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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGate Studioのアップグレード
リリース12.2.1.1
E67085-01
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3 Oracle GoldenGate Studioアップグレードの実行

この章では、Oracle Business Intelligenceをリリース12.2.1.0.0からリリース12.2.1.1.0にアップグレードする手順について説明します。アップグレードは、インプレースで実行されます(つまり、アップグレード操作は既存の12.2.1ドメインに対して実行されます)。

大まかなアップグレード手順は次のとおりです。

3.1 Oracle GoldenGate Studioリリース12.2.1.1のインストール

Oracle GoldenGate Studioをインストールするには、次のようにします。
  1. 12.2.1.1製品ディストリビューションをインストールするターゲット・システムにサインインします。
  2. Oracle Technology NetworkまたはOracle Software Delivery Cloudからターゲット・システムにOracle GoldenGate Studioのインストール・ファイルをすべてダウンロードします。ディストリビューション・ファイルの名前はfmw_12.2.1.1.0_oggstudio_generic.jarです。
  3. 次のコマンドを入力してインストール・プログラムを起動します。
    UNIXオペレーティング・システムの場合:
    $JDK_HOME/bin/java [-d64] -jar <distribution_file_name>.jar

    注意:

    HP-UX Itaniumシステムを使用している場合のみ、"-d64"フラグを使用します。
    Windowsオペレーティング・システムの場合:
    %JDK_HOME%\bin\java -jar <distribution_file_name>.jar
  4. UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品をインストールするのが初めての場合、「Installation Inventory Setup」画面が表示されます。
    中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システムのグループ名に、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認し、「Next」をクリックします。

    注意:

    「Installation Inventory Setup」画面は、Windowsオペレーティング・システムでは表示されません。
  5. 「Welcome」画面で、情報を検討して前提条件をすべて満たしていることを確認し、「Next」をクリックします。
  6. 「Auto Updates」画面で、「Skip Auto Updates」を選択し、「Next」をクリックします。
    • Skip Auto Updates: この時点で、ソフトウェア更新がないかシステム・チェックしない場合。

    • Select patches from directory: パッチ・ファイルをダウンロードした場合、ローカル・ディレクトリに移動します。

    • Search My Oracle Support for Updates: My Oracle Supportアカウントを持っている場合、ソフトウェア更新を自動的にダウンロードします。Oracle Supportの資格証明を入力する必要があり、「Search」をクリックします。インストーラがMy Oracle Supportにアクセスするようにプロキシ・サーバーを構成するには、「Proxy Settings」をクリックします。「Test Connection」をクリックして接続をテストします。

  7. 「Installation Location」画面で、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定して「Next」をクリックします。

    注意:

    Oracle GoldenGate StudioをインストールするOracleホーム・ディレクトリが空であることを確認します。

    Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングのインストールおよび構成のディレクトリの選択を参照してください。
  8. 「Installation Type」画面で、Complete Installを選択します。
  9. 「Prerequisite Checks」画面では、ホスト・コンピュータが分析され、オペレーティング・システムの特定の前提条件が満たされていることが確認されます。
    前提条件チェックに失敗すると、画面の下部にエラー・メッセージが表示されます。エラーを修正してから「Rerun」をクリックして再試行します。
    エラー・メッセージまたは警告メッセージを無視してインストールを続行するには、「Skip」をクリックしますが、この方法はお薦めしません。
  10. 「Installation Summary」画面で、選択したインストール・オプションを確認します。
    これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存するには、「Save Response File」をクリックして、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、サイレント・インストールに使用できます。「Install」をクリックします。
  11. 「Installation Progress」画面で、プログレス・バーが100%を示したら、「Next」をクリックします。
  12. 「Installation Complete」画面に、インストール場所とインストールされた機能セットが表示されます。この画面の情報を確認し、「Finish」をクリックしてインストーラを閉じます。

3.2 アップグレード・アシスタントによるスキーマのアップグレード

アップグレード・アシスタントを実行して12.2.1.0.0ドメイン内のスキーマをすべて12.2.1.1.0にアップグレードします。

12.2.1.0.0リポジトリ・スキーマをアップグレードするには、次のようにします。
  1. 次のコマンドを入力して12.2.1.1 Oracleホームからアップグレード・アシスタントを実行します。
    UNIXオペレーティング・システムの場合:
    $Oracle_Home/oracle_common/upgrade/bin/ua
    Windowsオペレーティング・システムの場合:
    %Oracle_Home%\oracle_common\upgrade\bin\ua.bat
  2. 「Welcome」画面に、アップグレード・アシスタントの概要と重要なアップグレード前タスクに関する一部の情報が表示されます。「Next」をクリックします。
    アップグレード・アシスタントの使用方法の詳細は、アップグレード・アシスタントの画面で「Help」をクリックします。
  3. 「Selected Schemas」画面で、「Individually Selected Schemas」を選択します。このオプションにより、アップグレードの対象とするスキーマのみを選択できるようになります。「Next」をクリックします。
  4. 「Available Components」画面で、「Oracle GoldenGate Studio」を選択し、「Next」をクリックします。
  5. 「Prerequisites」画面で、チェック・ボックスをすべて選択して前提条件を満たしていることを確認します。「Next」をクリックします。

    注意:

    アップグレード・アシスタントでは、前提条件が満たされているかどうかを検証しません。
  6. OGGSTUDIOスキーマ画面で、スキーマを作成または削除する接続資格証明を指定します。
    サービス名およびデータベース管理者アカウント(OGGSTUDIOスキーマが含まれるデータベースのDBAユーザー名およびパスワード)を指定し、「Connect」をクリックします。

    注意:

    SYSDBAをデータベース・ユーザー名として使用しないでください。

  7. 選択したスキーマのスキーマ・ユーザー名およびパスワードを指定します。
    「Connection to database successfully completed」というメッセージが表示されたら、「Next」をクリックします。
  8. Studioオプション画面で、「Upgrade topology and security metadata」および「Use AES-128 encryption algorithm」を選択します。「Next」をクリックします。

    注意:

    「Use AES-128 encryption algorithm」を選択しない場合、AES-256がアップグレード用の暗号化アルゴリズムとして使用されます。

  9. 「OGG Studio Supervisor」画面で、アップグレードするOGGリポジトリのスーパーバイザ資格証明を指定して「Next」をクリックします。
  10. 「Examine」画面には、アップグレード・アシスタントが各コンポーネントを調査してコンポーネントがアップグレードできる状態にあることを確認しているときのステータスが表示されます。ステータスが「ready for upgrade」の場合、「Upgrade」をクリックします。
    リポジトリ・バージョンが現在のリポジトリと同じ場合、ステータスは「upgrade not required」となります。
  11. 「Upgrade Summary」画面で、ツリーを展開し、選択したオプションの概要を確認します。
    ソース・バージョンとターゲット・バージョンを見直し、どちらのバージョンも正しいことを確認してからアップグレードを続行します。
    レスポンス・ファイルには、アップグレード・アシスタントのグラフィカル・ユーザー・インタフェースから入力した情報がすべて収集されて格納されるため、後でサイレント・アップグレードを実行できます。サイレント・アップグレードでは、アップグレード・アシスタント・ウィザードが実行するのとまったく同じ機能を実行しますが、データを手動で再入力する必要がありません。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存するには、「Save」をクリックして、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。
    「Upgrade」をクリックして、アップグレード・プロセスを開始します。
  12. 「Upgrade Progress」画面に、アップグレード・プロセスのステータスとアップグレード成功後のコンポーネントの予測されるターゲット・バージョンが表示されます。「Next」をクリックします。

    注意:

    アップグレード・アシスタントによるアップグレードは、時間に余裕をもって実行してください。間違いなく必要である場合以外は、アップグレード操作を取り消さないでください。取り消すと、不安定な環境になる可能性があります。
    コンポーネントが正常にアップグレードされない場合は、アップグレード・アシスタントのログ・ファイルを調べて詳細を確認します。
  13. アップグレードに成功すると、「Upgrade Success」画面が表示されます。「Close」をクリックしてアップグレードを完了し、ウィザードを閉じます。
    Post-Upgrade Actionsウィンドウには、新しいインストールでコンポーネントを機能させるために実行する必要がある手動タスクが表示されます。これは、コンポーネントにアップグレード後手順がある場合にのみ表示されるオプション・ウィンドウです。
  14. アップグレードに失敗すると、「Upgrade Failure」画面が表示されます。この画面には、1つ以上のコンポーネントのアップグレードが失敗したことが表示されます。今回、そのコンポーネントはアップグレードできませんでした。
    「View Log」をクリックしてエラーを表示し、トラブルシューティングします。
    アップグレード前の環境で問題を修正してから、再度アップグレード・アシスタントを起動します。バックアップ(必ず別の場所に元のバックアップ・ファイルを保存すること)からアップグレード前の環境をリストアして問題を修正し、アップグレード・アシスタントを再起動してください。