Oracle® Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール 12c (12.2.1.1) E77346-02 |
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統合WebLogic ServerのJava DBと互換性のないコンポーネントを使用したアプリケーションを作成する場合にのみ、ここで述べる手順を実行してください。これらのコンポーネントには、Oracle Enterprise Scheduler、Oracle B2B、Oracle Healthcare、Oracle Business Activity MonitoringおよびOracle Managed File Transferなどがあります。
Quick Startインストールおよび構成ロードマップは、次のとおりです。
手順 | 説明 |
---|---|
インストールを計画します。 |
第1章を使用して、目的を満たすディストリビューションおよび構成パスを決定します。 |
Quick Startディストリビューションをダウンロードしてインストールします |
Oracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Management SuiteのQuick Startをダウンロードしてインストールしました。 |
コンパクト・ドメインを構成します。 |
開発したアプリケーションのデフォルト・ドメイン、スタンドアロン・ドメインまたはコンパクト・ドメインを構成します。 |
アプリケーションを開発またはテストします。 |
アプリケーションを開発またはテストします。 |
コンパクト・ドメインを構成するためにシステムを準備する必要があります。
コンパクト・ドメインは、管理対象サーバーを含まない、単一の管理サーバーで構成された開発者用ドメインです。コンパクト・ドメインを作成するとOracle Databaseを使用できるため、Quick Startインストールにデフォルトで含まれているJava DBとは互換性のない追加コンポーネントをインストールできます。
次のタスクに取りかかる前に、Quick Startインストールが動作することを確認してください。
Oracle JDeveloperのすべてのインスタンスを終了します。
バックグラウンドで実行しているJava DBの他のサーバー接続やインスタンスがないことを確認するには、次のコマンドを使用します。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
ps -ef | grep java 続いて、 |
Windows |
タスク マネージャーを起動して「プロセス」タブを選択します。JDeveloper、Java DBおよび実行中のサーバーで実行されているすべてのインスタンスを停止します。 次のメソッドも使用できます。 wmic process where "name='java.exe'" get ProcessID, Commandline /format:list 続いて、 |
12cマルチテナント・データベースを使用している場合は、AL32UTF8文字セットを使用するように構成する必要があります。
Quick Startのリポジトリ作成ユーティリティは、コンテナ・データベース(CDB)に接続できません。データベースの作成時に、グローバル・データベースの作成画面でコンテナ・データベースを作成しないように選択できます。
コンテナ・データベースを作成する場合、CDB内にプラガブル・データベース(PDB)を作成できます。次に、RCUをそのPDBに指します。互換性のあるPDBを構成する方法については、12c の『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
Quick Startコンパクト・ドメインに必要なスキーマを作成する必要があります。
Oracle Managed File Transfer、Oracle B2BまたはOracle SOA Suite for healthcare integrationを追加する場合、最初にRCUを実行する前にインストーラをダウンロードおよび実行する必要があります。これらのインストールの簡単な説明は、「Quick Start用のOracle B2B、Oracle SOA Suite for Healthcare IntegrationまたはOracle Managed File Transferのインストール」を参照してください。
Oracle Enterprise SchedulerまたはOracle Business Activity Monitoringを追加する場合、個別のインストーラを実行する必要はありません。
必要な追加製品がまだわからない場合は、コンパクト・ドメインの作成後に任意のコンポーネントを追加できます。ただしここで決定しておくと、サーバーを再起動したり、ドメイン構成ウィザードやRCUを実行したりする回数を最小化できます。
注意:
12cでは、Oracle SOA Suiteインストールにリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)が含まれています。個別のバージョンをダウンロードしたり、使用したりしないでください。
コンパクト・ドメインの構成を終了し、新しいスキーマを追加する場合、コンパクト・ドメインの更新方法は「コンパクト・ドメインの更新」を参照してください。
開発者環境では、構成ウィザードを使用してコンパクト・ドメインを作成できます。
bin
ディレクトリに移動します。
環境変数CONFIG_JVM_ARGS
を-Dcom.oracle.cie.config.showProfile=true
に設定します。これにより、コンパクト・ドメインのオプションが構成ウィザードで有効になります。
構成ウィザードを起動します。
ORACLE_HOME
環境変数に対してOracleホームをすでに割り当ててある場合、次に示す例と同様のコマンドを入力できます。
オペレーティング・システム | コマンド |
---|---|
UNIX |
cd $ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin CONFIG_JVM_ARGS=-Dcom.oracle.cie.config.showProfile=true export CONFIG_JVM_ARGS ./config.sh |
Windows |
cd %ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin SET CONFIG_JVM_ARGS=-Dcom.oracle.cie.config.showProfile=true config.cmd |
「構成タイプ」画面で、「新規コンパクト・ドメインの作成」を選択します。このオプションが表示されない場合は、CONFIG_JVM_ARGS
環境変数が正しく設定されていません。
「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。すでに統合WebLogic Serverを起動し、デフォルト・ドメインが生成されている場合は、base_domain以外に新しいドメインを作成する必要があります。
ドメイン・ホームは、Oracleホーム・ディレクトリの外部に作成する必要があります。次の図で、Oracleホームからの相対的なアプリケーション・ホームの場所を確認してください。
このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になったときに問題を回避するために役立ちます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの理解』のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項を参照してください。
「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。
Oracle SOA Suite - 12.2.1.1.0 [soa]
このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。
Oracle Enterprise Manager
Oracle WSM Policy Manager
Oracle JRF
WebLogic Coherenceクラスタ拡張
Oracle Service Bus - 12.2.1.1.0 [osb]
このテンプレートを選択すると、次が依存関係として自動的に選択されます。
WebLogic Advanced Web Services for JAX-RPC拡張
Oracle Enterprise Scheduler Service Basic - 12.2.1.1.0 [oracle_common]
Oracle Enterprise Manager Plugin for ESS - 12.2.1.1.0 [em]
必要に応じて、次のテンプレートを選択します。
Oracle SOA Suite for healthcare integration - 12.2.1.1.0 [soa]
注意:
HIPAAドキュメントの場合、Oracle SOA Suite for healthcare integration - 12.2.1.1.0 [soa]テンプレートおよびOracle B2B - 12.2.1.1.0 [soa]テンプレートの両方を選択します。
HL7ドキュメントの場合、「Oracle SOA Suite for healthcare integration - 12.2.1.1.0 [soa]」のみ選択します。
Oracle Business Activity Monitoring - 12.2.1.1.0 [soa]
Oracle B2B - 12.2.1.1.0 [soa]
Oracle Managed File Transfer - 12.2.1.1.0 [mft]
Oracle B2B、Oracle Healthcare IntegrationまたはOracle Managed File Transferのインストーラを実行していない場合は、前述のテンプレートを選択するためのオプションは表示されません。これらのコンポーネントのインストール手順は、「Quick Startインストールへのコンポーネントの追加について」を参照してください。
「アプリケーションの場所」画面では、ドメインに関連付けられたアプリケーションを格納する場所を選択します。この場所は、アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれます。
アプリケーション・ホームは、前述のドメイン・ホームに対して指定した場所と同じ場所に作成する必要があります。
「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントにユーザー名とパスワードを指定します。これらの資格証明は、ドメインの管理サーバーにアクセスする際に使用します。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
「ドメイン・モード」フィールドで「開発モード」を選択します。
「JDK」フィールドでOracle Hotspot JDKを選択します。
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択してフィールドをアクティブ化します。「RCUデータ」オプションは、構成ウィザードにデータベースとサービス表(STB)スキーマに接続して、ドメインの構成に必要なスキーマに関するスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。
注意:
この画面で「手動構成」を選択する場合、次の画面で、スキーマのパラメータを手動で指定する必要があります。
「RCUデータ」を選択してから、次の各フィールドに入力します。
フィールド | 説明 |
---|---|
DBMS/サービス |
データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。12cマルチテナント・データベースを使用している場合、コンテナではなく、構成されたプラガブル・データベース(PDB)のサービス名を使用していることを確認します。 |
ホスト名 |
データベースをホストするサーバーの名前を入力します。 |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。 |
スキーマ所有者 スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに指定されたスキーマのユーザー名およびパスワードです。 デフォルトのユーザー名は |
データベース接続情報の指定が完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したばかりのデータ・ソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
「キーストア」画面を使用して、各キーストアの信頼できる証明書へのパス、または各キーストアの秘密鍵および秘密鍵についてのその他の情報へのパスを指定します。
この画面を使用して、各キーストアの信頼できる証明書へのパス、または各キーストアの秘密鍵および秘密鍵についてのその他の情報へのパスを指定します。
「信頼できる証明書」、「秘密鍵」または「アイデンティティ証明書」フィールドをクリックすると、フィールドの右側に参照アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、適切なファイルを参照します。
ヒント:
この画面上におけるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のキーストアに関する項を参照してください。
「構成のサマリー」画面には、最終的なディレクトリ構造およびコンパクト・ドメインに構成されるコンポーネントと拡張機能が表示されます。この情報を確認して、「作成」をクリックします。
「構成の進行状況」画面に構成の進行状況バーが表示されます。
構成が完了すると、「構成に成功しました」画面にドメインのディレクトリの場所と管理コンソールにアクセスするためのURLが表示されます。両方を書き留めてから「閉じる」をクリックします。
構成ウィザードが完了したら、コンパクト・ドメインのホームに移動し、次のコマンドを使用して管理サーバーを起動します。
オペレーティング・システム | コマンド |
---|---|
UNIX |
cd DOMAIN_HOME/bin
./startWebLogic.sh
|
Windows |
cd DOMAIN_HOME\bin
startWebLogic.cmd
|
JDeveloperの統合WebLogic Serverを使用する場合、同じシステム上でコンパクト・ドメインと併用するときには、コマンドの最後にフラグnoderby
を追加します。たとえば、Linuxの起動コマンドは次のようになります。
./startWebLogic.sh noderby
-noderby
オプションを指定すると、Java仮想マシンでDerby Java Databaseが起動しないようにできます。これにより、統合WebLogic Serverとの競合が回避されます。この場合、正常に起動するにはDerby Java Databaseを初期化する必要があります。
次の出力が表示されれば、管理サーバーは実行されています。
Server state changed to RUNNING.
コンパクト・ドメインの構成後、新しいコンパクト・ドメインを、アプリケーションを起動するためにターゲット設定するようにJDeveloperを準備する必要があります。
Oracle JDeveloperを適切なコマンドで起動します。
ORACLE_HOME
環境変数に対してOracleホームをすでに割り当ててある場合、次に示す例と同様のコマンドを入力できます。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
cd $ORACLE_HOME/jdeveloper/jdev/bin ./jdev |
Windows |
CD %ORACLE_HOME%\jdeveloper jdeveloper.exe |
上部のメニューから「ウィンドウ」を選択し、ドロップダウン・メニューから「アプリケーション・サーバー」を選択します。または、キーボード・ショートカットの[Ctrl]+[Shift]+[G]
を使用する方法もあります。これにより、左側のペインに「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」が開きます。
「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」で「アプリケーション・サーバー」を右クリックします。ドロップダウン・メニューから「新規アプリケーション・サーバー」を選択してアプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードを起動します。
構成が完了すると、「構成に成功しました」画面にドメインのディレクトリの場所と管理コンソールにアクセスするためのURLが表示されます。両方を書き留めてから「閉じる」をクリックします。
構成ウィザードが完了したら、コンパクト・ドメインのホームに移動し、次のコマンドを使用して管理サーバーを起動します。
オペレーティング・システム | コマンド |
---|---|
UNIX |
cd DOMAIN_HOME/bin
./startWebLogic.sh
|
Windows |
cd DOMAIN_HOME\bin
startWebLogic.cmd
|
JDeveloperの統合WebLogic Serverを使用する場合、同じシステム上でコンパクト・ドメインと併用するときには、コマンドの最後にフラグnoderby
を追加します。たとえば、Linuxの起動コマンドは次のようになります。
./startWebLogic.sh noderby
-noderby
オプションを指定すると、Java仮想マシンでDerby Java Databaseが起動しないようにできます。これにより、統合WebLogic Serverとの競合が回避されます。この場合、正常に起動するにはDerby Java Databaseを初期化する必要があります。
次の出力が表示されれば、管理サーバーは実行されています。
Server state changed to RUNNING.
Quick Startインストールとコンパクト・ドメインの接続の確認が終了したら、次のいずれかのアクションを実施できます。
アクション | リソース |
---|---|
Oracle SOA Suite Quick Startのサンプル・アプリケーションをデプロイします。 |
「サンプル・アプリケーションの実行」を参照してください。 |
独自のアプリケーションを作成またはテストします。 |
『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のOracle JDeveloperによるアプリケーション開発のスタート・ガイドに関する項を参照してください。 |
Oracle Managed File Transfer、Oracle Stream AnalyticsまたはOracle B2B/Healthcareを追加します。 |
完全に構成されたコンパクト・ドメインにコンポーネントを追加する手順は、「Quick Startインストールへのコンポーネントの追加について」を参照してください。 |
インストールを削除します。 |
インストールのテストが完了している場合、「Oracle Quick Startの削除」を参照してください。 |