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Oracle® Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス
12c (12.2.1.1)
E77234-01
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3.6 Webサービスおよびクライアント管理のコマンド

表3-5にリストされているWLSTコマンドを使用して、デプロイ済、アクティブおよび実行中のWebサービス・アプリケーションのWebサービスを表示および管理します。

注意:

表3-5にリストされているコマンドは、application引数を使用します。

マルチテナント環境で、テナントのパーティション内に特定のアプリケーション・インスタンスをターゲット指定する場合、次に示すようにアプリケーションの一部としてパーティション名を含める必要があります。

/domain/server/application#version$partition

ただし、ドメイン・スコープ・アプリケーションをターゲット指定する場合、パーティション名を含める必要はありません。次に示すように、application引数を使用できます。

/domain/server/application#version

表3-5 Webサービスおよびクライアント管理WLSTコマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

listWebServiceClientPorts

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアント・ポート情報をリストします。

オンライン

listWebServiceClients

アプリケーション、SOAコンポジットまたはドメインのWebサービス・クライアント情報をリストします。

オンライン

listWebServiceClientStubProperties

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリストします。

オンライン

listWebServicePorts

Webサービス・アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・ポートをリストします。

オンライン

listWebServices

アプリケーション、コンポジットまたはドメインのWebサービス情報をリストします。

オンライン

setWebServiceClientStubProperties

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアント・ポートの一連のスタブ・プロパティを構成します。

オンライン

setWebServiceClientStubProperty

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアント・ポートの1つのスタブ・プロパティを設定、変更または削除します。

オンライン


3.6.1 listWebServiceClientPorts

コマンド・カテゴリ: Webサービスおよびクライアント管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアントのWebサービス・ポート名とエンドポイントURLをリストします。

出力には、Webサービスのクライアントまたは参照ポートが表示されます。例:

AppModuleServiceSoapHttpPort

構文

listWebServiceClientPorts(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceRefName)

引数 説明

application

Webサービスのポート情報をリストするアプリケーションの名前およびパス。たとえば、/domain/server/application#version_numberです。

アプリケーションのクライアント・ポート情報を一覧表示するには、この引数が必要です。

moduleOrCompName

Webサービス・クライアント・ポート情報をリストするWebモジュールまたはSOAコンポジットの名前(HelloWorld[1.0]など)

SOAコンポジットのクライアント・ポート情報をリストするには、コンポジット名(default/HelloWorld[1.0]など)が必須であり、またmoduleType引数をsoaに設定する必要があります。

moduleType

モジュール・タイプ。有効なオプションは次のとおりです。

  • soa—SOAコンポジット。

  • web—Webモジュールとしてパッケージ化されたOracle Infrastructure Webサービス(EJBを含む)。

  • wls—Java EE Webサービス。

  • wsconn—ADF DC Webサービス・クライアント、ADF JAX-WS Indirection Proxy、WebCenterクライアントなどの接続ベースのWebサービス・クライアントとともに使用します。

serviceRefName

Webサービス・クライアント・ポート情報をリストするアプリケーションまたはSOAコンポジットのサービス参照名。

クライアントが非同期Webサービス・コールバック・クライアントの場合は、serviceRefName引数をcallbackに設定する必要があります。


次の例では、/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0アプリケーションのWssUsernameClient Webモジュールのクライアント・ポートをリストします。moduleTypewsconnに設定されており、serviceRefNameWssUsernameClientに設定されていることに注意してください。

wls:/base_domain/serverConfig> listWebServiceClientPorts
('/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0','WssUsernameClient','wsconn',
'WssUsernameClient')

次の例では、default/HelloWorld[1.0] SOAコンポジットのクライアント・ポートを一覧表示します。moduleTypesoaに設定されており、serviceRefNameclientに設定されていることに注意してください。

wls:/base_domain/serverConfig> listWebServiceClientPorts(None, 'default/HelloWorld[1.0]','soa','client')

3.6.2 listWebServiceClients

コマンド・カテゴリ: Webサービスおよびクライアント管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーション、SOAコンポジットまたはドメインのWebサービス・クライアント情報をリストします。アプリケーションもコンポジットも指定しない場合、このコマンドでは、ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスのすべてのアプリケーションおよびコンポジットのすべてのWebサービス・クライアントに関するコマンド・リスト情報が一覧表示されます。 アプリケーションが指定されない場合、ドメイン内のサーバー・インスタンスごとに、すべてのアプリケーション内のすべてのWebサービス・クライアントに関する情報がコマンドによってリストされます。

detail引数を使用すると、出力に表示される情報の量を指定できます。指定した場合、ドメイン内のクライアントのエンドポイント(ポート)およびポリシーの詳細、エンドポイントのセキュア・ステータス、すべての構成オーバーライドと制約およびエンドポイントに有効な構成があるかどうかが出力に表示されます。サブジェクトは、(直接またはグローバルに)アタッチされたポリシーで認証、認可またはメッセージ保護操作が強制される場合に、セキュアであると判断されます。直接またはグローバルにアタッチされているポリシーの優先順位を(reference.priority構成オーバーライドを使用して)指定できるため、effectiveフィールドによって、直接アタッチされているポリシーがそのエンドポイントに対して有効かどうかが示されます。

直接アタッチされたポリシーごとに、アタッチメントのソースを識別するlocal.policy.reference.source構成プロパティが提供されています。local.policy.reference.source構成プロパティおよび有効な値のリストの詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシー・アタッチメントのソースの特定に関する項を参照してください。

エンドポイントの管理を簡単にするため、直接アタッチされているポリシーは、それが有効化どうかに関係なくすべて出力に表示されます。対照的に、グローバルにアタッチされているポリシーは、そのエンドポイントに対して有効なもののみが表示されます。詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』の効果的なポリシー・セットの計算方法に関する項を参照してください。

次の例に示すように、出力は、デプロイされているアプリケーションごとに一覧表示されます。

この例では、unsecuredエンドポイントの出力を示します。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> listWebServiceClients(detail=true)

/jrfServer_domain/jrfServer_admin/ADFDCDecoupling_Project1_ADFDCDecoupling :
        moduleName=testadfbc, moduleType=wsconn, serviceRefName=AppModuleService
                AppModuleServiceSoapHttpPort

                The policy subject is not secure in this context.
/soa_domain/soa_server1/soa-infra :        compositeName=default/Basic_SOA_Client[1.0], moduleType=soa, serviceRefName=Service1
                Basic_soa_service_pt    serviceWSDLURI=http://host.example.com:1234/soa-infra/services/default/Basic_SOA_service/Basic_soa_service.wsdl
                oracle.webservices.contentTransferEncoding=base64
                oracle.webservices.charsetEncoding=UTF-8
                oracle.webservices.operationStyleProperty=document
                wsat.flowOption=WSDLDriven
                oracle.webservices.soapVersion=soap1.1
                oracle.webservices.chunkSize=4096
                oracle.webservices.session.maintain=false
                oracle.webservices.preemptiveBasicAuth=false
                oracle.webservices.encodingStyleProperty=http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/
                oracle.webservices.donotChunk=true
                No attached policies found; endpoint is not secure.

この例は、セキュアなエンドポイントの出力を示します。直接アタッチされたポリシーには、そのソースをLOCAL_ATTACHMENTとして識別するlocal.policy.reference.source構成プロパティが提供されており、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用してアタッチされたことを示します。local.policy.reference.source構成プロパティおよび有効な値のリストの詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシー・アタッチメントのソースの特定に関する項を参照してください。

wls:/jrfServer_domain/serverConfig> listWebServiceClients(detail=true)
 
/jrfServer_domain/jrfServer_admin/ADFDCDecoupling_Project1_ADFDCDecoupling :
        moduleName=testadfbc, moduleType=wsconn, serviceRefName=AppModuleService
                AppModuleServiceSoapHttpPort serviceWSDLURI=http://host.example.com:1234/ADFBCDecoupling-ADFBCDecoupling-context-root/AppModuleService?wsdl
                URI="oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_policy", category=security, policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="LOCAL_ATTACHMENT"
 
        The policy subject is secure in this context.

構文

listWebServiceClients(application,composite,[detail])

引数 説明

application

Webサービス・クライアントをリストするアプリケーションの名前およびパス。たとえば、/domain/server/application#version_numberです。

指定した場合、アプリケーション内のすべてのWebサービス・クライアントがリストされます。

composite

Webサービス・クライアントをリストするSOAコンポジットの名前。たとえば、default/HelloWorld[1.0]です。

指定した場合、コンポジット内のすべてのWebサービス・クライアントが一覧表示されます。

detail

オプション。Webサービス・クライアントのポートおよびポリシーの詳細をリストするかどうかを指定します。

直接アタッチされたポリシーごとに、アタッチメントのソースを識別するlocal.policy.reference.source構成プロパティが提供されています。詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシー・アタッチメントのソースの特定に関する項を参照してください。

有効な値は次のとおりです。

  • true - 出力には、クライアント、ポート、ポリシー、およびエンドポイントがセキュアであるかないかに関する詳細が含まれます。

  • false - 出力にはクライアントのみが一覧表示されます。デフォルトはfalseです。


次の例では、ドメイン内のすべてのWebサービス・クライアントの情報をリストします。

wls:/wls-domain/serverConfig>listWebServiceClients()

次の例では、ドメインbase_domain内のサーバーserver1のアプリケーションjwsclient_1#1.10のWebサービス・クライアントをリストします。

wls:/wls-domain/serverConfig>listWebServiceClients('base_domain/server1/jwsclient_1#1.10')

次の例では、SOAコンポジットdefault/HelloWorld[1.0]のWebサービス・クライアントを一覧表示します。

wls:/wls-domain/serverConfig>listWebServiceClients(None,'default/HelloWorld[1.0]')

次の例では、ドメイン内のすべてのWebサービス・クライアントの詳細をリストします。

wls:/wls-domain/serverConfig>listWebServiceClients(None,None,true)

3.6.3 listWebServiceClientStubProperties

注意:

このコマンドは、Oracle Infrastructure Webサービス・クライアントにのみ適用されます。

コマンド・カテゴリ: Webサービスおよびクライアント管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリストします。

構文

listWebServiceClientStubProperties(application, moduleOrCompName, moduleType, 
serviceRefName, portInfoName)

引数 説明

application

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリストするアプリケーションの名前およびパス。たとえば、/domain/server/application#version_numberです。

アプリケーションのクライアント・ポート・スタブ・プロパティ情報を一覧表示するには、この引数が必要です。

moduleOrCompName

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリストするWebモジュールまたはSOAコンポジットの名前(HelloWorld[1.0]など)

SOAコンポジットのクライアント・ポートのスタブ・プロパティ情報をリストするには、コンポジット名(default/HelloWorld[1.0]など)が必須であり、またmoduleType引数をsoaに設定する必要があります。

moduleType

モジュール・タイプ。有効なオプションは次のとおりです。

  • soa—SOAコンポジット。

  • web—Webモジュールとしてパッケージ化されたOracle Infrastructure Webサービス(EJBを含む)。

  • wsconn—ADF DC Webサービス・クライアント、ADF JAX-WS Indirection Proxy、WebCenterクライアントなどの接続ベースのWebサービス・クライアントとともに使用します。

serviceRefName

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリストするアプリケーションまたはSOAコンポジットのサービス参照名。

portInfoName

スタブ・プロパティを一覧表示するクライアント・ポートの名前。


次の例では、/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0アプリケーションのWssUsernameClient WebモジュールのJRFWssUsernamePortポートのクライアント・ポートのスタブ・プロパティをリストします。moduleTypewsconnに設定されており、serviceRefNameWssUsernameClientに設定されていることに注意してください。

wls:/base_domain/serverConfig>listWebServiceClientStubProperties
('/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0','WssUsernameClient','wsconn',
'WssUsernameClient','JRFWssUsernamePort')

3.6.4 listWebServicePorts

コマンド・カテゴリ: Webサービスおよびクライアント管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

Webサービス・アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・ポート名とエンドポイントURLをリストします。

出力には、Webサービス・ポートのポート名およびエンドポイントURLが表示されます。例:

JRFWssUsernamePort         http://localhost:7001/j2wbasicPolicy/WssUsername

構文

listWebServicePorts(application,moduleOrCompName,moduleType,serviceName)

引数 説明

application

Webサービスのポート情報をリストするアプリケーションの名前およびパス。たとえば、/domain/server/application#version_numberです。

アプリケーションのポート情報を一覧表示するには、この引数が必要です。

moduleOrCompName

Webサービス・ポート情報をリストするWebモジュールまたはSOAコンポジットの名前(HelloWorld[1.0]など)

SOAコンポジットのポート情報をリストするには、コンポジット名(default/HelloWorld[1.0]など)が必須であり、またmoduleType引数をsoaに設定する必要があります。

moduleType

モジュール・タイプ。有効なオプションは次のとおりです。

  • soa—SOAコンポジット。

  • web—Webモジュールとしてパッケージ化されたOracle Infrastructure Webサービス(EJBを含む)。

  • wls—Java EE Webサービス。

serviceName

ポート情報をリストするアプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス名。たとえば、SOAコンポジットに{http://namespace/}serviceName. Note that the namespace ({http://namespace/})を含めることはできません。


次の例では、base_domain/AdminServer/HelloWorld#1_0アプリケーション内のOracle Infrastructure Webサービスのj2wbasicPolicyサービスのWebサービス・ポートおよびエンドポイントURLをリストします。WssUsernameServiceモジュール名が指定されており、moduleTypewebに設定されていることに注意してください。

wls:/base_domain/serverConfig> listWebServicePorts
( '/base_domain/AdminServer/HelloWorld#1_0',
'WssUsernameService','web','{http://namespace/}j2wbasicPolicy')

JRFWssUsernamePort      http://localhost:7001/j2wbasicPolicy/WssUsername

次の例では、wls-domain/AdminServer/helloWorldJaxwsアプリケーション内のJava EE WebサービスのhelloWorldJaxwsのWebサービス・ポートおよびエンドポイントURLをリストします。moduleTypewlsに設定されていることに注意してください。

wls:/wls-domain/serverConfig> listWebServicePorts ('/wls-domain/AdminServer/helloWorldJaxws','helloWorldJaxws#1!helloWorldJaxws', 'wls','helloWorldJaxws')

helloWorldJaxwsSoapHttpPort

3.6.5 listWebServices

コマンド・カテゴリ: Webサービスおよびクライアント管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーション、SOAコンポジットまたはドメインのWebサービス情報をリストします。Webサービス・アプリケーションまたはSOAコンポジットを指定しない場合、コマンドはドメイン内のサーバー・インスタンスごとに、すべてのアプリケーション内のすべてのサービスとコンポジットをリストします。

detail引数を使用すると、出力に表示される情報の量を指定できます。有効になっている場合、ドメイン内のすべてのアプリケーションとコンポジットのエンドポイント(ポート)およびポリシーの詳細、エンドポイントのセキュア・ステータス、すべての構成オーバーライドと制約およびエンドポイントに有効な構成があるかどうかが出力に表示されます。さらに、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシー・アタッチメントのソースの特定に関する項に説明されているように、直接アタッチされたポリシーごとに、アタッチメントのソースを識別するlocal.policy.reference.source構成プロパティが提供されています。

サブジェクトは、(直接またはグローバルに)アタッチされたポリシーで認証、認可またはメッセージ保護操作が強制される場合に、セキュアであると判断されます。直接またはグローバルにアタッチされているポリシーの優先順位を(reference.priority構成オーバーライドを使用して)指定できるため、effectiveフィールドによって、直接アタッチされているポリシーがそのエンドポイントに対して有効かどうかが示されます。

エンドポイントの管理を簡単にするため、直接アタッチされているポリシーは、それが有効化どうかに関係なくすべて出力に表示されます。対照的に、グローバルにアタッチされているポリシーは、そのエンドポイントに対して有効なもののみが表示されます。詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』の効果的なポリシー・セットの計算方法に関する項を参照してください。

次の例に示すように、出力は、デプロイされているアプリケーションごとに一覧表示されます。

/domain/server/application#version_number:
     moduleName=helloModule, moduleType=web, serviceName={http://namespace/}service 
/base_domain/AdminServer/soa-infra:
     compositeName=default/HelloWorld[1.0],  moduleType=soa, serviceName=service 

注意:

listWebServicesコマンドの出力には、ポリシー・アタッチメントなどSOAコンポーネントの詳細は含まれません。

11gリリース1 (11.1.1.6)より前にアセンブルされたアプリケーションでは、出力のserviceNameにネームスペースが表示されません。

構文

listWebServices (application,composite,[detail])

引数 説明

application

Webサービスをリストするアプリケーションの名前およびパス。たとえば、/domain/server/application#version_numberです。

指定した場合、アプリケーション内のすべてのWebサービスがリストされます。

composite

WebサービスをリストするSOAコンポジットの名前。たとえば、default/HelloWorld[1.0]です。

指定した場合、コンポジット内のすべてのWebサービスが一覧表示されます。

detail

オプション。Webサービスのポートおよびポリシーの詳細をリストするかどうかを指定します。

直接アタッチされたポリシーごとに、アタッチメントのソースを識別するlocal.policy.reference.source構成プロパティが提供されています。詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシー・アタッチメントのソースの特定に関する項を参照してください。

有効な値は次のとおりです。

  • true - 出力には、サービス、ポートおよびポリシーに関する詳細が含まれます。

  • false - 出力にはサービスのみが一覧表示されます。デフォルトは、falseです。


次のOracle Infrastructure Webサービスの例では、ドメイン内のすべてのアプリケーションとコンポジットのすべてのWebサービスがリストされます。サンプル出力をこの例に示します。

wls:/base_domain/serverConfig> listWebServices()
/base_domain/AdminServer/soa-infra :
     compositeName=default/HelloWorld[1.0], moduleType=soa, serviceName=service
     compositeName=default/Project1[1.0], moduleType=soa, serviceName=bpelprocess1_client_ep 
/base_domain/AdminServer/jaxwsejb30ws :
        moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName=JaxwsWithHandlerChainBeanService
        moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName=WsdlConcreteService
        moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName=EchoEJBService
        moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName=CalculatorService
        moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName=DoclitWrapperWTJService
 

次のOracle Infrastructure Webサービスの例では、detail引数をtrueに設定しています。サンプル出力をこの例に示します。セキュリティ・ポリシーは太字のテキストで示しています。

グローバルにアタッチされたポリシーの参照優先度が10に設定され、直接アタッチされたポリシーは、アプリケーションjaxwsejb30ws内のエンドポイントCalculatorPortでは有効でないことに注意してください。

また、直接アタッチされたポリシーごとに、アタッチメントのソースを識別するlocal.policy.reference.source構成プロパティが提供されています。local.policy.reference.source構成プロパティおよび有効な値のリストの詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のポリシー・アタッチメントのソースの特定に関する項を参照してください。

wls:/base_domain/serverConfig> listWebServices(detail='true')
 
/base_domain/AdminServer/jaxwsejb30ws :
moduleName=jaxwsejb, moduleType=web, serviceName=CalculatorService
            CalculatorPort  http://host.example.com:1234/jaxwsejb/Calculator
            URI="oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_service_policy", 
category=security, policy-status=enabled; source=global policy set "
MyPolicySet1", scope="DOMAIN('*')"; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="reference.priority", value="10"
             URI="oracle/mex_request_processing_service_policy",
 category=wsconfig, policy-status=enabled; source=local policy set;
 reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
             URI="oracle/mtom_encode_fault_service_policy", category=wsconfig,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
             URI="oracle/max_request_size_policy", category=wsconfig,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
                        Property name="max.request.size", value="-1"
             URI="oracle/request_processing_service_policy", category=wsconfig,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
             URI="oracle/soap_request_processing_service_policy", category=wsconfig,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
             URI="oracle/ws_logging_level_policy", category=wsconfig,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="logging.level", value=""
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
             URI="oracle/test_page_processing_service_policy", category=wsconfig,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
             URI="oracle/wsdl_request_processing_service_policy", category=wsconfig,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
                        Property name="local.policy.reference.source", value="IMPLIED_FEATURE"
             URI="oracle/http_saml20_token_bearer_service_policy", category=security,
 policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled;  reference-status=enabled; effective=false
                        Property name="local.policy.reference.source", value="ANNOTATION"
 
        The policy subject is secure in this context.

次のJava EE Webサービスの例では、detail引数をtrueに設定しています。サンプル出力をこの例に示します。出力には、ドメイン内のすべてのアプリケーションとコンポジットのすべてのWebサービスがリストされます。

/base_domain/AdminServer/SimpleJAXWS :
   moduleName=SimpleJAXWS#1!SimpleEjbService, moduleType=wls, serviceName=SimpleEjbService
      SimplePort
      URI="oracle/http_basic_auth_over_ssl_service_policy", category=security, policy-status=enabled; source=local policy set; reference-status=enabled; effective=true
            Property name="local.policy.reference.source", value="LOCAL_ATTACHMENT"
 
        The policy subject is secure in this context.
 
        moduleName=SimpleJAXWS#1!SimpleImplService, moduleType=wls, serviceName=SimpleImplService
            SimplePort
                  has Operation level ws-policy
            Attached policy or policies are valid; endpoint is not secure.

3.6.6 setWebServiceClientStubProperties

注意:

このコマンドは、Oracle Infrastructure Webサービス・クライアントにのみ適用されます。

コマンド・カテゴリ: Webサービスおよびクライアント管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアント・ポートの一連のスタブ・プロパティを構成します。

このコマンドは、クライアントにアタッチされたOWSMクライアント・セキュリティ・ポリシーのすべてのスタブ・プロパティを構成またはリセットします。このコマンドで一覧表示する各プロパティが、指定した値に設定されます。前に設定したプロパティが、このコマンドに明示的に指定されていない場合、それはそのプロパティのデフォルトにリセットされます。デフォルトが存在しない場合、そのプロパティは削除されます。

構文

setWebServiceClientStubProperties(application, moduleOrCompName, moduleType, 
serviceRefName, portInfoName, properties)

引数 説明

application

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリセットするアプリケーションの名前およびパス。たとえば、/domain/server/application#version_numberです。

アプリケーションのクライアント・ポート・スタブ・プロパティを構成またはリセットするには、この引数が必要です。

moduleOrCompName

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリセットするWebモジュールまたはSOAコンポジットの名前(HelloWorld[1.0]など)

SOAコンポジットのクライアント・ポートのスタブ・プロパティを構成またはリセットするには、コンポジット名(default/HelloWorld[1.0]など)が必須であり、またmoduleType引数をsoaに設定する必要があります。

moduleType

モジュール・タイプ。有効なオプションは次のとおりです。

  • soa—SOAコンポジット。

  • web—Webモジュールとしてパッケージ化されたOracle Infrastructure Webサービス(EJBを含む)。

  • wsconn—ADF DC Webサービス・クライアント、ADF JAX-WS Indirection Proxy、WebCenterクライアントなどの接続ベースのWebサービス・クライアントとともに使用します。

serviceRefName

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティをリセットするアプリケーションまたはSOAコンポジットのサービス参照名。

portInfoName

スタブ・プロパティをリセットするクライアント・ポートの名前。

properties

設定または変更するプロパティのリスト。次の形式を使用してプロパティを指定する必要があります。

("property","value")

例:

[("keystore.recipient.alias","oracle"), ("csf-key","oracle")]

プロパティを削除するか、それに割り当てられた値をクリアするには、空白""値を指定します。例:

[("csf-key","")]

クライアント・ポートのすべてのプロパティを削除するには、この引数をNoneに設定します。

クライアント・ポート・スタブ・プロパティの例は、次のとおりです:

  • oracle.webservices.auth.username

  • oracle.webservices.auth.password

  • keystore.recipient.alias

  • csf-key

  • saml.issuer.name

  • javax.xml.ws.session.maintain

  • wsat.Version - SOA参照のみ

  • wsat.flowOption - SOA参照のみ


次の例では、クライアント・ポートのスタブ・プロパティROLEおよびkeystore.recipient.aliasADMINおよびorakeyにそれぞれリセットします。このクライアント・ポートに以前に設定されていたその他すべてのプロパティは、デフォルトにリセットされるか削除されます。クライアント・ポートは、/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0アプリケーション内のWssUsernameClient WebモジュールのJRFWssUsernamePortです。moduleTypewsconnに設定されており、serviceRefNameWssUsernameClientに設定されていることに注意してください。

wls:/base_domain/serverConfig>setWebServiceClientStubProperties('/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0',
'WssUsernameClient','wsconn','WssUsernameClient','JRFWssUsernamePort',
[("ROLE","ADMIN"),("keystore.recipient.alias","orakey")] )

3.6.7 setWebServiceClientStubProperty

コマンド・カテゴリ: Webサービスおよびクライアント管理

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションまたはSOAコンポジットのWebサービス・クライアント・ポートの1つのスタブ・プロパティを設定、変更または削除します。

構文

setWebServiceClientStubProperty(application, moduleOrCompName, moduleType, 
serviceRefName,portInfoName,propName,[propValue])

引数 説明

application

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティを設定するアプリケーションの名前およびパス。たとえば、/domain/server/application#version_numberです。

アプリケーションのクライアント・ポート・スタブ・プロパティを設定するには、この引数が必要です。

moduleOrCompName

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティを設定するWebモジュールまたはSOAコンポジットの名前(HelloWorld[1.0]など)

SOAコンポジットのクライアント・ポートのスタブ・プロパティを設定するには、コンポジット名(default/HelloWorld[1.0]など)が必須であり、またmoduleType引数をsoaに設定する必要があります。

moduleType

モジュール・タイプ。有効なオプションは次のとおりです。

  • soa—SOAコンポジット。

  • web—Webモジュールとしてパッケージ化されたOracle Infrastructure Webサービス(EJBを含む)。

  • wls—Java EE Webサービス。

  • wsconn—ADF DC Webサービス・クライアント、ADF JAX-WS Indirection Proxy、WebCenterクライアントなどの接続ベースのWebサービス・クライアントとともに使用します。

serviceRefName

Webサービス・クライアント・ポートのスタブ・プロパティを設定するアプリケーションまたはSOAコンポジットのサービス参照名。

portInfoName

スタブ・プロパティを設定するクライアント・ポートの名前。

propName

設定、変更または削除するスタブ・プロパティ名。例: 'keystore.recipient.alias'

propValue

オプション。スタブ・プロパティ値で、たとえば、'orakey'です。

プロパティを削除するには、空白""値を指定します。


次の例では、クライアント・ポートのスタブ・プロパティkeystore.recipient.aliasをクライアント・ポートJRFWssUsernamePortの値orakeyに設定します。ポートは、/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0アプリケーション内のWssUsernameClient Webモジュールのクライアント・ポートです。moduleTypewsconnに設定されており、serviceRefNameWssUsernameClientに設定されていることに注意してください。

wls:/base_domain/serverConfig>setWebServiceClientStubProperty
('/base_domain/server1/jwsclient_1#1.1.0','WssUsernameClient','wsconn',
'WssUsernameClient','JRFWssUsernamePort','keystore.recipient.alias','orakey')