この章の内容は次のとおりです。
構成ウィザードを実行してUNIXまたはLinuxオペレーティング・システムでドメインを作成する前に、まだ設定していない場合は、CONFIG_JVM_ARGS
環境変数に次の値を設定します。
-Djava.security.egd=file:/dev/./urandom
これによって、構成ウィザードがドメインを作成または更新するのにかかる時間が短縮されます。
また、WindowsまたはLinuxのいずれかにコンパクト・ドメインを作成する場合、CONFIG_JVM_ARGS環境変数に次の値を含めます。
-Dcom.oracle.cie.config.showProfile=true
これにより、ドメイン・プロファイルの選択(コンパクトおよび拡張)が、構成ウィザードの「構成タイプ」画面に表示されます。ドメイン・プロファイルの詳細は、『ドメイン・テンプレート・リファレンス』のドメイン・プロファイル・タイプに関する項を参照してください。
構成ウィザードでは、製品コンポーネントを選択してドメインに含めることで、またはテンプレートJARファイルを選択することで、対象環境のためのWebLogicドメインの作成プロセスをガイドします。必要な場合は、管理対象サーバー、クラスタおよびマシン定義を追加および構成することで、または事前定義されたJDBCデータ・ソースおよびJMSファイル・ストア・ディレクトリをカスタマイズすることで、ご使用の環境に適したドメインをカスタマイズすることもできます。
表2-1に、構成ウィザードによって表示される画面の順序を示します。表示される画面は、ドメイン要件、およびドメインをカスタマイズする必要があるかどうかによって異なります。
次の状況でドメインをカスタマイズできます。
デフォルト設定の使用時にマルチ・サーバーまたはクラスタ化ドメインを作成するには。事前定義されたすべてのWebLogic Serverテンプレート(WebLogic Serverで提供されるもの)は、単一サーバー・ドメインを作成します。
ドメインまたは拡張テンプレート内のデフォルト・データベースとは異なるデータベースを使用するには。この場合、JDBC設定をカスタマイズして、適切なデータベースを指すようにする必要があります。
リスニング・ポートおよびSSLポートをカスタマイズするには。
受け取ったドメイン・テンプレートを使用することでテスト環境を作成するには、および要件に基づいてテスト環境で機能するようドメイン構成を変更するには。
WLSTまたは、構成の「テンプレート」画面の「カスタム・テンプレートを使用してドメインを作成」オプションを使用して、カスタム・テンプレートを使用するドメイン作成する場合、次の制約に留意します。
カスタム・ドメインおよびカスタム・ドメイン・テンプレートの作成に使用するWebLogic Serverテンプレートのバージョンは、ドメインで使用されるWebLogic Serverインストールのバージョンと同じにする必要があります。たとえば、WebLogic Serverベース・ドメイン10.3.6テンプレートを使用してWebLogicドメインを作成し、そのドメインからカスタム・ドメイン・テンプレートを作成した場合、そのカスタム・ドメイン・テンプレートを使用して、WebLogic Server 12.2.1インストールでドメインを作成できません。
以前のバージョンのWebLogic Serverのドメインから作成したカスタム・ドメイン・テンプレートを作成する場合、まず、ドメインを使用するWebLogic Serverのバージョンにそのドメインをアップグレードする必要があります。『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』の説明に従い、WLSTまたはFusion Middlewareの再構成ウィザードを使用すると、ドメインをアップグレードできます。
ドメイン・バージョンの制約の詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』のドメインの制約に関する項を参照してください。
製品がインストールされているマシンのコンソールで、JavaベースのGUIがサポートされている必要があります。Windowsベースのすべてのコンソールは、JavaベースのGUIをサポートしており、一部のUNIXベースのコンソールのみが、JavaベースのGUIをサポートしています。
Windowsの「スタート」メニューまたはコマンド・ラインから、グラフィカル・モードで構成ウィザードを起動できます。
Windowsプラットフォームでグラフィカル・モードで構成ウィザードを起動するには、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle」→「Oracle Home」→「WebLogic Server バージョン」→「ツール」→「構成ウィザード」を選択します。
Windowsのコマンド・プロンプトから、またはUNIXシステムで、グラフィカル・モードで構成ウィザードを起動するには、次の手順に従います。
製品がインストールされている対象のシステムにログインします。
MS-DOSコマンド・プロンプト・ウィンドウ(Windows)またはコマンド・シェル(UNIX)を開きます。
次のディレクトリに移動します。
Windowsの場合: ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin
UNIX:の場合: ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
ORACLE_HOMEを、インストール時に指定されたOracleホーム・ディレクトリに置き換えます。
次のコマンドを実行します。
Windowsの場合: config.cmd
UNIXの場合: sh config.sh
注意:
config.cmd
またはconfig.sh
コマンドを実行すると、デフォルトのキャッシュ・ディレクトリが無効であることを示す次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
*sys-package-mgr*: パッケージ・キャッシュ・ディレクトリを作成できません。
コマンド行に-Dpython.cachedir=
valid_directory
オプションを含めることで、キャッシュ・ディレクトリを変更できます。
構成ウィザード・セッションのログ・ファイルを作成するには、コマンドに-log=config.log -log_priority=debug
パラメータを含めます。ログ・ファイルのファイル名(config_today.log
など)を指定できます。ログ・ファイルは、Oracleホーム・ディレクトリのlogs
ディレクトリ内に格納されます。log_priority
に有効な他の値は、OFF
、SEVERE
、WARNING
、INFO
、CONFIG
、FINE
、FINER
、FINEST
およびALL
です。
「構成タイプ」画面が表示されます。
構成ウィザードをグラフィカル・モードで使用して新しいWebLogicドメインを作成するには、「構成ウィザードの起動」の説明に従って構成ウィザードを起動します
注意:
構成ウィザードをGUIモードで実行できない状況では、WLSTスクリプトを使用してドメインを作成または拡張することをお薦めします。詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のドメイン・テンプレートの作成および使用(オフライン)に関する項を参照してください。
インストールにFusion Middleware製品が含まれている場合は、「Fusion Middlewareドメインの構成」の説明を参照してください。Fusion Middleware製品の構成には、この章のワークフローには含まれていない追加の構成ウィザード画面が含まれています。
構成ウィザードでは、一連の画面が、表2-1に示されている順序で表示されます。各画面の詳細は、「構成ウィザードの画面」の関連する項を参照するか、「画面」列内のリンクをクリックしてください。
表2-1 新しいWebLogicドメインを作成するための構成画面
画面 | この画面がいつ表示されるか | 次のアクションを実行 |
---|---|---|
CONFIG_JVM_ARGSがドメイン・プロファイル・オプションを表示するよう設定されていないとき |
新しいドメインの作成を選択します。 「ドメインの場所」ボックスで、新しいドメインへのパスを入力し、「参照」をクリックしてドメイン・ディレクトリを作成します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
CONFIG_JVM_ARGSが-Dcom.oracle.cie.config.showProfile=trueに設定されているとき |
必要に応じて、「新規拡張ドメインの作成」または「新規コンパクト・ドメインの作成」を選択します。 「ドメインの場所」ボックスで、新しいドメインへのパスを入力し、「参照」をクリックしてドメイン・ディレクトリを作成します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
常時 |
適切なオプションを選択します。
「次へ」をクリックして続行します。 |
|
1つ以上の選択したテンプレートがアプリケーションを定義する場合のみ。 |
ドメインのアプリケーションを格納するディレクトリを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
常時 |
ドメインの管理者アカウント用のユーザー名およびパスワードを指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
常時 |
使用する起動モードを選択します。 ドメインで使用するJDKを選択するか、「参照」をクリックして使用するJDKに移動します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
データベース構成 |
ドメインに、JDBCデータ・ソース、GridLinkデータ・ソースまたはOracle RACマルチ・データ・ソースを必要とするコンポーネントが含まれている場合のみ |
これらの画面の詳細は、「データ・ソースの構成」,を参照してください。 |
選択した製品またはテンプレートに、データベース・タイプ別に編成されているSQLファイル一式が含まれている場合のみ |
データベース・スクリプトを実行するデータ・ソースを選択します。 データベース・バージョンを選択します。 「スクリプトの実行」をクリックします。 必要なすべてのスクリプトを実行したら、「次へ」をクリックして続行します。 |
|
常時 |
詳細構成タスクを実行する各カテゴリ(存在する場合)のチェック・ボックスを選択します。 選択可能なチェック・ボックスは、選択した製品またはテンプレート内で構成されるリソースによって異なります。 「次へ」をクリックして続行します。 選択可能なすべてのオプションを選択した場合に表示される画面の詳細は、「拡張構成」,を参照してください。 |
|
マルチテナント構成 |
常時 |
WebLogic Serverマルチテナント環境で使用するために、仮想ターゲットおよびパーティションを追加します。 これらの画面の詳細は、WLSマルチテナントの構成を参照してください。 |
常時 |
「サマリー・ビュー」を選択してからそのビューのリスト内の個々の項目を選択することで、ドメインの構成を確認します。 ドメインが希望どおりに構成されている場合は、「作成」をクリックしてドメインを作成します。 構成を変更する必要がある場合は、「前へ」をクリックして、変更する設定のための適切な画面に戻ります。 |
|
常時 |
ドメイン作成の進行状況を表示します。 このプロセスが完了したら、「次へ」をクリックします。 |
|
常時 |
ドメイン作成結果を確認します。 構成ウィザードを終了するには、「終了」をクリックします。 |
JDBCデータ・ソースまたはOracle RACマルチ・データ・ソースを必要とするコンポーネントがドメインに含まれている場合のみ、この項で説明されている画面が構成ウィザードに表示されます。表2-2に、一連のデータ・ソース画面をリストします。各画面の詳細は、「構成ウィザードの画面」の関連する項を参照するか、「画面」列内のリンクをクリックしてください。
この項で説明した画面を構成したら、表2-1に戻ります。
表2-2 データ・ソース構成画面
画面 | この画面がいつ表示されるか | 次のアクションを実行 |
---|---|---|
ドメインに、JDBCデータ・ソースを必要とするコンポーネントが含まれている場合のみ |
構成するデータ・ソースを選択してから、次のいずれかを実行します。
「次へ」をクリックして続行します。 |
|
ドメインに、JDBCデータ・ソースを必要とするコンポーネントが含まれており、「JDBCデータ・ソースの構成」画面上の1つ以上のデータ・ソースのために「GridLinkへ変換」オプションを選択した場合のみ |
Gridlink RACデータ・ソースのためのフィールドを構成します(サービス名、サービス・インスタンス、ONSホスト、ウォレット・ファイルおよびウォレット・パスワードなど)。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
ドメインに、JDBCデータ・ソースを必要とするコンポーネントが含まれており、「JDBCデータ・ソースの構成」画面上の1つ以上のデータ・ソースのために「RACマルチ・データ・ソースへ変換」オプションを選択した場合のみ |
Oracle RACマルチ・データ・ソースのためのフィールドを構成します(Oracle RACホスト名、インスタンス名およびポートなど) 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
ドメインに、JDBCデータ・ソースを必要とするコンポーネントが含まれている場合のみ |
テストするデータ・ソースを選択し、「接続のテスト」をクリックします。接続テストの完了を待機します。 注意: 接続をテストするためには、接続しようとしているデータベースが実行されている必要があります。 この時点で接続をテストする必要がない場合は、すべてのデータ・ソースを選択解除してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
この項では、「拡張構成」画面にリストされているオプションを選択した場合に表示される一連の画面を説明します。
表2-3 「拡張構成」画面
画面 | この画面がいつ表示されるか | 次のアクションを実行 |
---|---|---|
「拡張構成」画面で「管理サーバー」を選択した場合のみ |
必要に応じて、管理サーバーの設定を変更します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「ノード・マネージャ」を選択した場合のみ |
「ノード・マネージャ・タイプ」を選択します。 ノード・マネージャにアクセスするためのユーザー名およびパスワードを入力します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択した場合のみ |
必要に応じて、管理対象サーバーを追加、削除、クローンまたは再構成します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択した場合のみ |
必要に応じて、クラスタを追加、削除または再構成します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択し、ドメインに1つ以上のクラスタが含まれている場合のみ |
ドメイン内のクラスタにサーバーを追加するか、そこからサーバーを削除します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択し、ドメインに1つ以上のクラスタ、およびクラスタに割り当てられていない1つ以上の管理対象サーバーが含まれている場合のみ |
各クラスタについて、クラスタのためにHTTPプロキシ・アプリケーションを作成するかどうかを指定します。クラスタに対して「HTTPプロキシの作成」チェック・ボックスを選択する場合は、そのクラスタのために使用するプロキシ・サーバーを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択し、CoherenceがWebLogic Serverとともにインストールされている場合のみ |
デフォルトのクラスタ名を受け入れるか、またはCoherenceクラスタの新しい名前を入力します。 Coherenceクラスタ・リスニング・ポートとして使用するポート番号を入力します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択した場合のみ |
「マシン」タブ(Windows)または「Unixマシン」タブ(UNIX)を選択します。 必要に応じてマシンを追加します。 各マシンの設定を構成します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択し、ドメイン内に構成された1つ以上のマシンがある場合のみ |
管理サーバーと管理対象サーバーを適切なマシンに割り当てます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「デプロイメントとサービス」を選択し、選択された製品またはテンプレートにJ2EEアプリケーションまたはライブラリがある場合のみ |
アプリケーションまたはライブラリをデプロイする対象サーバーまたはクラスタを選択します。 選択したターゲット上にデプロイする各アプリケーションまたはライブラリのためのチェック・ボックスを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「デプロイメントとサービス」を選択した場合のみ |
対象サーバーまたはクラスタを選択します。 対象とする各サービスのためのチェック・ボックスを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
「拡張構成」画面で「JMSファイル・ストア」を選択した場合のみ |
各JMSファイル・ストアのための設定を必要に応じて変更し、各ファイル・ストアの同期書込みポリシーを選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
この項で説明する画面は、WebLogic Serverでマルチテナントを有効にする場合にのみ使用します。表2-4は、マルチテナントに関連する一連の画面を一覧表示しています。各画面の詳細は、「構成ウィザードの画面」の関連する項を参照するか、「画面」列内のリンクをクリックしてください。
Oracle WebLogic Serverのマルチテナントの概要については、WebLogic Server MTの使用のOracle WebLogic Serverマルチテナントに関する項を参照してください。
この項で説明した画面を構成したら、表2-1に戻ります。
表2-4 マルチテナント構成画面
画面 | この画面がいつ表示されるか | 次のアクションを実行 |
---|---|---|
常時 |
WebLogic Serverをマルチテナント・モードで実行するために使用する仮想ターゲットを追加、構成および削除します。 仮想ターゲットの削除の詳細は、WebLogic Server MTの使用の仮想ターゲットに関する項を参照してください。 「次へ」をクリックして続行します。 |
|
常時 |
必要な数のパーティションを追加します。後で、定義した各パーティションに仮想ターゲットを割り当てます。 詳細は、WebLogic Server MTの使用の次のリソースを参照してください。
「次へ」をクリックして続行します。 |
|
常時 |
仮想ターゲットをパーティションに関連付けます。パーティションはゼロ個またはそれ以上の仮想ターゲットを持つことができます。 「次へ」をクリックして続行します。 |
ドメインの作成が終了したら、管理サーバーを起動できます。管理サーバーを起動するために使用できる様々な方法の詳細は、Oracle WebLogic Serverの管理サーバーの起動および停止のサーバーの起動および停止に関する項を参照してください。
クイック・スタート構成ウィザードは、次のことのために使用できます。
WebLogic Serverインストール内のMedRecおよびExamples Serverなどの様々なサンプル・ドメインを構成します。この場合、ウィザードを実行するには、WebLogic Serverインストーラの「インストール完了」画面のクイック・スタート構成ウィザードの自動起動オプションを選択します。
ドメインでDerby (JavaDB)データベース・ドライバを使用する場合のみ、Fusion Middleware製品ドメインを構成します。この場合、この項で説明したようにウィザードを手動で実行します。製品とともに提供されるスキーマJARは、domain_home
/common/db
ディレクトリを移入するために使用されます。
注意:
クイック・スタート構成ウィザードは、Derby (JavaDB)データベース・ドライバのみをサポートします。別のデータベースを使用している場合は、クイック・スタート構成ウィザードを使用してドメインを作成できません。
クイック・スタート・モードで手動で構成ウィザードを実行する前に、CONFIG_JVM_ARGS
環境変数を設定し、ドメインのために使用したい各テンプレートのフルパスおよびJARファイル名を指定する必要があります。WebLogic Serverおよび他のFusion Middleware製品のためにOracleによって提供されたテンプレートの場所およびファイル名については、『ドメイン・テンプレート・リファレンス』を参照してください。
Windows
WindowsシステムでCONFIG_JVM_ARGS
を設定するには:
set CONFIG_JVM_ARGS="-DuserTemplates=template1,template2,template3, ..., templaten"
次の例では、WebLogic Server基本ドメイン・テンプレートおよびWeb Services JAX-WSテンプレートを使用してドメインを作成します。
set CONFIG_JVM_ARGS="-DuserTemplates=C:/Oracle/Middleware/wlserver/common/ templates/wls/wls.jar,C:/Oracle/Middleware/wlserver/common/templates/ wls/wls_webservice_jaxws.jar"
Windowsシステムでクイック・スタート・モードで構成ウィザードを実行するには、次のコマンドを入力します。ここでは、ORACLE_HOMEはOracleホーム・ディレクトリです。
cd ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
config.cmd -target=config-oneclick
UNIX
UNIXまたはLinuxシステムでCONFIG_JVM_ARGS
を設定するには:
export CONFIG_JVM_ARGS="-DuserTemplates=template1,template2,template3, ..., templaten"
次の例では、WebLogic Server基本ドメイン・テンプレートおよびWeb Services JAX-WSテンプレートを使用してドメインを作成します。
export CONFIG_JVM_ARGS="-DuserTemplates=/Oracle/Middleware/wlserver/common/ templates/wls/wls.jar,/Oracle/Middleware/wlserver/common/templates/ wls/wls_webservice_jaxws.jar"
UNIXシステムでクイック・スタート・モードで構成ウィザードを実行するには、次のコマンドを入力します。ここでは、ORACLE_HOMEはOracleホーム・ディレクトリです。
cd ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
config.sh -target=config-oneclick
表2-5に、クイック・スタート構成ウィザードによって表示される画面の順序を示します。
WebLogicのインストール時にWebLogicサンプルを含めたものの、インストールの最後にクイック・スタート・ウィザードを実行して3つのサンプル・ドメインを作成するオプションを選択しなかった場合は、コマンド・ラインからクイック・スタート・ウィザードを実行することで、後でサンプル・ドメインを作成できます。
この場合、1つずつサンプル・ドメインを作成する必要があります。つまり、3つすべてのドメインを作成するには、クイック・スタート・ウィザードを3回実行する必要があります。
各ドメインを作成するためにCONFIG_JVM_ARGS変数に含める必要があるテンプレートについては、表2-6を参照してください。たとえば、WebLogic Server Examplesドメインを作成するには、WL_HOMEをWebLogic Serverホーム・ディレクトリに置き換えて、次のコマンドを入力します。
set CONFIG_JVM_ARGS="-DuserTemplates=WL_HOME/common/ templates/wls/wls.jar,WL_HOME/common/templates/wls/wls_default.jar, WL_HOME/common/templates/wls/wls_examples_jaxws.jar" cd ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin config.sh -target=config-oneclick
表2-6 WebLogicサンプル・ドメインのために必要なテンプレート
このドメインを作成するには... | これらのテンプレートを含めます... |
---|---|
MedRec (Avitek Medical Recordsサンプル・ドメイン) |
WL_HOME/common/templates/wls/wls.jar WL_HOME/common/templates/wls/medrec.jar |
MedRec Spring (Spring用のAvitek Medical Recordsサンプル・ドメイン) |
WL_HOME/common/templates/wls/wls.jar WL_HOME/common/templates/wls/medrec_spring.jar |
WebLogic Serverの例 |
WL_HOME/common/templates/wls/wls.jar WL_HOME/common/templates/wls/wls_examples.jar |