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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesのインストールと構成
12c (12.2.1.1)
E77351-01
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2 Oracle WebCenter Sitesソフトウェアのインストール

この項の手順に従って、Oracle WebCenter Sitesソフトウェアをインストールします。

インストールを開始する前に、システム環境の確認(「システム環境の確認のロードマップ」)およびOracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール(『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』)が完了していることを確認してください。

2.1 インストール・チェックリストの確認

インストール・プロセスでは、特定の情報を入力するように要求されます。

表2-1に、WebCenter Sitesのインストール前に理解し、インストール中に決定する必要のある重要な項目を示します。

表2-1 インストール・チェックリスト

情報 値の例 説明

JAVA_HOME

/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_77

Java JDK ホーム・ディレクトリを指す環境変数。

データベース・ホスト

examplehost.exampledomain

データベースを実行しているホストの名前とドメイン。

データベース・ポート

1521

データベースのリスニング・ポートの番号。デフォルトのOracleデータベースのリスニング・ポートは1521です。

データベース・サービス名

orcl

Oracleデータベースには一意のサービス名が必要です。デフォルトのサービス名は、orclです。

DBAユーザー名

SYS

データベース管理権限を持つユーザーの名前。OracleデータベースのデフォルトのDBAユーザーは、SYSです。

DBAパスワード

myDBApw957

データベース管理権限を持つユーザーのパスワード。

ORACLE_HOME

/home/Oracle/product/ORACLE_HOME

ソフトウェアをインストールするディレクトリ。

必要に応じて、このディレクトリには、Oracle Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle WebCenter Sitesが含まれます。

WebLogic Serverのホスト名

examplehost.exampledomain.com

Oracle WebLogic ServerOracle WebCenter Sitesのコンソールのホスト名。

コンソール・ポート

7001

Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebCenter Sitesのコンソールのポート。

DOMAIN_HOME

/home/Oracle/config/domains/wcs_domain

ドメイン・データの格納場所。

APPLICATION_HOME

/home/Oracle/config/applications/wcs_domain

アプリケーション・データの格納場所。

WebLogicドメインの管理者のユーザー名

weblogic

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーの名前。デフォルトの管理者ユーザーは、weblogicです。

管理者ユーザーのパスワード

myADMpw902

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーのパスワード。

RCUユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/bin

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)へのパス。

RCUスキーマ接頭辞

WCS

Oracle WebCenter Sitesで使用するデータベース・スキーマ名の接頭辞。

RCUスキーマ・パスワード

myRCUpw674

Oracle WebCenter Sitesで使用するデータベース・スキーマのパスワード。

構成ユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

ドメインを作成し構成するための構成ウィザードへのパス。

2.2 WebCenter SitesのDB2データベースの構成

DB2データベースに固有のデータベース構成をお薦めします。

DB2データベースを構成する手順:
  1. 次のDB2コマンドでファイルを作成します。(たとえば、db.sqlを作成し、インストールに合わせてデータベース名、パスおよびユーザー変数を変更します)。
    CONNECT TO <DBNAME>;
    UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING APPLHEAPSZ 1024 DEFERRED;
    UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING LOCKTIMEOUT 30 DEFERRED;
    UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING APP_CTL_HEAP_SZ 1024 DEFERRED;
    UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING LOGFILSIZ 32768 DEFERRED;
    UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING LOGSECOND 8 IMMEDIATE ;
    CONNECT RESET;
  2. SQLスクリプトを実行します。

2.3 インストール・プログラムの起動

インストールを実行する前に、JDKおよび必要なソフトウェアを確認する必要があります。

インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。

  1. ターゲットのシステムにログインします。
  2. 動作保証されたJDKがシステムにすでに存在することを確認してください。インストーラは、動作保証されたJDKを必要とします。Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページで、適切な動作保証のドキュメントを参照してください。
  3. すべての前提条件ソフトウェアがインストールされていることを確認します。
  4. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。
  5. ご使用のシステムのJDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行し、インストール・プログラムを起動します。
    • UNIXオペレーティング・システム: /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_77/bin/java —jar fmw_12.2.1.1.0_wcsites_generic.jar

    • Windowsオペレーティング・システム: C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_77\bin\java -jar fmw_12.2.1.1.0_wcsites_generic.jar

    これらの例にあるJDKの場所は、ご使用のシステムの実際のJDKの場所に読み替えてください。

注意:

インストーラをサイレント・モードで起動することにより、インストール処理中に構成オプションが表示されないようにすることもできます。サイレント・インストールまたはコマンド・ライン・インストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』の「サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用」を参照してください。

インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。各インストール・プログラム画面の詳細は、次のトピックを参照してください。

2.4 インストール画面への移動

インストール・プログラムを実行すると一連の画面が表示されます。それらが表示される順序について、次の表を参照してください。

インストール画面で追加のヘルプが必要な場合は、画面名をクリックしてください。または、インストール画面で「ヘルプ」をクリックして詳細を見ることもできます。

表2-2 Oracle WebCenter Sitesのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

UNIXオペレーティング・システムで、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が表示されます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

中央インベントリの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。

Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。

ようこそ

製品のインストーラの紹介画面です。

自動更新

この画面で、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索できます。

インストールの場所

この画面では、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。このOracleホームには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureがすでに含まれている必要があります。

「表示」をクリックして、適切なOracleホームにOracle WebCenter Sitesをインストールしているかどうかを確認できます。

Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成のためのディレクトリの選択に関する項を参照してください。

インストール・タイプ

「WebCenter Sites」インストール・オプションを選択します。例をインストールする場合は、「WebCenter Sites - 例」を選択します。サテライト・サーバーのみをインストールするには、「WebCenter Sites - サテライト・サーバー」を選択します。サテライト・サーバーは、3つのすべてのオプションでインストールされます。

前提条件チェック

システムが必要最小限の要件を満たしているかどうかを確認します。

確認されたタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。

警告またはエラー・メッセージがある場合は、「システム環境の確認のロードマップ」のいずれかのドキュメントを参照してください。

インストール・サマリー

この画面では、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールを実行する場合に使用できます。

インストールの完了後にインストールされるすべての機能セットがここに記載されています。

サイレント・インストールまたはコマンド・ライン・インストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』の「サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用」を参照してください。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

インストールの進行状況が表示されます。

進捗バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次」をクリックしてサマリーを確認します。

インストール完了

サマリー情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

2.5 インストールの確認

インストールの完了後、一連のタスクを実行して、成功したことを確認します。

2.5.1 インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、インストーラに何も問題が発生しなかったことを確認します。

デフォルトでは、インストーラはログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/logs (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs (Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリに書き込みます。

ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルに関する項を参照してください。

2.5.2 ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要なディレクトリに関する項を参照してください。

2.5.3 Oracleホームの内容の表示

viewInventoryスクリプトを使用すると、Oracleホームの内容を表示することができます。

詳細は、Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールのOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。