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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77350-02
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5 ドメイン構成後の次の手順

製品ドメインを構成した後、追加タスクを実行できます。

5.1 基本的な管理タスクの実行

新しいドメインを構成した後、そのドメインで実行することが推奨されるいくつかの管理タスクがあります。

次の表は、新しいドメインで実行する一般的な管理タスクを示しています。

表5-1 新規ドメイン用の基本的な管理タスク

タスク 説明 参照先

Fusion Middleware管理ツールについての学習

環境を管理するために使用できる様々なツールを理解します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの管理ツールの概要に関する項を参照してください。

製品およびサーバーの起動と停止

Oracle Fusion Middleware(管理サーバー、管理対象サーバー、コンポーネントを含む)起動と停止の方法について学習します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。

Secure Sockets Layer (SSL)の構成

Oracle Fusion Middlewareコンポーネント間のSSLを使用したセキュアな通信の設定方法について学習します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion MiddlewareのSSLの構成に関する項を参照してください。

Oracle Fusion Middlewareのモニタリング

Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのステータスを追跡する方法を学習します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareのモニタリングに関する項を参照してください。

バックアップとリカバリの手順の理解

Oracle Fusion Middlewareの推奨されるバックアップとリカバリの手順について学習します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のバックアップとリカバリの概要に関する項を参照してください。

5.2 追加ドメイン構成タスクの実行

新しいドメインで実行する追加の構成タスクを確認します。

表5-2 追加ドメイン構成タスク

タスク 説明 参照先

アプリケーションのデプロイ

アプリケーションをOracle Fusion Middlewareにデプロイする方法を学習します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。

ドメインへのWeb層のフロントエンドの追加

OracleのWeb層でWebページ(静的と動的)をホストし、組込みのクラスタ、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーの機能とともにセキュリティと高パフォーマンスを実現します。特にWeb層にはOracle HTTP Serverが含まれます。

Oracle HTTP ServerをWebLogic Serverドメインにインストールするには、 『Oracle HTTP Serverのインストールと構成』を参照してください。

重要な情報について、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の同じドメインへの複数製品のインストールに関する項も参照してください。

トポロジに対するCoherenceのチューニングと構成

標準インストール・トポロジには、記憶域が有効な管理対象Coherenceサーバーが含まれるCoherenceクラスタがあります。この構成はCoherenceの使用には適切な出発点ですが、特定の要件によっては、本番環境でのパフォーマンスを向上させるためにCoherenceをチューニングして再構成することを検討してください。

Coherenceクラスタの詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のCoherenceクラスタの構成および管理に関する項を参照してください。

Coherenceのチューニングについては、『Oracle Coherenceの管理』を参照してください。

CoherenceでのHTTPセッション・データの格納の詳細は、『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のWebLogicサーバーでのCoherence*Webの使用に関する項を参照してください。

Coherenceアプリケーションの作成とデプロイの詳細は、 『Oracle WebLogic Server Oracle Coherenceアプリケーションの開発』を参照してください。

5.3 高可用性向けの環境の準備

高可用性のためにスケール・アウトするには、追加の手順が必要です。

表5-3には、ご使用の標準的なインストール環境を可用性が高まるようにスケールアウトする場合に、実行するタスクの一覧が示されています。


表5-3 可用性の高い環境の準備に必要なタスク

タスク 説明 参照先

複数のホスト・コンピュータへのスケール・アウト

高可用性を有効にするには、他のホストコンピュータへのフェイルオーバーの機能を実現することが重要です。これにより、あるコンピュータが停止しても、環境はデプロイ済アプリケーションのコンシューマに、サービス提供を続けることができます。

『高可用性ガイド』のトポロジのスケール・アウト(マシンのスケール・アウト)に関する項を参照してください。

Web層コンポーネントの高可用性の構成

Web層フロントエンドを追加する場合は、WebLogic Serverソフトウェアと同様にWeb層を高可用性構成にする必要があります。

『高可用性ガイド』のWeb層コンポーネントの高可用性の構成に関する項を参照。

フロントエンドのロード・バランサの設定

ロード・バランサを使用してリクエストをより均等にサーバーに分散させることができます。

『高可用性ガイド』の高可用性環境でのサーバーのロード・バランシングおよびロード・バランサの構成に関する項を参照。

ノード・マネージャの構成

ノード・マネージャを使用して、リモート位置から管理サーバー・インスタンスと管理対象サーバー・インスタンスを起動、シャットダウンおよび再起動できます。このドキュメントは、ドメインごとにノード・マネージャが構成されていることを前提としています。ノード・マネージャの高度な構成オプションと機能の詳細は、ノード・マネージャのドキュメントを参照してください。

『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。


5.4 追加ノードのWebCenter Contentユーザー・インタフェースの構成

1つのノードにWebCenter Contentユーザー・インタフェースをインストールする場合、構成は完了しています。ただし、WebCenter Contentユーザー・インタフェースを2番目のノードにスケール・アウトする場合(たとえば、高可用性またはエンタープライズ・デプロイメント・トポロジなど)、追加の構成手順を完了する必要があります。

追加ノードでWebCenter Contentユーザー・インタフェースを実行するには、次を行う必要があります。
  • WebCenter Contentユーザー・インタフェースコンポーネントの有効化。

  • サーバー・ソケット・ポート4444の設定。

WebCenter Contentユーザー・インタフェースコンポーネントを有効にする手順:
  1. WebCenter ContentWebCenter Content管理者としてログインします。
  2. 「管理」トレイまたはメニューから、「管理サーバー」「コンポーネント・マネージャ」を選択します。
  3. 「コンポーネント・マネージャ」ページで、「すべてのコンポーネント」の下の3つのコンポーネントすべてを選択します。
    • AutoSuggestConfig
    • DynamicConverter
    • FrameworkFolders
  4. 「更新」をクリックし、コンポーネントを有効にすることを確認するために「OK」をクリックします。
  5. WebCenter Contentを再起動します。『Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理対象サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

5.5 WebCenter Contentユーザー・インタフェースのサーバー・ソケット・ポートの設定

WebCenter Contentユーザー・インタフェースをスケール・アウトする場合は、サーバー・ソケット・ポートを変更する必要があります。

サーバーのソケット・ポートを変更する手順:
  1. WCC_DOMAIN/ucm/cs/config/config.cfgを開きます。
  2. IntradocServerPort4444に設定します。
    IntradocServerPort=4444

5.6 WebCenter Contentユーザー・インタフェースの設定の構成

WLSTまたはFusion Middleware ControlでWebCenter Contentユーザー・インタフェースの接続および構成を設定します。

5.6.1 WLSTでの接続属性の設定

displayRIDCConnectionおよびupdateRIDCConnection WLSTコマンドを使用して、接続プロパティを読取りおよび更新できます。

たとえば、WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーへのRIDC接続を更新する手順は、次のとおりです。
  1. ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.shからWLSTを実行します。
  2. wls:/offline> connect()を入力して、ユーザー名とパスワードをプロンプトで入力します。
  3. 管理対象サーバーURLを入力します(例: t3://localhost:16225)。
  4. WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーへのRIDC接続を更新します。例:
    wls:/mydomain/serverConfig>updateRIDCConnection('Oracle WebCenter Content - Web UI','WccAdfServerConnection',connUrl='idc://contentserver_host:intradoc_port',credUsername='ucm_admin_user')
  5. 管理対象サーバーを再起動します。

5.6.2 Fusion Middleware Controlでの接続属性の設定

WLSTを使用するかわりに、Fusion Middleware ControlシステムMBeanブラウザで、WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーの接続属性を設定できます。

Fusion Middleware Controlを使用して接続属性を設定する手順:
  1. WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーのFusion Middleware Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ツリーで「WebLogicドメイン」WebCenter Contentユーザー・インタフェース・ドメインのフォルダ、クラスタ名の順に展開し、管理対象サーバーの名前をクリックします。
  3. 管理対象サーバー・ページの最上部にある「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「システムMBeanブラウザ」を選択します。
  4. システムMBeanブラウザのナビゲーション・ツリーで、WccAdfServerConnection MBeanに移動します。これを行うには、「アプリケーション定義のMBeans」「oracle.adf.share.connections」「サーバー: WCCADF_server1」「アプリケーション: Oracle WebCenter Content – Web UI」の順に展開します。Mbean ADFConnectionsを展開し、フォルダWccConnectionを展開します。
    • フォルダを開くかわりに、接続名WccAdfServerConnectionをMBeanフィルタ検索に入力できます。
  5. MBean WccAdfServerConnectionをクリックします。
  6. 「属性」タブで、PropConnectionURLを選択します。URLを入力してRIDC接続を設定します。「適用」(右上)をクリックします
    PropConnectionSocketTimeout属性を空白のままにした場合、デフォルト(60秒)が、RIDC Connection Socket Timeoutの値になります。この値は、注釈を組み込みながらTIFFまたはPDFドキュメントに変換される大きなファイルをダウンロードする場合、問題になることがあります。大きなファイルを使用する場合、この属性をより大きな値に設定できます。
  7. ADFConnectionsページに戻ります(「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.adf.share.connections」→「サーバー: WCCADF_server1」→「アプリケーション: Oracle WebCenter Content – Web UI」→ADFConnections)。
  8. 「操作」タブで、「保存」をクリックします。次に、「起動」をクリックします。
  9. WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーを再起動します。

5.6.3 WLSTでの構成属性の設定

WLSTコマンドdisplayWccAdfConfigおよびupdateWccAdfConfigを使用して、WebCenter Content User Interface構成パラメータを読取りおよび更新できます。

たとえば、updateWccAdfConfigを使用してアプリケーションのURLを更新する手順は、次のとおりです。
  1. ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.shからWLSTを実行します。
  2. wls:/offline> connect()を入力して、ユーザー名とパスワードをプロンプトで入力します。
  3. 管理対象サーバーURLを入力します(例: t3://localhost:16225)。
  4. WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーを更新します。例:
    wls:/mydomain/serverConfig>updateWccAdfConfig('Oracle WebCenter Content - Web UI',applicationUrl='idc://contentserver_host:intradoc_port')
  5. WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーを再起動します。

5.6.4 Fusion Middleware Controlでの構成属性の設定

WLSTを使用するかわりに、Fusion Middleware ControlシステムMBeanブラウザで、WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーの構成(WccAdfConfiguration)属性を設定できます。

たとえば、WebCenter Content User InterfaceアプリケーションURLを設定する手順は、次のとおりです。
  1. WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーのFusion Middleware Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ツリーで「WebLogicドメイン」WebCenter Contentユーザー・インタフェース・ドメインのフォルダ、クラスタ名の順に展開し、管理対象サーバーの名前をクリックします。
  3. 管理対象サーバー・ページの最上部にある「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「システムMBeanブラウザ」を選択します。
  4. システムMBeanブラウザのナビゲーション・ツリーで、WccAdfConfiguration MBeanに移動します。これを行うには、「アプリケーション定義のMBeans」「oracle.adf.share.config」「サーバー: WCCADF_server1」「アプリケーション: Oracle WebCenter Content – Web UI」の順に展開します。フォルダADFConfig、Mbean ADFConfigを展開して、フォルダADFConfigを展開します。
    • 一連のフォルダを開いてMBeanを検索するかわりに、接続名WccAdfConfigurationをMBeanフィルタ検索に入力できます。
  5. MBean WccAdfConfigurationをクリックします。
  6. 「属性」タブで、ApplicationUrlを選択します。「値」フィールドに、ベース・アプリケーションURLを入力します。例: https://wcc.example.com:16225「適用」(右上)をクリックします
  7. ADFConfig MBeanページに戻ります(「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.adf.share.connections」→「サーバー: WCCADF_server1」→「アプリケーション: Application: Oracle WebCenter Content – Web UI」→ADFConfig)。
  8. 「操作」タブで、「起動」をクリックします。
  9. WebCenter Contentユーザー・インタフェース管理対象サーバーを再起動します。