Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77227-02 |
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Oracle Business Intelligenceがデータ・ソースにアクセスできるように、構成手順を実行することが必要になる場合があります。
データ・ソースからリポジトリ・ファイルに物理オブジェクトをインポートしたり、接続プールをデータ・ソースに設定する前に、これらの構成手順が必要になる場合があります。
多くのデータ・ソースについては、クライアント・コンポーネントをインストールする必要があります。クライアント・コンポーネントは通常、問合せアクセスについてはOracle BIサーバーをホストするコンピュータに、インポートなどのオフライン操作については管理ツールをホストするコンピュータ(異なる場合)にインストールします。場合によっては、JavaHostプロセスが配置されているコンピュータにクライアント・コンポーネントをインストールする必要があります。
この項では、次の項目について説明します。
ODBC接続を介したデータ・ソースからのインポートや、ODBCデータ・ソースへの接続プールの設定を行う前に、クライアント・コンピュータでそのデータ・ソースのODBCデータ・ソース名(DSN)を作成しておく必要があります。
データ・ソースからメタデータをインポートする際、メタデータのインポート・ウィザードでこのDSNを参照します。
ODBC DSNは、Windowsシステムでのみインポートに使用できます。
WindowsでODBC DSNを設定するには:
WindowsシステムのODBC DSNは、初期インポートにも、問合せ実行時のデータ・ソースへのアクセスにも使用されます。UNIXシステムでは、ODBC DSNはデータ・アクセスにのみ使用されます。UNIXでのODBCデータ・ソースの設定については、LinuxおよびUNIXでのデータソースの設定を参照してください。
Teradataに固有の詳細は、Teradataデータ・ソースの設定も参照してください。
Oracle Databaseデータ・ソースからメタデータをインポートする場合や接続プールを設定する場合、データ・ソース名として接続文字列全体を入力することも、tnsnames.ora
ファイルで定義されているネット・サービス名を使用することもできます。
ネット・サービス名のみを入力するには、Oracle BIサーバーがそのエントリを特定できるように、Oracle Business Intelligence環境の次の場所でtnsnames.ora
ファイルを設定する必要があります。
BI_DOMAIN\config\fmwconfig\bienv\core
Oracle DatabaseからのメタデータのインポートやOracle Databaseへの接続には常にOCIを使用する必要があります。スキーマのインポートや、接続プールの設定を行う前に、TNS名のエントリをtnsnames.ora
ファイルに追加しておく必要があります。詳細は、Oracle Databaseのドキュメントを参照してください。
この項では、次の項目について説明します。
関連情報は、Oracle DatabaseおよびTimesTenに対するNUMERICデータ型のサポートの有効化を参照してください。
すべてのOracle 12c Database In-Memoryデータ・ソースで、Oracle BIサーバーはメモリー内に表を作成します。
Oracle 12c Database In-Memoryは、高パフォーマンスのインメモリー・データ・マネージャです。これは、インメモリー列ストアを使用します。ここには、メモリー内に存在し、迅速にスキャンできる特殊な列形式で、表のコピーおよびパーティションが格納されています。詳細は、12c リリース1の『Oracle Databaseコンセプト・ガイド』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
Exadataを使用するOracle 12c Databaseのデータ・ソースおよびExadataを使用するOracle 12c Database In-Memoryのデータ・ソースで、Oracle BIサーバーはメモリー内に表を作成します。
Oracle BIサーバーは、デフォルトでExadataハイブリッド列圧縮(EHCC)を使用します。
Oracle Exadata Database Machineは、Oracle Databaseを稼働するために最適化されたプラットフォームです。Oracle 12c DatabaseおよびOracle 12c Database In-Memoryは共に、Oracle Exadata Database Machineで稼働します。詳細は、Exadata Database Machineに含まれるドキュメントを参照してください。
Oracle BIサーバーは圧縮(Exadataハイブリッド列圧縮)機能とインメモリー機能をサポートすることで、Oracle Databaseのネイティブ機能を活用し、問合せ時間を大幅に短縮しています。
メタデータのインポート時またはデータベース・タイプの指定時に、そのデータベース・オブジェクトの機能セットは、データベース・タイプに応じた適切なデフォルト値によって自動的に移入されます。Oracle BIサーバーは、このデータ・ソースに、これらのSQL機能を使用します。「データベース」ダイアログの「機能」タブで、サポートされていることを示すマーク(チェック)が機能に付けられている場合は、Oracle BIサーバーによってデータ・ソースに関数または計算がプッシュされパフォーマンスの向上が図られます。関数または機能がデータ・ソースでサポートされていない場合はOracle BIサーバーで計算または処理が実行されます。
Oracle BIサーバーによってサポートされるOracle Database機能に関する情報を次に示します。
圧縮 - 圧縮することで、データベースのサイズが減ります。データを圧縮すると格納に必要なページ数が少なくなるため、問合せでディスクから読み取るページも少なく、その結果、I/Oに過度な負担がかかるワークロードのパフォーマンスを向上させることができます。圧縮はデフォルトで使用されます。Oracleデータベースに集計を作成すると、集計表にはデフォルトで圧縮が適用されます。
前述のいずれかのOracleデータベースにデータベース・オブジェクトを作成する場合、COMPRESSION_SUPPORTED機能がオブジェクトに自動的に適用されます。
Exadata Hybrid Columnar Compression (EHCC) – OracleのEHCCは、Exadata上のデータベース機能およびストレージ機能を使用するために最適化されています。また、パフォーマンスが大きく向上する最高レベルのデータ圧縮が可能です。デフォルトでは、Exadataを使用するOracle 11g Database、Exadataを使用するOracle 12c DatabaseおよびExadataを使用するOracle 12c Database In-Memoryで、このタイプの圧縮が使用されます。
前述のいずれかのOracleデータベースにデータベース・オブジェクトを作成する場合、EHCC_SUPPORTED機能がオブジェクトに自動的に適用されます。
デフォルトでは、前述のOracleデータベースのオブジェクトに対して圧縮は解除されています。オブジェクトに圧縮を適用するには、オブジェクトのPERF_PREFER_COMPRESSIONフラグをOnに設定してください。
インメモリー – インメモリー検索により、データの問合せの所要時間が削減されます。これは、ディスクよりも迅速で、確実なパフォーマンスです。インメモリー機能は、Oracle 12c Database In-MemoryおよびExadataを使用するOracle 12c Database In-Memoryで、メモリー内に表を作成する機能です。これらのデータベースで集計を作成すると、メモリー内でも集計が作成されます。
前述のいずれかのOracleデータベースにデータベース・オブジェクトを作成する場合、INMEMORY_SUPPORTED機能がオブジェクトに自動的に適用されます。
高速アプリケーション通知(FAN)イベントと高速接続フェイルオーバー(FCF)がOracle Databaseで有効になっている場合、BIサーバーによってロードされたOracle Call Interface (OCI)はFANイベントを利用し、Oracle Databaseデータ・ソースのFCFを有効にします。
この機能は、バックグラウンドで実行します。Oracleデータベースを使用できないために分析ユーザーが開始したOracle Business Intelligence問合せに失敗した場合、ただちに問合せに失敗し、ユーザーはデータベース・リクエストのタイムアウトを待機せずに問合せを再試行できます。
クライアント・インストールを実行したコンピュータでOracle Database Clientをインストールする必要があります。
Oracle Databaseソースからインポートする前に、Oracle Database Clientインストールを実行する必要があります。「管理者」または「ランタイム」のいずれかのクライアント・インストール・オプションを使用します。
Oracleデータベース・クライアントをインストールしたら、ORACLE_HOME
という環境変数を作成し、その変数をOracleデータベース・クライアント用のOracleホームに設定します。その後、TNS_ADMINという環境変数を作成し、tnsnames.oraファイルの場所(BI_DOMAIN\config\fmwconfig\bienv\core
)に設定します。
Oracle BI ServerとOracle Databaseの間にファイアウォールがあると、問合せ時間が長くなります。
たとえば、単一のnqcmd
を使用する場合、問合せは結果を戻すまでに2から3分かかります。または、Presentation Servicesで初期化されたSQL文の実行または検証後は、Answersが応答しません。
問合せ時間を改善するためには、次のようにして、BI_DOMAIN\config\fmwconfig\bienv\core
内のsqlnet.oraファイルで、BREAK_POLL_SKIP
パラメータおよびDISABLE_OOB
パラメータを追加します。
BREAK_POLL_SKIP=10000 DISABLE_OOB=ON
この構成は、Oracle BIサーバーでのみ実行する必要があります。この構成は、Oracle Databaseまたはユーザー・クライアント・デスクトップでは必要ありません。
Windows 7 64ビット・コンピュータでOracle BI EEを実行している場合は、デフォルトの認証サービスがWindowsドメインの資格証明を使用するように設定されていないことを確認する必要があります。
管理ツールがWindowsドメインの資格証明を使用してログインを試みるため、Oracle Databaseからのインポート時に接続エラーが発生する可能性があります。
BI_DOMAIN\config\fmwconfig\bienv\core
内のsqlnet.oraファイルをチェックして、AUTHENTICATION_SERVICES
パラメータが次のようになっていることを確認してください。
SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES= (NONE)
Oracle OLAPデータ・ソースからインポートする前に、データ・ソースが標準形式のアナリティック・ワークスペースであることを確認してください。
さらに、オフライン・インポートについてもオンライン・インポートについても、Oracle OLAPデータ・ソースからインポートするには、biadminservlet Javaプロセスが実行中である必要があります。Fusion Middleware Controlを使用してbiadminservlet Javaプロセスのステータスをチェックできます。
Oracle OLAPソースからインポートする前に、クライアント・インストールを実行したコンピュータにOracle Database Clientをインストールする必要があります。
「管理者」または「ランタイム」のいずれかのクライアント・インストール・オプションを使用します。
Oracleデータベース・クライアントをインストールしたら、ORACLE_HOME
という環境変数を作成し、その変数をOracleデータベース・クライアント用のOracleホームに設定します。その後、TNS_ADMINという環境変数を作成し、tnsnames.ora
ファイルの場所(BI_DOMAIN\config\fmwconfig\bienv\core
)に設定します。
リポジトリにJDBCおよびJNDIデータ・ソースを含める前に、必要なこれらの設定タスクを実行する必要があります。
JDBC接続タイプを使用する場合、リモートJavaデータ・ソースをWeblogic Serverに接続する必要があります。
これを実行するには、 Oracle WebLogic ServerのJDBCを構成します。JDBC(ダイレクト・ドライバ)を使用しない場合、この構成手順は必要ありません。
この構成を実行する方法の詳細は、Oracle WebLogic Serverのドキュメントの「WebLogic ServerでのJDBCドライバの使用」を参照してください。
リポジトリにインポートするためにJavaデータ・ソースを使用できるようにするには、最初にJavaデータソース・サーバーに接続してJavaメタデータをロードする必要があります。
Javaメタデータをロードするには:
Oracle TimesTen In-Memory Databaseは、ODBCインタフェースとJDBCインタフェースの両方をサポートする、高性能なインメモリー・データ・マネージャです。
これらの事前構成手順は、Oracle TimesTenがすでにインストールされていることを想定しています。詳細は、Oracle Data Integratorを参照してください。
注意:
TimesTenソース上に集計を作成する予定である場合は、そのインスタンスに対してPL/SQLが有効化されており、そのPL/SQLの最初の接続属性PLSQLが1に設定されていることも確認する必要があります。PL/SQLは、インストール時に有効にすることも、インストール後にttmodinstall
ユーティリティを実行して有効にすることもできます。詳細は、『TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』を参照してください。
この項では、次の項目について説明します。
関連情報は、Oracle DatabaseおよびTimesTenに対するNUMERICデータ型のサポートの有効化を参照してください。
Oracle Business Intelligenceのデータ・ソースとして使用する前に、TimesTenを構成する必要があります。
TimesTenデータ・ソースを設定するには:
TimesTenデータベースがTimesTenクライアントと同じコンピュータにインストールされている場合は、メタデータのインポート・ウィザードでデータ・マネージャDSNまたはクライアントDSNを指定できます。
TimesTenソースからデータをインポートした後、または手動でデータベース・オブジェクトおよび接続プールを設定するときに、「データベース」ダイアログの「一般」タブの「データベース」フィールドにデータベース・タイプとバージョンが正しく設定されていることを確認します。また、「接続プール」ダイアログの「一般」タブの「コール・インタフェース」フィールドが正しく設定されていることを確認することも必要です。次の資料も参照してください。
Oracle Exalytics MachineでのTimesTenソースの設定に固有の指示は、Oracle Exalytics In-Memory Machine
Oracle Business Intelligenceに対してサポートされるTimesTenのバージョンについては、システム要件と動作要件を参照してください。
システム・メモリー・リソースの使用を向上させるために、TimesTenサーバーの最大接続数を増やすことをお薦めします。
注意:
ロック・タイムアウトを回避するために、デプロイメントに合せて接続のLockWait間隔を調整することもできます。詳細は、TimesTen In-Memory Databaseのリファレンス・ガイドのLockWaitを参照してください。
Oracle BIサーバーは、Essbaseクライアント・ライブラリを使用して、Essbaseデータソースに接続します。
Essbaseクライアント・ライブラリは、デフォルトでOracle BI EEとともにインストールされます。Oracle BI EEの完全なインストールに対してEssbaseデータ・ソースのアクセスを有効化するために追加の構成は必要ありません。
EPMシステム・インストーラでインストールしたEssbaseに対する共有トークンの使用の認証については、Essbase、Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningデータ・ソースのSSOの構成を参照してください。
これらのトピックでは、Windows ODBCドライバおよびCloudera Impalaメタデータについて説明します。
この項では、Cloudera Impalaデータ・ソースをOracle BIリポジトリで設定する方法について説明します。この節の内容は以下のとおりです。
クライアント・インストールを実行した場合、Cloudera Impalaメタデータのインポートに必要なWindows ODBCドライバは必要ありません。
必要なドライバを取得するためには、次の手順を実行する必要があります。Oracle Business Intelligenceインストーラを使用して管理ツールをインストールした場合、この手順を実行する必要はありません。
次のようにして、Windows ODBCドライバを取得します。
Cloudera Impalaは、Massively Parallel Processing (MPP) SQL問合せエンジンで、元々、Apache Hadoopで稼働しています。この手順を実行して、Cloudera ImpalaメタデータをOracle BIリポジトリにインポートします。
この手順を実行するためには、Windows ODBCドライバを準備する必要があります。管理ツールのクライアント・インストールがある場合、クライアント・インストールでのWindows ODBCドライバの取得の手順に従い、必要なWindows ODBCドライバをインストールする必要があります。
これらのトピックでは、Windows ODBCドライバおよびApache Hiveについて説明します。
この節の内容は以下のとおりです。
管理ツールのクライアント・インストールがある場合、Apache Hiveメタデータをインポートするために必要なWindows ODBCドライバが必要ありません。
インポートの実行に必要なWindowsドライバを取得するには、My Oracle Support Webサイト、support.oracle.comにログインしてDocID 1520733.1にアクセスします。このDocIDに関連付けられているテクニカル・ノートには、必須のWindowsドライバが、ドライバのインストール手順およびHiveデータ・ソースからのメタデータ・インポートの実行手順とともに含まれています。
これらのトピックでは、Oracle Business IntelligenceでHadoopおよびHiveを使用する場合の制限事項について説明します。
この項では、次の項目について説明します。
Hiveデータ・ソースの場合、DATE型について制限事項があります。
Hiveはタイムスタンプ・データ型をサポートします。タイムスタンプ列は、リポジトリの物理レイヤーのDATEまたはDATETIME型を指定する必要があります。
Hiveデータ・ソースの制限事項について学習します。
次のフォームの問合せでは、
SELECT M, COUNT(DISTINCT M) ... FROM ... GROUP BY M ...
Hiveがクラッシュする可能性があります。
このような状況では、COUNT(DISTINCT...)定義における属性が直接問合せの対象となり、その属性が表または外部キーまたはレベル・キーの一部でもある場合があります。
注意:
COUNT(DISTINCT X)がGROUP BY Xと同時に使用された場合は常にカウントが1になるため、このケースが多発する可能性はほとんどありません。
このようなエラーを回避するために、COUNT(DISTINCT...)をメジャーで使用するときには、同じレベルに完全属性またはその他の属性を含めないようにしてください。
Hiveでは、ケース文の各部分のタイプに対して厳密なチェックが要求されます。
このため、Hiveでは、次のようなプレゼンテーション問合せは失敗します。
select supplierid, case supplierid when 10 then 'EQUAL TO TEN' when 20 then 'EQUAL TO TWENTY' else 'SOME OTHER VALUE' end as c2 from supplier order by c2 asc, 1 desc
この問合せに対するHiveの完全なエラー・メッセージは次のようになります。
FAILED: Error in semantic analysis: Line 2:32 Argument type mismatch '10': The expressions after WHEN should have the same type with that after CASE: "smallint" is expected but "int" is found
Locate関数の構文の使用方法について学習します。
Locate関数の完全な構文のフォームは次のとおりです。
LOCATE ( charexp1, charexp2, [, startpos] )
ここで、charexp1
は、文字列charexp2
の中で検索の対象となる文字列です。
オプションのパラメータstartpos
は、charexp2
の中で検索開始を示す文字の位置です。
次の例に示すように、startpos
の値がcharexp2
の長さよりも長い場合、
select locate('c', 'abcde', 9) from employee
Hiveは0を返すのではなく、例外をスローします。
開始位置パラメータの値を指定してSubstring関数を使用する問合せでは、Hiveがクラッシュすることがあります。
次の場合には、Hiveがクラッシュする可能性があります。
select substring(ProductName, 2) from Products
Hiveデータ・ソースが失敗する可能性のある条件の例を示します。
次のWHERE句は、問合せの長さが過剰なためにHiveで失敗する可能性のある条件の例です。
例1
WHERE (Name = 'A' AND Id in (1)) OR (Name = 'B' AND Id in (2)) OR ....... OR (Name = 'H' AND Id in (8))
例2
WHERE (Id BETWEEN '01' AND '02') OR (Id BETWEEN '02' AND '03') OR ....... OR (Id BETWEEN '07' AND '08'))
一般に、長い問合せはHiveで失敗する可能性がありますが、前述の例に示すように、多くのOR句を使用する条件が指定されていて、それぞれのグループがANDおよびBETWEENの副次句で組み合されている場合に特にその可能性が高くなります。
サブクエリー式が含まれている問合せは、Hiveでは失敗することがあります。
サブクエリー式が使用されている場合は、Oracle BIサーバーによって生成された物理問合せで等価条件にデータ型を混成して含めることもできます。等価演算子におけるHiveの問題により、問合せ結果が正しくない場合があります。
たとえば、次の問合せを考えてみます。
select ReorderLevel from Product where ReorderLevel in (select AVG(DISTINCT ReorderLevel) from Product);
Oracle BIサーバーでは、'ReorderLevel = 15.0
'が含まれている次の物理問合せを生成します。ここで、ReorderLevel
のデータ型はIntであり、15.0
はFloatとして扱われます。
Select T3120.ReorderLevel as c1 from Products T3120 where (T3120.ReorderLevel = 15.0)
これは、次のコマンドを使用して訂正できます。
select ReorderLevel from Product where ReorderLevel in (select cast(AVG(DISTINCT ReorderLevel) as integer) from Product);
これらのトピックでは、データ・ソースとしてHyperion Financial Managementを使用する際の必須の構成手順について説明します。
Hyperion Financial Management 11.1.2.3.xまたは11.1.2.4.xは、ADMネイティブ・ドライバまたはADMシン・クライアント・ドライバを使用できます。ADMシン・クライアント・ドライバをインストールおよび構成できるのは、Linuxのみです。
注意:
Oracle BI EEでHyperion Financial Management 11.1.2.3.xおよび11.1.2.4.xデータ・ソースは、Oracle BI EEがWindowsまたはLinuxのデプロイメントで実行されている場合に使用できます。
Hyperion Financial Management ADMドライバをインストールすると、ADMネイティブ・ドライバおよびADMシン・クライアント・ドライバがインストールされます。WindowsおよびLinuxの両デプロイで、Enterprise Performance Managementコンフィギュレータを使用して、必ず構成を実行してください。
Windows構成およびLinux構成では、Hyperion Shared Servicesデータベースの詳細を指定し、FoundationサーバーおよびHyperion Financial Managementサーバーに登録します。
構成中は、DCOM構成を必ず有効にしてください。
Windows用に構成をする場合、DCOMユーザー詳細ページで、Hyperion Financial Managementサーバーに接続するためのユーザーとしてドメイン・ユーザーを入力します。Linux用のADMシン・クライアント・ドライバを構成している場合は、この手順を実行する必要はありません。
さらに、Oracle Business Intelligence JavaHostプロセスを実行している各システムでobijh.properties
ファイルを編集し、Hyperion Financial Managementに必要な環境変数を追加する必要があります。
注意:
オフライン・インポートについてもオンライン・インポートについても、Hyperion Financial Managementデータ・ソースからインポートするには、JavaHostプロセスが実行中である必要があります。管理ツールのクライアント・インストールがある場合は、JavaHostの構成手順について、「クライアント・インストールに対する追加のHyperion構成の実行」を参照してください。
Hyperion Financial Managementを構成するには:
重要
obijh.properties
ファイルでEPMパスを構成する場合は、バックスラッシュ(\)ではなく常にスラッシュ(/)を使用する必要があります。
Windows上のEPMパスには、スラッシュが必要です。obijh.properties
ファイルでEPMパスを構成する場合、バックスラッシュは機能しません。
obijh.properties
は、次の場所にあります。
ORACLE_HOME/bi/modules/oracle.bi.cam.obijh/env/obijh.properties
編集のためにobijh.properties
ファイルを開きます。
OBIJH_ARGS
変数に次の値を追加します。
DEPM_ORACLE_HOME=C:/Oracle/Middleware/EPMSystem11R1 -DEPM_ORACLE_INSTANCE=C:/Oracle/Middleware/user_projects/epmsystem1 -DHFM_ADM_TRACE=2
次の変数をobijh.properties
ファイルの最後に追加します。
EPM_ORACLE_HOME=C:/Oracle/Middleware/EPMSystem11R1
EPM_ORACLE_INSTANCE=C:/Oracle/Middleware/user_projects/epmsystem1
loaders.xml
ファイルは次の場所にあります。
ORACLE_HOME/bi/bifoundation/javahost/config/loaders.xml
loaders.xml
ファイルで、<!-- BI Server integration code -->
を見つけます。
<ClassPath>
で、fm-adm-driver.jar
、fm-web-objectmodel.jar
、epm_j2se.jar
およびepm_hfm_web.jar
ファイルを次に示すフォーマットを使用して追加します。
<ClassPath> {%EPM_ORACLE_HOME%}/common/hfm/11.1.2.0/lib/fm-adm-driver.jar; {%EPM_ORACLE_HOME%}/common/hfm/11.1.2.0/lib/fm-web-objectmodel.jar; {%EPM_ORACLE_HOME%}/common/jlib/11.1.2.0/epm_j2se.jar; {%EPM_ORACLE_HOME%}/common/jlib/11.1.2.0/epm_hfm_web.jar; </ClassPath>
保存してファイルを閉じます。
ORACLE_HOME/bi/bifoundation/javahost/lib/obisintegration/adm
ディレクトリに移動して、admintegration.jar
およびadmimport.jar
以外のすべてのjarファイルを削除します。
OBIS1を再起動します。
Oracle Business Intelligence JavaHostプロセスを実行している各コンピュータでこれらの手順を繰り返します。
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラを使用して管理ツールをインストールする場合は、Hyperion Financial Managementのデータ・ソースからオフライン・インポートを実行する前に追加の構成を実行する必要があります。
Hyperion Financial Managementデータ・ソースからオフライン・モードでインポートするには、管理ツールが実行中のJavaHostの場所を指す必要があります。
この項の手順は、管理ツールのクライアント・インストールの場合にのみ必要です。
管理ツールが実行中のJavaHostを指すようにする手順は次のとおりです。
SAP/BWデータ・ソースに接続するには、XMLA接続タイプ、またはSAP BWネイティブ接続タイプ(BAPI)を使用します。
SAP BWネイティブ接続が、目的のプラットフォームで使用できることを確認する必要があります。
詳細は、「システム要件および動作保証」を参照してください。
SAP BWネイティブ接続タイプを使用してSAP/BWデータ・ソースに接続するには、まず、OBIEE BAPI Adapter for SAPをダウンロードする必要があります。
ダウンロードに付属しているドキュメントに記載された構成手順を実行します。
XMLA経由でSAP/BWに接続する場合、事前構成手順は必要ありません。
Oracle BIサーバーは、ODBC DSNを使用してOracle RPAS (Retail Predictive Application Server)データ・ソースに接続できます。
Oracle RPASデータ・ソースを設定するには、まず、Oracle RPAS ODBCドライバをインストールする必要があります。ODBC DSNの設定時には、SQLExtendedFetchオプションを選択し、認証方法リストからDBMSを選択して、ディメンション表の正規化リストからいいえを選択します。詳細は、Oracle RPASデータ・ソースからのメタデータのインポートについてを参照してください。
Windowsシステムでは、初期インポートの場合にも、問合せ実行時のデータ・ソースへのアクセスの場合にもOracle RPASデータ・ソースに接続できます。UNIXシステムでは、Oracle RPASデータ・ソースに接続できるのはデータ・アクセスの場合のみです。
AIX UNIXでOracle BIサーバーを実行している場合にOracle RPASデータ・ソースへのODBCアクセスを有効にする方法については、AIX UNIXでのOracle RPAS ODBCデータ・ソースの構成を参照してください。
ODBCを使用してTeradataデータ・ソースにアクセスできます。
Teradataに対するODBC接続の設定の詳細は、ODBCデータ・ソース名(DSN)の設定を参照してください。
最新のTeradata ODBCドライバをインストールし、ODBC DSNを設定した後、Teradataデータ・ソースのlibディレクトリをWindowsシステムのパス環境変数に追加する必要があります。次に例を示します。
C:\Program Files\Teradata\Client\15.00\ODBC Driver for Teradata nt-x8664\Lib
さらに、Oracle BIサーバーを実行している各コンピュータ上のobis.properties
を手動で編集して、必要なTeradata変数を含める必要があります。
obis.properties
を更新してWindowsのTeradata変数を含める手順は、次のとおりです。
Teradataに対する問合せでデータ・ソースからスプール領域不足というエラーを受け取ることがあります。
このエラーは、「アンサー」の「フィルタ」ペインで「全選択項目」を選択した結果、DISTINCTの問合せに対して発生することがあります。
このエラーを回避するために、これらの問合せに対してDISTINCTではなくGROUP BYを使用するように、Oracle BIサーバーによって必ず問合せがリライトされるようにできます。これを行うには、次の条件が満たされていることを確認します。
プロジェクション・リストのディメンション列が1つのみ存在し、それが結合式ではなくターゲット列です。
「アンサー」からの元の問合せがDISTINCTを要求しており、GROUP BY句が含まれていません。
FROM表が不透明なビューではなく実物理表です。
FROM表が導出表ではなくアトミック表です。
次の比率が、しきい値未満です:
(計画された列の個別数) / (FROM表の行数)
この比率で使用される値はどちらもリポジトリ・メタデータから取得されます。これらの値を移入するには、次の両方のオブジェクトに対して管理ツールで「行数の更新」をクリックします。
FROM物理表
計画された列の物理列
デフォルトでは、この比率のしきい値は0.15です。しきい値を変更するには、Oracle BIサーバー・コンピュータ上でSA_CHOICES_CNT_SPARSITYという環境変数を作成し、それを新しいしきい値に設定します。
Oracle DatabaseおよびTimesTenに対するNUMERICデータ型のサポートを有効にすることができます。
NUMERICデータ型のサポートが有効になっていると、Oracle DatabaseおよびTimesTenのデータ・ソースのNUMBER列がOracle Business IntelligenceでNUMERICとして扱われるため、精度が向上します。さらに、Oracle DatabaseおよびTimesTenのデータ・ソースのリテラルが、DOUBLEではなく、NUMERICとしてインスタンス化されます。
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition論理SQLリファレンス・ガイドの数値リテラルに関する項を参照してください。
NUMERICデータ型のサポートを有効にするには:
NQSConfig.INI
ファイルで、ENABLE_NUMERIC_DATA_TYPE
をYES
に設定します。このファイルは、BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIS
にあります。その他のデータベース・タイプからの10進/数値データは、ENABLE_NUMERIC_DATA_TYPE
パラメータがYESに設定されていると、DOUBLEとしてマップされます。
ENABLE_NUMERIC_DATA_TYPE
の設定を変更する前にインポートした物理列のデータ型は、そのまま変更されることはありません。既存のDOUBLE物理列については、必要に応じて手動でデータ型をNUMBERに更新する必要があります。
NUMERICデータ型は、その他のNUMBERデータ型に変換します。また、その他のNUMBERデータ型はNUMERICデータ型に変換します。
NUMERICデータ型は、Oracle BI Server JDBCドライバを使用しているときには使用できません。
NUMERICデータ型を有効化すると、パフォーマンスのオーバーヘッドが増加することがあります。これは、NUMERICデータのほうがビット数が多いためです。
すべてのEssbase接続プールには、共有ログオンが必要であり、デフォルトで有効になっています。
「接続プール・プロパティ」ダイアログの「一般」タブで、共有ログオン設定を無効にすることはできません。
Oracle BIサーバーのデータ・ソースとして、EPMシステム・インストーラを使用してインストールされたHyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningを使用する場合、共有トークンを使用して認証する必要があります。
Oracle BIサーバーのデータ・ソースとして、EPMシステム・インストーラを使用してインストールされたHyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningを使用する場合、共有トークンを使用して認証する必要があります。Hyperion Financial ManagementまたはHyperion Planningでは、CSSトークンまたはSSOトークンを使用できます。
Oracle Business IntelligenceのユーザーおよびEnterprise Performance Managementのユーザーは、同じアイデンティティ・ストアを使用する必要があることに注意してください。
注意:
Essbaseでは、CSSトークン・ベース認証はサポートされなくなりました。結果として、EssLoginAs認証を使用する場合、接続プールを更新する必要があります。EssLoginAS認証では、CSSトークン・ベース認証よりも向上した信頼性の高いパフォーマンスが提供され、接続プール内のEssbase管理者の共有ログオン資格証明を使用できます。