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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77222-02
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新規パラメータの追加

名前およびその他のプロパティを割り当てて新規パラメータを作成します。

新規パラメータを追加するには:

  1. 「データ・モデル」のコンポーネント・ペインで、「パラメータ」をクリックし、「新規パラメータの作成」をクリックします。
  2. パラメータの「名前」を入力します。名前はデータ・セット内のこのパラメータへの参照と同じにする必要があります。

    注意:

    パラメータ名を決定する際は、使用するデータベースの識別子に許容された最大文字数を超過してはいけません。識別子の長さの制限については、使用するデータベースのドキュメントを参照してください。

  3. リストから「データ型」を選択します。「日付」データ型は、日付の「パラメータ・タイプ」のみをサポートします。その他のデータ型は、次のメニューまたはテキストの「パラメータ・タイプ」をサポートします。
    • String

    • Integer

      注意:

      パラメータ用の整数データ型は、64ビット符号付き整数です。値の範囲は、-9,223,372,036,854,775,808以上、9,223,372,036,854,775,807以下です。

    • Boolean

    • Date

    • Float

  4. パラメータの「デフォルト値」を入力します。長時間実行される問合せを防止するために、これをお薦めします。デフォルトのパラメータ値は、BI Publisherレイアウト・エディタを使用してレポートのレイアウトを設計する際に、レポート出力をプレビューするためにも使用されます。

    ヒント:

    パラメータのデフォルト値をレポートごとに具体的に構成することもできます。Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポートのパラメータ設定を構成する方法を参照してください。

  5. 「パラメータ・タイプ」を選択します。サポートされているタイプは次のとおりです:

    注意:

    BI Publisherでは、テキスト入力またはメニュー(値リスト)のタイプをサポートしていますが、両方はサポートしていません。そのため、ユーザーがテキスト値を入力することも、値リストのメニューから選択することもできるような複合パラメータを定義できません。

  6. 行配置 - この設定では、パラメータを表示する行の数と、各パラメータを配置する行を構成します。たとえば、レポートで6個のパラメータが使用されている場合、行1を先頭に、パラメータを行1-6に1個ずつ割り当てることも、行1、2、3にパラメータを2個ずつ割り当てることもできます。デフォルトでは、すべてのパラメータが行1に割当てられます。

    行配置は、レポート・レベルでも構成できます。レポート定義では、パラメータに対して追加の表示オプションをサポートしています。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポートのパラメータ設定を構成する方法を参照してください。

テキスト・パラメータの作成

「テキスト」タイプのパラメータは、テキスト・ボックスを提示して、パラメータとしてデータソースに渡すテキスト・エントリを入力するようにユーザーに求めます。

次の図に、テキスト・パラメータの定義を示します。

テキスト・タイプのパラメータを作成するには:

  1. 「パラメータ・タイプ」リストから「テキスト」を選択します。下側のペインに、選択に応じた適切なフィールドが表示されます。
  2. 「表示ラベル」を入力します。表示ラベルは、レポートを表示したときにユーザーに表示されるラベルです。たとえば、Departmentなど。
  3. 「テキスト・フィールド・サイズ」に整数を入力します。このフィールドでは、テキスト・ボックスにユーザーが入力できる文字の数を決定します。例: 25。
  4. 必要に応じて、次の「オプション」を有効にします。
    • テキスト・フィールドにカンマ区切りの値を含む - ユーザーはこのパラメータに対してカンマ区切りの複数の値を入力できます。データソース内のパラメータは、複数の値をサポートするように定義されている必要があります。

    • 変更時に他のパラメータをリフレッシュ - このパラメータの値に依存する値を持つ他のパラメータをリフレッシュするために、ページの部分的なリフレッシュを実行します。

次の図に、レポート利用者に表示されるDepartmentパラメータを示します。

メニュー・パラメータの作成

メニュー・タイプのパラメータは、ユーザーに値リストを提示します。

最初に、値リストを定義しておく必要があります。値リストの追加を参照してください。メニュー・タイプのパラメータは、文字列および整数のデータ型のみをサポートします。

メニュー・パラメータの定義は、次の図に示されているような様々なオプションを含みます。

メニュー・タイプのパラメータを定義するには:

  1. 「パラメータ・タイプ」リストから「メニュー」を選択します。下側のペインに適切なフィールドが表示されます。「データ型」(「文字列」または「整数」)を選択します。
  2. 「表示ラベル」を入力します。表示ラベルは、レポートを表示したときにユーザーに表示されるラベルです。たとえば、Departmentなど。
  3. 「リストに表示する値の数」を入力します。このフィールドのエントリよりもリスト内の値の数が多い場合、次の図に示されているようにユーザーは「検索」をクリックして、表示されていない値を探す必要があります。このフィールドのデフォルトは、100に設定されています。
  4. このパラメータに定義した「値リスト」を選択します。
  5. 必要に応じて、次の「オプション」を有効にします。
    • 複数選択 - ユーザーはリストから複数のエントリを選択できます。データソースは、このパラメータに対して複数の値をサポートできる必要があります。複数の選択をサポートするメニュー・パラメータの表示は別のものになります。次の2つの図を参照してください。

    • 全選択可能 - リストに「すべて」オプションを挿入します。値リストから「すべて」を選択すると、パラメータにNULL値を渡すか、リストのすべての値を渡すかを選択できます。「NULL値が渡されました」または「すべての値が渡されました」を選択します。

      注意:

      「*」を使用するとNULLを渡すことになるため、データソースでNULLを処理する必要があります。NULLを処理するメソッドは、次のような標準のOracle NVLコマンドです。

      ここでcustomer_id = nvl(:cstid, customer_id)

      このcstidはLOVから渡された値になります。ユーザーが「すべて」を選択するとLOVはNULL値を渡します。

    • 変更時に他のパラメータをリフレッシュ - このパラメータの値に依存する値を持つ他のパラメータをリフレッシュするために、ページの部分的なリフレッシュを実行します。

次の図は、複数選択が無効にされている場合に、レポート利用者に表示されるDepartmentメニュー・タイプのパラメータを示しています。

次の図は、複数選択が有効にされている場合に、レポート利用者に表示されるDepartmentメニュー・タイプのパラメータを示しています。

メニュー・パラメータの表示のカスタマイズ

レポート内でのメニュー・パラメータの表示は、レポート定義でさらにカスタマイズできます。

メニュー・タイプのパラメータは、追加の表示オプションをチェック・ボックスまたはラジオ・ボタンの静的リストとしてサポートしています。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドのレポートのパラメータ設定を構成する方法を参照してください。

日付パラメータの定義

日付タイプのパラメータは、データソースに渡すパラメータとして日付を入力するようにユーザーに求める日付ピッカーを提示します。

図に、日付パラメータの定義を示します。

日付タイプのパラメータを定義するには:

  1. 「パラメータ・タイプ」リストから「日付」を選択します。下側のペインに、選択に応じた適切なフィールドが表示されます。
  2. 「表示ラベル」を入力します。表示ラベルは、レポートを表示したときにユーザーに表示されるラベルです。たとえば、Hire Dateなど。
  3. 「テキスト・フィールド・サイズ」に整数を入力します。このフィールドでは、日付エントリ用のテキスト・ボックスにユーザーが入力できる文字数を決定します。例: 10。
  4. 「日付書式文字列」を入力します。この書式は、Javaの日付書式にする必要があります(例: MM-dd-yyyy)。
  5. 必要に応じて、「開始日」「終了日」を入力します。ここに入力した各日付によって、日付ピッカーでユーザーに提示する日付の範囲を定義します。たとえば、「開始日」に01-01-1990を入力すると、ユーザーは1990年1月1日より前の日付を日付ピッカーで選択できなくなります。「終了日」を空白のままにすると、将来の日付がすべて有効になります。

図に、レポート利用者に表示されるHire Dateパラメータを示します。