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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77343-01
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1 Oracle Business Intelligenceのインストールの理解

この項では、Oracle Business Intelligenceの標準インストールの理解に役立つように、この製品の標準的なトポロジについて説明します。

製品のインストールまたはドメイン構成の実行中または実行後に問題が発生しないように、次のトピックを十分に検討してください。

1.1 本番環境をインストールする方法の概要

このガイドでは、Oracle Business Intelligence (BI)の配布を使用して、本番環境の開始点として、標準インストール・トポロジをインストールおよび構成する方法を説明します。

本番環境でBIをインストールするには、このガイドの手順に従って、BI環境を単一ホストにダウンロード、インストールおよび構成することをお薦めします。

標準的な本番環境などで複数の管理対象サーバーおよび複数のホストにデプロイメントをスケール・アウトする方法の詳細は、Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイドのBusiness Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの理解に関する項を参照してください。

1.2 開始点としての標準インストール・トポロジの使用方法

標準インストール・トポロジは、開始点として本番環境で使用できる柔軟なトポロジです。

このガイドの情報はOracle Business Intelligenceの標準インストール・トポロジの作成に役立ちます。後で標準インストール・トポロジを拡張して、セキュアで可用性の高い本番環境を作成できます。

標準インストール・トポロジはこの製品のトポロジの代表例です。この製品がサポートする唯一のトポロジではありません。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の標準インストール・トポロジの理解に関する項を参照してください。

1.2.1 Business Intelligenceの標準インストール・トポロジについて

このトポロジは、1台以上管理対象サーバーを含む1つ以上のクラスタと管理サーバーが1台の標準的なWebLogic Serverドメインを示しています。

次の図はBusiness Intelligenceの標準インストール・トポロジを示します。

このトポロジの要素については、表1-1の情報を参照してください。

Oracle Business Intelligenceの標準的なインストール・トポロジ

1.2.2 標準インストール・トポロジ図の要素について

通常、標準インストール・トポロジには、共通の要素が含まれています。

次の表では、トポロジの図の要素をすべて説明しています。

表1-1 標準インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と関連ドキュメントへのリンク
APPHOST アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
DBHOST データベースをホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
WebLogicドメイン Javaコンポーネント(この場合、管理サーバー、管理対象サーバーおよび他の関連ソフトウェア・コンポーネント)の論理的に関連したグループです。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle WebLogic Serverドメインの概要に関する項を参照してください。

管理サーバー WebLogicドメインの集中管理エンティティです。ドメインの構成オブジェクトを保持し、構成の変更を管理対象サーバーに分散します。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理サーバーの概要に関する項を参照してください。

Enterprise Manager Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlはドメインの管理に使用される主要ツールです。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに関する項を参照してください。

クラスタ 同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

マシン 1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的に結び付けるものでもあります。ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するには、管理対象サーバーとマシンを関連付けます。
管理対象サーバー アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースのホスト。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

インフラストラクチャ 次のものを含むサービスの集合:
  • メタデータ・リポジトリ(MDS)にはOracle Application Developer Frameworkなどの、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのメタデータが含まれます。詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のメタデータ・リポジトリの概要に関する項を参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (Oracle ADF)

  • Oracle Web Services Manager(OWSM)

1.3 このドキュメントを使用した既存ドメインの拡張

このドキュメントの手順には、新しいドメインの作成方法が記載されています。システムに他のOracle Fusion Middleware製品は何もインストールされていないことを前提としています。

他のOracle Fusion Middleware製品がシステムにインストールおよび構成されている場合(たとえば、Fusion Middleware Infrastructureでドメインが稼働している場合)、同じ手順を使用して既存のドメインを拡張します。既存のドメインを拡張することを選択した場合は、詳細について、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングの同じドメインへの複数の製品のインストールに関する項をお読みください。