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Oracle® Fusion Middleware Oracle Stream Analyticsスキーマ・リファレンス
12c リリース (12.2.1.1.0)
E79305-01
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9 データ・カートリッジ・スキーマ

この付録では、Oracle Stream Analyticsデータ・カートリッジ・スキーマ・ファイルのスキーマ・リファレンス情報を示します。これらのファイルには、Oracle Stream Analyticsインストールの/Oracle/Middleware/my_oep/oep/xsdでアクセスできます。

この章で説明している要素の使用方法の詳細は、Oracle CQLデータ・カートリッジによるアプリケーションの開発を参照してください。

この付録の内容は次のとおりです。

9.1 ocep_jdbc_context_config.xsd

ocep_jdbc_context_config.xsdファイルでは、JDBCデータ・カードリッジの構成設定が定義されます。JDBCカードリッジの構成には、次の要素および属性が含まれます。

  • data-source: サーバーおよびデータベース間のデータベース接続の名前。

  • function: データベース表の問合せのためにコールするJDBC関数。JDBCカートリッジ関数は、コレクションを返すTABLE関数です。

  • param: データベース問合せのためにfunctionに渡されるパラメータ値を定義するために必要な、nameおよびtypeのペアのセット。type値は、Oracle CQLの単純型です。

  • return-component-type: Oracle CQLの単純データ型(INTFLOATなど)、複合型(POJO Bean名など)、またはカートリッジにより定義される拡張型。return-component-typeは、JDBCカートリッジのTABLE関数によって返されるcollection-typeのコンポーネント型を表します。

  • sql: functionを定義するSQL問合せ。param要素でコロン(:)を使用して宣言される、パラメータへの参照に優先します。

構成ファイルにおける次のエントリは、SQL文を使用してJDBCカートリッジ構成を作成するための、これらの要素および属性の使用方法を示しています。

<jc:jdbc-ctx>
    <name>JdbcCartridgeOne</name> 
    <data-source>StockDS</data-source>
    <function name="getDetailsByOrderIdName">
        <param name="inpOrderId" type="int" />
        <param name="inpName" type="char" />
        <return-component-type>
            com.oracle.cep.example.jdbc_cartridge.RetEvent
        </return-component-type>
        <sql><![CDATA[
            SELECT
                Employee.empName as employeeName,
                Employee.empEmail as employeeEmail,
                OrderDetails.description as description
            FROM
                 PlacedOrders, OrderDetails , Employee
            WHERE
                PlacedOrders.empId = Employee.empId AND
                PlacedOrders.orderId = OrderDetails.orderId AND
                Employee.empName = :inpName AND
                PlacedOrders.orderId = :inpOrderId
        ></sql>
    </function>
</jc:jdbc-ctx>

9.2 ocep-jdbc.xsd

ocep-jdbc.xsdファイルでは、JDBCデータ・カードリッジのアセンブリ設定が定義されます。JDBCカードリッジのアセンブリ設定には、jdbc-context要素が含まれます。jdbc-context要素では、Oracle Stream Analytics JDBCカードリッジ・コンテキストを宣言します。

アセンブリ・ファイルにおける次のエントリにより、JDBCカードリッジ・コンテキストはJdbcCartridgeOneに設定されます。

<jdbc:jdbc-context id="JdbcCartridgeOne"/>

9.3 ocep-spatial.xsd

ocep-spatial.xsdファイルでは、空間contextのアセンブリ設定が定義されます。空間contextを使用して、使用する座標系および関連する属性を、次のように指定します。

空間contextには、次の属性があります。

  • cartesian: デカルト座標系を使用するには、trueを指定します。デフォルトは、falseであり、測地(WGS84)座標系に設定されます。

  • srid: 座標系を識別します。デフォルトは、測地(WGS84)座標系用のLAT_LNG_WGS84_SRIDです。デカルト座標系を使用する場合は、CARTESIANを指定します。

  • sma: 半長軸パラメータを定義するdouble値を指定します。半長軸パラメータの値は、バッファリングおよび投影に使用されます。デフォルト値は、6378137.0です。

  • rof: 扁平率パラメータ逆数を定義するdouble値を指定します。扁平率パラメータ逆数は、バッファリングおよび投影に使用されます。デフォルト値は、298.257223563です。

  • tolerance: バッファリングを含む幾何演算において無視する最小距離を定義するdouble値を指定します。デフォルト値は、0.000000001です。

  • anyinteract-tolerance: Oracle Spatialの幾何的関係演算子であるANYINTERACTのデフォルトの許容度を定義する、double値を指定します。デフォルト値は、0.0000005です。

アセンブリ・ファイルにおける次のエントリは、空間コンテキストの構成を示しています。

<spatial:context id="my-spatial-context" anyinteract-tolerance="0.0000005"
  rof="298.257223563" sma="6378137.0" srid="LAT_LNG_WGS84_SRID"
  tolerance="0.000000001"/>

9.4 ocep-hadoop.xsd

ocep-hadoop.xsd ファイルでは、Hadoopファイル・システムまたはローカル・ファイル・システムに配置されたイベント情報を格納するfile用のアセンブリ設定を定義します。file要素には、次の属性があります。

  • event-type: Hadoop HDFSまたはローカルFSに格納されるデータのスキーマを定義するイベント・タイプを指定します。

  • path: Oracle Stream Analyticsがイベント・データを格納する場所の、Hadoop HDFSまたはローカルFSのファイル・パスを指定します。パス文字列がスラッシュで始まる場合は、絶対パスです。

  • separator: ファイル・パス・セパレータを指定します。パス・セパレータは、参照されるファイル内でのデータの区切り方に関係します。たとえば、パスがCSVファイルを参照する場合、フィールドがカンマ(,)で区切られるよう、セパレータを指定します。

  • operation-timeout: 操作が完了するまでの待機時間を、ミリ秒単位で指定します。指定された時間内に操作が完了しない場合は、空の結果が返された後、操作は正常に続行されます。

アセンブリ・ファイルにおける次のエントリは、Hadoopの構成を示してします。

<hadoop:file id="hadoop" event-type="OracleL2StockTick" 
  path="/my_hadoop/hadoop/hadoop_file" separator=","/>

9.5 ocep-nosql.xsd

ocep-nosqldb.xsdファイルにより、NoSQLDBに配置された、イベント情報を含むデータstore用のアセンブリ設定が定義されます。store要素には、次の属性があります。

  • event-type: NoSQLDBに格納されるデータのスキーマを定義するイベント・タイプを指定します。event-typeは、java.io.Serializableインタフェース実装したJavaベースのイベント・タイプにします。このストアに置かれたJavaオブジェクトをデシリアライズするときに、このイベントタイプを提供するアプリケーションのクラスローダーが使用されます。

  • store-name: Oracle NoSQLDBストアの名前。

  • store-locations: domain:port形式によるNoSQLDBノードの場所の、空白区切りのリスト。たとえば、localhost:5000のようにします。Oracle Stream Analyticsは、これらの場所を使用して、NoSQLDBサーバーに接続します。サーバーが使用できない場合、Oracle Stream Analyticsは、リスト内の次の場所を使用します。

アセンブリ・ファイルにおける次のエントリは、NoSQLDBの構成を示してします。

<nosqldb:store id="my_nosqldb" event-type="TradeEvent2" 
  store-name="my_nosql_store" store-locations="localhost:5000"/>