表4-5のコマンドを使用して、アプリケーションのラベルを管理します。
表4-5 アプリケーション・ラベル管理コマンド
使用するコマンド | 用途 | 使用するWLST |
---|---|---|
メタデータ・ラベルを作成します。 |
オンライン |
|
リポジトリ・パーティションからメタデータ・ラベルを削除します。 |
オンライン |
|
リポジトリ・パーティションのメタデータ・ラベルを示します。 |
オンライン |
|
ラベルに関連付けられるメタデータを先頭に昇格させます。 |
オンライン |
|
指定された条件に一致するラベルを削除します。 |
オンライン |
コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
アプリケーションのリポジトリ・パーティションにドキュメントのための新しいラベルを作成します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。
構文
createMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 | 説明 |
---|---|
application |
このアプリケーションに対して構成したパーティション内にラベルが作成されるアプリケーションの名前。 |
server |
このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。 |
name |
リポジトリ・パーティション内に作成するラベルの名前。 |
applicationVersion |
オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。 |
tenantName |
この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。 |
例
次の例では、サーバーserver1
にデプロイされたアプリケーションmdsapp
のラベルlabel1
を作成します。
wls:/weblogic/serverConfig> createMetadataLabel('mdsapp','server1','label1')
Executing operation: createMetadataLabel.
Created metadata label "label1".
コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
アプリケーションのリポジトリ・パーティションからドキュメントのラベルを削除します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。
構文
deleteMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 | 説明 |
---|---|
application |
ラベルを削除するパーティションが関連付けられるアプリケーションの名前。 |
server |
このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。 |
name |
リポジトリ・パーティションに削除するラベルの名前。 |
applicationVersion |
オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。 |
tenantName |
この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。 |
例
次の例では、サーバーserver1
にデプロイされたアプリケーションmdsapp
からメタデータ・ラベルlabel1
を削除します。
wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadataLabel('mdsapp','server1','label1')
Executing operation: deleteMetadataLabel.
Deleted metadata label "label1".
コマンド・カテゴリ:
WLSTでの使用: オンライン
説明
アプリケーションのリポジトリ・パーティションにあるメタデータ・ラベルを示します。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。
構文
listMetadataLabels(application, server [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 | 説明 |
---|---|
application |
リポジトリ・パーティション内のすべてのラベルを一覧表示する対象のアプリケーションの名前。 |
server |
このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。 |
applicationVersion |
オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。 |
tenantName |
この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。 |
例
次の例では、サーバーserver1
にデプロイされたアプリケーションmdsapp
で使用可能なメタデータ・ラベルを一覧表示します。
wls:/weblogic/serverConfig> listMetadataLabels('mdsapp', 'server1')
Executing operation: listMetadataLabels.
Database Repository partition contains the following labels:
label2
label3
コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
リポジトリにある先頭のバージョンにラベルに関連付けられるドキュメントを昇格します。このコマンドは、ロールバック機能の実現に役立ちます。このコマンドは、バージョニングをサポートするリポジトリにのみ適用されます。
構文
promoteMetadataLabel(application, server, name [, applicationVersion] [, tenantName])
引数 | 説明 |
---|---|
application |
メタデータを先頭に昇格させるリポジトリが関連するアプリケーションの名前。 |
server |
このアプリケーションがデプロイされる対象サーバー。アプリケーションがクラスタ内の複数の管理対象サーバーにデプロイされている場合、いずれのサーバー名も使用できます。複数のサーバー名を指定することはできません。 |
name |
リポジトリ・パーティションに昇格するラベルの名前。 |
applicationVersion |
オプション。アプリケーション・バージョン(同じアプリケーションの複数のバージョンをデプロイした場合)。 |
tenantName |
この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。 |
例
次の例では、サーバーserver1
にデプロイされたアプリケーションmdsapp
内のメタデータ・ラベルlabel1
をヒントに昇格します。
wls:/weblogic/serverConfig> promoteMetadataLabel('mdsapp', 'server1','label1')
Executing operation: promoteMetadataLabel.
Promoted metadata label "label1" to tip.
コマンド・カテゴリ: アプリケーション・ラベル管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
指定されたパターンまたは経過期間に一致するメタデータ・ラベルをパージまたは一覧表示しますが、ラベルの一部であったメタデータ・ドキュメントは削除しません。purgeMetadataコマンドを実行することで、ドキュメントを削除できます。
構文
purgeMetadataLabels(repository, partition [, namePattern] [, olderThanInMin] [, infoOnly] [, tenantName])
引数 | 説明 |
---|---|
repository |
メタデータ・ラベルがパージまたは一覧表示されるパーティションを含むMDSリポジトリの名前。 |
partition |
メタデータ・ラベルがパージまたは一覧表示されるパーティションの名前。 |
namePattern |
オプション。ラベルの名前に一致するパターン。この引数を指定しない場合、パーティション内のすべてのラベルが消去されます。 この引数で使用できるパターンの詳細は、「共通名のパターン形式」を参照してください。 |
olderThanInMin |
オプション。ラベルの経過期間(分単位)。デフォルトは525600 (1年)です。 |
infoOnly |
オプション。有効な値はtrueまたはfalseです。これを デフォルトは、 |
tenantName |
この操作で使用するテナントを識別する一意の名前。この引数は、マルチテナント・アプリケーションには必要ですが、非マルチテナント・アプリケーションには適用されません。非マルチテナント・アプリケーションでは、指定された値はいずれも無視されます。 |
例
次の例では、指定されたnamePatternに一致するラベルを一覧表示しますが、それらのラベルは削除しません。
wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos', partition='partition1', namePattern='mylabel*', infoOnly='true' )
次の例では、指定されたnamePatternに一致し、かつ1年以上経過したラベルをパージします。
wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos', partition='partition1', namePattern='mylabel*')
次の例では、指定されたnamePatternに一致し、かつ30分以上経過したラベルを削除します。
wls:/weblogic/serverConfig> purgeMetadataLabels(repository='mds-myRepos', partition='partition1', namePattern='mylabel*', olderThanInMin='30')