Oracle® Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール 12c (12.2.1.1) E77346-02 |
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Quick Startをインストールする前に、お使いのシステムでQuick Startが実行できることを確認する必要があります。
Quick Startを使用する前に、次のタスクを実行してシステムの準備をします。
JAVA_HOME
をJDKの場所を指すように設定します。 ご使用の環境がインストールに求められる要件を満たしていることを確認するには、動作保証マトリックスとシステム要件ドキュメントとをあわせて使用することをお薦めします。
環境が動作保証要件を満たしていることの確認
製品を、サポートされているハードウェアおよびソフトウェア構成上にインストールすることを確認してください。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。
Oracleでは、動作保証済のすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しています。新しい動作保証情報が発表された場合は、適切な動作保証ドキュメントにすぐに追加されます。動作保証情報は随時発表されます。そのため、動作保証ドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。
動作保証情報を確認するためのシステム要件ドキュメントの使用
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを使用して、動作保証要件が満たされていることを確認してください。たとえば、お使いの製品が64ビットのOracle Linux 6.5で動作保証されたことが動作保証ドキュメントで明示された場合、その動作保証ドキュメントを使用してシステムが求められる最低限の要件を満たしていることを確認してください。その中には、ディスク領域、使用可能なメモリー、特定のプラットフォーム・パッケージとパッチ、およびその他のオペレーティング・システム固有のアイテムなどのシステム要件などがあります。システム要件は今後変更される可能性があります。そのため、システム要件のドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。
複数の製品間での相互運用性の確認
複数のFusion Middleware製品を同一リリースから、または異なるリリースが混在した状態でインストールし実行する方法を知るには、相互運用性および互換性の理解のOracle Fusion Middleware 12cの相互運用性および互換性を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareをインストールする前に、データベースおよびJDKに求められる要件を理解し確認する必要があります。
次のトピックには、Oracle Fusion Middlewareインストールに必要なソフトウェアについての情報が含まれています。
.jar
ファイル形式で配布されます。これらのディストリビューションにJDKは含まれていません。.jar
配布インストーラを実行するには、動作保証されたJDKがすでにシステムにインストールされている必要があります。多くのOracle Fusion Middleware製品は、構成の前にデータベース・スキーマが必要です。このようなスキーマをインストールできるデータベースがない場合は、動作保証されたデータベースをインストールして構成する必要があります。
オペレーティング・システムで動作保証されているデータベースを調べるには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。
スキーマ作成用にデータベースが適切に構成されていることを確認するには、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様ドキュメントのリポジトリ作成ユーティリティの要件に関する項を参照してください。
注意:
12cでは、動作保証されたOracleデータベースのみがOracle Fusion Middleware Infrastructure標準インストール・トポロジに使用できます。
データベースが正しく構成されたら、Repository Creation Utility(RCU)を使用してデータベースに製品スキーマを作成する必要があります。このツールはOracle Fusion Middleware製品のOracleホームに用意されています。RCUの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』の「リポジトリ作成ユーティリティの理解」を参照してください。
Oracle SOA Suiteのスキーマをインストールするときに、2つのカスタム変数の設定を求めるプロンプトが表示されます。この変数は、該当するスキーマがデータベースに作成される方法に影響します。
これらの変数は、次の各項でさらに詳しく説明します。
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の「カスタム変数」画面にある、データベース・プロファイル・カスタム変数を使用すると、SOAインフラストラクチャ・スキーマをインストールするデータベースに関する予測サイズまたはプロファイルを確認できます。
Oracle SOA Suite構成に必要なデータベースのサイズを推定する場合は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のデータベース増加管理戦略の開発に関する項に記載された情報を考慮に入れてください。
データベース・プロファイルとして「SMALL」または「MEDIUM」と入力すると、スキーマの作成時に、RCUは特別なアクションを実行します。「SMALL」と「MEDIUM」オプションは、情報提供の目的にのみ入力する必要があります。
データベース・プロファイルとして「LARGE」を入力すると、RCUは、間隔パーティション化というOracleデータベースの機能を使用して、SOAインフラストラクチャ・スキーマを作成します。間隔パーティション化により、多数のコンポジット・アプリケーションを処理する必要がある場合に、データベースの効率が向上します。「LARGE」データベース・プロファイルを選択すると、RCUは、Oracle SOA Suiteの削除スクリプトとガイドラインでサポートされる方法で、間隔パーティション化した表を作成します。
データベースのパーティション化に関する詳細は、Oracle Database VLDBおよびパーティション化ガイドで、次の内容に関する項を参照してください。
パーティション化の概念
間隔パーティション化
データベース・プロファイルの詳細は、パフォーマンスのチューニングを参照してください。
Healthcare Integrationカスタム変数は、Oracle SOA Suite用のHealthcare Integrationユーザー・インタフェースのアクティブ化に利用されます。インタフェースは、Oracle Business Process Management用にサポートされていません。
Oracle SOA SuiteでHealthcare Integrationユーザー・インタフェースを使用する予定が無い場合、Healthcare Integrationカスタム変数の値をNOに設定します。Oracle SOA SuiteでHealthcare Integrationユーザー・インタフェースを使用する予定がある場合は、YESに設定します。いずれにも設定しない場合、Healthcare Integrationユーザー・インタフェースは、インストールおよび構成を終了しても、正常に動作しません。
YESに設定した場合、RCUは、データベース内に追加のマテリアライズド・ビューを作成します。Healthcare Integrationユーザー・インタフェースには、このビューが必要になります。NOに設定した場合、次に示すSQLスクリプトをデータベースで実行することで、これに該当する追加のスキーマ構成タスクを後から実行できます。このスクリプトは、B2Bインストール・タイプにHealthcareを選択すると、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームにインストールされます。
ORACLE_HOME
/common/sql/soainfra/sql/oracle/b2b_mv.sql
ヘルスケア統合ユーザー・インタフェースの詳細は、『Oracle SOA Suiteヘルスケア統合ユーザーズ・ガイド』のOracle SOA Suiteヘルスケア統合ユーザー・インタフェースの使用に関する項を参照してください。
ほとんどのFusion Middleware製品は、.jar
ファイル形式で配布されます。これらのディストリビューションにJDKは含まれていません。.jar
配布インストーラを実行するには、動作保証されたJDKがすでにシステムにインストールされている必要があります。
JDKがOracleホームの外部にインストールされていることを確認してください。Oracleホームの下にJDKをインストールすると、将来的にタスクを実行しようとすると、問題が発生します。Oracle Universal Installerは、Oracleホーム・ディレクトリが空であるかどうかを検証し、空のディレクトリが指定されるまで、インストールを進めません。JDKのインストールは、/home/oracle/products/jdk
ディレクトリに行うことをお薦めします。
一部の製品(Oracle HTTP ServerおよびOracle JDeveloperなど)は、プラットフォーム固有のディストリビューションとして提供されています。プラットフォーム固有のディストリビューションには、.bin
(UNIXオペレーティング・システム用)または.exe
(Windowsオペレーティング・システム用)インストーラが含まれます。その場合は、プラットフォーム固有のJDKがディストリビューションに含まれており、JDKを別途インストールする必要はありません。ただし、認定されたJDKのバージョンによっては、より新しいバージョンにそのJDKをアップグレードする必要があります。
Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成のページで動作保証情報を参照し、必要なJDKバージョンであることを確認してください。
必要なJDKをダウンロードするには、次のURLにアクセスしてJava SE JDKをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
システム上でインストールと構成を実行するユーザーは、十分な権限を持っている必要があります。
Fusion Middleware製品をインストールするユーザーは、そのファイルを所有し、そのファイルに対する特定の権限を持ちます。
実行可能ファイル以外(.jar
、.properties
、.xml
など)のすべてのファイルに対する読取り権限と書込み権限。その他の同じグループのすべてのユーザーにはファイル所有者として読取り権限のみがあります。
すべての実行可能ファイル(.exe
、.sh
または.cmd
)に対する読取り、書込みおよび実行権限。同じグループのその他のすべてのユーザーにはファイル所有者として読取り権限および実行権限のみがあります。
したがって、ソフトウェアをインストールするユーザー以外のユーザーも、ドメインまたはFusion Middleware製品を構成するためにOracleホームのインストール・バイナリを使用できます。
構成中に生成されたファイルは、構成ウィザードを実行したユーザーが所有者になり、前述のインストール・ユーザーと同じ権限を持ちます。ただし、セキュリティ・センシティブなファイルは、グループ権限では作成されません。ドメインを作成したユーザーのみが読取りおよび書込み権限を持ち、ドメインを管理できます。
次に例を示します。
例1: 1人のユーザーがソフトウェアをインストールしてドメインを構成する場合
この例は、同じユーザーがソフトウェアをインストールしてドメインを構成する場合の権限を示します。
すべてのファイルに対して適切な権限があるようにするには、同じ所有者が構成ウィザードを使用してOracle Fusion Middleware製品のインストールとWebLogic Serverドメインの構成の両方のタスクを実行することをお薦めします。
ドメインを作成したユーザーがソフトウェアをインストールしたユーザーと異なる場合、両ユーザーは次の例で示されているように同じ権限を持っている必要があります。
例2: Oracleホームとドメインを別のユーザーが作成する場合
この例では、片方のユーザーがOracleホームを作成し、もう片方のユーザーがドメインを構成した場合の権限が示されています。
注意:
特定のドメイン・ファイルには、グループ権限がありません。たとえば、cwallet.ssoなどです。インストーラを起動する前に次の点を考慮してください:
UNIXオペレーティング・システムでは、ソフトウェアのインストール前にシステムでumask
を027
に設定することをお薦めします。これにより、インストール時にファイルの権限を正しく設定することができるようになります。以下のコマンドを使用します。
umask 027
このコマンドは、製品のインストーラと同じ端末ウィンドウで実行する必要があります。
UNIXオペレーティング・システムでは、インストール・プログラムをroot
ユーザーで実行しないでください。インストーラをrootユーザーで起動した場合、起動時の検証に失敗しインストールを続けられないことがあります。
製品のインストールを管理する際(パッチ適用、管理対象サーバーの起動など)は、製品インストール時と同じユーザーIDを使用する必要があります。
Windowsオペレーティング・システムでは、製品のインストールに管理者権限が必要です。詳細は、「Windowsオペレーティング・システムでのインストール・ユーザーに管理者権限があることの確認」を参照してください。
デフォルトの権限設定を変更すると、インストールおよび場合によってはシステムのセキュリティが脆弱になります。デフォルトの権限の設定を変更することはお薦めしません。
他のユーザーが特定のファイルまたは実行可能ファイルへアクセスしなければならない場合、ファイルのアクセス権を変更するかわりに、UNIXのsudo
コマンド(または他の同様のコマンド)を使用することを検討してください。
さらにサポートが必要な場合は、ご使用のUNIXオペレーティング・システムに付属している管理者ガイドを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。
環境変数JAVA_HOME
をJDKの場所を指すように設定します。
パス定義は次のようになります。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
JAVA_HOME=$HOME/Java/jdk1.8.0_xx
export JAVA_HOME
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Windows |
「スタート」メニューで SET JAVA_HOME="C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_xx"
|
JAVA_HOME
はすべて大文字にしてくだい。
JDKフォルダを前述の例のインストール先と同じ名前にしたり、同じ場所に配置することはできません。必ず実際のインストール先を指すようにしてください。
このドキュメントの以降では、Quick Startディストリビューションをインストールする方法、外部Oracle Databaseとコンパクト・ドメインを使用するようにディストリビューションを構成する方法、サンプル・アプリケーションを使用してディストリビューションをテストする方法およびQuick Startディストリビューションを削除する方法を説明します。各章の最後に、このガイドを読み進めるためのアクション・リストがあります。
Oracle SOA SuiteとOracle Business Process Management Suiteで、全般的なインストール・プロセスおよび構成プロセスは同じです。このドキュメントでは、詳細な手順の説明を簡略化するために、両者の異なる部分について説明します。
ディストリビューションを選択して、Quick Startの使用を開始します。
アクション | リソース |
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Oracle SOA SuiteとQuick Startのインストールを開始します。 |
「Oracle SOA Suite Quick Start for Developersのインストール」を参照してください。 |
Oracle Business Process Management SuiteとQuick Startのインストールを開始します。 |
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