移行プロセスでは、システムにインストールしたBIコンポーネントの11gメタデータと構成を移行します。移行は2ステップのプロセスです。プロセスの最初のステップでは、BI移行ツール(bi-migration-tool.jar)を使用してエクスポート・バンドルを読取り専用の11g動作保証済リリース(11.1.1.7以降)から作成します。2番目のステップでは、BI移行スクリプト(migration-tool.sh)を使用してエクスポート・バンドルを12cシステムにインポートします。
注意:
エクスポート・プロセスは読取り専用です。データ、構成または既存のバイナリは、ソース・システムで変更も削除もされません。エクスポート中、メタデータおよび構成(特にデータ・モデルおよび接続プール)、カタログ・コンテンツおよびセキュリティ・ストア認可ポリシーは保持されます。次を再構成する必要があります。WebLogicでは、11gから12cへの移行はサポートされません。そのため、12cでセキュリティ・レルムを再構成する必要があり、それは11gから12cへの移行の一部とはなりません。ユーザーとグループが外部LDAPに存在する場合、その外部LDAPを指し示すようにBI 12cを構成する必要があります。BI 11gのユーザーがWebLogic LDAPでホストされていた場合、WebLogic Serverを使用して、ユーザーを11gから12cのWebLogic LDAPにエクスポートできます。ただし、12cでは、BIシステム・ユーザーはサポートされません。そのため、BIシステム・ユーザーは、12cシステムへのインポート後に削除する必要があります。
エージェントは、無効化された状態で11gから12cに移行されます。移行後にそれらを再有効化する必要があります。エージェントを再度有効にすると、スケジューラ・データベースにエントリが再作成されます。ただし、エージェント履歴は11gから12cに移行されません。使用状況トラッキングも再構成する必要がああります。
インポート・プロセスはオフラインです。インポート中、メタデータ・コンテンツは指定されたサービス・インスタンスをカスタマイズするようにデプロイされ、既存の構成設定を上書きします