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Oracle® Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E79339-01
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17 B2Bシステム・パラメータの構成

この章では、Oracle B2Bインタフェースの「構成」タブにある構成設定にアクセスする方法について説明します。

「構成」タブの設定によって、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで構成されたプロパティ設定がオーバーライドされます。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールで設定するプロパティの詳細は、「Fusion Middleware ControlでのB2B構成プロパティの設定」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

17.1 構成パラメータの設定

この項では、設定可能な構成パラメータを示します。

図17-1に、Oracle B2Bインタフェースで使用可能な構成設定を示します。

表17-1 Oracle B2Bインタフェースの構成パラメータ

図17-1の説明が続きます
「図17-1 Oracle B2Bインタフェースの構成パラメータ」の説明

表17-1では、構成パラメータについて説明します。

表17-1 構成設定

フィールド 説明

確認

-

自動処理されるFA

機能確認の処理方法を指定するには、このプロパティをtrueまたはfalseに設定します。

「true」に設定すると、B2Bでは、インバウンドEDIの機能確認(FA)メッセージとHL7メッセージが自動生成されます。インバウンドFAメッセージが使用されるのは、このオプションがtrueの場合です。

このオプションを「false」に設定すると、B2BではFAドキュメントが自動生成されません。バックエンド・アプリケーション(ミドルウェア)がFAを生成し、アウトバウンド・メッセージとしてB2Bに提供する必要があります。このオプションを「false」に設定すると、インバウンドFAドキュメントはバックエンド・アプリケーションに戻されます。

(アグリーメント・レベルの設定が示すとおり)ドキュメントにFAが必要ない場合、このオプションは無視されます。このプロパティのデフォルト値はtrueです。

アグリーメントでFAが必要とマーク付けされている場合、メッセージはMSG_WAIT_FAの状態になり、バックエンド・アプリケーションはFAを生成し、それをパートナに返すアウトバウンド・メッセージとしてFAをB2Bに送信する必要があります。

詳細は、「Fusion Middleware Controlで設定するプロパティ」を参照してください。

「自動処理される機能確認」をfalseに設定する場合は、バックエンド・アプリケーションに送信するインバウンドFAに対する「インバウンド機能確認の通知」もfalseに設定する必要があります。(「自動処理される機能確認」がfalseに設定されているときに)「インバウンド機能確認の通知」をtrueに設定すると、着信997 (FAドキュメント)によって通知のみが生成され、着信997自体はバックエンド・アプリケーションに戻されません

バックエンド・アプリケーションからのFAの生成時に、次の制限が適用されます:

  • FAは、エンキュー・プロパティに設定したReferToMsgID値に基づいて、元のメッセージと相関付けられます。管理番号に基づいて相関付けられる場合もあります。

  • FAに、受信したメッセージにエラーがあったことが示されている場合でも、相関メッセージの状態は、エラーを示すように更新されません。相関メッセージはMSG_COMPLETEに更新されます。

これらの制限は、FAがB2Bによって生成される場合(つまり、このプロパティがtrueに設定されている場合)は適用されません。

機能確認の内部プロパティ

EDIトランザクションの機能確認XMLの内部プロパティ構造を生成します。ドキュメント・タイプ997 (X12用)またはCONTRL (EDIFACT用)が存在している必要があります。

デフォルト値は「false」で、機能確認では元のメッセージ内部プロパティが使用されることを意味します。

「true」の場合、B2Bで自動生成されたFAメッセージには、元のメッセージの交換/グループ・エンベロープ情報が含まれます。生成したFAの交換およびグループIDを送信者と受信者の間で入れ替えるには、このプロパティをtrueに設定します。

テスト使用インジケータ・パラメータもマップされます。つまり、テスト・メッセージとして設定されたインバウンド・メッセージでは、フラグがテスト・メッセージに設定されたFAが生成されます。このプロパティをtrueに設定すると、デフォルトで、ISAセグメントの要素はマップされません(1-4)。

インバウンド受信確認の通知

trueに設定すると、交換確認の受信時に、B2Bによって確認通知がアプリケーションに送信されます。

インバウンド機能確認の通知

trueに設定すると、機能確認の受信時に、B2Bによって確認通知がアプリケーションに送信されます。

「自動処理される機能確認」をfalseに設定する場合は、バックエンド・アプリケーションに送信するインバウンドFAに対する「インバウンド機能確認の通知」もfalseに設定する必要があります。(「自動処理される機能確認」がfalseに設定されているときに)「インバウンド機能確認の通知」をtrueに設定すると、着信997 (FAドキュメント)によって通知のみが生成され、着信997自体はバックエンド・アプリケーションに戻されません

その他

-

デフォルトの取引パートナ

取引パートナ・アグリーメントの識別に失敗した場合は、この取引パートナにデフォルト設定されます。HL7ドキュメントで使用されます。

相関の無視

取引パートナからの確認を受信すると、その確認は送信者の実際のビジネス・メッセージに相関付けされます。相関付けに失敗すると、例外が生成されて確認処理が停止します。相関を無視して確認を処理するには、このプロパティをtrueに設定します。

追加のMIMEタイプ

ebXML交換のためにB2BがサポートしているデフォルトのMIMEタイプに加えて、添付(追加のMIMEタイプ)を指定する場合に使用します。デフォルトでB2Bがサポートしているのは、text/plain : image/jpeg: text/xml : application/xml : application/octet-stream : application/EDIFACT : application/EDI-X12 : application/jpg : application/gzip : application/x-gzip : application/pkcs7-signatureです。

ペイロードをログに記録

trueの場合は、ペイロードが診断ログに記録されます(ログ・レベルの設定によっても異なります)。デフォルトでは、エラー・メッセージが記録されます。ペイロード・ロギングは診断目的では有用ですが、セキュリティの理由から望ましくない場合があります。デフォルト値はfalseです。

エラー発生時に再接続

trueに設定すると、最初のエンキューの失敗時に、AQアダプタによってエンキュー操作が再試行されます。このパラメータはこのリリースでは使用できません。

HTTPヘッダー・デリミタ

複数のHTTPヘッダーを区切るデリミタ。HTTPヘッダーは、デリバリ・チャネル構成の「追加トランスポート・ヘッダー」フィールドで指定します。

メッセージへの返信をリクエストとして扱う

対話メッセージをリクエスト・メッセージとみなすことを示すためにebMSで使用されます。

一般メッセージ・タイプ

このプロパティを有効化(trueに設定)すると、B2Bでは最初に特定のメッセージ・タイプのアグリーメントが検索され、次に一般メッセージ・タイプが検索されます。デフォルト値はfalseです。

その他(続き)

-

アウトバウンド・ディスパッチャ数

アウトバウンド・メッセージの処理で使用するディスパッチャ数。MLLPのメッセージ順序付けで使用します。デフォルト値は0です。

インバウンド・ディスパッチャ数

インバウンド・メッセージの処理で使用するディスパッチャ数。MLLPのメッセージ順序付けで使用します。デフォルト値は0です。

自動スタック・ハンドラ

MLLPのスタックで使用されます。trueの場合、スタック・ハンドラによって、スタックされたメッセージが自動モードで処理されます。デフォルト値はfalseです。

自動スタック・ハンドラ間隔

MLLPのスタックで使用されます。スタック・ハンドラがスタックされたメッセージを処理する時間間隔(秒単位)をカンマ区切りの値で入力します。デフォルト値は1です。

部分バッチ・コミット・サイズ

大きなトランザクション・セットを持つEDIメッセージのバッチ解除の間に使用されます。失敗した場合にエラーになりやすい単一コミットを使用するかわりに、この機能を使用すると、部分的なバッチ・コミット・サイズを指定できます。たとえば、部分バッチ・コミット・サイズを10にすると、10トランザクションより多いエンベロープの場合、B2Bは10トランザクション・セットごとに異なるコミットを呼び出します。

例外キュー

ホスト取引パートナが例外キューとして使用するJMS内部デリバリ・チャネルを選択します。このパラメータのNULLデフォルト値は、「JMSキューをデフォルトとして使用」がtrueに設定されている場合はJMSキュー(B2B_IN_QUEUE)に例外が送信され、「JMSキューをデフォルトとして使用」がfalseに設定されている場合はAQキュー(IP_IN_QUEUE)に例外が送信されることを意味します。

AQキューは、カスタム例外キューとしての使用はサポートされていません。

BAMの有効化

B2BによるOracle BAMへのランタイム情報の送信を有効にします。詳細は、「Oracle BAMによるインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。

BAMポーリング間隔

Oracle BAMのポーリング間隔です(分単位)。詳細は、「Oracle BAMによるインスタンス・メッセージ・データの監視」を参照してください。

パージ不可

パージ不可のパラメータの値は、メタデータ・リポジトリのパージが起動した後も保持されます。

JMSキューをデフォルトとして使用

このオプションをtrueに設定すると、B2BではJMSキューB2B_OUT_QUEUEでアウトバウンド・メッセージについてポーリングが開始され、すべてのインバウンド・メッセージがB2B_IN_QUEUEに配信されます。IP_OUT_QUEUEでのポーリングは停止されます。

このオプションをfalse (デフォルト)に設定すると、B2BではAQキューIP_OUT_QUEUEでアウトバウンド・メッセージについてポーリングが開始され、すべてのインバウンド・メッセージがIP_IN_QUEUEに配信されます。B2B_OUT_QUEUEでのポーリングは停止されます。Oracle以外のデータベースが使用されているためにAQキューが使用できない場合は、このオプションの設定にかかわらずJMSキューが使用されます。

「例外キュー」からキューを選択した場合、例外メッセージは設定したそのキューに送信されます。「JMSキューをデフォルトとして使用」の設定によっては、デフォルト・キューが他のメッセージに対して引き続き有効になります。

「JMSキューをデフォルトとして使用」の値をメタデータ・リポジトリのパージ前にtrueに設定した場合、パージ後も値はtrueのままとなり、デフォルト値のfalseには戻りません。

コールアウト・ディレクトリ

デフォルトのコールアウトを使用しない場合は、コールアウトJARファイルの場所についてディレクトリを指定します。コールアウト・ディレクトリ・パスの末尾に/または\は使用できません。

デフォルトのファイルの場所/MyCalloutDirは、メタデータ・リポジトリのパージ後も維持されます。

SMTPホスト

AS1交換の取引パートナにネガティブMDNを送信するために、企業内のSMTPサーバーのホスト名を指定します。

Webサービス・ポリシー

Webサービスを保護するためのセキュリティ・ポリシーを指定します。セキュリティ・ポリシーのURIのみ、または完全な<policy>タグを入力します。例:

oracle/wss_username_token_service_policy

このフィールドの使用方法の詳細は、「Oracle B2B Webサービスの保護」を参照してください。

SSL秘密鍵のパスワード

B2B SSL (クライアント認証が必要な場合)または署名で構成する際、秘密鍵のパスワード(鍵パスワード)とキーストアのパスワードが異なる場合、ハンドシェイクを実行したり(SSL)、メッセージを暗号化しようとすると、SSLを確立できません。原因:java.security.UnrecoverableKeyException: Cannot recover keyというエラーが発生します。つまり、鍵パスワードとキーストア・パスワードが同じでない場合、B2Bは秘密鍵にアクセスできません。

したがって、秘密鍵のパスワードとキーストアのパスワードが異なる場合は、秘密鍵のパスワードを「管理」→「構成」→「SSL秘密鍵のパスワード」を使用して構成します。

パフォーマンス

-

大きなペイロード・サイズ

大きなペイロード・サイズをバイト単位で指定します。デフォルト値は2,000,000 (2MG)です。

大きなペイロード・ディレクトリ

デフォルトのディレクトリは/tmpです。Windowsベースのシステムでは、ディレクトリを適切なディレクトリ(C:\tempなど)に変更します。

UI

-

ペイロードの表示

「レポート」タブからアクセスできるレポートに、ペイロードを表示できます。trueに設定すると、デフォルトの検索パラメータを使用してデータベースが自動的に検索され、結果が表示されます。

自動検索の有効化

「レポート」タブからアクセスできるレポートで自動検索を有効化します。デフォルト値はtrueです。falseに設定すると、「検索」ボタンをクリックするまでレポート・ページには結果表が表示されません。

ペイロード表示サイズ

デフォルト値は1,048,576 KBです。このパラメータ(バイト単位)は、インタフェースで構成されている値よりサイズが小さいペイロードのみ表示する場合に使用します。

構成パラメータを設定するには:

  1. 管理」リンクをクリックします。

  2. 「構成」タブをクリックします。

  3. 表17-1の説明に従って、構成パラメータの値を指定します。

  4. 「保存」をクリックします。