Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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ビュー内のデータの表示と処理の様々な変更オプションを構成できます。
関連情報として、「表およびピボット・テーブルのデータに対する構成オプションを設定するためのFusion Middleware Controlの使用」と「表をレンダリングするために処理する最大行数を設定するためのFusion Middleware Controlの使用」も参照してください。
この項では、次の項目について説明します。
ビュー内のデータの処理と表示の様々な変更オプションを構成できます。
詳細は、次の項を参照してください。
Cube要素内の設定を使用して、ピボット表およびグラフのデータの表示と処理に作用することができます。この設定はXMLAのエクスポートにも有効です。
キューブ設定を手動で編集するには:
表、ピボット表、グラフ、トレリス、ナレーティブ、ティッカおよびツリーマップ・ビューのデータ表示に作用する同様の設定グループを構成できます。
設定の多くは同じですが、対象の要素を該当する各親要素に追加して、そのビューに適用されるデフォルトの設定をオーバーライドする必要があります。たとえば、多数のビューでMaxVisiblePages要素を使用するとします。その場合、Table、Pivot、Trellis、ChartsおよびTreemap親要素内にこの要素を追加して、これらのビュー・タイプの該当する設定のデフォルト値をオーバーライドする必要があります。
ビュー内のデータ表示を変更する設定を手動で編集するには:
次の表では、ビュー内のデータの表示に作用する一般的な要素について説明します。ユーザーの操作でこれらの値を超えると、ビューのレンダリング時にOracle BIサーバーからエラー・メッセージが返されます。
要素 | 説明 | デフォルト値 | 該当するビュー |
---|---|---|---|
DefaultRowsDisplayed |
分析およびダッシュボードのビューに表示するデフォルトの行数を指定します。MaxVisibleRows要素に指定された数を超える行数を指定することはできません。 |
25 (単純トレリスの場合は10) |
ナレーティブ、ピボット表、表、トレリス |
DefaultRowsDisplayedInDelivery |
ダッシュボードに表示されたときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。 |
単純トレリスの場合は100、拡張トレリス、表およびピボット表の場合は250 |
ピボット表、表、トレリス |
DefaultRowsDisplayedInDownload |
PDFファイルなどに、ダウンロードされたときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。 |
65000 (単純トレリスの場合は6500、拡張トレリスの場合は10000) |
ピボット表、表、トレリス |
DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV |
CSVファイルにダウンロードされるときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。 |
65000 |
表 |
MaxCells |
セルの最大数、またはツリーマップの場合、ビューに表示するグループおよびタイルの最大数を指定します。ピボット表、表およびトレリスの場合、この数値は、システムが表示を試みるMaxVisibleColumnsとMaxVisibleRowsを掛けた結果を上回ることができません。 |
50000 (単純トレリスの場合は1000、ツリーマップの場合は5000) |
ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
MaxPagesToRollOutInDelivery |
ダッシュボードに表示されたときにビューに含めることができる最大ページ数を指定します。 |
1000 |
ピボット表、表、トレリス |
MaxRecords |
ビューに含めることができる最大レコード数を指定します。 |
40000 |
ナレーティブ、ティッカ |
MaxVisibleColumns |
ビューに表示する最大列数を指定します。 |
2000 (単純トレリスの場合は75、拡張トレリスの場合は150) |
グラフ、ピボット表、トレリス |
MaxVisiblePages |
ビューに表示する最大ピュー・プロンプト(またはPDFページ)数を指定します。 |
1000 (ツリーマップの場合は10000) |
グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
MaxVisibleRows |
ビューに表示する最大行数を指定します。DefaultRowsDisplayedには、この値を超える値を指定することはできません。 表およびピボット表の場合は、「最大([tk1])行/ページの表示」ページ・コントロール・ボタンのツールチップに表示する行数を指定します。 |
2000 (単純トレリスの場合は100、拡張トレリスの場合は250、ツリーマップの場合は10000) |
グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
MaxVisibleSections |
ビューに表示する最大セクション数を指定します。 グラフにスライダがある場合、この要素は適用されません。スライダがある場合は、SectionSliderDefault要素とSectionSliderLimit要素を使用してセクションの値を制限します。表17-*を参照してください。 |
25 (単純トレリスの場合は10、拡張トレリスおよびツリーマップの場合は50) |
グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
JavaHostReadLimitInKB |
1つのグラフでブラウザに送る最大データ量を指定します。 |
4096 |
グラフ |
データを参照する方法としてスクロールを使用する表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデータのフェッチ方法を指定するには、GridViews要素(DefaultRowFetchSlicesCountなど)内の設定を使用できます。
コンテンツ・デザイナは、「表のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブ、「ピボット表のプロパティ」ダイアログまたは「トレリスのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブにある、それぞれ表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリスビューで、データの参照に使用する方法(スクロールまたはページ・コントロールのいずれか)を指定します。詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドを参照してください。
データのフェッチのための設定を手動で編集するには:
次の表では、データのフェッチのための一般的な要素について説明します。
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
DefaultRowFetchSlicesCount |
スクロールするビューが最初に表示されるときに、そのサイズの計算に使用する最大行数を指定します。ユーザーがビュー内の最後の行までスクロールすると、(さらに行がある場合は)残りの行をフェッチするためのリンクが表示されます。 |
1000 |
DefaultColumnFetchSlicesCount |
スクロールするビューが最初に表示されるときに、そのサイズの計算に使用する最大列数を指定します。ユーザーがビュー内の最後の列までスクロールすると、(さらに列がある場合は)残りの列をフェッチするためのリンクが表示されます。 |
300 |
DefaultFreezeHeadersClientRowBlockSize |
AJAXリクエストで(つまり、ユーザーのスクロールにより、表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリス・ビューに行を追加するようサーバーに対してリクエストが必要となるような場合)、クライアントに返す行数を指定します。 |
60 |
DefaultFreezeHeadersClientColumnBlockSize |
AJAXリクエストで(つまり、ユーザーのスクロールにより、表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリス・ビューに列を追加するようサーバーに対してリクエストが必要となるような場合)、クライアントに返す列数を指定します。 |
15 |
DefaultFreezeHeadersWidth |
表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデフォルトの最大幅をピクセルで指定します。 ビューのプロパティ・ダイアログの「最大幅」フィールドを使用して、コンテント・デザイナはこの値をオーバーライドします。 |
700 |
DefaultFreezeHeadersHeight |
表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデフォルトの最大高さをピクセルで指定します。 ビューのプロパティ・ダイアログの「最大高さ」フィールドを使用して、コンテント・デザイナはこの値をオーバーライドします。 |
400 |
DefaultScrollingEnabled |
次のように、テーブル・ビューのデータ・ビューのスクロールを指定します。 - false (インストール時のデフォルト)は、「スクロール・コンテンツがある固定ヘッダー」としてデータ・ビューで出力を表示するようにレポートを設定します。 - trueは、「コンテンツ・ページング」としてデータ・ビューを表示するようにレポートを設定します。 |
false |
ファンネル・グラフやゲージなどのグラフの表示を変更する様々なオプションを構成できます。
このタイプのビューは、「ビュー内のデータの手動による構成」で説明している設定の影響も受けます。
グラフとゲージの表示を変更する設定を手動で編集するには:
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
EmbedFonts |
詳細は、「グラフのフォントの構成」を参照してください。 |
false |
DefaultWebImageType |
ビューのURLまたはXMLファイルでイメージのレンダリング形式が指定されていない場合に使用するデフォルトのレンダリング・タイプを指定します。有効な値は次のとおりです。
Flash、pngおよびhtml5メージは、マウスオーバー動作(ポップアップデータラベルなど)、ナビゲーションおよびドリルをサポートしているため、最大限の対話が可能です。 |
flash |
SectionSliderDefault |
セクションのスライダ・バーに表示可能な値のデフォルト数を指定します。セクション・スライダは、1つ以上の属性列または階層列のメンバーを長方形の棒上の値として表示し、値を選択するメカニズムを提供します。 グラフ、ゲージおよびファンネルでのセクション・スライダの定義の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドを参照してください。 |
5 |
SectionSliderLimit |
セクションのスライド・バーに表示可能な値の最大数を指定します。 |
10 |
FlashCodeBase |
Flashプラグインのダウンロード元の名前を指定します。Flashプラグインのデフォルトのダウンロード元はベンダーのWebサイトです。組織によっては、ベンダーのWebサイトではなく社内の一定の場所から最新のFlashソフトウェアをダウンロードするようにユーザーに指示する場合もあります。この設定を編集して、Flashコード・ベースが格納されている別の場所を指すように変更できます。それにより、ユーザーがグラフを表示したときに企業サーバーにFlashの新しいバージョンがあれば、新バージョンをダウンロードするようにユーザーに指示できます。 |
ベンダーのWebサイト |
FlashCLSID |
Flashのダウンロード時に適用するカスタムのグローバル識別子(clsid)プロパティを指定します。 FlashCodeBase要素を使用してFlashのダウンロード・ディレクトリを変更した後に、Flash ActiveXコントロールの新しいclassIDを作成してカスタムのグローバル識別子プロパティを追加することによって、ダウンロードのプロンプトを有効化できます。現在のグローバル識別子プロパティは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのグラフを使用しているどのコンピュータからも取得できます。(Oracle Business Intelligenceで使用されているグローバル識別子プロパティはD27CDB6E-AE6D-11CF-96B8-444553540000です)。カスタムのグローバル識別子プロパティは、デフォルトのFlash ActiveXコントロールで使用されているグローバル識別子と同じ数の文字およびダッシュで構成する必要があります。 Oracle Business Intelligenceとは別に、Flashのグラフをテストして、グラフがカスタムのグローバル識別子プロパティで機能することを確認してください。 |
デフォルト値なし |
グラフのフォントを構成する方法は2つあります。
埋込みフォント要素の設定
印刷用フォント・ファイルの配布
埋込みフォント要素の設定
デフォルトでは、グラフで多言語のテキストを表示するためには、ユーザーのシステムに適切なデバイス・フォントがインストールされていることが必要になります。ユーザーがO1の軸ラベルで回転を有効にした場合、一定の角度のときにグラフの見栄えが悪くなる可能性があります。アンチエイリアスを何も適用しない状態でもラベルがぼやけて表示されます。EmbedFonts要素をtrueに設定して、デバイス・フォントではなく埋込みフォントを使用するように指定すれば、この問題が解決されます。
埋込みフォントの使用によって忠実性が失われるおそれがある点に注意してください。エンド・ユーザーがフォントを選択するたびに、Oracleがライセンスするプレーン・フォントAlbany WTがデフォルトで表示されることになります。グラフ・エンジンは中国語、日本語および韓国語ロケール用の埋込みフォントを備えていないため、これらのロケールのユーザーがラベルを回転した場合、フォントの見栄えが悪くなります。
印刷用フォント・ファイルの配布
双方向言語を使用しているグラフのPDFへの印刷や、中国語、日本語または韓国語を使用しているグラフのPNGイメージへの印刷を予定している場合は、必要なフォント・ファイル(.TTF)を次の方法で配布する必要があります。
双方向言語のグラフをPDFに印刷する場合は、Albanyフォント・ファミリを次のJava Runtime Environment(JRE)ディレクトリに配布する必要があります。
JAVA.HOME/lib/fonts
このJAVA.HOMEは、java.homeシステム・プロパティで指定されているディレクトリ名です。
中国語、日本語または韓国語のグラフをPNGイメージに印刷する場合は、必要なすべての絵文字を含むフォント・ファイルを次のJREディレクトリに配布する必要があります。
lib/fonts/fallback
フォント構成ファイルの詳細は、使用しているJavaのドキュメントを参照してください。
イメージをレンダリングするデフォルト・タイプが、ビューのURLまたはXMLファイルでまだ指定されていない場合、DefaultWebImageType要素を使用して指定します。
有効な値は次のとおりです。
flash
フラッシュ・フォーマットをサポートしていないブラウザでは、グラフまたはゲージはレンダリングしません。かわりに、html5を値として使用してください。
png (W3C Portable Network Graphics)
svg (W3C Scalable Vector Graphics)
このリリースでは値svgはサポートされていないため、svgを指定した場合はflashが使用されます。
html5
フラッシュ・フォーマットのみをサポートしているブラウザでは、グラフまたはゲージはフラッシュ・フォーマットでレンダリングします。
FlashおよびSVGイメージは、マウスオーバー動作(ポップアップデータラベルなど)、ナビゲーションおよびドリルをサポートしているため、最大限の対話が可能です
表およびピボット表では、交互する行の色を設定できます。このような書式設定は、隔行の色を緑色にするスタイル設定と呼ばれることもあります。この設定の隔行のデフォルトの色は緑です。ピボット表の場合、コンテンツ・デザイナは、表およびピボット表の編集時に、交互する行の色設定を有効にするかどうかやその他の書式設定機能を制御できます。
管理者は、スタイル構成ファイルを編集することによって、交互する行のデフォルトの色を変更できます。色を変更するには、b_mozilla_4フォルダにあるviews.cssファイルを次のように編集します。6桁の16進値を新しい色の値に変更します。
CSSセレクタを使用する表:
.ECell(偶数行)
.OCell(奇数行)
CSSセレクタを使用するピボット表:
.PTE (奇数行)
交互する行の色の設定を有効にするオプションは、「ビューの編集」ダイアログにあり、「隔行の色を緑にするスタイル設定を有効にする」といるラベルが付いています。行の色を変えた場合は、必要に応じて、設定した色に合せてこのラベルも変更します。
表およびピボット表のダイアログ内のラベルを変更するには、tableviewmessages.xmlファイルを開いて次のエントリを探します。
WebMessageName = "kmsgTableViewEnableGreenbarReporting"
このエントリとその下にあるテキスト行をカスタム・メッセージ・フォルダのカスタム・メッセージ・ファイルにコピーし、テキスト行を適切に変更します。例:
WebMessageName = "kmsgTableViewEnableGreenbarReporting" <TEXT>Enable alternating row "RED bar" styling</TEXT>"
実行時に分析のビューを右クリックすることで起こる相互作用の処理方法を変更する各種オプションを構成できます。
新規またはアップグレードした分析のデフォルトの設定は、instanceconfig.xmlファイル内の要素を使用して指定します。プレゼンテーション・サービスで分析のプロパティを編集し、分析のビューを右クリックすることで起こる相互作用の処理方法を変更できます。
ビュー内の相互作用を手動で構成するには:
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
InteractionPropertyAddRemoveValues |
「値の追加/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyCalcItemOperations |
「計算項目の作成/編集/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyDrill |
「ドリル(プライマリ相互作用でない場合)」オプションが「相互作用」タブの「分析プロパティ」ダイアログでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
InteractionPropertyGroupOperations |
「グループの作成/編集/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyInclExclColumns |
「列を含める/除外」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
InteractionPropertyMoveColumns |
「列の移動」オプションが「相互作用」タブの「分析プロパティ」ダイアログでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
InteractionPropertyRunningSum |
「累計の表示/非表示」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyShowHideSubTotal |
「小計の表示/非表示」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertySortColumns |
「列のソート」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |