この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、アプリケーションのAuthenticated-User
ロールにデフォルトで付与されているアプリケーションレベル権限が必要です。
ポータルは、関連するツール、ページおよびコンテンツのための簡単にアクセスできる専用領域を提供して、指定されたメンバーの加入をサポートします。これらのメンバーそれぞれには、そのポータル内の権限と関連付けられた定義済ロールが割り当てられます。ここでは、自分が使用可能なポータル、それらの目的、ポータル内でのロールの管理方法について詳しく調べていきます。特定のポータル内での操作は、そのポータルの目的とユーザーのメンバーシップ・ロールによって異なります。
ポータル・フレームワークにはチームワークを促進する多くの機能およびツールが組み込まれているため、ポータルのメンバーは、ドキュメントの共有、問題についてのディスカッション、ミーティングのスケジュール設定、メッセージの交換、リストの作成などを素早く行うことができます。
パブリック・ポータルは、WebCenter Portalにログインすることなくインターネットにアクセスするだけでどのユーザーも使用できるため、メンバー以外のユーザーやWebCenter Portalコミュニティ外部のユーザーと共有できます。
WebCenter Portalユーザーに登録されていないパブリック・ユーザーは、次の2つの方法でパブリック・ポータルにアクセスできます。
ポータルのURLを使用して直接アクセスする。
WebCenter Portalのようこそページから: インストール環境がこのページを表示するように構成されており、パブリック・ポータルへのリンクが公開されている場合(図9-1)。
ポータルがパブリックになっている場合、パブリック・ユーザーはページ、リスト、イベント、リンク、ノートを表示できます。お知らせ、ディスカッションおよびドキュメントを表示するには、ポータル・マネージャがこれらの権限を明示的に付与する必要があります。ポータル・マネージャによって付与されたパブリック権限は、システム管理者によってアプリケーション・レベルで設定されたパブリック権限より優先されます。
複数のポータルに参加して、自身のポータル・メンバーシップをポータル・ブラウザで管理できます。デフォルトでは、ポータル・ブラウザはWebCenter Portalにログインしたときに最初に表示されるページです(図9-2)。システム管理者は、初期ランディング・ページをホーム・ポータル、特定のポータルまたは特定のページに変更できます。
使用できるポータルを表示してアクセスするには、次の手順を実行します。
注意:
「メールの送信」メニューのアクションは、1人以上のポータルのメンバーまたはマネージャのプロファイルでメール・アドレスが指定されており、自身がポータル・メンバーである場合のみ使用できます。
ポータルのデフォルトのメール配信リストを使用して、そのポータルのメンバーまたはマネージャにメールを送信できます。上級ユーザーはポータルのメール配信リストをカスタマイズできます(『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのメール配信リストの構成に関する項を参照)。
ポータルのメンバーまたはマネージャには、次のいずれかの方法でメールを送信できます。
ポータル・ブラウザ(「使用可能なポータルの表示とアクセス」を参照)で、メンバーまたはマネージャが属しているポータルを探し、をクリックしてそのポータルのアクションを表示し、「連絡先」→「メールをメンバーに送信」または「メールをポータル・マネージャに送信」の順に選択します(図9-10)。
ポータルを表示している場合は、「アクション」メニューをクリックして、「連絡先」→「メールをメンバーに送信」または「メールをポータル・マネージャに送信」の順に選択します。
注意:
「アクション」メニューの場所は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、トップ・ナビゲーション・テンプレートのメニュー・バーにあるアイコンの場合があります。
メール・アプリケーションが開き、そこでメールを作成して、そのポータルのすべてのメンバーまたはマネージャに送信できます。
他のユーザーとポータルを共有する場合は、他のユーザーのアクティビティ・ストリームに表示されるポータルにリンクを公開します。適切な権限を持つユーザーは、ポータルの表示名を指定するリンクをクリックして、ポータルに直接アクセスできます。
ポータルへの直接リンクを公開する手順は次のとおりです。
ポータルのメンバーになるには、WebCenter Portalに登録するか、パブリック・ユーザーになることができます。ポータルでセルフサービス・メンバーシップが許可されている場合は、そのポータルに対するメンバーシップをリクエストできます。または、ポータル参加の招待を受信できます。
この項には次のトピックが含まれます:
『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理に関する項で説明しているように、ポータルがセルフサービス・メンバーシップを許可するように構成されている場合は、そのポータルに対するメンバーシップをリクエストできます。または、ポータル参加の招待を受信できます。
一部のメンバーシップ・リクエストにはポータル・マネージャからの承認が必要であるため、すぐにはアクセス権を取得できない場合があります。WebCenter PortalがSOAを使用するように構成されている場合は、メンバーシップの承認時にワークリスト通知(Oracle BPM Worklistを使用している場合)または電子メールを受信します。
ポータルに参加するには、次の手順を実行します。
登録済WebCenter Portalユーザーでない場合でも、パブリック・ポータルを表示できますが、未登録WebCenter Portalユーザーがポータルに参加するには、ポータル参加に招待するメール・メッセージをポータル・マネージャから受け取る必要があります。ポータルに参加するには、登録済WebCenter Portalユーザーになる必要があります。
一部のメンバーシップ・リクエストにはポータル・マネージャからの承認が必要であるため、すぐにはアクセス権を取得できない場合があります。WebCenter PortalがSOAで構成されている場合は、メンバーシップの承認時にワークリスト通知(Oracle BPM Worklistを使用している場合)または電子メールを受信します。
ワークリスト・アイテムの使用の詳細は、『Oracle Business Process Managementによるプロセスの管理とモニタリング』のプロセス・ワークスペースの「タスク」ページの概要に関する項を参照してください。
指定したユーザー名とパスワードがWebCenter Portalに登録されると、招待先のポータルが開きます。
WebCenter Portalは、ファセット・サポートを使用するOracle Secure Enterprise Searchで構成でき、これには、アプリケーション上部にグローバル(アプリケーション全体)検索のための「検索」フィールドが含まれます。詳細は、「情報の検索」を参照してください。
ほとんどの場合、ポータルのメンバーは、そのポータル内のページにアクセスできます。ポータル・マネージャは、そのポータル内のページを表示、作成、編集および名前変更するための権限をポータル・メンバーに付与できます。ポータル・メンバーは、自身が所有しているページにアクセスするための権限を他のポータル・メンバーに付与できます。自身が作成したページはデフォルトでは自分専用ですが、それらのページを他のユーザーと共有するように指定することもできます。
次の各項で説明するように、ポータル内のページを使用することができます。
ポータルでは、メンバーはシステム・ページとポータル・ページにアクセスできます。ポータル・ページのコンテンツは、通常特定の対象読者または目標をターゲットにしています。
ポータルのページにアクセスする方法は、そのポータルに対して定義されているページ・テンプレートに依存するとともに、ポータル・マネージャが公開しているコントロールにも依存します。ただし、どのような構成でも、プリティURLを使用してページを表示することができます。
次の方法で、ポータル内のページを表示できます。
ポータル・ナビゲーション内でページ名をクリックします。
ブラウザに次のURLを入力します。
http://
host:port
/webcenter/portal/
portalName
/
pageName
ポータル内で実行しようとしているすべてのアクションを実行できない場合、自身のメンバーシップ・ロールの変更をリクエストするか、またはそのポータルでの現在のロールに別のロールを追加できます。たとえば、関心のあるディスカッション・スレッドに参加したり、新しい問題を提起しようとしても、現在のロールでは継続中のディスカッションの表示しか許可されていない場合があります。
ポータル・マネージャが特定ロールに対するメンバーシップ変更をどのように設定しているかに応じて、ロール変更リクエストには承認が必要な場合と不要な場合があります(『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理に関する項を参照)。WebCenter PortalがSOAで構成されている場合は、新しいロールの承認時にワークリスト通知(Oracle BPM Worklistを使用している場合)を受信します。
自身のポータル・ロールを変更するには、次の手順を実行します。
注意:
「ロールの変更」オプションは、ポータルがセルフサービス・メンバーシップ用に設定されていない場合(または「セルフサービス・メンバーシップまたはセルフサービス・メンバーシップ変更を許可しない」が「メンバーシップ・オプション」ダイアログで選択されている場合)は使用できません。詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのセルフサービス・メンバーシップの管理に関する項を参照してください。
ポータルのメンバーシップが不要になった場合は、自身のメンバーシップを取り消すことができます。
一部の取消しリクエストにはポータル・マネージャからの承認が必要であるため、ポータルからすぐには削除されない場合があります。WebCenter PortalがSOAで構成されている場合は、メンバーシップの削除時にワークリスト通知(Oracle BPM Worklistを使用している場合)または電子メールを受信します。
ワークリスト・アイテムの使用の詳細は、『Oracle Business Process Managementによるプロセスの管理とモニタリング』のプロセス・ワークスペースの「タスク」ページの概要に関する項を参照してください。
ポータルのメンバーシップが正常に取り消されると、そのメンバーシップは、「表示」メニューから「参加済」を選択したときに「ポータル」ページに表示されなくなります。
ポータルのメンバーシップを取り消すには、次の手順を実行します。