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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77226-02
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ODBC/JDBCプロシージャを使用したOracle BIサーバーの診断の取得

この項では、ODBC/JDBCプロシージャを使用してOracle BIサーバーに関する診断情報を取得する方法について説明します。

この項では、次の項目について説明します。

Oracle BIサーバーのODBC/JDBCプロシージャについて

ODBC/JDBCプロシージャを使用して、Oracle BIサーバーに関する診断情報を取得できます。

これらのプロシージャは、管理ツールを実行できない非Windowsプラットフォーム上で特に有用です。

nqcmdユーティリティで、ODBCを使用してプロシージャを実行します。詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドのnqcmdを使用したリポジトリのテストと改良に関する項を参照してください。

JDBCを使用してプロシージャを実行することもできます。JDBCを使用してOracle BIサーバーに接続する方法の詳細は、ORACLE_HOME/bi/bifoundation/jdbcのbijdbc.jarファイルに含まれるREADME.TXTファイルを参照してください。

使用可能な診断カテゴリのリストの取得

最初にOBISAvailableDiagnostics()を実行して、使用可能な診断カテゴリのリストと説明を取得できます。

次の例を参照してください。

call OBISAvailableDiagnostics()

この結果は、次のように表示されます。

カテゴリ 説明

General

接続したOBISインスタンスの一般的な概要

DBInstance:DBNAME1

DBNAME1で名前が付けられたDBインスタンスに関連するすべての統計

DBInstance:DBNAMEn

DBNAMEnで名前が付けられたDBインスタンスに関連するすべての統計

LDAP:Instance1

Instance1で名前が付けられたLDAPインスタンスに関連するすべての統計

LDAP:Instancen

Instancenで名前が付けられたLDAPインスタンスに関連するすべての統計

DBConnectionPool:Instance1

Instance1で名前が付けられたDB接続プールに関連するすべての統計

DBConnectionPool:Instancen

Instancenで名前が付けられたDB接続プールに関連するすべての統計

ThreadPool:Instance1

Instance1で名前が付けられたスレッド・プールに関連するすべての統計

ThreadPool:Instancen

Instancenで名前が付けられたスレッド・プールに関連するすべての統計

Cache:Instance1

Instance1で名前が付けられたキャッシュに関連するすべての統計

Cache:Instancen

Instancenで名前が付けられたキャッシュに関連するすべての統計

「General」カテゴリを除き、カテゴリはすべて「Instance」カテゴリです。「Instance」カテゴリは、(特定の物理データベースなどの)特定のインスタンス・オブジェクトに関連する統計です。オブジェクトの複数のインスタンスを初期化した場合、category_name:instance_nameという形式で、インスタンスごとに個別のカテゴリが存在します。例については、上の表を参照してください。

ODBC/JDBCカテゴリについて次の点に注意してください。

  • 「ThreadPool」カテゴリには、DbConnection PoolMgrによって作成および管理されているスレッドからの統計のみが表示されます。

  • 「Cache」カテゴリには、Compiler CacheおよびLDAP Internal Cacheからの統計が表示されます。

特定の診断の実行

特定のカテゴリに対して診断を実行すると、問題をトラブルシューティングするために役立ち、システムが最適化されます。

使用可能な診断カテゴリを取得すると、OBISDiagnostics(string)をコールして、個々のカテゴリの診断を取得できます。ここで、stringはカテゴリ名です。例:

call OBISDiagnostics('ThreadPool:orcldb_pool')

この結果は、次のように表示されます。

パラメータ名

CAPACITY

1000

THREAD COUNT

20

BUSY THREAD COUNT

15

ACCUMULATED REQUESTS

5

MAX STACK SIZE

100

カテゴリのスペルは正しくなければなりません。正しくない場合は、行が返されません。

次にもう1つの例を示します。

call OBISDiagnostics('General')

この結果は、次のように表示されます。

パラメータ名

TOTAL SESSIONS

10

QUERIES PER SEC

5

NEW LOGINS

10

ACTIVE LOGINS

7

NEW REQUESTS

30

DATA CACHE HIT PER SEC

5

NEW INIT BLOCKS

10

ODBC/JDBCプロシージャのパラメータについて

次の表は、各カテゴリ・タイプのパラメータ参照情報を示しています。

パラメータ名 説明

TOTAL SESSIONS

Oracle BIサーバーにクライアントを接続しているセッションの合計数。

QUERIES PER SEC

Oracle BIサーバーで完了した問合せの1秒当たりの数。

NEW LOGINS

Oracle BIサーバーが受信した新規ログイン・リクエストの合計数。

ACTIVE LOGINS

Oracle BIサーバー内でアクティブなログインの合計数。

NEW REQUESTS

Oracle BIサーバーが受信した新規実行リクエストの数。

DATA CACHE HIT PER SEC

1秒当たりのデータ・キャッシュ・ヒットの割合。

NEW INIT BLOCKS

Oracle BIサーバーが受信した新規初期化ブロック・リクエストの合計数。

パラメータ名 説明

QUERIES PER SEC

バックエンド・データベースで完了した問合せの1秒当たりの数。

FAILED QUERIES PER SEC

バックエンド・データベースで失敗した1秒当たりの問合せの数。

NEW PREPARES

バックエンド・データベースに送信された準備の数。

ROWS PER SEC

バックエンド・データベースから取得された1秒当たりの行数。

KB PER SEC

バックエンド・データベースから取得された1秒当たりのKB数。

パラメータ名 説明

NEW REQUESTS

受信された新規LDAP認証リクエスト数の合計数。

NEW IMPERSONATED REQUESTS

受信された新規偽装LDAP認証リクエスト数の合計数。

ACTIVE REQUESTS

Oracle BIサーバー内でアクティブなLDAP認証リクエストの数。

パラメータ名 説明

CAPACITY

データベース接続プールで許可される最大の接続数。

CONNECTION COUNT

スレッド・プールのオープン接続の現在の数。

BUSY CONNECTION COUNT

データベース接続プールで問合せを処理するために割り当てられた接続、または問合せを現在処理中の接続の数。

AVG REQUESTS PER SEC

データベース接続プールに送信された1秒当たりの平均リクエスト数。

AVG OPEN REQUESTS PER SEC

1秒当たりにオープンされる接続の平均数。他の接続がタイムアウトになったか、接続に問題があるため、新しい接続に対して接続がオープンされている可能性があります。

パラメータ名 説明

CAPACITY

スレッド・プールで許容されるスレッドの最大数。

THREAD COUNT

スレッド・プール内の現在のスレッド数。

BUSY THREAD COUNT

作業が割り当てられている現在のスレッド数。スレッドがリソースまたはデータを待機中にブロックされたか、CPU上でアクティブに実行されている可能性があります。

ACCUMULATED REQUESTS

スレッド・プールに送信されたリクエストの合計数。

MAX STACK SIZE

スレッド・プール内のすべてのスレッドによって消費されたスタック・バイトの最大数。

パラメータ名 説明

CAPACITY

指定したキャッシュ・オブジェクトの合計容量。

TOTAL REQUESTS

指定したキャッシュ・オブジェクトに対する1秒当たりのリクエストの合計数。

AVG REQUESTS

指定したキャッシュ・オブジェクトに対する1秒当たりのリクエストの平均数。

AVG HITS

指定したキャッシュ・オブジェクトの1秒当たりの平均ヒット数。

AVG MISS

指定したキャッシュ・オブジェクトの1秒当たりの平均ミス数。