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Oracle® Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス
12c (12.2.1.1)
E77234-01
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4.6 アプリケーション管理デプロイメント・コマンド

表4-6のコマンドを使用して、デプロイメントを管理します。


表4-6 アプリケーション管理デプロイメント・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

getMDSArchiveConfig

MDSArchiveConfigオブジェクトを返します。

オフライン

importMAR

MARをインポートします。

オンライン


4.6.1 getMDSArchiveConfig

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理デプロイメント

WLSTでの使用: オフライン

説明

指定されたアーカイブのMDSArchiveConfigオブジェクトにハンドルを返します。返されるMDSArchiveConfigオブジェクトのメソッドは、アーカイブにアプリケーションおよび共有リポジトリ構成を変更するために使用できます。

MDSArchiveConfigオブジェクトでは、次のメソッドが提供されます。

  • setAppMetadataRepository - このメソッドは、アプリケーション・メタデータ・リポジトリの接続詳細を設定します。

    アーカイブの既存のadf-config.xmlファイルにアプリケーションのメタデータ・リポジトリの構成が含まれていない場合、ターゲット・リポジトリを定義するために必要なすべての引数を指定する必要があります。データベース・ベースのリポジトリを定義するには、リポジトリ、パーティション、タイプおよびjndi引数を提供します。ファイル・ベースのリポジトリの場合、jndiのかわりにパス引数を提供します。

    adf-config.xmlファイルには、アプリケーションのメタデータ・リポジトリの一部の構成がすでに存在する場合、変更する引数のサブセットのみ提供できます。この場合すべての引数を提供する必要はありません。ただし、ストア・タイプを変更する場合、対応するjndiまたはパス引数が必要です。

  • setAppSharedMetadataRepository - このメソッドは、指定したネームスペースにマップするアプリケーション・アーカイブに共有リポジトリの接続詳細を設定します。

    アーカイブの既存のadf-config.xmlファイルに、指定されたネームスペースにマップされる共有メタデータ・リポジトリの構成が含まれていない場合、必要なすべての引数(この場合は、リポジトリ、パーティション、タイプおよびjndiまたはパス)を指定する必要があります。データベース・ベースのリポジトリの場合、jndi引数を提供します。ファイル・ベースのリポジトリの場合、パースは必須の引数です。

    指定したネームスペースにマップされる共有メタデータ・リポジトリの構成がすでにadf-config.xmlファイルに含まれており、特定の引数を変更する場合、それらの引数のサブセットだけを提供できます(それ以外はすべて不要)。

  • save - toLocation引数を指定する場合、変更はターゲット・アーカイブ・ファイルに格納され、元のファイルは変更されないままです。これを指定しない場合、変更は元のファイル自体に保存されます。

構文

archiveConfigObject = getMDSArchiveConfig(fromLocation)

引数 説明
fromLocation

完全パスを含むearファイルの名前。


setAppMetadataRepositoryの構文は次のようになります。

archiveConfigObject.setAppMetadataRepository([repository] [, partition] 
          [, type] [, jndi] [, path])

引数 説明
repository

オプション。アプリケーションのリポジトリの名前。

partition

オプション。アプリケーションのメタデータ用のパーティションの名前。

type

オプション。リポジトリへの接続のタイプ、ファイルまたはデータベース。有効な値は「File」または「DB」です(大文字と小文字は区別されません)。

jndi

オプション。データベース接続のJNDI場所。タイプをDBに設定する場合、この引数は必須です。タイプをFileに設定すると、この引数は無視されます。

path

オプション。メタデータ・ファイルのディレクトリ。タイプをFileに設定する場合、この引数は必須です。タイプをDBに設定すると、この引数は無視されます。


setAppSharedMetadataRepositoryの構文は次のようになります。

archiveConfigObject.setAppSharedMetadataRepository(namespace [, repository] 
          [, partition] [, type] [, jndi] [, path])

引数 説明
namespace

接続詳細を設定する場合、共有リポジトリを検索するために使用するネームスペース。

repository

オプション。アプリケーションの共有リポジトリの名前。

partition

オプション。アプリケーションの共有メタデータのパーティションの名前。

type

オプション。リポジトリへの接続のタイプ、ファイルまたはデータベース。有効な値は「File」または「DB」です(大文字と小文字は区別されません)。

jndi

オプション。データベース接続のJNDI場所。タイプをDBに設定する場合、この引数は必須です。タイプをFileに設定する場合、この引数は無視されます。

path

オプション。ファイル・メタデータ・ストアの場所。タイプをFileに設定する場合、この引数は必須です。タイプをDBに設定する場合、この引数は無視されます。


保存するための構文は次のとおりです:

archiveConfigObject.save([toLocation])

引数 説明
toLocation

オプション。変更の保存先の絶対パスを含むファイル名。このオプションを提供しない場合、変更はこの構成オブジェクトで表されるアーカイブに書き込まれます。


次の例では、アーカイブのadf-config.xmlファイルには定義されたアプリケーションおよび共有メタデータ・リポジトリがない場合、詳細な接続情報を提供する必要があります。

wls:/offline> archive = getMDSArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')

wls:/offline> archive.setAppMetadataRepository(repository='AppRepos1',
        partition='partition1', type='DB', jndi='mds-jndi1') 

wls:/offline> archive.setAppSharedMetadataRepository(namespace='/a',
        repository='SharedRepos1', partition='partition2', type='File',
        path='/temp/dir')
wls:/offline> archive.save() 

次の例では、アーカイブのadf-config.xmlファイルには定義されたアプリケーションおよび共有メタデータ・リポジトリがすでにある場合、すべての引数は省略できます。変更する引数のみを設定できます。

wls:/offline> archive = getMDSArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setAppMetadataRepository(partition='MDS-partition2')
wls:/offline> archive.setAppSharedMetadataRepository(namespace='/a',
         repository='SharedRepos2') 
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

4.6.2 importMAR

コマンド・カテゴリ: アプリケーション管理デプロイメント

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのEARファイルとともにパッケージ化されるMARからメタデータをインポートします。MARがすでにパーティションにインポートされている場合、コマンドにより以前のバージョンが削除され、新しいバージョンがインポートされます。

構文

importMAR(application, server [, force] [, applicationVersion] )

引数 説明
application

メタデータをインポートするアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。

force

オプション。変更されたドキュメントおよびMARのみをインポートするかどうかを指定するブール値(trueまたはfalse)。

データベース・ベースのリポジトリでは、この引数をfalseに設定すると、変更されたMARの新しいドキュメントまたは変更されたドキュメントのみがインポートされます。コマンドにより、ドキュメントがインポートされる各MARのラベルが作成されます。ラベルの形式は次のとおりです:

postDeploy_application_name_MAR_name_MAR_checksum

ファイル・ベースのリポジトリでは、この引数をfalseに設定すると、変更されたMARのみがインポートされます。コマンドにより、個々のドキュメントが比較されることはなく、インポートされた各MARのリポジトリ内にファイルが作成されます。

デフォルトは、trueです。

applicationVersion

オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。


次の例では、MARからメタデータをアプリケーションmdsappにインポートします。

wls:/weblogic/serverConfig> importMAR('mdsapp','server1')
Executing operation: importMAR.
"importMAR" operation completed. Summary of "importMAR" operation is:
/app1/jobs.xml
/app1/mo.xml
2 documents successfully transferred.