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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGate Studioのインストール
12c (12.2.1.1)
E67084-01
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3 Oracle GoldenGate Studioリポジトリ・スキーマの作成

Oracle GoldenGate Studioのリポジトリには、レプリケーション設計とデプロイ詳細がすべて含まれています。したがって、Oracle GoldenGate Studioを使用する前に、動作保証されたデータベースにリポジトリ・スキーマをインストールする必要があります。Oracle Repository Creation Utility (RCU)を使用して、リポジトリが作成されます。

スキーマの作成を開始する前に、新しい空のOracleホームでOracle GoldenGate Studioソフトウェアのインストールが完了していることを確認してください。詳細は、「Oracle GoldenGate Studioのインストール」を参照してください。

この項の指示に従ってスキーマをインストールします。

3.1 動作保証されたデータベースのインストールおよび構成

動作保証されているデータベースのインストールと構成が完了していることと、データベースが稼働していることを確認する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のデータベースとデータベース・スキーマのインストールに関する項を参照してください。

3.2 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の起動

RCUを起動するには、JDK環境変数が正しく設定されている必要があります。

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動する手順:

  1. システムのORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリに移動します。
  2. JAVA_HOME環境変数が、システム上の動作保証されたJDKの場所に設定されていることを確認してください。この場所は、binディレクトリの前までで、binは含みません。たとえば、JDKが/home/Oracle/Java/にある場合は、次のようになります。

    UNIXオペレーティング・システム(Cシェル)の場合:

    setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_77

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_77

    これらの例で使っているJDKの場所は、システム上の実際のJDKの場所に置き換えてください。

  3. ORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリからRCUを起動します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./rcu
    

    Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

    rcu.bat

3.3 スキーマを作成するためのRCU画面の操作

RCUの画面を使用してデータベース・スキーマを作成します。

3.3.1 RCUの概要

「Welcome」画面はRCUの起動時に表示される最初の画面です。

「Next」をクリックします。

3.3.2 スキーマ作成の方法の選択

「Create Repository」画面を使用してコンポーネント・スキーマを作成してデータベースにロードする方法を選択します。

「Create Repository」画面で、次のようにします。
  • データベースでDBAアクティビティを実行するのに必要な許可および権限がある場合は、「System Load and Product Load」を選択します。この手順では、SYSDBA権限があることを前提としています。

  • データベースでDBAアクティビティを実行するのに必要な許可または権限がない場合は、この画面で「Prepare Scripts for System Load」を選択する必要があります。このオプションでは、データベース管理者に指定できるSQLスクリプトが生成されます。『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のシステム・ロードおよび製品ロードの理解に関する項を参照してください。

  • DBAがシステム・ロード用のSQLスクリプトをすでに実行している場合は、「Perform Product Load」を選択します。

3.3.3 データベース接続の詳細の指定

「Database Connection Details」画面で、RCUのデータベース接続の詳細を指定し、データベースに接続します。

「Next」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

3.3.4 カスタム接頭辞の指定と、Oracle GoldenGateリポジトリ・スキーマの選択

「Select Components」画面で、「Create new prefix」を選択してカスタム接頭辞を指定し、Oracle GoldenGate — Repositoryスキーマを選択します。

Common Infrastructure Servicesというスキーマも、自動的に作成されます。このスキーマはグレー表示されており、選択も選択解除もできません。詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

カスタム接頭辞は、スキーマを論理的にグループ化する際に使用されます。接頭辞が必要なことに注意してください。

ヒント:

カスタム接頭辞の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。

スキーマの編成方法の詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のスキーマ作成の計画に関する項を参照してください。

ヒント:

ここで入力するために選択したカスタム接頭辞は、後で必要になるため、メモしておく必要があります。

「Next」をクリックして続行し、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

3.3.5 スキーマ・パスワードの指定

「Schema Passwords」画面を使用してデータベースのスキーマ・パスワードをどのように設定するかを指定し、パスワードを指定して確認します。

ヒント:

この画面で設定するパスワードは、書きとめて置いてください。後で、Oracle GoldenGate Studioの作成後に、データベース接続情報を指定してリポジトリに接続する際に必要になります。

3.3.6 カスタム変数の指定

「Custom Variables」画面を使用してスーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定し、Oracle GoldenGate Studioリポジトリ・スキーマの暗号化アルゴリズムを選択します。

Oracle GoldenGate Studioのカスタム変数を、次の表にまとめます。

変数 説明

Supervisor Password

スーパーバイザ・ユーザーのパスワード。次の行でこのパスワードを確認する必要があります。

「Supervisor Password」フィールドと「Confirm Supervisor Password」フィールドに、パスワードを入力してください。続行するには、これらのフィールドが必須です。パスワードは、6文字から12文字の範囲で指定してください。

この画面で設定するパスワードは、書きとめて置いてください。後で、Oracle GoldenGate Studioの起動後に、Oracle GoldenGate Studioの接続情報を指定してリポジトリに接続する際に必要になります。

Encryption Algorithm

暗号化アルゴリズムには、AES-128を選択します。

このフィールドはオプションです。このフィールドを空欄にした場合、デフォルト値はAES-128です。

3.3.7 スキーマ作成の完了

RCUの残りの画面から操作し、スキーマの作成を完了します。

「Map Tablespaces」画面の「Encrypt Tablespace」チェック・ボックスは、RCUの起動時にデータベース(OracleまたはOracle EBR)でTDE (透過的データ暗号化)が有効になっている場合のみ表示されます。RCUによって作成される新しい表領域をすべて暗号化する場合は、「Encrypt Tablespace」チェック・ボックスを選択します。

「Completion Summary」画面が表示されたら、「Close」をクリックして、RCUを閉じます。

3.4 インストールの確認

インストール手順が完了したら、Oracle GoldenGate Studioが正常にインストールされていることを検証する必要があります。

Oracle GoldenGate Studioが正常にインストールされていることを確認するには、「Oracle GoldenGate Studioのタスクの実行」を参照してください。Oracle GoldenGate Studioが正常にインストールされていることを検証するには、このセクションで説明されているタスクを十分に理解し、それを実行する必要があります。