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Oracle® Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
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E79339-01
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9 デプロイメントの管理

この章では、実行時トランザクションで使用されるランタイム・データのセットを検証およびアクティブ化するため、アグリーメントをデプロイする方法について説明します。

この章の内容は以下のとおりです。

アグリーメントをデプロイする方法の詳細は、「取引パートナ・アグリーメントの作成とデプロイ」を参照してください。

9.1 アグリーメントのデプロイメント状態の概要

デプロイメントの状態(アクティブ、非アクティブ、リタイアまたはパージ)を管理できます。実行時リポジトリにあるデプロイ済のアグリーメントを検索したり、アグリーメントをエクスポートすることもできます。

図9-1に、「デプロイメントの管理」タブを示します。

図9-1 デプロイ済アグリーメントの管理

図9-1の説明が続きます
「図9-1 デプロイ済アグリーメントの管理」の説明

9.2 デプロイ済アグリーメントの管理

デプロイ済アグリーメントは、最初はアクティブ状態です。

表9-1では、デプロイメントの状態について説明します。

表9-1 デプロイ済アグリーメントの状態

状態 説明 使用する状況

アクティブ

アグリーメントは正常にデプロイされ、メッセージを処理する準備が整っています。

アクティブ状態のデプロイ済アグリーメントは、非アクティブ状態にのみ移動できます。

アグリーメントを使用してメッセージを送受信する準備が整っている状況。

非アクティブ

アグリーメントは「アクティブ」状態または「リタイア」状態に変更できます。アグリーメントは新しいメッセージを受け入れません。ただし、進行中のメッセージはすべて正常に処理されます。

非アクティブ状態のデプロイ済アグリーメントは、「リタイア」状態に移動するか、「アクティブ」状態に戻すことができます。

同じアグリーメントの新規バージョンがアクティブになると、前のバージョンは自動的に非アクティブ状態に変更されます。また、新しいメッセージは受信せずに、進行中のメッセージを引き続き受信する場合は、アグリーメントを非アクティブに変更できます。

リタイア

アグリーメントは再デプロイできません。メッセージは処理されません。

「リタイア」状態のデプロイ済アグリーメントはパージのみ可能です。

今後このアグリーメントを使用してメッセージを送受信する必要がない状況。

パージ

アグリーメントはシステムから削除されます。

使用されていないアグリーメントのクリーン・アップが必要な状況。「リタイア」状態のアグリーメントとは異なります。リタイア状態のアグリーメントは情報を得るためにシステム内で参照できます。

表9-2では、デプロイ済アグリーメントで表示される情報について説明します。


表9-2 デプロイ済アグリーメント

フィールド 説明

アグリーメント

「パートナ」「アグリーメント」ページで作成されたときのアグリーメントの名前。

ユーザー

ログイン・ユーザーの名前。

状態

状態は、アクティブ、非アクティブ、リタイアまたはパージ済のいずれかです。

最初のデプロイ済日付

アグリーメントが最初にデプロイされた日付。

最後のデプロイ済日付

アグリーメントが最後にデプロイされた日付。


9.2.1 デプロイ済アグリーメントの検索

検索パラメータを使用して、デプロイ済アグリーメントを検索できます。

表9-3は、検索パラメータの説明です。

表9-3 デプロイ済アグリーメントの検索に使用する検索パラメータ

パラメータ 説明

名前

アグリーメント名に含まれている文字列、名前と一致する文字列、または名前の末尾部分の文字列を入力します。

応答パートナ

応答パートナ名に含まれている文字列、名前と一致する文字列、または名前の末尾部分の文字列を入力します。

開始パートナ

開始パートナ名に含まれている文字列、名前と一致する文字列、または名前の末尾部分の文字列を入力します。

*状態

「すべて」「アクティブ」「非アクティブ」「リタイア」の中から選択します。

ドキュメント定義

以前に作成したドキュメント定義のいずれかを選択します。詳細は、 「ドキュメント定義の作成」,を参照してください。

  • 表9-3に示した検索パラメータを以前の設定に戻す場合は、「リセット」をクリックします。

  • 図9-2に示したその他の検索パラメータを選択する場合は、「詳細」をクリックします。

図9-2 拡張検索パラメータ

図9-2の説明が続きます
「図9-2 拡張検索パラメータ」の説明

「フィールドの追加」リストから選択したドキュメント検索パラメータは、次のように使用します。最初に、ドキュメント・プロトコル名を選択して、ドキュメント・プロトコル・バージョンのリストを移入します。次に、ドキュメント・プロトコル・バージョンを選択して、ドキュメント・タイプのリストを移入します。その後、ドキュメント・タイプを選択して、ドキュメント定義のリストを移入します。

保存済検索の機能は使用できません。

ユーザーがログインすると、ホスト取引パートナがデフォルトで選択され、アグリーメントは表示されません。ユーザーは、クイック検索と拡張検索を使用して、システム内のアグリーメントを検索できます。この操作を行うために、クイック検索テキストをクリアして検索しても、アグリーメントは表示されません。リモート取引パートナを選択すると、その取引パートナに関連するすべてのアグリーメントが表示され、クイック検索によってそのアグリーメント内でのみ名前の照合が行われます。クイック検索テキストをクリアし、検索すると、その取引パートナに関連するすべてのアグリーメントが表示されます。

9.2.2 デプロイメント状態の変更

デプロイメントの状態を変更するには:

  1. 「管理」リンクをクリックします。
  2. 「デプロイメントの管理」タブをクリックします。
  3. アグリーメントを選択します。
  4. 使用可能なアクションのいずれかをクリックします。
    • 状態が「アクティブ」の場合は、「非アクティブ」が使用可能です。

    • 状態が「非アクティブ」の場合は、「アクティブ」または「リタイア」が使用可能です。

    • 状態が「リタイア」の場合は、「パージ」が使用可能です。

9.2.3 アクティブなアグリーメントのエクスポート

アクティブなアグリーメントはエクスポートできます。HTTPSまたはデジタル署名と暗号化を使用するアグリーメントの場合、エクスポート・ファイルには、ホスト取引パートナのキー・ストア・パスワードが含まれていません。これは、キー・ストアがコンピュータごとに固有であるためです。したがって、エクスポート・ファイルを異なるコンピュータにインポートする際は、B2Bインタフェースでキー・ストア・パスワードを再作成し、ホスト取引パートナ用のキー・ストアの場所を必要に応じて更新する必要があります。エクスポート・ファイルを再インポートする場合、つまり、ターゲット・コンピュータ上のキー・ストアとその場所が変更されていない場合、キー・ストア・パスワードと場所は、最初に使用したキー・ストアとキー・ストア・パスワードと同一にできます。これは、ホスト取引パートナのみに適用されます。

注意:

エクスポートしたファイルは手動で編集しないでください。編集した場合、Oracle B2Bでは整合性が保証されません。

アクティブなアグリーメントエクスポートするには:

  1. 管理」リンクをクリックします。
  2. 「デプロイメントの管理」タブをクリックします。
  3. 1つまたは複数のアグリーメントを選択します。
  4. 「エクスポート」をクリックします

    システムに用意されているファイル名はMDS_EXPORT_DD_MM_YYYY.zipです。ファイルを開くか保存するかを選択できます。保存する場合は、ファイル名とダウンロード場所を指定します。各アグリーメントは、MDS_EXPORT_DD_MM_YYYY.zip内にある個別のZIPファイルです。

    アグリーメントのメタデータに応じて、エクスポートに時間がかかる場合があります。