Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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以下のトピックでは、カタログ・マネージャの起動およびカタログのオープンについて学習します。
この節では、以下のトピックについて説明します。
カタログ・マネージャを実行するには、次のコンポーネントを使用する必要があります。
カタログ・マネージャの実行要件を、次に示します。
グラフィカル・ユーザー・インタフェース — 次のプラットフォーム上でグラフィカル・ユーザー・インタフェースを起動することができます。
Windows 64ビット
Linux 64ビット
コマンド・ライン・ユーティリティ — Windows、Linux、IBM-AIX、Sun Solaris、HP-UXなど、Oracle Business Intelligenceでサポートされているプラットフォーム上でコマンド・ライン・ユーティリティを起動できます。Linuxでコマンド・ライン・ユーティリティの使用方法のヘルプを表示するには、次のようなコマンドを入力します。
./runcat.sh -help
カタログ・マネージャのユーザー・インタフェースは、Windowsのメニュー・オプションあるいはWindowsまたはLinuxのコマンドを使用して起動できます。
カタログ・マネージャのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを起動するには:
次の図は、Windowsプラットフォームの場合のカタログ・マネージャ内のサンプル・オブジェクトを示しています。
Linuxシステムでは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースのxtermでカタログ・マネージャを起動する必要があります。
xtermの例として、ネイティブgnome、kdeコンソール、VNC、またはローカルxサーバー(Xming、Tarantella、Hummingbird Exceed、Citrixなど)があげられます。(これらの例は、認証やサポートに関する声明を構成するものではありません。)PuTTy、FSecure、またはコマンドラインSSHなどのASCIIテキスト端末を使用して、カタログ・マネージャのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを起動することはできません。
カタログ・マネージャが起動されない場合は、次の点を確認します。
xclockやxeyesなどのネイティブ・アプリケーションを実行できること。
ネイティブ・コンソールまたはVNCを使用してコントロール・マネージャを起動できること。場合によって、オペレーティング・システムの管理者がX-Windowsをロックすることがあります。
次に示す、すべてのxterm接続を可能にするコマンドを実行できること。
xhost +
デバッグが使用可能なコマンドラインからカタログ・マネージャを実行し、次のコマンドを使用して、追加の出力が生成されるかどうかを確認できること。
./runcat.sh -consoleLog -noExit
strace
などのオペレーティング・システム・ユーティリティを使用して、runcat.sh
コマンドの実行をトレースし、ライブラリやファイルをオープンできないなどのエラー・メッセージが生成されるかどうかを確認できること。Eclipse Javaプラグインを使用できます。この場合、Standard Widget Toolkit (SWT)をインストールし、続けてGTK (Gimp Toolkit) をインストールすることが必要になります。次のコマンドを入力します。
strace -aef -o ./runcat_trace.txt runcat.sh
カタログは、オンラインとオフラインの2つのモードのいずれかで開くことができます。どちらのモードでも、実際の本番カタログに対して操作でき、停止時間は必要ありません。
オンライン・モード
オンライン・モードでは、稼動中のWebサーバー上のカタログに接続します。このモードでは、権限が適用され、ロケールを選択でき、カタログ上のローカライゼーションの結果を表示できます。そのユーザーが適切な権限を持つオブジェクトのみが表示されます。オンライン・モードでカタログを開くには、プレゼンテーション・サービスとWebサーバーの両方が稼働中であることが必要です。
オンライン・モードは、カタログに小さな増分変更や追加を実行する場合に使用します。たとえば、権限の変更、1つのオブジェクトの更新、新しいオブジェクトの本番環境への移行などの場合です。
オフライン・モード
オフライン・モードでは、ローカル・ファイル・システムに接続します。このモードでは、ユーザーはスーパー・ユーザーまたはシステム・ユーザーとしてログインし、権限は適用されません。このユーザーはカタログ内のすべてのオブジェクトを表示できます。
通常、オフライン・モードでの作業は、オンライン・モードでの作業よりも高速です。これは、個別のファイルに直接アクセス、作成および更新を行うためであり、オンライン・モードで作業するときのようにカタログがプレゼンテーション・サービスと通信する必要がないためです。
オブジェクトの名前をグローバルに変更したり、再編成のために複数のオブジェクトを移動するなどカタログ全体にわたる変更を実行する場合は、次の手順で説明しているように、オフライン・モードを使用します。
システム全体にわたる変更をカタログに実行するには:
プレゼンテーション・サービスをメンテナンス・モードにします。
クラスタ環境では、プレゼンテーション・サービスのインスタンスをメンテナンス・モードにでき、数分以内に、クラスタ内のその他すべてのインスタンスも自動的にメンテナンス・モードに移行します。クラスタ環境にかぎり、数分待機してから、プレゼンテーション・サービスをメンテナンス・モードにした目的のタスクを実行してください。
メンテナンス・モードの詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の「管理ページ」を参照してください。
7-Zipユーティリティを使用してカタログをバックアップし、その圧縮済ファイルを作成します。
「Oracle BIプレゼンテーション・カタログのオープン」の説明に従って、カタログ・マネージャで、オフライン・モードでカタログを開きます。
システム全体にわたる変更を行います。
カタログを再度バックアップします。
プレゼンテーション・サービスのメンテナンス・モードを解除します。
クラスタ環境では、プレゼンテーション・サービスのインスタンスのメンテナンス・モードを解除でき、数分以内に、クラスタ内のその他すべてのインスタンスも自動的にメンテナンス・モードが解除されます。そのため、クラスタ環境にかぎり、カタログ・コンテンツの編集を再開できるようになるまで数分必要です。
カタログ・マネージャを使用して実行できる操作の多くは、オンライン・モードとオフライン・モードの両方で実行できます。いくつかの操作はどちらか一方のモードのみで使用できます。
一般的に、実行可能な操作は次のとおりです。
オンライン・モードで実行可能な操作には、読取り専用操作と、カタログ全体に影響を与えない書込み操作(オブジェクトの権限の設定など)があります。
オフライン・モードには、オンライン・モードで使用可能な操作の大部分と、カタログ全体に影響を与える書込み操作が含まれています。
さらに、オンライン・モードおよびオフライン・モードでは次の操作を実行できます。
オブジェクトの切取り
オブジェクトのコピー
オブジェクトの貼付け
別のカタログのためのオブジェクトのコピー
別のカタログからのオブジェクトの貼付け
オブジェクトのショートカットの作成
オブジェクトの削除
参照の更新を伴わないオブジェクトの名前の変更
参照の更新を伴うオブジェクトの名前の変更(この機能はスマート名前変更として知られており、両方のモードで使用できます。オフライン・モードでは、すべてのオブジェクトの名前を変更できます。オンライン・モードでは、権限によっては特定のオブジェクトの名前を変更できない場合があります)。
カタログ・マネージャの作業領域のリフレッシュ
フォルダの作成
オブジェクトに対する権限の設定
オブジェクトのプロパティの操作
作業領域の表示の管理
オブジェクトの検索
カタログ・テキストの検索および置換(この機能は両方のモードで使用できます。オフライン・モードではすべてのオブジェクトを置換できます。オンライン・モードでは、ユーザーの権限によっては特定のオブジェクトを置換できない場合があります)。
カタログ・マネージャのデータを表示するためのレポートの作成
ブラウザのプリファレンスの設定
オブジェクトのプレビュー(オンライン・モードのみ使用可能)
ローカライゼーションを目的としたキャプションのエクスポート
Oracle BIプレゼンテーション・カタログを開くには、次の手順に従います。
オンライン・モードでカタログのURLを指定する際は、セキュリティ強化のために、http
ではなくhttps
を指定してください。http
を指定すると、「カタログを開く」ダイアログを閉じた後、安全でない接続を使用してカタログを開くことを確認するメッセージ・ボックスが表示されます。https
を使用してカタログを開くには、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のOracle Business IntelligenceでのSSL構成に関する項に示すとおり、SSL通信用にOracle BI EEを構成する必要があります。