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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77227-02
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「計算ウィザード」の使用

「計算ウィザード」を使用して、既存の2つの列を比較する新しい計算列を作成できます。また、メトリックをバルクで作成することもできます。

これには、ゼロ除算、NULLケース、およびその他の困難な状況を処理するビルトイン・メカニズムがあります。「計算ウィザード」は、四半期ごとの売上げ、収益率、最小値、最大値などを自動で計算する方法を提供します。

「計算ウィザード」を開始するには、データ・タイプ・メトリックの「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーにある任意の論理ファクトまたはディメンション列を右クリックし、オプション「計算ウィザード」を選択します。ウィザードは、右クリックした列をソース列にして開始され、その表のその他の列が比較用に表示されます。

「計算ウィザード」を使用するには:

  1. 「ビジネス・モデルとマッピング」レイヤーのメジャー列(データ・タイプ数値の任意の論理ファクトまたはディメンション列)を右クリックし、「計算ウィザード」を選択します。
  2. 「計算ウィザード」を初めて使用するとき、「概要」画面が表示されます。今後この画面を表示しない場合は、「「将来、この導入画面を表示しない」を選択します。「概要」画面を表示しないことを選択した場合、「ツール」「オプション」に移動して、この画面を再表示できます。詳細は、管理ツールのオプションの設定を参照してください。

    次へ」をクリックし、「列の選択」画面を表示します。

  3. ソース列と比較する列を選択します。ソース列が複数の論理表にマップされている場合、左上ペインに表のリストが表示されます。表を1つ選択し、右上ペインから列を選択し、比較列を「選択された列」リストに追加します。

    列を選択し、「削除」をクリックすることにより、「選択された列」リストから項目を削除できます。

    比較列の選択を完了したら、「次へ」をクリックします。

  4. 「新規計算」画面で、特定の列で実行する計算を選択できます。「新規計算」画面の要素は、次のとおりです。
    • 左上ペインには、ソース列の名前が表示され、次に「列の選択」画面で選択した比較列のリストが表示されます。特定の列の計算を作成するには、その列を選択します。

    • 右上ペインには、実行できる計算のリストが表示されます。計算を1つ選択して、計算の定義およびデフォルトの計算名を表示します。計算の定義で、「CurrentX」は、ソース列の値を表し、「ComparisonX」は、左上ペインで選択した比較列の値を表します。

      オプションで、計算名を変更できます。この名前は、結果として得られる計算列の名前になります。

      次の計算が使用可能です。

      • 「変化」(「CurrentX - ComparisonX」)。ソース列から比較列の値を減算します。

      • 「パーセンテージ変更」 (「100.0 * (CurrentX - ComparisonX) / ComparisonX」)。ソース列から比較列の値を減算し、パーセンテージで表現します。

      • 「索引」(「1.0 * CurrentX / ComparisonX」)。ソース列を比較列で除算します。

      • 「パーセント」(「100.0 * (CurrentX / ComparisonX)」)。ソース列を比較列で除算し、パーセンテージで表現します。

    • 左下ペインには、選択した計算用に使用可能な特別なケースが表示されます。デフォルト値を保持するか、特別なケースの処理方法を指定できます。たとえば、「変化」計算で、比較列が「NULL」のときに、「NULL」を返すか他の値を返すかを選択できます。

      右上ペインで計算を選択し、その計算に関する特別なケースを表示し、設定します。

    • 右下ペインには、選択した計算の結果のSQLが表示されます。

  5. 計算の作成を完了したら、「次へ」をクリックします。
  6. リポジトリがオンライン・モードで開いていると、「チェックアウト」画面が表示されます。オンライン・モードでは、オブジェクトを変更する前に、そのオブジェクトをチェックアウトする必要があります。「次へ」をクリックして、必要なオブジェクトをチェックアウトします。
  7. 「終了」画面に、作成する計算のサマリーが表示されます。変更を行う場合、「戻る」をクリックするか、ナビゲーション・パネルから特定の手順を選択します。
  8. 「終了」をクリックします。新しい計算列が作成されます。