場合は、デフォルト値はTUXCONFIGファイルで指定されたBLOCKTIMEパラメータの値に設定されます。タイムアウトは、常に、関連するリクエストが失敗したことを示します。トランザクション内でリクエストが発行された場合は、TUXCONFIGでトランザクションに指定されたタイムアウトが必ず使用されます。
DMTLOGNAME = identifier
このドメインのドメイン・トランザクション・ログの名前を指定します。この名前は、複数のローカル・ドメインで同じDMTLOGDEVを使用する場合に一意である必要があります。これを指定しない場合は、デフォルトでDMTLOG文字列が設定されます。名前は30文字以下にしてください。SNAタイプのゲートウェイではトランザクションがサポートされていないため、TYPE=SNADOMの場合、このパラメータは意味を持ちません。
DMTLOGSIZE = numeric
このマシンのドメイン・トランザクション・ログの数値サイズをページ単位で指定します。この値は、0より大きく、Tuxedoファイル・システムの空き領域を超えないようにします。指定しない場合、デフォルトは100ページです。SNAタイプのゲートウェイではトランザクションがサポートされていないため、TYPE=SNADOMの場合、このパラメータは意味を持ちません。
MAXDATALEN = numeric
このローカル・ドメインによって公開されたすべてのサービスとの間で送受信できる最大データ量(バイト単位)を指定します。このパラメータを指定しない場合は制限がなくなります。
MAXRDOM = numeric
ゲートウェイごとに許可する接続(または、ドメインのタイプがOSITPの場合は、ダイアログ)の最大数を指定します。このパラメータを指定しない場合は制限がなくなります。
MAXRDTRAN = numeric
トランザクションに含めることのできるドメインの最大数を指定します。0より大きく、32,768未満の値を指定します。値を指定しない場合、デフォルト値は16です。SNAタイプのゲートウェイではトランザクションがサポートされていないため、TYPE=SNADOMの場合、このパラメータは意味を持ちません。
MAXTRAN = numeric
このローカル・ドメイン上で同時に実行できるグローバル・トランザクションの最大数を指定します。0以上で、TUXCONFIGファイルで指定したMAXGTTパラメータ以下の値を指定します。値を指定しない場合は、デフォルトのMAXGTTが指定されます。
MAXSENDLEN = numeric
このローカル・ドメインとの間で送受信されるメッセージの最大長(バイト単位)を指定します。このパラメータを設定すると、送受信されるすべてのメッセージがMAXSENDLENバイト未満のパケットに分割されます。このパラメータを指定しない場合は制限がなくなります。
STATISTICS_INTERVAL= numeric
統計トレースを監査ログ・ファイルにフラッシュする間隔(秒単位)を指定します。このオプションの値を0より大きくすると、リモート・ドメイン・サービス呼出しの統計収集機能が有効になります。オプションを指定しないか、0に設定すると、機能は無効になります。0以上32,768未満の値を指定します。
STATISTICSLOG_PFX= string [1...256]
ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの統計ログ・ファイルの絶対パス名の接頭辞を指定します。このオプションは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントからリモート・ドメインに対するすべてのサービス呼出しを記録する統計ログ機能(dmadminコマンドによってアクティブ化する)に関連付けられています。
統計ログ機能をアクティブ化するときにこのオプションを指定しなかった場合は、$APPDIR環境変数またはTUXCONFIGファイルのMACHINESセクションにあるAPPDIRパラメータで指定したパスに、STAT_LOG_<LDOMID>.mmddyyというファイル(LDOMIDはローカル・ドメインIDで、mmddyyは月、日、年をそれぞれ表す)が作成されます。統計ログ・ファイルは、GWADMサーバーが起動すると作成されます。
SECURITY = value
実行するアプリケーション・セキュリティのタイプを指定します。次の説明は、SNAタイプのゲートウェイにおけるセキュリティに当てはまります。
UBBCONFIGおよびDMCONFIGファイルの両方でSECURITYパラメータを設定すると、次の効果があります。
DM_LOCAL_DOMAINSのセキュリティ・パラメータをNONEまたはAPP_PWに設定すると、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayはセキュリティに関するアクションを実行しません。
ただし、UBBCONFIGファイルのセキュリティ・パラメータをAPP_PWに設定した場合は、クライアントがアプリケーションに参加するときに、アプリケーションのパスワードがAUTHSVCによって検証されます。AUTHSVCはユーザー・アプリケーションによって提供されます。
ローカル・ドメインからのアウトバウンド・リクエストごとにローカル・ドメインとホスト・システムの両方によってセキュリティを実行する場合は、次の設定を行う必要があります。
UBBCONFIGファイルのセキュリティ・パラメータをUSER_AUTHACLまたはMANDATORY_ACLのいずれかに設定する必要があります
DMCONFIGファイルのDM_LOCAL_DOMAINSセクションのセキュリティ・パラメータをDM_USER_PWに設定する必要があります
DM_SNALINKSのセキュリティ・パラメータをIDENTIFYまたはVERIFYに設定する必要があります
ホスト・システムからローカル・ドメインへのインバウンド・リクエストごとにローカル・ドメインとホスト・システムの両方によってセキュリティを実行する場合は、次の設定を行う必要があります。
UBBCONFIGファイルのセキュリティ・パラメータをUSER_AUTHACLまたはMANDATORY_ACLのいずれかに設定する必要があります
DMCONFIGファイルのDM_LOCAL_DOMAINSセクションのセキュリティ・パラメータをDM_USER_PWに設定する必要があります
DM_SNALINKSのセキュリティ・パラメータをIDENTIFYまたはVERIFYに設定する必要があります
ホスト・システムに送信されたリクエストに対して、ローカル・プリンシパル・ユーザーIDがドメイン・セキュリティ表で特定され、関連するリモートのユーザーIDまたはユーザーIDおよびパスワードが、会話型通信起動リクエストに配置された後で、LU6.2会話型通信で送信されます(このような状況が発生するのは、DMCONFIGファイルのDM_SNALINKSセクションのSECURITYIDENTIFYまたはVERIFYに設定されている場合です)。
ホスト・システムから送信されるリクエストごとに、ローカル・ドメインが会話型通信起動リクエストからリモートのユーザーIDまたはユーザーIDおよびパスワードを抽出し、ドメイン・セキュリティ表を確認します。この表には、サービスごとに保守されるローカル・プリンシパル・ユーザーIDおよびリモート・ユーザーIDのペアが含まれています。リモート・ユーザーIDはローカル・プリンシパル・ユーザーIDにマップされています。ローカル・プリンシパル・ユーザーIDとパスワードは、UBBCONFIGファイルに指定されている詳細なアクセス制御リスト(ACL)チェックに使用されます。
ローカル・ドメインは、ホスト・システムからリクエストを受信すると、ローカル・サービスのDMCONFIGファイルのACLをチェックし、リモート・ドメインからのリクエストが許可されているか確認します。DMCONFIGファイルにACLが含まれない場合、サービスはすべてのリクエストからアクセス可能です。
このため、ホスト・システムの接続定義のATTACHSECレベルがIdentifyまたはVerifyの場合は、DMCONFIG SECURITYパラメータをDM_USER_PWに設定することで、会話型通信起動リクエストでユーザーIDおよびパスワードが送信されるようにする必要があります。
DM_REMOTE_DOMAINSセクション
このセクションは認識されるリモート・ドメインとその特性のセットを指定します。
エントリの形式は次のとおりです。
RDOM required parameters [optional parameters]
ここで、RDOMは、この構成で認識される各リモート・ドメインを指定する識別子の値です。RDOMはその構成で一意である必要があります。
次のパラメータは、必須です。
TYPE = identifier
リモート・ドメインをクラスにグループ化するために使用します。TYPEは、TDOMAINOSITPまたはSNAXのいずれかに設定できます。TDOMAINという値は、このリモート・ドメインが別のTuxedoシステムまたはTuxedoドメインのみと通信できることを示します。OSITPという値は、このリモート・ドメインがOSI-TPプロトコルを介して他のTPドメインと通信することを示します。SNAXという値は、このリモート・ドメインがLU6.2プロトコルを介してMVS/CICSリージョンと通信することを示します。
DOMAINID = string
リモート・ドメインを識別するために使用します。DOMAINIDの長さは32オクテット以下にする必要があります。文字列を指定する場合は、32文字以内で指定する必要があります(最後のNULLを含む)。DOMAINIDはリモート・ドメイン間で一意でなければなりません。stringの値は、一連の文字か、または0xで始まる16進数です。
次のパラメータはオプションです。
CODEPAGE = “table identifier”
ローカルのTuxedoアプリケーションとリモートのメインフレーム・アプリケーションとの間でASCIIとEBCDICの相互変換を行う際の変換表の指定に使用します。変換表の識別子は、その表を含むファイルを表し、二重引用符で囲む必要があります。$TUXDIR/udatajobj/codepageディレクトリにあるこのファイルの名前は、次の例に示すように、変換に使用するコードページ番号を組み合せたものです。
CODEPAGE=”00819x00297”
ここでは、ASCII CP-00819文字とフランス語EBCDIC CP-00297文字間の変換用の変換表を指定しています。変換表は変更できます。完全な文字リストについては、付録C「�$paratext[AppHead]>,�」を参照してください。
DM_TDOMAINセクション
このセクションでは、タイプTDOMAINのドメインで必要とされるアドレス情報を定義します。リモート・ドメインからローカル・サービスへのリクエストがローカル・ドメイン(ゲートウェイ・グループ)で受け付けられる場合、このセクションでは、ローカル・ドメインごと、また、定義されたローカル・ドメインからアクセス可能なリモート・ドメインごとにエントリを設定する必要があります。
エントリの形式は次のとおりです。
DOM required parameters [optional parameters]
ここで、DOMは、ローカル・ドメイン(LDOM)またはリモート・ドメイン(RDOM)を識別する、DM_LOCAL_DOMAINSセクションまたはDM_REMOTE_DOMAINSセクション内の識別子の値です。DOM識別子は、事前に定義されているDM_LOCAL_DOMAINSセクションのLDOM、またはDM_REMOTE_DOMAINSセクションのRDOMと一致する必要があります。
以下は、必須パラメータです。
NWADDR = string
このパラメータでは、Tuxedoシステム/ドメインの他のドメインからの接続を受け入れるためにローカル・ドメインまたはリモート・ドメインで使用されるネットワーク・アドレスを指定します。string''0xhex-digits''の形式にする場合は、有効な16進数の偶数を指定する必要があります。
次のパラメータはオプションです。
NWIDLETIME = numeric
このパラメータでは、接続のアイドル状態(つまり、未使用状態)を許容する最大時間を指定します。この時間に到達すると、アイドル接続は終了されます。数値は時間(分単位)を表します。このキーワードを指定しなかった場合、アイドル接続は、接続を処理するゲートウェイが停止するまで保たれます。
この表には特定のドメインのエントリを複数定義できます。リモート・ドメインに複数のアドレスを指定した場合は、最初のアドレス(表内のリモート・ドメイン用の最初のエントリ)は接続を確立するために使用され、他のアドレスは最初のアドレスへの接続が失敗した場合の予備アドレスとして使用されます。ローカル・ドメインに複数のアドレスを指定した場合は、同種または異種のネットワークで複数のリスニング・ポートが使用可能になります。
DM_OSITPセクション
このセクションでは、タイプOSITPのドメインで必要とされるアドレス情報を定義します。このセクションでは、ゲートウェイ・グループ(ローカル・ドメイン)ごと、およびタイプOSITPのリモート・ドメインごとにエントリを設定する必要があります。
エントリの形式は次のとおりです。
DOM required parameters [optional parameters]
ここで、DOMは、ローカル・ドメイン(LDOM)またはリモート・ドメイン(RDOM)を識別する、DM_LOCAL_DOMAINSセクションまたはDM_REMOTE_DOMAINSセクション内の識別子の値です。DOM識別子は、事前に定義されているDM_LOCAL_DOMAINSセクションのLDOM、またはDM_REMOTE_DOMAINSセクションのRDOMと一致する必要があります。
次は、必須パラメータです。
APT = string
このパラメータはOSIアプリケーション・プロセス・タイトル(APT)を指定します。APTは名前(アプリケーション・プロセス・タイトルのディレクトリ名)かオブジェクト識別子(ピリオドで区切った一連の整数値)です。
AEQ = string
このパラメータはOSIアプリケーション構成要素修飾子(AEQ)を指定します。AEQは名前(特定のアプリケーション構成要素の相対識別名)か整数(APTがオブジェクト識別子の場合)です。
次は、オプション・パラメータです。
AET = string
このパラメータはOSIアプリケーション構成要素タイトル(AET)を指定します。AETはアプリケーション・プロセス・タイトル(APT)とアプリケーション構成要素修飾子(AEQ)から構成され、ASN.1ではAETはSEQUENCE {APT, AEQ}として定義されます(ここで、APTおよびAETはタイプANYです)。stringの値には、主に次の3つの形式を使用できます。
encoded string
これは、16進オクテット文字列としての単一値で、AETの有効なBERエンコーディングを表します(例、AET = "0x06062B80CE0F0107")。
{object identifier}, {integer}
最初の要素はオブジェクト識別子として定義されたAPTを表し(ピリオドで区切られた一連の整数値)、2番目の要素は整定数として定義されたAEQを表します(例、AET = "{1.3.15.0.3},{1}")。
{string}, {string}
この形式では、APTとAEQをリテラルとして定義できます(例、AET = "{BA.CENTRAL01},{Tuxedo}")。
ACN = {XATMI | UDT}
このパラメータは、このドメインで使用されるアプリケーション・コンテキスト名(ACN)のオブジェクト識別子を指定します。現在使用可能なアプリケーション・コンテキストは、XATMI-ASE (XATMI)およびUDT-ASE (UDT)です。このパラメータを指定しない場合は、ACNがXATMI-ASEアプリケーション・コンテキストのオブジェクト識別子に設定されます。
APID = integer
このパラメータはOSIアプリケーション・プロセス起動識別子(APID)を指定します。
AEID = integer
このパラメータはOSIアプリケーション構成要素起動識別子(AEID)を指定します。
PROFILE = identifier
このパラメータは、このドメインで使用されるOSI TPプロファイルを指定し、必要なOSI TP機能単位を決定するために使用されます。PROFILEは、ATP11ATP21ATP31ATP12ATP22およびATP32のいずれかの値に設定できます。UDT ASEアプリケーション・コンテキストではこれらのプロファイルのいずれの使用も許可されます。XATMI-ASEアプリケーション・コンテキストでは、プロファイルATP11ATP21およびATP31のみが許可されます。プロファイルATP11ATP21およびATP31はダイアログ、片側制御およびハンドシェイクの各機能単位を使用します。プロファイルATP12ATP22およびATP32はダイアログ、共有制御およびハンドシェイクの各機能単位を使用します。プロファイルATP11およびATP12はOSI TPトランザクションを使用しません(コミット機能単位は使用されません)。プロファイルATP21およびATP22では、コミット、非連鎖型トランザクションおよびリカバリの機能単位が必要です。プロファイルATP31およびATP32では、コミット、連鎖型トランザクションおよびリカバリの機能単位が必要です。デフォルトでは、ATP21プロファイルが常に選択されます。
URCH = string
このパラメータはOSITPリカバリ・コンテキスト・ハンドルのユーザー部分を指定します。これは、通信回線またはシステムに障害が発生した後に、XAP-TPプロバイダによる分散トランザクションのリカバリ処理で必要になる場合があります。
DM_SNACRMセクション
DM_SNACRMセクションでは、3つのキーワードを指定することで、与えられたドメインとそのパートナ間のATMIトランザクション・セマンティクスを提供するCommunications Resource Managerを指定します。エントリの一般形式は次のとおりです。
<CommunicationsResourceManagerName> parameters
ここで、<CommunicationsResourceManagerName>は、このSNACRM定義のローカルに認識される名前で、後続のセクションでこのSNACRMを参照する際に使用されます。この名前は1~30文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。SNACRM定義が有効であるためには、すべてのキーワードが必要です。キーワードの順序は任意です。
LDOM <LocalDomainName>
LDOMはこのSNACRMを定義されているローカル・ドメインと関連付けます。<LocalDomainName>はDM_LOCAL_DOMAINSセクションのエントリへの参照です。この名前は1~30文字のASCII文字列です。このパラメータは必須です。このパラメータにデフォルトはありません。
SNACRMADDR <HexSocketAddress>または<//host:port>
SNACRMADDRは、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA GatewayがSNACRMと通信するために使用するソケット・アドレスを指定します。SNACRMがこのゲートウェイに関係なく起動されている場合は、このアドレスをSNACRMコマンド行で使用する必要があります。
<HexSocketAddress>はfamily,port,addressのsockaddr_in形式を使用したTCP/IPアドレスです。
<0xFFFFPPPPAAAAAAAA>
説明:
FFFF
プロトコル・ファミリの16進値で、INETファミリの場合は常に0x0002です。
PPPP
未使用のTCP/IPポートの16進値です。
AAAAAAAA
SNACRMを実行しているマシンのIPアドレスの16進値です。
このため、SNACRMがIPアドレス206.189.43.13のマシンで実行されていて、SNACRMにポート6000を使用する場合は、SNACMADDRは次のようになります。
0x00021770CEBD2B0D
このパラメータは必須です。このパラメータには16進文字の偶数を含める必要があります。このパラメータにデフォルトはありません。
DM_SNASTACKSセクション
DM_SNASTACKSセクションでは、5つのキーワードを指定することで、与えられたドメインとそのパートナ間で確立される接続に使用するサードパーティのSNAスタックを指定します。エントリの一般形式は次のとおりです。
<StackReference> parameters
ここで、<StackReference>は、このスタック定義のローカルに認識される名前で、後続のセクションでこのスタックを参照する際に使用されます。この名前は1~30文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。スタック定義が有効であるためには、すべてのキーワードが必要です。キーワードの順序は任意です。
LOCALLU <LocalLUAlias>
LOCALLUはサードパーティのSNAスタックに定義されているLU別名への参照を指定します。<LocalLUAlias>は、サードパーティのSNAスタック構成で指定されているローカルのLU定義を識別するために使用される名前です。これはLU6.2接続のエンド・ノードを表す名前です。このパラメータの値は1~64文字のASCII文字列です。このパラメータは必須です。このパラメータにデフォルトはありません。サードパーティのSNAスタックを使用するには、ローカルLUに対応する定義が必要です。
LTPNAME <LocalTransactionProgramName>
LTPNAMEは、このスタック定義を使用してCRMによって処理されるインバウンド・トランザクション・プログラムを指定します。<LocalTransactionProgramName>は、アタッチが受け入れられるインバウンド・トランザクション・プログラムを指定するために使用される名前です。役に立つ唯一の値はアスタリスクです。これは、すべてのインバウンド・アタッチが受け入れられることを示します。このパラメータは必須です。このパラメータにデフォルトはありません。部分TP名はサポートされていません。サードパーティのSNAスタックを使用するには、インバウンドTP名に対応する定義が必要です。
SNACRM <CommunicationsResourceMangerName>
SNACRMには関連するCRM定義を参照するための名前を指定します。<CommunicationsResourceMangerName>は、DM_SNACRM定義をこのDM_SNASTACKSエントリと関連付けるための名前です。このパラメータの値は1~32文字のASCII文字列です。このパラメータは必須です。このパラメータにデフォルトはありません。
STACKPARMS <サードパーティのSNAスタックに必要なパラメータ>
STACKPARMSはドメイン・ゲートウェイが必要なすべてのパラメータをサードパーティのSNAスタックに渡す方法を指定します。<サードパーティのSNAスタックに必要なパラメータ>は1~128文字のASCII文字列です。現在使用されている唯一の値は、サードパーティのSNAスタックを実行するマシンのTCP/IPホスト名です。このパラメータは必須です。このパラメータにデフォルトはありません。
STACKTYPE={hp62 | vt210}
このオプションはどのベンダーのSNAスタックを使用するかを指定するために使用されます。また、これは特定のOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAシステム・ライブラリの名前を設定するためにも使用されます。このオプションの値は正確にコーディングする必要があります。この値は同等のOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAシステム・ライブラリにマップされます。
DM_SNALINKSセクション
このセクションはタイプSNAのドメインに必要とされるSNAリンク情報を定義します。エントリの形式は次のとおりです。
LINK parameters
ここで、LINKは、ローカル・ドメイン(LDOM)およびリモート・ドメイン(RDOM)間の接続を識別する識別子の値です。RDOM識別子は、DM_REMOTE_DOMAINSセクションで以前に定義されたRDOMと一致する必要があります。
次のパラメータが使用可能です。
STACKREF = string
この必須パラメータでは、このリンクを確立するために使用するスタックを定義します。STACKREF文字列はDM_SNASTACKSセクションで以前に設定した定義に使用されているタグです。
RDOM = string
RDOM文字列はDM_REMOTE_DOMAINSセクションで以前に定義したRDOMと一致する必要があります。
LSYSID = <リモート(CICS)リージョンの接続ID>
LSYSIDはこのリンクに使用する4文字の識別子です。これは、パートナのCICSがこのリンクを介してCRMと通信するために使用する接続IDと一致する必要があります。
RSYSID = <リモート(CICS)リージョンのSYSID>
RSYSIDはパートナのリモート・システムIDで、4文字です。これは通常CICSリージョンのシステムIDですが、IMS制御リージョンのサブシステムIDである場合もあります。このパラメータはリモート・パートナの実際のシステムIDと一致する必要があります。
RLUNAME = <リモート・リージョンのAPPLIDの別名>
RLUNAME値は、リモート・アプリケーションのVTAMネットワーク名に解決されるサードパーティのSNAスタックに認識される別名を指定します。これには通常CICSリージョンのVTAM applidを指定しますが、IMSとともに使用するよう定義されたAPPC/MVS LUを指定することもできます。値はSNAネットワーク内で一意である必要があります。stringは1~8文字である必要があります。このパラメータは必須です。このパラメータにデフォルトはありません。サードパーティのスタック構成を使用するには、対応する定義が必要です。
MODENAME = <モード名(VTAMモード・エントリ)>
MODENAMEは、このリンクで使用できるようサードパーティのSNAスタックにあわせて定義されたVTAMモード・エントリです。CICSリンクの場合、これは該当する接続用のRDOセッション定義と両立する必要があります。IMS接続の場合、これはIMSスケジューラにアクセスするためのLU定義のDLOGMODエントリと両立する必要があります。stringは1~8文字のASCII文字である必要があります。このパラメータは必須です。このパラメータはサードパーティのSNAスタック構成と適合する必要があるとともに、VTAMまたはCICS (あるいはその両方)にあわせて定義された該当エントリと両立する必要があります。
SECURITY = string
SECURITY_TYPEはCICS/RACFまたはパートナのセキュリティ設定を指定します。正しい値はLOCAL、IDENTIFY、VERIFY、PERSISTENTまたはMIXIDPEです。stringは1~10文字である必要があります。デフォルト設定はLOCALです。
MAXSESS = number
MAXSESSはこのリンクで実行できるパラレル・セッションの最大数です。MAXSESSは4以上である必要があります。
MINWIN = number
競合の勝者の最小数です。この値は通常MAXSESS値の半分です。
MAXSYNCLVL = number
この値は、このリンクでサポートできる最大のトランザクション同期レベルを指定します。
値0は、このリンクがトランザクション非対応であることを指定します。同期は保持されません。このレベルを使用すると、APPC/MVS透過性インタフェースを介してIMSからメッセージを送受信できます。デフォルトの同期レベルは同期レベル0です。
値1は、このリンクが0でサポートされるすべてのものに加えて次をサポートすることを指定します。
SYNCONRETURNのセマンティクスによるCICS分散プログラム・リンク・リクエストとしてのアウトバウンドATMI tpcall()
SYNCONRETURNのセマンティクスによるインバウンドEXEC CICS LINKリクエスト。プログラム名はローカル・サービス定義のRNAMEと一致し、SYSIDはリンクのLSYSIDと一致する必要があります。
値2は、このリンクが、ログを交換し状態を比較できるパートナに対して、0および1でサポートされるすべてのものに加えて次をサポートすることを指定します。
パートナCICSに関するログ交換および状態比較機能。
tpcommit()を使用した完全2フェーズ・コミット・トランザクションのセマンティクスによるCICS分散プログラム・リンク・リクエストとしてのアウトバウンドATMI tpcall()
tpcommit()を使用した完全2フェーズ・コミット・トランザクションのセマンティクスによるAPPCまたはCPIC分散トランザクション処理としてのアウトバウンドATMI tpconnect()
Prepare RollbackおよびSyncpoint verbを使用した完全2フェーズ・コミット・トランザクションのセマンティクスによるインバウンドEXEC CICS LINKリクエスト。
Prepare RollbackおよびSyncpoint verbを使用した完全2フェーズ・コミット・トランザクションのセマンティクスによるインバウンドAPPCまたはCPIC会話型通信。
同期レベル2のリンクを初期化するには、パートナはCICSスタイルのログ交換および状態比較をネゴシエーションできる必要があります。
トランザクションは同期レベル2でのみサポートされます。同期レベルが1の場合、分散プログラム・リンクはSYNCONRETURNつまりトランザクション非対応としてのみアクセスできます。
STARTTYPE = {auto | cold}
このオプションは、トランザクション対応のリンクに対してリカバリ・モードを設定します。AUTOに設定した場合は、システムが実行中のトランザクションのログからリカバリした構成およびリンク・データを使用して再起動されます。COLDに設定した場合は、現在のdmconfigファイルから取得された構成データが使用され、実行中のリンクのデータは失われます。dmconfigファイルのパラメータを変更してAUTOスタートを行うと、変更したパラメータが次回のコールド・スタートまで無視されるという警告メッセージが出力されます。強制的にコールド・スタートを行い、STARTTYPE設定を無視すると、$APPDIRからSNA*LOGファイルが削除されます。
DM_ACCESS_CONTROLセクション
このセクションはローカル・ドメインで使用されるアクセス制御リストを指定します。このセクションの行の形式は次のとおりです。
ACL_NAME required parameters
ここで、ACL_NAMEは特定のアクセス制御リストを指定する(識別子の)名前です。15文字以内である必要があります。
必須パラメータは次のとおりです。
ACLIST = identifier [,identifier]
ACLISTには、1つ以上のリモート・ドメイン名(RDOM)をカンマで区切って指定します。ワイルドカード文字(*)を使用すると、DM_REMOTE_DOMAINSセクションで定義したすべてのリモート・ドメインが特定のローカル・ドメインにアクセスできます。
DM_LOCAL_SERVICESセクション
このセクションでは、各ローカル・ドメインによってエクスポートされるサービスに関する情報を指定します。このセクションはオプションであり、指定しない場合は、DM_LOCAL_DOMAINSセクションで定義したすべてのローカル・ドメインがTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションによって公開されるすべてのサービスに対するリクエストを受け付けます。このセクションを定義することにより、リモート・ドメインからリクエストできるローカル・サービスのセットが制限されます。
このセクション内にある各行の形式は次のとおりです。
service [optional parameters]
ここで、serviceはエクスポートされるサービスの(識別子の)ローカル名で、1~15文字である必要があります。この名前は、ローカルのTuxedoシステムまたはTuxedoドメインのアプリケーションと連携して動作する1つ以上のサーバーで決められている名前に相当します。外部に公開するサービスは、TUXCONFIGファイルのSERVICESセクションのエントリに指定されているサービスのデフォルトのプロパティや固有のプロパティを引き継ぎます。これらのパラメータとしては、LOADPRIOAUTOTRANROUTINGBUFTYPETRANTIMEなどがあります。
オプション・パラメータは次のとおりです。
ACL = identifier
アクセス制御リスト(ACL)の名前を指定します。ローカル・ドメインはこのリストを使用して、リモート・ドメインからのこのサービスへのリクエストを制限します。ACLの名前はDM_ACCESS_CONTROLセクションで定義します。このパラメータを指定しないと、このサービスに対するリクエストについてアクセス制御が実行されません。
API = ATMI
ローカル・サービスが使用するAPIを指定します。現在唯一サポートされている値はATMIです。このパラメータは必須です。
CONV = { Y | N }
ローカル・サービスが会話型サービスであるか(Y)否か(N)を指定します。デフォルト値はNです。
LDOM = identifier
このサービスをエクスポートするローカル・ドメインを識別する名前を指定します。このキーワードを指定しない場合、DM_LOCAL_DOMAINSセクションの最初のローカル・ドメイン・エントリがこのローカル・サービスに対するリクエストを受け付けます。
INBUFTYPE = type[:subtype]
このサービスにより受け入れられるデータ型のバッファ・タイプのネームスペースを単一のバッファ・タイプに制限します。このパラメータは、UDT ASEアプリケーション・コンテキストを使用するOSITPタイプのゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。SNAタイプ・ゲートウェイのバッファ・タイプについては、後述のDM_REMOTE_SERVICESセクションの説明を参照してください。
OUTBUFTYPE = type[:subtype]
このサービスにより戻されるデータ型のバッファ・タイプのネームスペースを単一のバッファ・タイプに制限します。このパラメータは、UDT ASEアプリケーション・コンテキストを使用するOSITPタイプのゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。FMLバッファ・タイプはOSITPタイプのゲートウェイには使用できません。SNAタイプ・ゲートウェイのバッファ・タイプについては、後述のDM_REMOTE_SERVICESセクションの説明を参照してください。
RNAME = string
RNAMEオプションはリモートのCICS/ESAリージョンからインポートするローカル・サービス名です。この名前は、CRMがローカル・サービスを選択する場合に使用されます。
RNAMEでインバウンドDPLリクエストに対して明示的添付ファイルの代替ミラー・トランザクション識別子を指定する場合、RNAMEは次の形式のような代替ミラーTRANSIDとCICS/ESAプログラム名の組合せである必要があります。
RNAME=AAAA:BBBBBBBB
説明:
AAAA
1~4文字の代替ミラーTRANSIDです。
BBBBBBBB
1~8文字のCICS/ESAプログラム名です。
コロンは、TRANSIDとプログラム名の組合せであることを示すために必須です。TRANSIDは使用可能なCICS/ESA文字で構成されている必要があります。
A-Za-z0-9$@#./-_%&Q¢?!|”=,;<>
DM_REMOTE_SERVICESセクション
このセクションは、インポートされてリモート・ドメインで使用可能にするサービスの情報を指定します。このDM_REMOTE_SERVICESセクションの行の形式は次のとおりです。
service [optional parameters]
serviceは、特定のリモート・サービスに対してローカルTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションによって使用される(識別子の)名前です。各リモート・サービスは、特定のリモート・ドメインに関連付けられています。
オプション・パラメータは次のとおりです。
AUTOTRAN = { Y | N }
まだトランザクション・モードでない状態でリクエストのメッセージが受信された場合に、トランザクションを自動的に起動するかどうかを指定します。デフォルト値はNです。
BLOCKTIME = numeric
このリモート・サービスへの応答に対して可能な最大待機時間を指定します。この値は、TUXCONFIGファイルに指定されたSCANUNITパラメータの乗数を設定します。SCANUNIT * BLOCKTIMEの値は、SCANUNIT以上32,768秒未満でなければなりません。タイムアウトになると、常に、関連するトランザクションまたはリクエストが失敗することになります。
CONV = { Y | N }
リモート・サービスが会話型サービスであるか(Y)否か(N)を指定します。デフォルト値はNです。
FUNCTION = {APPC|DPL}
アウトバウンドTuxedoサービス・リクエストがAPPCトランザクション・プログラムまたはCICSプログラムにマップできるようにします。デフォルト値APPCでは、リモート・サービスを、CICS下で実行するかどうかを問わずトランザクション・プログラムとして指定します。値DPLでは、リモート・サービスをCICS下で実行されるプログラムにマップします。
LDOM = identifier
このリモート・サービスにリクエストをルーティングするローカル・ドメインの名前を指定します。ローカル・ドメインに関連付けられているゲートウェイ・グループは、TuxedoシステムおよびTuxedoドメインの掲示板にserviceを公開します。このパラメータを指定しない場合は、すべてのローカル・ドメインがこのリモート・サービスのリクエストを受け付けることができるようになります。その後、サービス・リクエストは同じタイプのリモート・ドメインにリダイレクトされます(後述のRDOMキーワードを参照)。
LOAD = integer
リモート・サービスが整数単位のロード・ファクタを負わせることを指定します。LOADには、1以上32767以下の値を指定できます。指定しない場合、デフォルト値は50です。数値が大きくなるほどロード・ファクタも大きくなります。
INBUFTYPE = type[:subtype]
このサービスにより受け入れられるデータ型のバッファ・タイプのネームスペースを単一のバッファ・タイプに制限します。このパラメータは、UDT ASEアプリケーション・コンテキストを使用するOSITPタイプのゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。FMLバッファ・タイプはOSITPタイプのゲートウェイには使用できません。
OUTBUFTYPE = type[:subtype]
このサービスにより戻されるデータ型のバッファ・タイプのネームスペースを単一のバッファ・タイプに制限します。このパラメータは、UDT ASEアプリケーション・コンテキストを使用するOSITPタイプのゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。FMLバッファ・タイプはOSITPタイプのゲートウェイには使用できません。
PRIO = integer
このリモート・サービスに対するサービス・リクエストのデキューの優先度を指定します。PRIOの値は0より大きく100以下(100が最高の優先度)である必要があります。デフォルト値は50です。
RDOM = identifier
このサービスを実際に実行するリモート・ドメインの名前を指定します。このパラメータとルーティング基準(後述のROUTINGキーワードを参照)を指定しない場合、ローカル・ドメインは、同じタイプの任意のリモート・ドメインがこのサービスを受け付けるものと想定し、認識されるドメイン(すでに接続されているドメイン)か\DM_REMOTE_DOMAINSセクションのリモート・ドメインを選択します。
RNAME = string
リモート・ドメインが実際に想定するサービス名を指定します。このパラメータを指定しない場合、リモート・サービス名はserviceで指定された名前と同じになります。
RNAMEオプションはホストTP_NAMEの名前です。CICS以外のシステムでは、この名前は最大64文字です。CICSシステムの場合、この名前は、APPCで定義されたリクエストではトランザクションID名、DPLリクエストではプログラム名です。CICSのトランザクションID名は4文字を超えることはできず、CICSのプログラム名は8文字を超えることができません。RNAMEオプションはこれらの要件を満たしている必要があります。
RNAMEでアウトバウンドDPLリクエストに対して明示的添付ファイルの代替ミラー・トランザクション識別子を指定する場合、RNAMEは次の形式のような代替ミラーTRANSIDと公開されているリモートCICS/ESAプログラム名の組合せである必要があります。
RNAME=AAA:BBBBBBBB
説明:
AAA
1~4文字の代替ミラーTRANSIDです。
BBBBBBBB
1~8文字のCICS/ESAプログラム名です。
コロンは、TRANSIDとプログラム名の組合せであることを示すために必須です。TRANSIDはCICS/ESA識別子で認識される受け入れ可能な文字で構成されている必要があります。
A-Za-z0-9$@#./-_%&Q¢?!|”=,;<>
ROUTING = identifier
複数のリモート・ドメインが同じサービスを提供する際、このオプション・パラメータを指定すると、ローカル・ドメインがデータ依存型ルーティングを行うことができます。identifierはこのデータ依存型ルーティングで使用されるルーティング基準の名前を指定します。これを指定しない場合、このサービスではデータ依存型ルーティングが行われません。identifierは15文字以内である必要があります。サービス名は同じで異なるRDOMパラメータを持つ複数のエントリがある場合、ROUTINGパラメータはそのエントリすべてにおいて同じである必要があります。
TRANTIME = integer
関連するサービスに対するトランザクションを自動的に起動するまでのデフォルトのタイムアウト値を秒単位で指定します。この値は、0以上2147483648未満である必要があります。デフォルト値は30秒です。0を指定すると、マシンの最大タイムアウト値が設定されます。
DM_ROUTINGセクション
このセクションでは、型付きバッファであるFMLVIEWX_C_TYPEおよびX_COMMONを使用した/Tドメイン・サービス・リクエストのデータ依存型ルーティングに関する情報を指定します。DM_ROUTINGセクション内にある各行の形式は次のとおりです。
CRITERION_NAME required parameters
CRITERION_NAMEは、servicesへの入力で指定されたルーティング・エントリの(識別子の)名前です。CRITERION_NAMEは15文字以内にする必要があります。
必須パラメータは次のとおりです。
FIELD = identifier
ルーティング・フィールドの名前を指定します。長さは30文字以下です。このフィールドは、FMLフィールド表(FMLバッファの場合)またはFMLビュー表(VIEWX_C_TYPEまたはX_COMMONバッファの場合)における識別用のフィールド名として扱われます。FLDTBLDIR環境変数およびFIELDTBLS環境変数はFMLフィールド表を見つけるために使用され、VIEWDIR環境変数およびVIEWFILES環境変数は、FMLビュー表を見つけるために使用されます。
RANGES = string
ルーティング・フィールドの範囲および関連するリモート・ドメイン名(RDOM)を指定します。stringは二重引用符で囲みます。stringは、範囲とRDOMのペアをカンマで区切って順番に並べた形式にします(後述のを参照)。
範囲は、単一の値(符号付き数値または一重引用符で囲んだ文字列)、または、「lower - upper」(lowerとupperはともに符号付き数値または一重引用符で囲んだ文字列)の形式で表します。lowerはupper以下にする必要があります。O'Brienのように文字列値で一重引用符を使用する場合は、引用符の前に円マークを2つ入力します(例: O\\'Brien)。関連するFIELDのデータ型の最小値を示すために、値MINを使用できます。文字列と配列の場合はNULL文字列、文字フィールドの場合は0です。数値の場合はフィールドに格納できる最小値です。関連するFIELDのデータ型の最大値を示すために、値MAXを使用できます。文字列と配列の場合は、8進数値の255文字の無制限文字列です。文字フィールドの場合は、単一の8進数値の255文字を指定です。数値の場合は、数値としてフィールドに格納できる最大値です。したがって、「MIN - -5」は–5以下のすべての数を表し、「6 - MAX」は6以上のすべての数を表します。範囲(range)内のメタ文字「*」(ワイルドカード)は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。1つのエントリで1つのワイルドカード範囲のみを指定でき、最後に指定する必要があります(その後の範囲は無視されます)。
ルーティング・フィールドには、FMLでサポートされている任意のデータ型を指定できます。数値のルーティング・フィールドには、数値による範囲値、文字列のルーティング・フィールドには文字列による範囲値を指定します。
文字列で範囲を設定する場合は、文字列、配列および文字フィールド型の値を一重引用符で囲む必要があり、先頭に符号を付けることはできません。short型およびlong型の整数値は数字の文字列であり、必要に応じて先頭に正符号または負符号を付けることができます。Cコンパイラまたはatof():で使用できる浮動小数点数は、まず任意の符号、次に数字列(小数点が入ってもよい)、任意のeまたはE、任意の符号またはスペース、最後に整数という形式を取ります。
フィールド値が範囲と一致するときに、関連するRDOM値には、リクエストがルーティングされるリモート・ドメインを指定します。RDOMの値を「*」にすると、ゲートウェイ・グループに基づいて認識可能な任意のリモート・ドメインをリクエストの宛先にすることができます。
範囲/RDOMペアでは、範囲とRDOMの間を「:」で区切ります。
BUFTYPE = ~type1[:subtype1[,subtype2 . . . ]][;type2[:subtype3[, . . . ]]] . . .~
このルーティング・エントリが有効なデータ・バッファのタイプとサブタイプのリストです。タイプは、FMLVIEWX_C_TYPEまたはX_COMMONのいずれかに制限されています。タイプFMLにはサブタイプは指定できず、他のタイプにはサブタイプが必須です(「*」は使用できません)。タイプとサブタイプのペアのうち、重複するものは同じルーティング基準名として指定できません。タイプとサブタイプのペアが一意の場合、複数のルーティング・エントリは同じ基準名を持つことができます。このパラメータは必須です。単一ルーティング・エントリに複数のバッファ・タイプが指定されている場合は、各バッファ・タイプのルーティング・フィールドのデータ型は同じである必要があります。
フィールド値が設定されていないか(FMLバッファの場合)、または特定の範囲と一致しておらず、ワイルドカードの範囲が指定されていない場合、リモート・サービスの実行をリクエストしたアプリケーション・プロセスに対してエラーが戻されます。
ファイル
BDMCONFIG環境変数は、BDMCONFIG構成ファイルを検索するために使用します。
例1
次の構成ファイルでは、5つのサイトのドメイン構成を定義しています。この例は、Central Bank Branchと通信する4つの銀行支店ドメインを示しています。3つの銀行支店は、他のTuxedoシステム/ドメインのドメイン内で動作しています。4つ目の支店は、別のTPドメインの制御下で動作しており、そのドメインとの通信にはOSI-TPが使用されています。
# Tuxedo DOMAIN CONFIGURATION FILE FOR THE CENTRAL BANK
#
#
*DM_LOCAL_DOMAINS
# <local domain name> <Gateway Group name> <domain type> <domain id> <log device>
# [<audit log>] [<blocktime>]
# [<log name>] [<log offset>] [<log size>]
# [<maxrdom>] [<maxrdtran>] [<maxtran>]
# [<maxdatalen>] [<security>]
# [<tuxconfig>] [<tuxoffset>]
#
#
DEFAULT: SECURITY = NONE
c01 GWGRP = bankg1
TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.CENTRAL01"
DMTLOGDEV = “/usr/apps/bank/DMTLOG”
DMTLOGNAME = “DMTLG_C01”
c02 GWGRP = bankg2
TYPE = OSITP
DOMAINID = “BA.CENTRAL01”
DMTLOGDEV = “/usr/apps/bank/DMTLOG”
DMTLOGNAME = “DMTLG_C02”
URCH = “ABCD”
#
*DM_REMOTE_DOMAINS
#<remote domain name> <domain type> <domain id>
#
b01 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.BANK01”
b02 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.BANK02”
b03 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.BANK03”
b04 TYPE = OSITP
DOMAINID = “BA.BANK04”
URCH = “ABCD”
*DM_TDOMAIN
#
# <local or remote domain name> <network address>
#
# Local network addresses
c01 NWADDR = “0x0002ff98c00b9d6d”
c01 NWADDR = “newyork01.65432”
# Remote network addresses
b01 NWADDR = “0x00020401c00b6d05”
b02 NWADDR = “dallas.65432”
b03 NWADDR = “0x00021094c00b6d9c”
*DM_OSITP
#
#<local or remote domain name> <apt> <aeq>
# [<aet>] [<acn>] [<apid>] [<aeid>]
# [<profile>]
#
c02 APT = “BA.CENTRAL01”
AEQ = “Tuxedo.R.4.2.1”
AET = “{1.3.15.0.3},{1}”
ACN = “XATMI”
b04 APT = “BA.BANK04”
AEQ = “Tuxedo.R.4.2.1”
AET = “{1.3.15.0.4},{1}”
ACN = “XATMI”
*DM_LOCAL_SERVICES
#<service_name> [<Local Domain name>] [<access control>] [<exported svcname>]
# [<inbuftype>] [<outbuftype>]
#
open_act ACL = branch
close_act ACL = branch
credit
debit
balance
loan LDOM = c02 ACL = loans
*DM_REMOTE_SERVICES
#<service_name> [<Remote domain name>] [<local domain name>]
# [<remote svcname>] [<routing>] [<conv>] [<trantime>]
# [<inbuftype>] [<outbuftype>]
#
tlr_add LDOM = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_bal LDOM = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_add RDOM = b04 LDOM = c02 RNAME =”TPSU002”
tlr_bal RDOM = b04 LDOM = c02 RNAME =”TPSU003”
*DM_ROUTING
# <routing criteria> <field> <typed buffer> <ranges>
#
ACCOUNT FIELD = branchid BUFTYPE =”VIEW:account”
RANGES =”MIN - 1000:b01, 1001-3000:b02, *:b03”
*DM_ACCESS_CONTROL
#<acl name> <Remote domain list>
#
branch ACLIST = b01, b02, b03
loans ACLIST = b04
例2
この例は、1つのBank Branches (BANK01)に必要とされるTuxedoシステム/ドメイン構成ファイルを示しています。
#
#Tuxedo DOMAIN CONFIGURATION FILE FOR A BANK BRANCH
#
#
*DM_LOCAL_DOMAINS
#
b01 GWGRP = auth
TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.BANK01"
DMTLOGDEV = "/usr/apps/bank/DMTLOG"
*DM_REMOTE_DOMAINS
#
c01 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.CENTRAL01”
*DM_TDOMAIN
#
b01 NWADDR = “0x00021094c00b689c”
c01 NWADDR = “0x0002ff98c00b9d6d”
*DM_LOCAL_SERVICES
#
tlr_add ACL = central
tlr_bal ACL = central
*DM_REMOTE_SERVICES
#
OPA001 RNAME = “open_act”
CLA001 RNAME = “close_act”
CRD001 RNAME = “credit”
DBT001 RNAME = “debit”
BAL001 RNAME = “balance”
DM_ACCESS_CONTROL
#
central ACLIST = c01
例3
この例はOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAアプリケーションの構成ファイルのエントリを示します。
#================================================================
# DMCONFIG
# Application Domain Gateway Test Configuration
#
# See also
# See $(TOP)/Makefile for more information.
#
# @(#)SNA Devel apps/simpsna DMCONFIG 1.6 98/03/03 15:35:29
# Copyright 1997, BEA Systems, Inc., all rights reserved.
#----------------------------------------------------------------

*DM_LOCAL_DOMAINS
simpsnad
GWGRP=GROUP2
TYPE=SNAX
DOMAINID="simpsnad"
BLOB_SHM_SIZE=1000000
DMTLOGDEV=<your Tuxedo filesystem device and name for
DMTLOG>

#example DMTLOGDEV="/home/me/bin/DMTLOG"

*DM_REMOTE_DOMAINS

SIMPSNAG TYPE=SNAX DOMAINID="SIMPSNAG"

*DM_SNACRM

simpcrm SNACRMADDR="<your Host Socket Listen Address>"
LDOM="simpsnad"

#example SNACRMADDR="0x00021770cfbd2b0d" INET family 0x0002 port 6000 host 207.189.43.13 or
SNACRMADDR=//207.189.43.13:6000

*DM_SNASTACKS

simpstk
SNACRM="simpcrm"
STACKTYPE=<SNACRM Stack Library Named Token>
LOCALLU=<Local LU definition specified in
stack product>
LTPNAME="*"
STACKPARMS=<Parameters passed to Stack
Product>

#example STACKTYPE="VT210"
# LOCALLU="BEAAPPL1"
# STACKPARMS="testhp" Name of the host machine

*DM_SNALINKS

simplk1 STACKREF="simpstk"
RDOM="SIMPSNAG"
LSYSID=<Connection ID of remote (CICS)
region>
RSYSID=<SYSID of remote (CICS) region>
RLUNAME=<Alias of Applid for remote region>
MODENAME=<Mode name VTAM mode entry>
SECURITY="LOCAL"
STARTTYPE="COLD"
MAXSESS=<Total Session number>
MINWIN=<Session Local Winners>
MAXSYNCLVL=<0|1|2 Maximum Syncpoint Level>

#example LSYSID="BEA"
# RSYSID="TEST"
# RLUNAME="CICSTEST"
# MODENAME="SMSNA100"
# MAXSESS=10
# MINWIN=5
# MAXSYNCLVL=2

*DM_LOCAL_SERVICES

MIRROR LDOM="simpsnad"
CONV=N
RNAME="MIRRORSERV"
INBUFTYPE="STRING"
OUTBUFTYPE="STRING"
API="ATMI"

*DM_REMOTE_SERVICES

SIMPDPL AUTOTRAN=N
LDOM="simpsnad"
RDOM=SIMPSNAG
CONV=N
RNAME="TOUPDPLS"
INBUFTYPE="STRING"
OUTBUFTYPE="STRING"
API="ATMI"
FUNCTION="DPL"

SIMPDTP AUTOTRAN=N
LDOM="simpsnad"
RDOM=SIMPSNAG
CONV=N
RNAME="DTPS"
INBUFTYPE="STRING"
OUTBUFTYPE="STRING"
API="ATMI"
FUNCTION="APPC"
関連項目
build_dgw(1)、dmadmin(1)、tmboot(1)、tmshutdown(1)、dmloadcf(1)、dmunloadcf(1)
dmgwopts(5)、GWADM(5)、DMADM(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネントの使用』
dmloadcf
DMCONFIGファイルを解析し、バイナリのBDMCONFIG構成ファイルをロードします。
形式
dmloadcf [-c] [-n] [-y] [-b blocks] {dmconfig_file | - }
説明
dmloadcfは、ファイルまたはDMCONFIG構文による標準入力を読み取り、構文をチェックして、オプションでバイナリのBDMCONFIG構成ファイルをロードします。BDMCONFIG環境変数は、情報の格納先となるBDMCONFIGファイルのパス名を指しています。
dmloadcfは、DMCONFIGファイルの必要なセクションがないことを検出すると、エラー・メッセージを出力します。入力ファイルを解析中に構文エラーを検出すると、dmloadcfBDMCONFIGファイルを更新せずに終了します。
dmloadcfを使用する場合は、$TUXDIR/udataobj/DMTYPEファイルが存在している必要があります。このファイルは有効なドメイン・タイプを定義します。このファイルが存在しないと、dmloadcfBDMCONFIGファイルを更新せずに終了します。
dmloadcfを使用するユーザーの実効ユーザー識別子は、TUXCONFIGファイルのRESOURCESセクションのUIDと一致する必要があります。
dmloadcfにオプション-cを付けると、プログラムはこの構成の各ローカル・ドメイン(ゲートウェイ・グループ)に必要とされる最小のIPCリソースを表示します。BDMCONFIGファイルは更新されません。
dmloadcf-nオプションを付けると、プログラムはASCII形式のDMCONFIGファイルの構文チェックのみを行い、BDMCONFIGファイルの実際の更新は行いません。
構文チェックの後、dmloadcfは、BDMCONFIGが指すファイルが存在しているかどうか、そのファイルがTuxedoシステムの有効なファイル・システムであるかどうか、そしてそのファイルにBDMCONFIG表が入っているかどうかをチェックします。これらの条件が真でなかった場合、そのユーザーにはファイルを作成して初期化するように求める次のようなプロンプトが表示されます。
Initialize BDMCONFIG file: path [y, q]?
pathは、BDMCONFIGファイルの完全なファイル名です。標準入力および標準出力が端末でない場合、またはコマンド行で-yオプションが指定されている場合は、このプロンプトは表示されません。このプロンプトに対する「y」または「Y」以外のレスポンスでは、dmloadcfは構成ファイルを作成せずに終了します。
BDMCONFIGファイルが正しく初期化されていない場合にユーザーが続行すると、dmloadcfはTuxedoファイル・システムを作成し、BDMCONFIG表を作成します。-bオプションがコマンド行に指定されると、Tuxedoファイル・システムの作成時に、その引数がデバイスのブロック数として使用されます。-bオプションの値が新しいBDMCONFIG表を収容できるほど大きい場合、dmloadcfは、指定された値を使用して新しいファイル・システムを作成します。それ以外の場合、dmloadcfはエラー・メッセージを出力して終了します。-bオプションが指定されない場合、dmloadcfは、BDMCONFIG表を収容できる大きさの新しいファイル・システムを作成します。ファイル・システムがすでに存在している場合、-bオプションは無視されます。BDMCONFIGがrawデバイス(初期化されていない)であり、そのrawデバイス上のブロック数を設定する必要がある場合には、-bオプションをできるだけ使用するようにしてください。BDMCONFIGが通常のUNIXファイルである場合には、-bオプションは使用しないようにしてください。
BDMCONFIGファイルがすでに初期化されていることがわかると、dmloadcfは、BDMCONFIGファイルで記述されているローカル・ドメインが動作していないことを確認します。ローカル・ドメインが動作している場合は、dmloadcfがエラー・メッセージをプリントして終了します。そうでない場合、dmloadcfは、ファイルを上書きするかどうかを確認するため、次のプロンプトを表示します:
“Really overwrite BDMCONFIG file [y, q]?”
標準入力または標準出力が端末でない場合、または-yオプションをコマンド行で指定した場合、このプロンプトは表示されません。このプロンプトに対して「y」または「Y」以外で答えると、dmloadcfはファイルを上書きせずに終了します。
TUXCONFIGファイルのRESOURCESセクションにSECURITYパラメータが指定されていると、dmloadcfは標準入力をフラッシュし、端末エコー機能をオフにして、ユーザーにアプリケーション・パスワードの入力を求めます。
Enter Application Password?
パスワードは8文字に切り捨てられます。ファイルではなく標準入力を介してASCII形式のDMCONFIGファイルをロードするオプションは、このSECURITYパラメータがオンのときには使用できません。標準入力が端末でない場合、つまり、ユーザーにパスワードの入力を求めることができない場合(たとえば、hereファイルの場合)、アプリケーション・パスワードの設定のために環境変数APP_PWが参照されます。APP_PW環境変数が設定されておらず、標準入力が端末でない場合には、dmloadcfはエラー・メッセージを出し、ログ・メッセージを生成して、BDMCONFIGファイルのロードに失敗します。
エラーがないことを前提にすべてのチェックを行って問題がなかった場合は、DMCONFIGファイルがBDMCONFIGファイルにロードされます。BDMCONFIG表にあるすべての既存情報が上書きされます。
移植性
このコマンドは、UNIXおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedoが提供する管理ツールとしてサポートされています。
環境変数
環境変数APP_PWは、TUXCONFIGファイルのSECURITYパラメータがAPP_PWに設定され、かつ標準入力として端末以外のものを使用してdmloadcfを実行するアプリケーションに対して設定する必要があります。
BDMCONFIG環境変数は、BDMCONFIGファイルを指している必要があります。
次の例は、bank.dmconfig ASCIIファイルからバイナリ構成ファイルをロードする方法を示します。2000ブロックからなるBDMCONFIGデバイスが作成(または再初期化)されます。
dmloadcf -b 2000 -y bank.dmconfig
診断
入力にエラーが検出されると、エラーの原因となった行が、問題を指摘するメッセージとともに、標準エラーに出力されます。DMCONFIGファイルに構文エラーが見つかったり、システムが稼働中の場合は、BDMCONFIGファイルの情報は更新されず、dmloadcfは終了コード1で終了します。
dmloadcfをアクティブなノード上で実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
*** dmloadcf cannot run on an active node ***
dmloadcfを実行するユーザーの実効ユーザー識別子が、TUXCONFIGファイルで指定されたUIDと一致しない場合は、次のエラー・メッセージが表示されます。
*** UID is not effective user ID ***
dmloadcfが正しく完了すると、終了コード0で終了します。BDMCONFIGファイルが更新されると、このイベントを記録するためのuserlogメッセージが生成されます。
関連項目
dmunloadcf(1)、dmconfig(5)、ubbconfig(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネントの使用』
dmunloadcf
バイナリBDMCONFIGドメイン構成ファイルをアンロードします
形式
dmunloadcf
説明
dmunloadcfは、BDMCONFIG構成ファイルをバイナリ表現からASCII形式に変換します。この変換処理は、バイト・オーダーが異なるマシン間でファイルを簡潔にトランスポートしたり、ファイルのバックアップ・コピーを簡潔に作成して信頼性を高める場合に役立ちます。ASCII形式については、dmconfig(5)で説明します。
dmunloadcfは、BDMCONFIG環境変数が指すBDMCONFIGファイルから値を読み取り、その値を標準出力に書き込みます。
移植性
このコマンドは、UNIXおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedoが提供する管理ツールとしてサポートされています。
/usr/tuxedo/BDMCONFIGの構成をbdmconfig.backupファイルにアンロードするには、次のようにします。
BDMCONFIG=/usr/tuxedo/BDMCONFIG dmunloadcf > bdmconfig.backup
診断
dmunloadcfは、BDMCONFIG環境変数が指すファイルが存在しているかどうか、そのファイルがTuxedoの有効なファイル・システムであるかどうか、そしてそのファイルにBDMCONFIG表が入っているかどうかをチェックします。これらの条件が1つでも満たされないと、dmunloadcfはエラー・メッセージをプリントして、エラー・コード1で終了します。dmunloadcfが正しく完了すると、終了コード0で終了します。
関連項目
dmloadcf(1)、dmconfig(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネントの使用』
GWADM
/ドメイン・ゲートウェイ管理用サーバー。
形式
GWADM SRVGRP = “identifier” SRVID = “number” REPLYQ = “N”
CLOPT = “-A -- [-a { on | off } ] [-s services ]
[-t { on | off } ]“
説明
ゲートウェイ管理用サーバー(GWADM)は、Tuxedoシステムが提供するサーバーであり、/ドメイン・ゲートウェイ・グループ用の管理機能を提供します。
GWADMは、UBBCONFIGファイルのSERVERSセクションで、特定のゲートウェイ・グループ内で動作するサーバーとして定義する必要があります。つまり、SRVGRPを、GROUPSセクションで指定したGRPNAMEタグに設定する必要があります。SVRIDも必須パラメータです。このパラメータの値を指定する際は、ゲートウェイ・グループ内で使用できるゲートウェイの最大数を考慮する必要があります。
GWADMのインスタンスは、/ドメイン・ゲートウェイ・グループごとに1つしか存在できず、そのインスタンスを、グループと関連付けられたゲートウェイに対して定義したMSSQの一部にすることはできません。また、GWADMではREPLYQ属性をNに設定する必要があります。
CLOPTオプションは、GWADMの起動時に渡されるコマンド行オプションの文字列です。このオプション文字列の形式は次のとおりです。
CLOPT=”-A -- <gateway group runtime parameters>”
次のパラメータは、ゲートウェイ・グループの実行時パラメータとして認識されます。:
-a { on | off }
このオプションは、このローカル・ドメインに対する監査ログ機能をoffまたはonに切り替えます。デフォルトはoffです。この設定は、ゲートウェイ・グループの実行中に、dmadminプログラムを使用して変更できます(dmadmin(1)を参照)。
-s services
ドメイン・ゲートウェイにより最初に提供されるようにするリモート・サービス(services)を指定します。このサービスの指定値はDMCONFIGファイルで参照できます。たとえば、次のように指定されます。
-s x,y,z
この場合、ゲートウェイでは最初にリモート・サービスxyおよびzが公開されます。-sオプションとカンマの間のスペースは複数個あってはなりません。
-t { on | off }
このオプションは、このローカル・ドメインに対する統計収集機能をoffまたはonに切り替えます。デフォルトはoffです。この設定は、ゲートウェイ・グループの実行中に、dmadminプログラムを使用して変更できます(dmadmin(1)を参照)。
GWADMサーバーは、対応するゲートウェイを起動する前に起動する必要があります。
移植性
このサーバーは、UNIXシステムおよびWindows NTオペレーティング・システムを使用してTuxedoが提供するサーバー上でサポートされています。
相互運用性
初期リリースのSNAタイプ・ゲートウェイは、Tuxedoを実行するノードにのみインストールできます。
次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーの定義を示します。
#
*GROUPS
DMADMGRP GRPNO=1
gwgrp GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP=”DMADMGRP” SRVID=1001 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1002 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
CLOPT=”-A -- -a on -t on”
SNACRM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1003 CLOPT=”-A--//host:6000 gwgrp”
GWSNAX SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1004 RQADDR=”gwgrp” REPLYQ=N
関連項目
dmadmin(1)、tmboot(1)
dmconfig(5)、DMADM(5)、servopts(5)、ubbconfig(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネントの使用』
GWSNAX
これはOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA用のゲートウェイ・サーバー・プロセスです。
形式
GWSNAX SRVGRP = “identifier” SRVID = “number” REPLYQ = “N”
CLOPT = “-A -- [-m -n {type:min:max} -N -t {number} -T {number}
-u {keyfile} -b {number} -M]“
...
説明
GWSNAXサーバーは、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayグループに対してTuxedoの機能を提供します。
GWSNAXは、UBBCONFIGファイルのSERVERSセクションで、特定のゲートウェイ・グループ内で動作するサーバーとして定義する必要があります。つまり、SRVGRPを、GROUPSセクションで指定したGRPNAMEタグに設定する必要があります。SVRIDも必須パラメータです。このパラメータの値を指定する際は、ゲートウェイ・グループ内で使用できるゲートウェイの最大数を考慮する必要があります。GWSNAX定義はUBBCONFIGファイル内の関連付けられたCRMサーバー定義より前に指定することはできません。
GWSNAXのインスタンスは、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayグループごとに1つしか存在できず、そのインスタンスを、グループと関連付けられたゲートウェイに対して定義したMSSQの一部にすることはできません。
CLOPTオプションは、GWSNAXの起動時に渡されるコマンド行オプションの文字列です。このオプション文字列の形式は次のとおりです。
CLOPT=”-A -- <gateway runtime parameters>”
次のパラメータは、ゲートウェイの実行時パラメータとして認識されます。
-m
このオプションはユーザーIDマッピングがバイパスされることを指定します。DMCONFIGファイルにすでに定義されているユーザーIDマッピングはすべて保持されますが、有効でなくなります。
-n {type:min:max}
このクライアント・プロセスに対して暗号化が有効になるよう設定します。typeは暗号化タイプです。現在、有効なエントリはGPEおよびSSLです。値minおよびmaxは暗号化に使用できる最小および最大のビット数を指定します。このレベルはCRMとクライアント・プロセス間のネゴシエーション中に使用されます。任意の数を指定できますが、ネゴシエートされる値は0、56または128に解決されます。
GPEの場合:
どのような数値も受け入れられますが、値はネゴシエーション後に0、56または128に解決されます。このレベルはCRMとGWSNAX間のネゴシエーション中に使用されます。指定したレベルは、使用されるセキュリティ・アドオン・パッケージでサポートされている必要があります。
SSLの場合:
maxminでは、40、56、112、128、256ビットの暗号スイートを含め、SSL暗号スイートの許容範囲を定義します。minは256以下にする必要があります。
-N
このオプションを指定すると、GWSNAXによるデータ変換時にデータ・アラインメントが行われなくなります。
このオプションの対象は、ARTDPLのCOBOLプログラムのみです。通常、この種類のプログラムは、ワークベンチを介してメインフレームCICSから移行されます。標準のATMI COBOLアプリケーションとは異なり、このプログラムでは、View32によって生成されたコピーブック(アラインメントあり)は使用されず、メインフレームCICSから移行されたコピーブック(アラインメントなし)がかわりに使用されます。
ただし、ART CICS統合でアラインメントなしのView32の問題に対応する際には、追加のオーバーヘッド時間の発生を避けるため、この方法を使用しないようにしてください。
この問題に対応するには、かわりに、viewc32コンパイル・フラグ-fpack-struct=1を指定することをお薦めします。
-t {number}
このオプションはゲートウェイが実行する文字列変換のタイプを指定します(値については、表A‑10を参照)。
Tuxedo ATMIアプリケーションの場合、View32の文字列型のフィールドのうち、追加のnullターミネータを必要とするすべてのフィールドに対して、GWSNAX CLOPTリストでパラメータ-t 1を設定してください。
ART CICS統合では、nullターミネータが不要であるため、このパラメータを省略するか、-t 4として設定できます。
-T {number}
このオプションは、インバウンド・トランザクションのタイムアウト値を指定します。
-u {keyfile}
このプロセスとCRM間の通信におけるプロセス認証を有効として設定します。
keyfileは、このプロセスとCRMの両方で認識されるハッシュ・キーが含まれているファイルの場所です。このファイルには一意のハッシュ・キー(8文字に制限)を指定する1行が含まれています。このファイルは保護される必要があります。
-b {number}
ハートビート・スイッチ・オプションです。SNAXとCRMの間のTCP接続はルーターによって中断される場合があります(トランザクションが実行されず、長時間アイドル状態が続いた場合などには、所定のポリシーに従って接続が中断されます)。このような状況を避けるために、-bオプションを使用します。このオプションに続けて、ポーリング間隔を示す数値を指定します。最小値/デフォルト値は30秒です。
-M
Oracle Tuxedoメタデータ・リポジトリのサポートを有効にします。
注意:
Oracle Tuxedoメタデータ・リポジトリ・サーバーTMMETADATA (5)を構成し、GWSNAXサーバーよりも先に起動する必要があります。
 
 
移植性
互換性のあるオペレーティング・システムの完全リストは、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAリリース・ノート』を参照してください。
相互運用性
サポートされているプラットフォームの完全リストは、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAリリース・ノート』を参照してください。
次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーの定義を示します。
#
*GROUPS
DMADMGRP GRPNO=1
gwgrp GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP=”DMADMGRP” SRVID=1001 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1002 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
CLOPT=”-A -- -a on -t on”
SNACRM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1003 CLOPT=”-A--//host:6000 gwgrp”
GWSNAX SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1004 RQADDR=”gwgrp” REPLYQ=N
CLOPT=”-- -t 1”
関連項目
dmadmin(1)、tmboot(1)
dmconfig(5)、DMADM(5)、servopts(5)、ubbconfig(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネントの使用』
modusr
リモート・ユーザーのパスワードを変更します。
形式
modusr -d <local domain> ID -R <remote domain ID> -u <remote username>
説明
modusrdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はリモート・パスワード表のパスワードを変更できます。管理者はリモート・パスワードの入力を求められます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYUSER_AUTHACLまたはMANDATORY_ACLDMCONFIGファイルのSECURITYDM_USER_PWに設定されている場合、変更された表エントリを使用してリモート・ユーザー名およびパスワードがリモートSNAドメインに渡されます。
次のオプションを使用できます。
-d <local domain ID>
これは、IDとパスワードが関連付けられているローカル・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID>
これは、IDとパスワードが関連付けられているリモート・ドメイン・ゲートウェイの名前です。これは、DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-u <remote username>
パスワードを変更するリモート・ユーザー。
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin modusrは任意のアクティブなノード上で実行できます。
移植性
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
診断
dmadmin modusrサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
modusr -d tux -R cics -u CICSUSR /*modifies remote user’s password
sent to CICS. The administrator
is prompted for the password*/
関連項目
delusr(5)、addusr(5)
tmadmin
tmadmin(1)
名前
tmadmin - Oracle Tuxedo掲示板コマンド・インタプリタです。
形式
tmadmin [ -r ] [ -c ] [ -v ]
説明
tmadminは、このエントリに指定されるコマンドを使用して、掲示板や関連するエンティティの調査と修正の機能を単一プロセッサ、マルチ・プロセッサまたはネットワーク環境に提供します。TUXCONFIGおよびTUXOFFSET環境変数を使用して、Oracle Tuxedo構成ファイルがロードされる場所とオフセットを判別します。tmadminでは以下のオプションがサポートされます。
-c
tmadmin-cオプションを指定して呼び出すと、構成モードになります。有効なコマンドは、defaultechohelpquitverboselivtoccrdllidldsdlindlおよびdumptlogのみです。tmadminは、非アクティブ・ノードを含むすべてのノードでこのモードで呼び出すことができます。ノードがアクティブとみなされるのは、tmadminが、(実行しているBBLを介して)管理プロセスまたはクライアントとしてアプリケーションに参加できる場合です。
-r
-rオプションを使用すると、tmadminは、管理者としてではなくクライアントとして掲示板に参加します。つまり、読取り専用モードをリクエストします。これは、管理者プロセス用スロットを非占有状態にしておく場合に有用です。
注意:
-rオプションを使用すると、このオプションなしでtmadminを実行した際に取得される情報の一部しか得られないことに注意してください。特に、tmadmin -rを実行した場合、リモート・サイトで動作しているサーバーの負荷値は取得できません。
管理プロセスになれるのは、一度に1つのtmadminプロセスのみです。Oracle Tuxedo管理者以外のユーザーが-rオプションを指定し、セキュリティがオンになっている場合、ユーザーはパスワードを求められます。
-v
-vオプションを使用してtmadminを実行すると、Oracle Tuxedoのバージョン番号とライセンス番号が表示されます。情報を出力した後、tmadminは終了します。その他2つのオプションは、-vオプションと共に使用しても無視され、-vオプションによってリクエストされる情報だけが表示されます。
通常、tmadminは、アクティブ・アプリケーション内のどのアクティブ・ノード上でも実行可能です。パーティション化されたアクティブ・ノードで実行する場合、またはマスター・ノードで使用可能なNLSがない場合は、ローカル掲示板への読取り専用アクセスを行うコマンドに制限されます。このようなコマンドは、bblsbbparmsbbstatdefaultdumpdumptlogechohelpinterfaceparms、printactiveobject、printclientprintinterface、printfactory、printnetprintqueueprintroute、printserverprintserviceprinttransprintgroupreconnectquitserverparmsserviceparmsverbose、および構成コマンドです。パーティション化ノードがMASTERのバックアップ・ノードの場合(構成ファイルのRESOURCESセクションのMASTERパラメータの2つ目のエントリとして指定される)、masterコマンドを使用すると、パーティション化されたアプリケーションのこの部分についてこのノードをMASTERにすることもできます。
アプリケーションがアクティブ状態でない場合、tmadminMASTERプロセッサ上でしか実行できません。このモードでは、すべての構成モード・コマンドと共に、TLOGコマンド(crlogdslogおよびinlog)とbootも利用できます。
tmadminが呼び出された後は、次に示す構文に従って、プロンプト(>)からコマンドを入力してください。
command [arguments]
共通して出現するいくつかの引数には、defaultコマンドを使用してデフォルト値が与えられます。defaultコマンドによって設定されたパラメータを受け付けるコマンドは、defaultに値が設定されているかどうかを調べます。値が設定されていない場合は、エラー・メッセージが戻されます。
ネットワーク環境またはマルチ・プロセッサ環境では、default machine (UBBCONFIGファイルのMACHINESセクションに指定される論理machine ID (LMID))を設定することで、1つの掲示板にアクセスできます。default machineallを設定すると、すべての掲示板にアクセスします。machineDBBLを設定すると、特殊掲示板が使用されます。default machineはプロンプトの一部(たとえばMASTER>)として表示されます。
defaultコマンドによってmachineが設定されていない場合、DBBLが使用されます。SHM構成ではローカルBBLが使用されます。
コマンドのmachine値は、通常はdefault設定から取得できます(たとえば、printserver)。ただし、この場合は注意が必要です。一部のコマンド(TLOGコマンドなど)は、TUXCONFIGで検出されたデバイスに対して作動するためです。DBBLまたはalldefault設定によってエラーが生成されます。一部のコマンド(logstartなど)では、コマンド行でmachineの値を指定する必要があります。この値は、-mオプションの引数としては表示されません。
一度設定したデフォルト値は、別のdefaultコマンドで変更しないかぎり、セッション終了まで有効です。このデフォルト値は、コマンド行で明示的に値を入力してオーバーライドするか、「*」を入力して設定解除します。オーバーライドの効果は、コマンドの単一のインスタンスの間有効です。
tmadminコマンドの出力は、ページ別表示コマンドを指定することでページ別に表示できます。後述のpaginateサブコマンドの説明を参照してください。
一部のコマンドでは、詳細情報と要約情報のいずれを出力するかを切り替えることができます。verboseコマンドは、デフォルトの出力レベル設定に使用します。ただし、各コマンド(bootshutdownおよびconfigを除く)には、そのコマンドのみ詳細または要約情報を出力するための-vまたは-tオプションがあります。要約モードで出力すると、一部の情報(LMIDまたはGROUP名、サービス名、サーバー名など)は省略されることがあります。省略された場合は、値の末尾にプラス記号(+)が付加されます。情報をすべて表示するには、詳細モードでコマンドを再入力します。
TMA関連のtmadminコマンド
コマンドは完全名でも省略形(カッコで囲まれたもの)でも入力でき、該当する引数がその後に付きます。大カッコ[ ]で囲まれた引数はオプションです。中カッコ{ }で囲まれた引数は相互に排他的な選択肢を示します。大カッコで囲まれていないコマンド行オプションでも、対応するデフォルト値がdefaultコマンドによって設定されていれば、コマンド行で必ずしも必須でないこと(つまり、オプション)に留意してください。中カッコで囲まれた一連のオプションの後の省略記号({}...)は、複数のオプションをコマンド行に指定できることを示します(少なくとも1つのオプションは指定する必要があります)。
changetrace (chtr) [-m machine] [-g groupname] [-i srvid] specification
SNAゲートウェイに対するトレースを特定のレベルでアクティブ化します。推奨されるトレース指定は次のとおりです。
filter-spec: receiver-spec [ : trigger-spec:level-spec]
level-spec
オプション。レベル番号または*の形式で指定します。トレース・レベルを指定しなかった場合は、トレースはダンプされません。トレース・レベルを指定した場合は、それ以下のレベルのトレースのみがダンプされます。*を指定した場合は、すべてのトレースがダンプされます。
TMAトレースの新しいカテゴリとしてsnaxが追加されています
従来のカタログはULOGに書き込まれますが、その他の種類のトレースは別のログ・ファイルにダンプできます。これはreceiver-specでアクティブ化し、トレース・ファイル名の接頭辞を環境変数SNATRACEPREFIXで指定できます。
snax:ulog:dye:2
この場合、ULOGにレベル2以下のトレースがダンプされます。
ここで、snaxfilter-speculogreceiver-specdyetrigger-spec、2はlevel-specです。
snax:ulog:dye:*
この場合、ULOGにすべてのレベルのトレースがダンプされます。
snax:utrall:dye:3
この場合、環境変数SNATRACEPREFIXで指定した接頭辞の付いた特定のトレース・ファイルにレベル1、2および3のトレースがダンプされます
SNATRACEPREFIXを指定しなかった場合のトレース・ファイルはSNALOG.mmddyyになります
 

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