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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementプロジェクトの移行
12c (12.2.1.1)
E79346-01
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6 Business Process Languageの移行の理解

この章では、BPM 10gR3のBusiness Process Languageスクリプトの移行について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

6.1 Business Process Languageコードの移行の概要

BPM 12cでは、標準Groovyスクリプトをサポートしています。詳細は、『Oracle Business Process Management Studioでのビジネス・プロセスの開発』の「BPMスクリプトの記述」を参照してください。

次の要素の移行は制限されます。

  • Plumtreeコンポーネントを使用するスクリプト

  • JARファイルからイントロスペクトされた列挙を使用するプロジェクト

  • プロジェクトの依存性

これらの制限事項の詳細は、「制限事項」を参照してください。

表6-1では、BPM 10gR3のBusiness Process Languageの様々なコンポーネントが、どのようにBPM 12cのスクリプトに移行されるかを示しています。

表6-1 Business Process Languageコードの移行

機能 12cの移行

Business Process Language

12cでのBPMスクリプトのサポートはGroovyに基づきます

ビジネス・オブジェクト

一部移行されます。RegExp型の属性、属性Valid valuesおよび属性Check expressionは移行されないため、スクリプトを実装する必要があります。

スキン(PBL、Java、VBasic)

Groovyスクリプト機能に移行されます

スクリプト言語例外処理

ベスト・エフォートで移行されます。「Business Process Languageの制御フロー文の移行」を参照してください

単純な型

移行されます。「Business Process Languageの基本型の移行」を参照してください

複合型

Javaタイプ、ビジネス・オブジェクトおよびXMLスキーマは移行されます。依存Javaライブラリは手動で移行する必要があります。スキーマ/XSDは、プロジェクトで使用されるエクステントに推測されて移行されます。

アクティビティ(自動およびメソッド)

スクリプト・タスクとして移行されます。

スクリプト・コードによる複数のゲートウェイ

スクリプト・タスクとして移行されます。

言語構造

「Business Process Languageの制御フロー文の移行」を参照してください

埋込みSQL

使用不可

Webサービスの起動

使用不可

事前定義変数

BPM 12cでは、事前定義済変数の新しいセットがサポートされています。詳細は、Oracle Business Process Management Studioによるビジネス・プロセスの開発のプロセス設計における情報処理に関する項を参照してください。

6.2 Business Process Languageの制御フロー文の移行

BPMスクリプトは、標準Groovyに基づいており、その制御フロー文を使用します。

BPM移行ユーティリティでは、表6-2に示す制御フロー文のマッピングを使用して、Business Process LanguageスクリプトをBPM 10gR3からBPM 12cのGroovyスクリプトに移行します。

表6-2 制御フロー文の移行

Business Process Language Groovy

case/when/else

switch/case/default

name do end

name: {}

for/in/do

for(){}

for each/in

for(){}

for each in where

for(){if(){}}

if/then/elseif/else

if(){}elseif{}else{}

while

while(){}

is

instanceof

label:statement

label:statement

(mapped ref example) intervals[].hours

intervals.collect() {XmlDuration it -> it.hours}

do/on excep/on exit

try{}catch(){}finally{}

6.3 Business Process Languageの基本型の移行

BPM 10gR3のスクリプトのBusiness Process Language基本型は、標準Javaタイプに移行されます。

表6-3に、Business Process Language基本型の移行に使用されるマッピングを示します。

表6-3 Business Language基本型の移行

Business Process Language BPMスクリプト

Bool

java.lang.Boolean

Fuego.Internal.Bool

java.lang.Boolean

Fuego.Internal.Int

java.lang.Integer

Fuego.Internal.Real(32)

Float

Fuego.Internal.Real(64)

java.lang.Double

Fuego.Internal.Real

java.lang.Double

Fuego.Internal.RegExp

java.util.regex.Pattern

Fuego.Internal.Str

java.lang.String

Fuego.Internal.Interval

com.oracle.scripting.lib.xml.datatype.XmlDuration

Fuego.Internal.Time

com.oracle.scripting.lib.xml.datatype.XmlCalendar

Interval

com.oracle.scripting.lib.xml.datatype.XmlDuration

Int

java.lang.Integer

Fuego.Internal.Logger

com.oracle.scripting.logger.ScriptLogger

Real(32)

java.lang.Float

Real(64)

java.lang.Double

Real

java.lang.Double

String

java.lang.String

Time

com.oracle.scripting.lib.xml.datatype.XmlCalendar

Type[] (索引付き配列)

java.util.List<Type>

TypeA[TypeB] (結合配列)

java.util.Map<TypeB, TypeA>

TypeA[ordered TypeB] (ソートされた結合配列)

java.util.SortedMap<TypeB, TypeA>

Any (スクリプトのみ)

java.lang.Object

6.4 Business Process Languageの移行後アクティビティ

Business Process Language要素の移行後、追加で実行するアクティビティがあります。

Business Process Language要素の移行後に行うアクションは次のとおりです。

  • スクリプトにWebサービス呼出しがある場合、Web Servicesアダプタを使用します

  • XSLT変換のかわりに、複合変換が必要なスクリプトを使用します

  • 複合データ型はプレーンJavaオブジェクト(POJO)としてマップします