表4-2にリストされているMDSコマンドを使用して、MDSリポジトリを管理します。「WLSTでの使用」列で、オンラインとは、実行中の管理サーバーに接続されている場合にのみ、コマンドが使用可能であることを意味します。オフラインとは、コマンドが実行中のサーバーに接続されてない場合のみに使用されることを意味します。オンラインまたはオフラインとは、コマンドは両方の状況に使用できることを意味します。
表4-2 リポジトリ管理コマンド
使用するコマンド | 用途 | 使用するWLST |
---|---|---|
メタデータ・リポジトリ・パーティションを作成します。 |
オンライン |
|
メタデータ・リポジトリ・パーティションを削除します。 |
オンライン |
|
データベース・ベースのMDSリポジトリを登録解除します。 |
オンライン |
|
データベース・ベースのMDSリポジトリを登録します。 |
オンライン |
注意:
スクリプト内で、次のWLSTコマンドまたは比較可能なMBeanを起動する場合は、次のことに注意してください。
registerMetadataDBRepository
deregisterMetadataDBRepository
このリリースおよび以前のリリースでは、これらのコマンドまたはMBeanは次のように動作します。
Oracle WebLogic Serverの編集セッションを開始します。
リポジトリを登録または登録解除します。
変更をアクティブ化します。
ただし、編集セッションは明示的に開始できます。その場合、変更の自動アクティブ化は推奨されません。
コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
メタデータ・リポジトリは、様々なアプリケーションのメタデータを管理する共通リポジトリとして使用されます。多くのアプリケーションでは、MDSリポジトリを使用してそのメタデータが管理されます。デプロイされた各アプリケーションでは、メタデータ・リポジトリに論理パーティションを使用します。この論理パーティションはメタデータ・ライフサイクルを管理するためにも役立ちます。アプリケーションをデプロイする前に、MDSリポジトリにパーティションを作成します。このコマンドは、指定したリポジトリに特定の名前でパーティションを作成します。
構文
createMetadataPartition(repository, partition)
引数 | 説明 |
---|---|
repository |
パーティションが作成されるリポジトリの名前。 |
partition |
リポジトリに作成するパーティションの名前。 |
例
次の例では、リポジトリmds-myrepos
にメタデータ・パーティションpartition1
を作成します。
wls:/weblogic/serverConfig> createMetadataPartition(repository='mds-myrepos', partition='partition1') Executing operation: createMetadataPartition Metadata partition created: partition1 "partition1"
コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
指定したリポジトリ内のメタデータ・パーティションを削除します。リポジトリ・パーティションを削除する場合、そのパーティションにあるメタデータがすべて失われます。
構文
deleteMetadataPartition(repository, partition)
引数 | 説明 |
---|---|
repository |
パーティションを含むリポジトリの名前。 |
partition |
リポジトリで削除するパーティションの名前。 |
例
次の例では、リポジトリmds-myrepos
からメタデータ・パーティションpartition1
を削除します。
wls:/weblogic/serverConfig> deleteMetadataPartition(repository='mds-myrepos', partition='partition1') Executing operation: deleteMetadataPartition Metadata partition deleted: partition1
コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
データベース・メタデータ・リポジトリの、ドメイン内のシステムJDBCデータ・ソースとしての登録を削除します。このコマンドが正常に完了したら、アプリケーションはこのリポジトリを使用できなくなります。
構文
deregisterMetadataDBRepository(name)
引数 | 説明 |
---|---|
name |
登録を削除するリポジトリの名前。 |
例
次の例では、メタデータ・リポジトリmds-myrepos
を登録解除します。
wls:/weblogic/serverConfig> deregisterMetadataDBRepository('mds-myrepos')
Executing operation: deregisterMetadataDBRepository.
Metadata DB repository "mds-myrepos" was deregistered successfully.
コマンド・カテゴリ: リポジトリ管理
WLSTでの使用: オンライン
説明
データベース・メタデータ・リポジトリをアプリケーションで使用できるようにするには、WebLogic Serverインスタンスに登録する必要があります。このコマンドは、データベース・ベースのメタデータ・リポジトリとして使用するためにドメインにシステムJDBCデータ・ソースを登録します。
構文
registerMetadataDBRepository(name, dbVendor, host, port, dbName, user, password [, targetServers])
引数 | 説明 |
---|---|
name |
登録するリポジトリの名前。指定された名前がmds-で始まっていない場合、コマンドは接頭辞mds-を追加します。 |
dbVendor |
データベース・ベンダー。許容値は、ORACLE、MSSQL、IBMDB2およびMYSQLです。 |
host |
データベースのホスト名またはIPアドレス。 |
port |
データベースで使用されるポート番号。 |
dbName |
データベースのサービス名。例: orcl.hostname.com |
user |
データベース・ユーザー名。 |
password |
データベース・ユーザーのパスワード。 |
targetServers |
オプション。このリポジトリの登録先となるWebLogic Serverインスタンス。この引数を指定しない場合、リポジトリが管理サーバーのみに登録されます。複数のサーバーを指定するには、名前をカンマで区切って入力します。 アプリケーションがデプロイされるすべての管理対象サーバーにリポジトリを登録します。 |
例
次の例では、メタデータ・リポジトリmyrepos
を2つのサーバーに登録し、データベース・パラメータを指定します。
wls:/weblogic/serverConfig> registerMetadataDBRepository('myrepos','ORACLE', 'test.oracle.com','1521','mds', 'user1','x','server1, server2') Executing operation: registerMetadataDBRepository. Metadata DB repository "mds-myrepos" was registered successfully. 'mds-myrepos'