Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Composerによるビジネス・プロセスの開発 12c (12.2.1.1) E77375-01 |
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この章では、プロジェクトの共有とコラボレーションの概要を説明し、ビジネス・アーキテクチャ(BA)およびBusiness Process Management (BPM)プロジェクトの作成および管理に利用できるいくつかの基本的な機能について述べます。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Business Process Composerでは、ユーザー間でBAおよびBPMプロジェクトを共有する機能が提供されます。
どのユーザーがプロジェクトを表示または編集できるのか制御できます。
BAおよびBPMプロジェクトは、プライベートまたはパブリックとして定義されます。プロジェクト所有者のみ、プライベート・プロジェクトを表示または編集することができます。プロジェクト所有者および適切な権限を持つ他のユーザーは、パブリック・プロジェクトを編集および表示できます。
プロジェクトの共有方法の詳細は、「他のユーザーとプロジェクトを共有する方法」を参照してください。
共有プロジェクトの編集モードによって、プロジェクトを変更できるかどうかが決定します。プロジェクトの現在の編集モードは、「プロジェクト情報」ペインで確認できます。
読取り専用モードでは、プロジェクトは表示のみのために開かれ、一部のプロジェクト機能は使用できません。編集モードでは、プロジェクトに変更を加えることができます。変更できるのは自分だけで、他のユーザーは表示はできますが変更はできません。
プロジェクト・ロールを使用して、どのユーザーにプロジェクトを表示および変更するためのアクセス権があるかを定義します。プロジェクト・ロールには、所有者、編集者、表示者という3つのタイプがあります。
所有者: ユーザーがプロジェクトを作成すると、そのユーザーがプロジェクトの所有者として定義されます。また、別のユーザーをプロジェクトの所有者として定義することもできます。プロジェクトの所有者は、次の操作を実行できます:
プロジェクトの編集
プロジェクトのデプロイ
プロジェクト・スナップショットの作成
他のユーザーとのプロジェクトの共有
プロジェクトの削除
エディタ: エディタはプロジェクトを変更できます。
エディタ・ロールを持つユーザーがプロジェクトを開くと、デフォルトではプロジェクトは読取りモードになります。他にプロジェクト編集中のユーザーがいなければ、プロジェクトを編集できる状態になります。
表示者: 表示者はプロジェクトを表示できますが、変更することはできません。
新しいBAおよびBPMプロジェクトは、アプリケーションのようこそページから作成されます。これらのプロジェクトには、プロセス・アナリストが作成した基本的な情報のみが含まれます。
新しいBAおよびBPMプロジェクトの作成方法の詳細は、「プロジェクト・パネルの概要」を参照してください。
プロジェクトをアプリケーションのようこそページから直接開くには、プロジェクト・リストで目的のプロジェクトを見つけて、プロジェクトの名前をクリックします。
アプリケーションのようこそページからBAプロジェクトを開くと、BAプロジェクトのようこそページがデフォルトで表示されます。プロジェクトのようこそページの詳細は、「BAプロジェクトのようこそページの概要」を参照してください。
アプリケーションのようこそページからBPMプロジェクトを開くと、BPMプロジェクトのようこそページがデフォルトで表示されます。BPMプロジェクトのようこそページの詳細は、「プロジェクトのようこそページの概要」を参照してください。
プロジェクト内のコンポーネントを編集しているときは、「プロジェクト・ホーム」タブをクリックしてプロジェクトのようこそページに戻ることができます。
スペース・レベルで、プロジェクトを他のOracle Business Process Composerユーザーと共有します。1つの特定のスペースに格納されているプロジェクトは、同じ権限を共有します。所有者のみが、プロジェクト・レベルで権限を変更できます。
プロジェクトの共有の詳細は、「他のユーザーまたはグループとスペースを共有する方法」を参照してください
プロジェクトのコンポーネントを編集しているときは、プロジェクトへの変更を保存できます。変更するには、編集モードに切り替える必要があります。
プライベート・プロジェクトへの変更を保存するには:
プライベート・プロジェクトへの変更を保存するには、プロジェクト・ツールバーの「保存」をクリックします。プロジェクトが保存され、必要に応じて、引き続きプロジェクトを変更できます。
共有プロジェクトに変更を保存するには:
変更を保存して、プロジェクトの編集を続行する場合は、プロセス・エディタ・ツールバーで「保存」をクリックします。
各プロジェクト・コンポーネントの未保存の変更がすべて保存されます。プロジェクトは引き続きロックされており、編集を続行できます。
プロジェクトのロックを解放するには、プロセス・エディタ・ツールバーの「保存して解放」をクリックします。
各プロジェクト・コンポーネントの未保存の変更がすべて保存されます。プロジェクトの共有が有効になっている場合は、権限を持つ他のOracle Business Process ComposerユーザーおよびOracle BPM Studioユーザーはプロジェクトの編集を開始できます。ただしこの変更は、公開されるまで、他の参加者は利用できません。
注意:
プロジェクトが、保存およびリリース前に公開されていない場合は、公開するかどうかを尋ねられます。リリース前に公開しない場合は、変更は失われます。
変更を公開する手順は次のとおりです。
他の参加者も変更内容を利用できるようにするには、その変更を公開する必要があります。これには、プロジェクト・ツールバーにある「公開」アイコンをクリックします。
公開された変更は、プロジェクトのようこそページの「最近のアクティビティ」ペインに記録されます。
プロジェクト要素の編集中に、変更を元に戻し、プロジェクトの最新の公開済バージョンに戻すことができます。
現在のプロジェクトに対して行った変更を破棄するには:
注意:
破棄した変更は復元できません。
プロジェクト・スナップショットは、特定の時点におけるプロジェクトの読取り専用コピーです。スナップショットは読取り専用であるため、編集のために変更したり、開くことはできません。
プロジェクト・スナップショットの内容の表示、およびスナップショットに基づいたプロジェクトのエクスポートおよびデプロイは実行できます。
新規プロジェクト・スナップショットはプロジェクトのようこそページから作成できます。ただし、最後に公開されたプロジェクトからのみスナップショットを作成できます。
新規プロジェクト・スナップショットを作成するには:
プロジェクトで所有者または編集者権限のあるユーザーは、新規スナップショットを作成できます。
スナップショットは、このプロジェクトに対して定義されているスナップショットのリストに表示され、スナップショットが作成された日付やスナップショット作成者のユーザーIDなどが示されます。
プロジェクト・スナップショットの内容を表示すると、プロジェクトの以前のバージョンを表示して、現在のバージョンと比較できます。
プロジェクト・スナップショットの内容を表示するには:
スナップショット・ビュー内では、プロジェクトに関連付けられているプロセスの状態、ルールおよびヒューマン・タスクを表示できます。
プロジェクト・スナップショットからアクティブなバージョンのプロジェクトに戻るには、プロジェクトのようこそページ上部のブレッドクラムにあるアクティブなバージョンのプロジェクトの名前をクリックします。
プロジェクトの編集者ロールを付与されたユーザーは、Oracle Business Process Composerを使用して、作成したスナップショットを削除できます。プロジェクトの所有者または管理者ロールを付与されたユーザーは、任意のユーザーが作成したすべてのスナップショットを削除できます。
Oracle Business Process Composerを使用して、プロジェクト・スナップショットをエクスポートできます。プロジェクト・スナップショットは、デプロイや他のユーザーとの共有などが可能な通常のBPMプロジェクトとしてエクスポートされます。
プロジェクト・スナップショットをエクスポートするには:
Oracle Business Process Composerを使用すると、BPMプロジェクトを.EXPファイルとしてインポートおよびエクスポートできます。
この機能によって、Oracle BPMリポジトリを使用せずに、ファイル・システムを直接使用して、他のOracle Business Process ComposerユーザーおよびOracle BPM Studioユーザーとプロジェクトを直接共有できます。
注意:
12cより前のリリースからプロジェクトを移行する場合は、プロジェクトをBPM Studioにインポートします。その後は、コンポジットをデプロイしたり、Business Process Composerを使用してプロジェクトをエクスポートおよびインポートできます。以前にエクスポートして.EXPファイルとして保存したBPM 12cプロジェクトをインポートできます。インポートしたプロジェクトは、Oracle BPMリポジトリに格納されます。
注意:
12cより前のリリースからプロジェクトを移行する場合は、プロジェクトをBPM Studioにインポートします。その後は、コンポジットをデプロイしたり、Business Process Composerを使用してプロジェクトをエクスポートおよびインポートできます。プロジェクトをインポートするには:
Oracle Business Process ComposerからエクスポートしたプロジェクトをOracle BPM Studioにインポートできます。プロジェクトをローカル・ファイル・システムにエクスポートすると、Oracle Process Asset Manager (PAM)を使用せずにプロジェクトを共有できます。
Oracle BPM Studioへのプロジェクトのインポートの詳細は、Oracle Business Process Management Studioを使用したビジネス・プロセスの作成を参照してください。
アプリケーションのようこそページのプロジェクト・リストからプロジェクトをエクスポートできます。
プロジェクトをEXPファイルとしてエクスポートするには:
エクスポートしたプロジェクトは、ローカル・ファイル・システム上に.EXPファイルとして保存されます。
プロジェクトまたはプロジェクト・スナップショットは、プロジェクトのようこそページで、Oracle Business Process Composerからローカル・ファイル・システムにエクスポートできます。プロジェクトまたはプロジェクト・スナップショットをローカル・ファイル・システムにエクスポートすると、Oracle Process Asset Manager (PAM)を使用せずにプロジェクトを共有できます。
プロジェクトをEXPファイルとしてエクスポートするには:
エクスポートしたプロジェクトは、ローカル・ファイル・システム上に.EXPファイルとして保存されます。