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Oracle® Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス
12c (12.2.1.1)
E77234-01
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3.4 構成コマンド

表3-4にリストされているWLSTコマンドを使用して、OWSMドメインを表示および構成します。

注意:

setConfigurationコマンドは非推奨になりました。「setWSMConfiguration」に記載されているsetWSMConfigurationコマンドを使用することをお薦めします。


表3-4 OWSM環境WLSTコマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

configureWSMKeystore

キーストア構成のプロパティを設定します。

オンライン

displayWSMConfiguration

指定した製品の完全な構成プロパティとその値およびグループを表示します。

オンライン

setWSMConfiguration

指定した製品の構成プロパティを設定します。

オンライン

setWSMResourceField

リソースまたはその構成コンポーネントのフィールドの値を設定します。

オンライン


3.4.1 configureWSMKeystore

コマンド・カテゴリ: 構成

WLSTでの使用: オンライン

説明

OWSMキーストアの構成プロパティを設定します。

詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のWLSTを使用したOWSMキーストアの構成に関する項を参照してください。

注意:

キーストア構成に対する変更をドメイン・レベルで行う場合、サーバーの再起動が必要になります。

構文

configureWSMKeystore(context, keystoreType, location, keystorePassword, signAlias, signAliasPassword, cryptAlias, cryptAliasPassword)

引数 説明

context

オプション。変更が実行される構成ドキュメントのコンテキスト。

keystoreType

オプション。プロパティのキーストア・タイプ・カテゴリ。有効なキーストア・タイプは、JKSKSSPKCS11およびLUNAです。

location

オプション。JKSの場合、キーストアの絶対位置またはfmwconfigディレクトリに対する相対位置です。KSSでは、位置の書式はkss://stripeName/keystoreNameである必要があり、デフォルトはkss://owsm/keystoreです。

keystorePassword

オプション。構成されるキーストアのキーストア・パスワード。JKSおよびPKCS11には必須です。

signAlias

オプション。署名鍵の別名。JKSおよびPKCS11には必須です。

signAliasPassword

オプション。署名鍵の別名のパスワード。JKSおよびPKCS11には必須です。

cryptAlias

オプション。暗号化鍵の別名JKSおよびPKCS11には必須です。

cryptAliasPassword

オプション。暗号化鍵の別名のパスワード。JKSおよびPKCS11には必須です。


次の例では、JKSキーストアdefault-keystore.jksをドメインmyDomainに構成します。キーストア・パスワードにoratest123、署名の別名にoraAlias、署名の別名パスワードにora234、暗号化の別名にoraCryptAlias、暗号化の別名パスワードにora123を指定します。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> configureWSMKeystore ('/WLS/myDomain','JKS', './default-keystore.jks','oratest123', 'oraAlias','ora234','oraCryptAlias', 'ora123')

次の例では、KSSキーストアをドメインmyDomainkss://owsm/keystoreに構成します。署名の別名にoraAlias、および暗号化の別名にoraCryptAliasを指定します。

 wls:/jrfServer_domain/serverConfig> configureWSMKeystore ('/WLS/myDomain',keystoreType='KSS', location='kss://owsm/keystore', signAlias='oraAlias', cryptAlias='encAlias')

3.4.2 displayWSMConfiguration

コマンド・カテゴリ: 構成

WLSTでの使用: オンライン

説明

コンテキスト内で指定した製品の構成プロパティの完全なセット、およびその値とグループを表示します。コンテキストに関連付けられている構成ドキュメントでプロパティが定義されていない場合、その製品に定義されているデフォルトの値が表示されます。コンテキストが指定されない場合は、現在のコンテキストに一致するプロパティのセットが表示されます。

詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のWLSTを使用したOWSMドメイン構成の管理に関する項を参照してください。

構文

displayWSMConfiguration([context=None])

引数 説明

context

オプション。プロパティ値を表示する構成ドキュメントのコンテキスト。contextが指定されない場合は、現在のコンテキストに一致するプロパティのセットが表示されます。

プロパティのデフォルトのセットをその値とともに表示するには、コンテキスト値として「/」を使用します。


次の例では、リポジトリ内の構成ドキュメントに含まれる構成を表示します。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> displayWSMConfiguration()

次の例では、base_domainドメインの構成を表示します。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> displayWSMConfiguration('/WLS/base_domain')

3.4.3 setWSMConfiguration

コマンド・カテゴリ: 構成

WLSTでの使用: オンライン

説明

ドメインの構成プロパティを設定します。プロパティは、そのドメインの構成ドキュメントに格納されます。構成ドキュメントが存在しない場合は、新しいドキュメントが作成されます。

値をおよび値のグループ(あるいはその両方)を指定した新しいプロパティは、構成ドキュメント内に追加できます。許容されるプロパティのセットは、その製品でサポートされるプロパティのデフォルト・セットによって決定されます。特定のプロパティ値または値のグループを、構成ドキュメントから削除できます。構成ドキュメント内にプロパティが存在しない場合は、構成ドキュメント自体が削除されます。

詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のWLSTを使用したOWSMドメイン構成の管理に関する項を参照してください。

構文

setWSMConfiguration(context, category, name, [group=None], [values=None])

引数 説明

context

オプション。変更される構成ドキュメントのコンテキスト。コンテキストが指定されなかった場合またはNoneに設定された場合、現在接続しているドメインに関連する構成ドキュメントが使用されます。たとえば、/WLS/base_domainです。

category

プロパティのカテゴリ。これは、コンテキストで受け入れられることを確認するために、プロパティのデフォルト・セットに対して検証されます。

displayWSMConfigurationコマンドを使用して、各プロパティに関連付けられているカテゴリ名を確認します。

name

プロパティの名前これは、コンテキストで受け入れられることを確認するために、プロパティのデフォルト・セットに対して検証されます。

group

オプション。構成ドキュメントに追加する値のセットが含まれているグループ。グループが存在し、この値がNoneに設定される場合、グループは削除されます。

values

オプション。構成ドキュメント内のプロパティまたはグループに設定する値の配列。


次の例では、ドメインmyDomainの構成全体をデフォルト値にリセットします。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> setWSMConfiguration('/WLS/myDomain')

次のコマンドでは、myDomainドメイン内のclock.skewプロパティの値を500にリセットします。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> setWSMConfiguration('/WLS/myDomain','Agent','clock.skew',None, ['500'])

次のコマンドでは、myDomain内のclock.skewプロパティの値をデフォルト値にリセットします。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> setWSMConfiguration('/WLS/myDomain','Agent','clock.skew',None,None)

3.4.4 setWSMResourceField

コマンド・カテゴリ: リソース

WLSTでの使用: オンライン

説明

リソースまたはその構成コンポーネントのフィールドの値を指定します。このコマンドは、リクエストされたフィールドをリソースに設定する、または既存のフィールドの値を削除するのに使用できます。作成中または変更中のリソースが含まれるセッション外でこのコマンドを発行するとエラーになります。

構文

setWSMResourceField(fieldName, [fieldValue=None])

引数 説明

fieldName

設定するフィールドの名前。変更のために値を設定できるフィールドは次のとおりです。

  • server—サーバー名。このフィールドは、アプリケーション・リソースにおいてのみ設定できます。

  • wsdl—WSDLの場所。このフィールドは、クライアント・ポート・リソースにおいてのみ設定できます。

fieldValue

オプション。フィールドに設定する値、またはフィールドを削除する場合は値を省略します。


次の例は、クライアント・ポートのwsdlフィールドの場所をStockService?wsdlに設定します。

wls:/wls-domain/serverConfig> setWSMResourceField('wsdl',['http://localhost/StockService?wsdl'])

次の例は、アプリケーション・リソースのserverフィールドをserver1およびserver2に設定します。

wls:/wls-domain/serverConfig> setWSMResourceField('server',['server1','server2'])