次の各トピックでは、ADFデスクトップ統合の新機能と変更機能およびこのガイドで説明する主な変更について紹介し、追加情報へのリンクを示します。
このリリースでOracle JDeveloperおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)に加えられた変更については、Oracle Technology Networkで新機能に関するページ(http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.htm
)を参照してください。
Oracle ADFデスクトップ統合12c (12.2.1.1)には、このドキュメントで説明する次の新規および変更された開発機能が含まれています。
このリリースでは、ADFボタン・コンポーネントは非推奨です。統合ExcelワークブックのADFボタン・コンポーネントをリボン・コマンドに置き換えることをお薦めしますが、必須ではありません。詳細は、「実行時リボン・タブの構成」を参照してください。
新しいプロパティのFailureMessage
では、アクション・セットが失敗した場合に、エンド・ユーザーに表示するメッセージを指定できます。詳細は、「アクション・セットのエラー処理の構成方法」を参照してください。
新しいプロパティ(ActionOptions.NonBlocking
)をTrue
に設定すると、アクション・セットの実行中にユーザーが他のExcelの機能を利用できます。100,000行のTable.Download
アクションなど、完了に時間がかかるアクション・セットで、このプロパティをTrue
に設定します。詳細は、「エンド・ユーザーがアクション・セットを実行しながらExcelの作業を続行できるようにする方法」を参照してください。
ADFデスクトップ統合で、接続の失敗が発生したときや取り消されたときに、エンド・ユーザーが診断情報のある接続レポートを保存できるようになりました。詳細は、「ADFデスクトップ統合診断レポートの生成」および「Fusion Webアプリケーションへの接続の問題のトラブルシューティング」を参照してください。
ADFデスクトップ統合で、デフォルトでクライアント・サイドのロギング(Information
レベル)が有効になりました。詳細は、「クライアント・サイド・ロギングの概要」を参照してください。
このリリースでは、診断レポートを生成し、選択したディレクトリのXMLファイルへの詳細ロギングを有効にできる新しいメニュー・オプションが導入され、エンド・ユーザーが容易にアクセスできるようになりました。詳細は、次を参照してください。
エンド・ユーザーは、期間(来週、来月など)を選択して、ADFデスクトップ統合のクライアントのバージョンがサーバーのバージョンと一致するようアップグレードを求めるプロンプトを次に受信するタイミングを決定できるようになりました。詳細は、「ローカル・システムのADFデスクトップ統合のアップグレード方法」および「ADFデスクトップ統合のクライアント・バージョンの確認」を参照してください。
コマンド・ラインからADFデスクトップ統合インストーラを使用して、ADFデスクトップ統合アドインをローミング・アプリケーション・データ・フォルダ(%appdata%
)にインストールできるようになりました。詳細は、「コマンド・ラインからADFデスクトップ統合インストーラを実行する方法」を参照してください。
このリリースには、統合Excelワークブックを使用するよう環境が構成されているか確認する、クライアント・ヘルス・チェック・ツールが含まれています。詳細は、「クライアント・ヘルス・チェック・ツールの実行」を参照してください。
エンド・ユーザーがFusion Webアプリケーションから統合Excelワークブックをダウンロードしようとしたときに表示される、システム・チェックの表示を制御する方法を説明する項が追加されました。詳細は、「エンド・ユーザーに対するシステム・チェックの表示を管理する方法」を参照してください。
ADFデスクトップ統合は統合ExcelワークブックがFusion Webアプリケーションに送信するExcelセルのエラー値を拒否します。その結果、そのような値は正常にアップロードされません。この動作の構成方法を含む詳細は、「統合Excelワークブックのデータ入力の検証の追加」を参照してください。
12c (12.2.1.1)に関するこのドキュメントは、いくつかの方法で更新され、修正情報の追加と明確化が行われています。さらに、次の各項では次のような大きな変更または追加も行われました。
このガイドに、以前は『Oracle ADFアプリケーションの管理』で公開されていた「ADFデスクトップ統合の管理」の章が含まれるようになりました。