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Oracle® Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス
12c (12.2.1.1)
E77234-01
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4.5 アプリケーション・ラベル管理コマンド

表4-5のコマンドを使用して、アプリケーションのラベルを管理します。


表4-5 アプリケーション・ラベル管理コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

createMetadataLabel

メタデータ・ラベルを作成します。

オンライン

deleteMetadataLabel

リポジトリ・パーティションからメタデータ・ラベルを削除します。

オンライン

listMetadataLabels

リポジトリ・パーティションのメタデータ・ラベルを示します。

オンライン

promoteMetadataLabel

ラベルに関連付けられるメタデータを先頭に昇格させます。

オンライン

purgeMetadataLabels

指定された条件に一致するラベルを削除します。

オンライン


4.5.1 createMetadataLabel

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのリポジトリ・パーティションにドキュメントのための新しいラベルを作成します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

createMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])

引数 説明
application

このアプリケーションに対して構成したパーティション内にラベルが作成されるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

name

リポジトリ・パーティション内に作成するラベルの名前。

applicationVersion

オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。


次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappのラベルlabel1を作成します。

wls:/weblogic/serverConfig> createMetadataLabel('mdsapp','server1','label1')
Executing operation: createMetadataLabel.
Created metadata label "label1".

4.5.2 deleteMetadataLabel

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのリポジトリ・パーティションからドキュメントのラベルを削除します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

deleteMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])

引数 説明
application

ラベルを削除するパーティションが関連付けられるアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

name

リポジトリ・パーティションに削除するラベルの名前。

applicationVersion

オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。


次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappからメタデータ・ラベルlabel1を削除します。

wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadataLabel('mdsapp','server1','label1')
Executing operation: deleteMetadataLabel.
Deleted metadata label "label1".

4.5.3 listMetadataLabels

コマンド・カテゴリ:

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションのリポジトリ・パーティションにあるメタデータ・ラベルを示します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

listMetadataLabels(application, server [, applicationVersion] [, tenantName])

引数 説明
application

リポジトリ・パーティション内のすべてのラベルを一覧表示する対象のアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

applicationVersion

オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。


次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsappで使用可能なメタデータ・ラベルを一覧表示します。

wls:/weblogic/serverConfig> listMetadataLabels('mdsapp', 'server1')
Executing operation: listMetadataLabels.
Database Repository partition contains the following labels:
label2
label3

4.5.4 promoteMetadataLabel

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

リポジトリにある先頭のバージョンにラベルに関連付けられるドキュメントを昇格します。このコマンドは、ロールバック機能の実現に役立ちます。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。

構文

promoteMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])

引数 説明
application

メタデータを先頭に昇格させるリポジトリが関連するアプリケーションの名前。

server

このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。

name

リポジトリ・パーティションに昇格するラベルの名前。

applicationVersion

オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。


次の例では、サーバーserver1にデプロイされたアプリケーションmdsapp内のメタデータ・ラベルlabel1をヒントに昇格します。

wls:/weblogic/serverConfig> promoteMetadataLabel('mdsapp', 'server1','label1')
Executing operation: promoteMetadataLabel.
Promoted metadata label "label1" to tip.

4.5.5 purgeMetadataLabels

コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたパターンまたは経過期間に一致するメタデータ・ラベルをパージまたは一覧表示しますが、ラベルの一部であったメタデータ・ドキュメントは削除しません。purgeMetadataコマンドを実行することで、ドキュメントを削除できます。

構文

purgeMetadataLabels(repository, partition [, namePattern] [, olderThanInMin] 
 [, infoOnly] [, tenantName])

引数 説明
repository

メタデータ・ラベルがパージまたは一覧表示されるパーティションを含むMDSリポジトリの名前。

partition

メタデータ・ラベルがパージまたは一覧表示されるパーティションの名前。

namePattern

オプション。ラベルの名前に一致するパターン。この引数を指定しない場合、パーティション内のすべてのラベルが消去されます。

この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。

olderThanInMin

オプション。ラベルの経過期間(分単位)。デフォルトは525600 (1年)です。

infoOnly

オプション。有効な値はtrueまたはfalseです。これをtrueに設定すると、ラベルはパージされず、指定されたパターンに一致するラベルが一覧表示されます。

デフォルトは、falseです。

tenantName

この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。


次の例では、指定されたnamePatternに一致するラベルを一覧表示しますが、それらのラベルは削除しません。

wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos',
           partition='partition1', namePattern='mylabel*', infoOnly='true' )

次の例では、指定されたnamePatternに一致し、かつ1年以上経過したラベルをパージします。

wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos',
                    partition='partition1', namePattern='mylabel*')

次の例では、指定されたnamePatternに一致し、かつ30分以上経過したラベルを削除します。

wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos',
                   partition='partition1', 
                  namePattern='mylabel*', olderThanInMin='30')