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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77227-02
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接続プールの作成または変更

物理スキーマをインポートしなかった場合は、接続プールの作成前にデータベース・オブジェクトを作成する必要があります。

データベース・オブジェクトと接続プールは、リレーショナルとマルチディメンションのいずれのデータ・ソースの場合も物理スキーマのインポート時に自動的に作成されます。

接続プールは、管理ツールの物理レイヤーで作成および変更します。

複数の接続プールを変更するには、接続プールのリスト・コマンドおよび接続プールの更新コマンドを使用します

既存のデータベースおよび接続プールをすでに定義している場合は、物理レイヤーで接続プールを右クリックして「メタデータのインポート」を選択すると、そのデータ・ソースのメタデータをインポートできます。メタデータのインポート・ウィザードが開き、情報があらかじめ入力された「データ・ソースの選択」画面が表示されます。インポート・ウィザードの詳細は、メタデータのインポートとデータ・ソースの操作を参照してください。

本番移行などのプロセスにおける接続プールの変更を自動化するには、XML APIの使用を検討してください。詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンスのOracle BIサーバーXML APIに関する項を参照してください。

接続プールを作成または変更するには:

  1. 管理ツールの物理レイヤーで、データベースを右クリックし、「新規オブジェクト」「接続プール」を選択します。また、既存の接続プールをダブルクリックする方法もあります。
  2. 必要に応じてプロパティを指定または調整して「OK」をクリックします。

「一般」タブの接続プール・プロパティの設定

「接続プール」ダイアログの「一般」タブのプロパティについて説明します。

「一般」タブにリストされるプロパティは、データ・ソース・タイプによって異なります。たとえば、XMLAデータ・ソースには「URL」の接続プロパティがありますが、リレーショナルおよびXMLのデータ・ソースにはオプション「完全修飾表名が必要」があります。

接続プールの一般プロパティを設定するには:

  • 「接続プール」ダイアログで、「一般」タブをクリックし、各フィールドに入力します。

「一般」タブの共通的な接続プール・プロパティ

このトピックでは、「一般」タブに表示される接続プール・プロパティのうち、ほとんどのデータ・ソース・タイプで共通するプロパティについて説明します。

この表は、「接続プール」ダイアログの「一般」タブの、各種のデータ・ソース・タイプで共通的なプロパティを説明しています。

プロパティ 説明

Name

接続プールの名前。インポート時に作成された接続プールには名前が自動的に割り当てられます。

権限

このオプションを使用して、接続プールにアクセスする権限を個別のユーザーまたはアプリケーション・ロールに割り当てます。たとえば、特権ユーザー・グループに独自の接続プールを設定することなどができます。

この機能は、データ・アクセスのセキュリティを目的としていません。たとえば、接続プール権限では、キャッシュ・エントリの保護は行われません。

Oracle Business Intelligenceのデータ・アクセス・セキュリティの詳細は、リポジトリ・オブジェクトへのデータ・アクセス・セキュリティの適用を参照してください。

呼出しインタフェース

データ・ソースへのアクセスに使用されるApplication Programming Interface (API)を特定します。ネイティブAPIを使用してアクセスできるデータベースもあれば、ODBCを使用するデータベースもあります。また、いずれの方法も使用できるデータベースもあります。JDBC/JNDIを使用してJavaデータ・ソースにアクセスします。

呼出しインタフェースがXMLの場合は、「XML」タブが使用できますが、XMLデータ・ソースに適用されないオプションは使用できません。

最大接続数

接続プールで許容される接続の最大数。デフォルトは10です。この値は、データベースの種類およびモデル、データベースを実行するコンピュータのハードウェア構成、およびアクセスを要求する同時使用ユーザー数から決定する必要があります。

Microsoft Analysis Servicesデータ・ソースの場合、接続プールの「最大接続数」の設定(デフォルトは10)がAnalysis Servicesで構成されたXMLA MaxThreadsPerClientの設定(デフォルトは4)より大きい場合に503 Service Not Availableエラーが発生することがあります。このエラーを回避するには、msmdpump.iniファイルのMaxThreadsPerClientの設定を大きくするか、リポジトリ接続プールの「最大接続数」を小さくします。

関連情報については、TimesTenデータ・ソースでのシステム・メモリー・リソースの使用の向上も参照してください。

注意:

「Oracle BIインタラクティブ・ダッシュボード」ページを使用するデプロイメントでは、この値を同時ユーザー数にダッシュボード上のリクエスト数を乗じた数の10-20%と見積もることを検討してください。この数値は、使用率に応じて調整できます。リポジトリ内の全接続の合計数は800未満に定義します。初期化ブロック専用の接続プールに必要な最大接続数を見積もるには、初期化ブロック実行時に同時ログオンするユーザー数を使用することをお薦めします。

完全修飾表名が必要

このオプションは、データベースまたはデータベース構成で完全修飾表名が要求される場合に選択します。一部のデータ・ソース・タイプではこのオプションを使用できません。

このオプションを選択すると、接続プールから送信されるすべてのリクエストで、基礎となるデータベースへの問合せに完全修飾名が使用されます。完全修飾名は、リポジトリ内の物理オブジェクト名に従います。物理メタデータのインポート元であった表自体に対する問合せを実行する場合は、このオプションを安全に選択できます。ある物理データベースから、データベース名とスキーマ名が異なる別の物理データベースにリポジトリを移行した場合は、移行後の新しいデータベースで完全修飾名が無効になります。このような状況では、このオプションの選択を解除しておくと、新しいデータベース・オブジェクトに対する問合せを正常に実行できます。

完全修飾名によって問合せが必要なデータベース内の必要な表にダイレクトされることが保証されるため、データ・ソースによっては完全修飾名の使用で安全度が向上する場合があります。たとえば、RDBMSでマスター・データベースの概念がサポートされる場合、Customerという名前の表に対する問合せは、まず、マスター・データベース内で、次に指定データベース内でその表を検索します。マスター・データベースにCustomerという名の表が存在する場合はその表で問合せが実行され、指定されたデータベースのCustomerという名の表では実行されません。

Oracle Databaseを使用し、表を格納するスキーマの所有者でないユーザーを使用してデータベースにアクセスしている場合は、このオプションを選択することが必要な場合もあります。問合せ内で表名が完全修飾されていないと、Oracle DatabaseがSQLで表名を解釈する際に問合せの実行者が所有者であると想定されます。これによって不適切な修飾名が発生する場合があります。

たとえば、ユーザーSAMPLEがCUSTOMERという名の表を作成した場合、完全修飾表名はSAMPLE.CUSTOMERになります。ユーザーSAMPLEが問合せで表CUSTOMERを参照すると、Oracle Databaseでは、完全修飾表名がSAMPLE.CUSTOMERであると見なされ、このアクセスは正常に実行されます。しかし、ユーザーJANEDOEが問合せで表CUSTOMERを参照した場合は、Oracle Databaseによって完全修飾表名がJANEDOE.CUSTOMERであると見なされ「表またはビューが見つかりません」というエラーが発生する可能性があります。JANEDOEからのアクセスを実行可能にするには、接続プールで「完全修飾表名が必要」を選択して、Oracle BIサーバーがすべての問合せでSAMPLE.CUSTOMERを指定できるようにする必要があります。

データ・ソース名

接続プールの接続先および物理問合せの送信先にするデータ・ソースの名前。このフィールドに入力する値は、選択した呼出しインタフェースによって決まります。

  • 呼出しインタフェースがOCIの場合は、BI_DOMAIN/config/fmwconfig/bienv/coreのOracle Business Intelligence環境内で設定したtnsnames.oraファイルから、完全接続文字列またはネットサービス名を入力します。

  • データベースごとにネイティブ・インタフェースを使用している場合は、そのシステムのデータベース名を入力します。

  • 呼出しインタフェースがODBCの場合、ソース名フィールドにはローカル・コンピュータ上のODBCに定義されたすべてのユーザーとシステムDSNが記載されたリストが表示されます。接続先のデータ・ソースに適切なものを選択します。

Microsoft SQL Serverを使用している場合は、ODBCデータ・ソース名または完全な接続文字列を入力します。完全な接続文字列の構文は次のとおりです。

Driver={Driver Name};Address=Host Name;Database=Database Name

この場合、Driver NameはMicrosoft SQL ServerのODBCドライブ名です。このドライバ名はodbcinst.iniに存在している必要があり、環境変数ODBCINSTは、odbcinst.iniを指している必要があります。

共有ログオン

接続プールを使用して基礎となるデータベースにアクセスして問合せを実行するすべてのユーザーに同一のユーザー名とパスワードを使用させる場合は、このオプションを選択します。

このオプションを選択すると、ユーザーがDSN(またはユーザー構成)でデータベース・ユーザー名とパスワードを指定した場合でも、接続プールをデータベースへの接続に使用するすべての接続で、接続プールで指定されたユーザー名とパスワードが使用されます。

このオプションの選択を解除すると、接続プールを介する接続には、DSNまたはユーザー・プロファイルで指定されたデータベース・ユーザーIDとパスワードが使用されます。

「共有ログオン」オプションは、Essbase接続プールではデフォルトで有効になっています。このオプションを無効にできません。

接続プーリングの有効化

選択すると、指定した期間だけその後の問合せリクエストに備えて単一のデータベース接続を開いたままに保持できます。接続プールでは、問合せごとに新規の接続を開始/終了するオーバーヘッドを省くことができます。このオプションの選択を解除した場合は、データベースに送信される問合せごとに新たな接続が開始されます。

タイムアウト

問合せの完了後に、データベースへの接続を開いた状態で保持する時間量および増分単位(分など)を指定します。この期間内は、新たなリクエストで新たな接続が開かれるのではなく、この接続が使用されます(最大接続数で指定された数値以内)。この時間は接続リクエストの完了ごとにリセットされます。

ADFデータ・ソースを使用し、呼出しインタフェースがOracleADF_HTTPで、問合せモードがSQLBypassである場合、Timeoutは接続が取り消されるまでの最大実行時間を指定します。

マルチスレッド接続の使用

このオプションを選択すると、Oracle BIサーバーはアイドル状態の物理問合せ(スレッド)を終了します。選択を解除すると、1つのスレッドが1つのデータベース接続に結合されます(スレッド数=最大接続数)。スレッドは、アイドルであってもメモリーを消費します。

NQSConfig.iniのServerセクションのパラメータDB_GATEWAY_THREAD_RANGEは、Oracle BIサーバーがアイドル・スレッドを終了する時点を設定します。範囲の下限の数値は、Oracle BIサーバーがアクションを実行することなく開いた状態で保持されるスレッド数です。開いたスレッドの数が範囲の下限を超えると、Oracle BIサーバーはアイドル・スレッドを終了します。たとえば、DB_GATEWAY_THREAD_RANGEが40-200に設定され、75スレッドが開かれている場合、Oracle BIサーバーはアイドル状態であるすべてのスレッドを終了します。

サポートされているパラメータ

このオプションの選択が解除され、データベース機能表でパラメータがサポートされていると、特殊なコードが実行され、Oracle BIサーバーではデータベースに対してパラメータを使用したフィルタ(または計算)のプッシュが可能になります。Oracle BIサーバーは、追加のSQLPrepareコールをデータベースに送信することによってゲートウェイ/アダプタ・レイヤー内のパラメータ・サポートをシミュレートして、これを実行します。

分離レベル

ODBCおよびDB2ゲートウェイ専用。この値によって、バックエンド・データベースに対する接続それぞれのトランザクション分離レベルが設定されます。分離レベルの設定によって接続から発行されるすべての文のデフォルトのトランザクション・ロック動作が制御されます。一度に1つのみ設定できます。その接続に対する設定は、明示的に変更されるまで存続します。

次のオプションを使用できます。

ダーティ読取り。内容を保証しない読取りを実装します(分離レベル0のロック)。これは、最も制限の少ない分離レベルです。このオプションを設定すると、未コミットのデータや内容を保証しないデータを読み取り、データの値を変更して、トランザクションの終了前にデータ・セットで行を表示したり非表示にしたりすることができます。

内容を保証しないデータとは、クリーンにしないと問合せで正しい結果が得られないデータです(例: 重複レコード、不整合があるネーミング規則によるレコード、互換性のないデータ型のレコード)。

コミットされた読取り。内容を保証しない読取りを回避するため、データの読取り中に共有ロックが保持されるように指定します。トランザクションの終了前にデータを変更できるため、反復不可能な読取りや仮データが発生します。

反復可能読取り。問合せで使用されるすべてのデータにロックを設定して、他のユーザーによるデータの更新を防止します。別のユーザーが設定したデータに新規の仮行を挿入できます。その行は現行トランザクションの後続の読取りに含まれます。

シリアライズ可能。データ・セットに対して範囲ロックを設定して、トランザクションが完了するまで他のユーザーによる更新およびデータ・セットへの行の挿入が防止されます。これは4種の分離レベルのうち、最も制限が厳しいレベルです。同時実行性が低下するため、このオプションは必要な場合のみ使用してください。

「一般」タブの多次元接続プールのプロパティ

接続プール・プロパティの使用方法を説明します。

この表は、「接続プール」ダイアログの「一般」タブのプロパティのうち、マルチディメンション・データ・ソースに固有のプロパティを説明しています。一部のプロパティは特定タイプのマルチディメンション・データ・ソースでのみ表示されます。

プロパティ 説明

URL

このプロパティはXMLAデータ・ソースのみに表示されます。XMLAプロバイダに接続するURLを指定します。このURLは、キューブをホストするコンピュータのXMLA仮想ディレクトリをポイントします。仮想ディレクトリは、msxisapi.dll (Microsoft XML for Analysis SDKインストールに含まれる)と関連付ける必要があります。このURLはたとえば次のようになります。

http://SDCDL360i101/xmla/msxisap.dll

Essbase Server

このプロパティはEssbaseデータ・ソースでのみ表示されます。Essbase Serverを実行しているコンピュータの名前を指定します。

Essbase Serverがデフォルト以外のポートで実行していたり、Essbase Clusterの一部である場合には、ポート番号をhostname:portのフォーマットで「Essbase Server」フィールドに含める必要があります。

注意:

Essbase Clusterからメタデータをインポートできますが、「Essbase Server」フィールドに個別のEssbase Serverのホスト名とポート番号を指定する必要があります。

SSO

このプロパティはEssbase、Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planningのデータ・ソースでのみ表示されます。

Essbaseでは、Essbaseを使用して様々なユーザーに異なるキューブ・アクセスまたはメンバーレベル・アクセスを提供するセキュリティ・ポリシーを施行できるようにする場合にこのオプションを選択します。このオプションを選択する場合、「共有ログオン」オプションも選択する必要があります。

すべてのユーザーがEssbaseキューブへの同じアクセス権を持つよう想定されている場合、このオプションを選択しないでください。この場合、すべてのユーザーは、接続プールで指定された共有資格証明に基づくキューブへの同じアクセス権を持ちます。このオプションを選択しない場合、「共有ログオン」オプションも選択する必要もあります。

Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningの場合、このオプションを選択して、接続プールの一連の共有資格証明のかわりに共有トークンを使用してHyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningに対して認証を行うために「共有ログオン」オプションを選択解除していることを確認します。

このオプションを選択する場合、対応するデータベース・オブジェクトで「仮想プライベート・データベース」を選択して、キャッシュ・エントリを保護することも必要です。

EPMシステム・インストーラを使用してインストールされたEssbase、Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planningデータ・ソースについては、このオプションを選択する前に事前構成が必要です。詳細は、「Essbase、Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningデータ・ソースのSSOの構成」を参照してください。

共有ログオン

このプロパティはEssbase、Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planningのデータ・ソースでのみ表示されます。

すべてのEssbaseデータ・ソースで、このオプションを選択する必要があります。Essbase接続プールのこのオプションの使用の詳細は、共有ログオンを使用するためのEssbaseの構成を参照してください。

Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningの場合、SSOプロパティの設定方法に基づいてこのオプションを設定します。

  • SSOプロパティをチェックした場合、このオプションをチェックしないでください。このオプションをチェックしないと、接続プールの一連の共有資格証明のかわりに共有トークンを使用してHyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningに対して認証が行われます。

  • SSOプロパティをチェックしなかった場合、このオプションをチェックします。これにより、Oracle BIサーバーが同じ共有ログオン資格証明を使用し、すべてのOracle BIユーザーのデータ・ソースに接続します。すべてのユーザーは、データ・ソースへの同じアクセス権を共有します。

データ・ソース情報: データ・ソース

マルチディメンション・データ・ソースへの接続に使用されるベンダー固有の情報を指定します。仕様が一様ではないため、設定手順については、マルチディメンション・データ・ソース管理者に問い合せてください。たとえば、XML for Analysis SDKのv1.0を使用している場合は、この値がProvider-MSOLAP;Data Source-localになります。v1.1を使用している場合は、Local Analysis Serverになります。

データ・ソース情報: カタログ

データ・ソースからデータをインポートした場合は、使用可能なカタログのリストを指定します。キューブ表は接続プールで使用するカタログに対応します。

システムIPまたはホスト名

このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。SAPデータ・サーバーのホスト名またはIPアドレスを指定します。このフィールドは、SAP/BW接続文字列のパラメータashostに対応します。

システム番号

このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。SAPシステムの番号を指定します。これは、Web Application Server (WAS)とも呼ばれるSAPインスタンスに割り当てられた2桁の番号です。このフィールドは、SAP/BW接続文字列のパラメータsysnrに対応します。

クライアント番号

このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。SAPクライアントの番号を指定します。これは、SAPでクライアントと呼ばれる自己完結型の単位に割り当てられた3桁の番号です。クライアントは、トレーニング、開発、テスト、本番クライアントなどです。また、大企業の個々の部門を表す場合もあります。このフィールドは、SAP/BW接続文字列のパラメータclientに対応します。

言語

このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。データ・ソースへのログイン時に使用されるSAPの言語コードを指定します(英語はEN、ドイツ語はDEなど)。このフィールドは、SAP/BW接続文字列のパラメータlangに対応します。

追加パラメータ

このプロパティはSAP/BWデータ・ソースでのみ表示されます。オプションでパラメータ=値の形式で追加の接続文字列パラメータを指定できます。複数のパラメータを指定する場合はコロンで区切ります。

セッションの使用

問合せが共通セッションを介するかどうかを制御するオプションです。このオプションを有効化する必要があるかどうかの判定については、マルチディメンション・データ・ソース管理者に問い合せてください。デフォルトはOff(選択解除)です。

「接続スクリプト」タブでの接続プール・プロパティの設定

接続スクリプトを作成して、接続の確立前、問合せの実行前、問合せの実行後または接続の切断後にスクリプトが実行されるように設定できます。

たとえば、接続時にユーザー名と接続時間を表に挿入する接続スクリプトを作成することなどができます。

ここでは、「接続プール」ダイアログの「接続スクリプト」タブのプロパティについて説明します。「接続スクリプト」タブは、ODBC、OCI、 Oracle OLAP、ADF、およびDB2のデータ・ソースで使用できます。

接続スクリプトには、たとえば引用識別子をオンにするコマンドなど、データベースで受け入れられる任意のコマンドを組み込むことができます。メインフレーム環境では、スクリプトを使用してDB2への接続時にRACFなどのメインフレームのセキュリティ・パッケージへのセキュリティ・イグジットを強制するセカンダリ権限IDを設定することなどができます。これによって、メインフレーム環境のセキュリティの一元的な管理が可能になります。

接続スクリプトは、データ・ソースに直接送信されるため、スクリプトではOracle BIサーバーの論理SQLではなくネイティブSQLまたはデータ・ソースで認識されるその他の言語を使用する必要があります。

データ・ソースの接続スクリプトを作成するには:

  • 「接続プール」ダイアログの「接続スクリプト」タブをクリックし、次の表の情報を参照してフィールドに入力します。

    接続スクリプトを新規に入力するには、適切なスクリプト・タイプの横にある「新規」をクリックします。次に、スクリプトのSQL文を入力するか、貼り付けて「OK」をクリックします。

    省略記号ボタンをクリックして「物理SQL」ウィンドウを起動して、既存のスクリプトを編集することもできます。既存スクリプトを並べ替えるには、上矢印および下矢印ボタンを使用します。

    スクリプトを削除するには、「削除」をクリックします。

この表は、「接続プール」ダイアログの「接続スクリプト」タブのプロパティを説明しています。

プロパティ 説明

接続時に実行

接続の確立前に実行されるSQL問合せが格納されます。

問合せ前に実行

問合せの実行前に実行されるSQL問合せが格納されます。

問合せ後に実行

問合せの実行後に実行されるSQL問合せが格納されます。

切断時に実行

接続の切断後に実行されるSQL問合せが格納されます。

「XML」タブの接続プール・プロパティの設定

「XML」タブの「接続プール・プロパティ」を使用して、XMLおよびXMLサーバー・データ・ソースのプロパティを設定します。

注意:

「接続プール」ダイアログの「XML」タブは、「物理表」ダイアログの「XML」タブと同じ機能が提示されます。ただし、「物理表」ダイアログの「XML」タブのプロパティのほうが、「接続プール」ダイアログの対応設定より優先されます。

XMLデータ・ソースの接続プール・プロパティを設定するには:

  • 「接続プール」ダイアログの「XML」タブをクリックし、次の表の情報を参照してフィールドに入力します。

この表は、「接続プール」ダイアログの「XML」タブのプロパティを説明しています。

プロパティ 説明

接続方法:

検索スクリプト

このプロパティは、XMLサーバー・データ・ソースでのみ表示されます。「参照」をクリックして、適切な検索スクリプトを見つけます。

接続プロパティ:

URLリフレッシュ間隔

このプロパティはXMLデータ・ソースに使用されますが、XMLサーバー・データ・ソースには使用できません。リフレッシュ間隔は、データベース表のキャッシュ永続期間の設定に似ています。URLリフレッシュ間隔では期間が設定され、この期間を経過すると、キャッシュ内の結果を使用するのではなく、XMLデータ・ソースに対する直接問合せが再度実行されます。デフォルトの設定は無限で、XMLデータ・ソースのリフレッシュは行われません。

データ・ソースへのアクセスに使用するURLを指定した場合は、URLリフレッシュ間隔を設定します。

  • リストから値(「無限」、「日」、「時間」、「分」または秒)を選択します。

  • 間隔の数値部分とする整数値を指定します。

接続プロパティ:

URLのロードのタイムアウト

問合せのタイムアウトの間隔。デフォルトは15分です。

データ・ソースへのアクセスに使用するURLを指定した場合は、「URLのロードのタイムアウト」を次のように設定します。

  • リストから値(「無限」、「日」、「時間」、「分」または秒)を選択します。

  • 間隔の数値部分とする整数値を指定します。

接続プロパティ:

最大接続数

接続の最大数。デフォルトは10です。

問合せ入力補足:

ヘッダー・ファイル/トレーラ・ファイル

このプロパティは、XMLサーバー・データ・ソースでのみ表示されます。「参照」をクリックして、ヘッダー・ファイルとトレーラ・ファイルを見つけます。

問合せ出力フォーマット

XMLデータ・ソースでは、「XML」のみを選択します。

XMLサーバー・データ・ソースでは、その他の出力フォーマットを使用できます。

「ライトバック」タブの接続プール・プロパティの設定

「ライトバック」タブを使用して、ODBC、OCI、Oracle OLAP、ADF、およびDB2のデータ・ソースのライトバック・プロパティを設定します。

データ・ソースのライトバック・プロパティを設定するには:

  • 「接続プール」ダイアログの「ライトバック」タブをクリックし、表の情報を参照してフィールドに入力します

この表は、「接続プール」ダイアログの「ライトバック」タブのプロパティを説明しています。

プロパティ 説明

一時表:

接頭辞

Oracle BIサーバーで一時表を作成する際の一時表名の最初の2文字です。デフォルト値はTTです。

一時表:

所有者

SQL文で一時表名の修飾に使用される表の所有者名。たとえば、表owner.tablenameのように作成されます。空白にすると書込み可能接続プールで指定されたユーザー名が表名に使用され、「一般」タブの「共有ログオン」フィールドも設定されます。

一時表:

データベース名

一時表が作成されるデータベース。このプロパティは、IBM OS/390にのみ適用されます。これは、IBM OS/390ではデータベース名修飾子をCREATE TABLE文に組み込む必要があるためです。空白にした場合は、ユーザーに表作成権限がないシステム・データベースが、OS/390でターゲット・データベースのデフォルトとして設定される場合があります。

一時表:

表領域名

一時表が作成される表領域。このプロパティは、OS/390にのみ適用されます。これは、OS/390では表領域名修飾子をCREATE TABLE文に組み込む必要があるためです。空白にした場合は、ユーザーに表作成権限がないシステム・データベースが、OS/390でターゲット・データベースのデフォルトとして設定される場合があります。

一括挿入:

バッファ・サイズ[KB]

データベース表への1回あたりのデータ挿入のバイト数の制限に使用されます。パフォーマンスを最適化するには、このパラメータの設定を128にすることをお薦めします。

詳細は、バッファ・サイズとトランザクション境界の設定についてを参照してください。

一括挿入:

トランザクション境界

データベース表への挿入1回あたりのバッチ・サイズを制御します。パフォーマンスを最適化するには、このパラメータの設定を1000にすることをお薦めします。

詳細は、バッファ・サイズとトランザクション境界の設定についてを参照してください。

Unicodeデータベース・タイプ

このオプションは、UnicodeデータベースでNCHARなどの明示的なUnicodeデータ型の列を操作する際に選択します。これによって、バインディングが適正で、データが正しく挿入されることが保証されます。データベース・ベンダーが異なると、提供される文字データ型およびUnicodeサポートのレベルも異なります。このオプションを設定する状況の判定には、次の一般ガイドラインを使用します。

  • CHARデータ型でUnicodeがサポートされ、独立したNCHARデータ型がないデータベースの場合はこのオプションを選択しません。

  • NCHARデータ型が使用可能なデータベースでは、このオプションを選択することをお薦めします。

  • CHARおよびNCHARのデータ型でUnicodeをサポートするように構成されているデータベースの場合、このオプションの選択は任意です。

単一の非UnicodeデータベースにUnicodeと非Unicodeのデータ型を共存させることはできません。たとえば、単一の非Unicodeデータベース環境でCHARNCHARのデータ型を混成することはサポートされません。

「その他」タブの接続プール・プロパティ

「接続プール」ダイアログの「その他」タブを使用して、ADF、JDBCおよびJNDIデータ・ソースのアプリケーション・プロパティを設定します。

アプリケーション・プロパティを設定する場合は、「JDBC (ダイレクト・ドライバ)またはJDBC (JNDI)データ・ソースのアプリケーション・プロパティの指定」を参照してください。

この表は、「接続プール」ダイアログの「その他」タブのプロパティを説明しています。

プロパティ 説明

AppModuleの定義

接続先のルート・アプリケーション・モジュールの完全修飾Javaパッケージ名(例: oracle.apps.fii.receivables.model.RootAppModule)。

AppModuleの構成

接続で使用されるアプリケーション構成を決定します(例: RootAppModuleShared)。

URL

Oracle Business Intelligenceブローカ・サーブレットへのURL。形式は次のとおりです。

http://host:port/APP_DEPLOYMENT_NAME/obieebroker

次に例を示します。

http://localhost:7001/SnowflakeSalesApp/obieebroker

URLでは大/小文字が区別されます。

SQL Bypass Database

(オプション) SQL Bypassデータベースの名前。SQL Bypassデータベースは、リポジトリの物理レイヤーにある物理データベースである必要があります。SQL Bypassデータベースのデータベース・オブジェクトには、WebLogicサーバーで定義されたJDBCデータベースで使用されるデータベースと同じデータベースをポイントする接続情報とともに有効な接続プールを設定する必要があります。

SQL Bypassデータベースに表を設定する必要はありません。有効なデータベース名が指定されると、すべての問合せに対してSQL Bypass機能が有効化されます。

SQL Bypass機能はデータベースに直接問い合せるため、可能な場合は集計やその他の変換がプッシュ・ダウンされ、Oracle Business Intelligenceにストリームされて処理されるデータの量が削減されます。詳細は、SQL Bypassデータベースの指定についてを参照してください。

JDBC (ダイレクト・ドライバ)またはJDBC (JNDI)データ・ソースのアプリケーション・プロパティの指定

JDBC (ダイレクト・ドライバ)またはJDBC (JNDI)データ・ソースのアプリケーション・プロパティを設定する手順を使用します。

JDBC (ダイレクト・ドライバ)またはJDBC (JNDI)データ・ソースのアプリケーション・プロパティを設定するには:
  1. Oracle BI管理ツールで、物理データベースをダブルクリックして、データベースのプロパティを開きます。
  2. 「プロパティ」で、「接続プール」タブをクリックします。
  3. 「接続」を選択し、「編集」をクリックして「接続プール」ダイアログを開きます。
  4. 「接続プール」ダイアログで、「その他」タブをクリックします。
  5. 次に示す情報を使用して、フィールドに入力します。
    • 必要なカートリッジ・バージョン: デフォルトは12.1です。

    • HTTP経由のSQLを使用してください: JDBC (JNDI)呼出しインタフェースのみ。Oracle BI Cloud Serviceを使用している場合、このフィールドを「false」に設定して、HTTPを使用してネットワーク間の通信を行います。たとえば、アクセスしているOracle BIサーバーとデータ・ソースが異なるOracleクラウドに存在する場合、このフィールドを「false」に設定します。

    • JavadsサーバーURL: JDBC (ダイレクト・ドライバ)呼出しインタフェースのみ。このフィールドには、「Javaデータソース・サーバーに接続」ダイアログで指定したホスト名とポートが移入されます。「JavadsサーバーURL」は、Javaメタデータを「物理」レイヤーに提供するJavaデータソース・サーバーのURLです。

    • ドライバ・クラス: JDBC (ダイレクト・ドライバ)呼出しインタフェースのみ。データベースに接続するためのドライバ(DB2 JDBCドライバなど)を指定します。Oracle WebLogic Serverにデプロイされているドライバを選択する必要があります。

      デフォルトでは、Oracle JDBCドライバ(oracle.jdbc.OracleDriver)がOracle WebLogic Serverで使用できます。

(オプション)この手順の結果をここで入力します。

EXECUTE PHYSICAL DATABASE

EXECUTE PHYSICAL DATABASE文を使用して、Oracle BIサーバーに物理SQLを送信してデータ・ソースに接続します。

EXECUTE PHYSICAL DATABASE文を使用すると、接続プールの情報を知らなくてもクライアントから物理問合せを実行できるようになります。

構文

EXECUTE PHYSICAL DATABASE DatabaseName /*add a valid SQL statement