この章の内容は次のとおりです。
権限
検索が含まれるページにアクセスできるWebCenter Portalユーザーであれば、この章で説明するタスクを使用できます。
WebCenter Portalには、グローバル(アプリケーション全体の)検索が用意されています。デフォルトでは、検索フィールドはアプリケーションの右上にあります。情報は、名前と内容を検索します。アプリケーションで有効なすべての検索可能なオブジェクトで検索語が検索され、ユーザーが表示権限を持つ結果のみが戻されます。たとえば、ユーザーがFinanceポータルのメンバーではない場合、そのポータルからの検索結果は表示されません。
WebCenter Portalの検索以外に、ドキュメント・ツールには、ファイル検索用の独自の検索エンジンが用意されています。これを使用してファイルの検索範囲を絞り込むことで、検索時間が短縮され、検索結果の妥当性が向上します。ドキュメント・ツールは、特定のポータルのドキュメント・ライブラリ内を検索します。詳細は、「ライブラリ、フォルダおよびドキュメントの検索」を参照してください。
注意:
システム管理者とポータル・マネージャは検索のユーザー・インタフェースをカスタマイズできるので、表示されるスクリーン・ショットが異なる場合もあります。システム管理者とポータル・モデレータは、検索範囲を特定のポータル、ツールまたはサービスおよびドキュメント・タイプに構成したり、検索結果によって提供される属性を追加または非表示にしたり、検索ボックスのサイズを変更することができます。
グローバル検索では、ポータル・テンプレート、ページ・テンプレート、リソース・カタログなどのポータル・アセットは検索されません。(ドキュメントやポータルなどのユーザー固有のデータではなく)ポータル・アセットを検索する必要がある場合は、それぞれのアプリケーション・ページにある「フィルタ」フィールドを使用します。
WebCenter Portalは、アプリケーションを検索するためのOracle Secure Enterprise Search (SES)アダプタで構成できます。
Oracle SESは、次のアセットの統一ランキング結果を提供します。
ドキュメント(Wikiおよびブログを含む)
お知らせおよびディスカッション
ポータル、リスト、ページ、メタデータ、人
たとえば、ユーザー名を検索する場合、その人の連絡先情報(すなわち、組織内の正確なユーザー名)を検索することがほとんどであり、ユーザーが作成したドキュメントは必ずしも検索しません。Oracle SESの統一ランキングを使用すると、最も関連のある検索結果を得られます。
さらに、Oracle SESを検索エンジンとして使用すると、検索条件の途中または末尾にワイルドカード文字(*)を使用してワイルドカード検索を実行できます。たとえば、Oracle SESを使用してwiki
やpage
などのキーワードを検索した場合、wikiページのMyWikiPageは検索結果として返されません。しかし、My*
またはMy*Page
を検索すると、MyWikiPageが返されます。
この項では、アプリケーションまたはポータルがファセット検索を使用するように構成されている場合の検索操作について説明します。
注意:
ユーザーの検索環境は、システム管理者またはポータル・マネージャによる検索の構成方法によって様々に異なります。
アプリケーションまたはポータルが非ファセット検索を使用するように構成されている場合は、「ファセット・サポートを使用しない検索」を参照してください。
システム管理者は、ユーザーが実行している検索環境を識別できます。検索へのアクセス方法は、ポータルの設計方法によって異なります。アプリケーション・スペシャリストが、ページにアクセスするためのプリティURLを提供する場合もあります。
この項には次のトピックが含まれます:
ファセットを使用することで、新しい検索を実行しなくても、索引付けされたデータをナビゲートできます。検索語によっては膨大な結果が返されることがありますが、検索内のファセット・ナビゲーションによって、検索対象を正確に明確化したり、新しい対象を発見することもできます。
図3-4は、例として、weblogicユーザーによって作成されたAviポータルからの結果のみを表示するようにフィルタリングされた検索を示しています。たとえば、「最終更新日」ファセットの下の「今年」をクリックしたりして、ファセットをさらに追加することで、検索の絞込みを続けることができます。
次のファセットがデフォルトで含まれています。ただし、システム管理者が別のファセットを構成する場合もあります。
作成者
最終更新日
Mimetype
タグ
ポータル
「フィルタの削除」アイコン(図3-4でハイライト表示)をクリックして、各ファセットを削除し、完全な結果リストに戻します。
ページの右側にある「ソート基準」ドロップダウン・リストを使用して、結果を絞り込むことができます(図3-7)。
デフォルトでは、検索は最も関連のある検索結果から順にソートされますが、次のソート・オプションを使用できます。
日付: 新しいものから
日付: 古いものから
作成者: 昇順
作成者: 降順
タイトル: 昇順
タイトル: 降順
この項では、アプリケーションまたはポータル・マネージャがファセット・サポートなしで構成されている場合の検索操作について説明します。
注意:
ユーザーの検索環境は、システム管理者またはポータル・マネージャによる検索の構成方法によって様々に異なります。
検索のユーザー・インタフェースを組織でカスタマイズした場合、検索ページがここで示されているものとは異なる可能性があります。
この項には次のトピックが含まれます:
グローバル検索を実行するには:
Oracle SES 11.1.2.*が構成されている場合、ユーザーは検索結果の表示方法を個別に構成できます。特に、各ユーザーは、検索に追加するツールおよびサービスと、結果に表示するこれらの順序を制御できます。これは、「プリファレンス」で設定します(詳細は、「検索結果の個別プリファレンスの設定」を参照)。
「検索の絞込み」セクションで結果を絞り込んで、結果の件数を減らすことができます。たとえば、特定の個人が投稿したすべてのドキュメントを表示する場合、結果ページをスクロールして該当するドキュメントを見つけるのではなく、その個人の名前またはプロファイル・ピクチャをクリックするだけで結果がフィルタ処理され、その個人に該当する結果のみが表示されます。
Oracle SES 11.1.2.2アダプタでは、「作成者」(アップロード/変更したユーザー)、「最終更新日」、「コンテンツ・タイプ」、「ポータル」および「タグ」で検索を絞り込むことができます。
注意:
Oracle SESの作成者の結果には、ドキュメント/wiki/ブログを更新したすべてのユーザー名が含まれます。
タグ付きアイテムやお気に入りなど、一部のWebCenter Portalコンポーネントでは検索のリファイナは表示されず、絞り込まれた検索にも表示されません。
検索結果の表示を絞り込むには:
実行した検索は、検索語を再入力しなくても後で再実行できるように保存できます。また、保存した検索はポータルで共有できます。
注意:
ポータルがファセット・サポートを使用しない検索を使用するように構成されている場合にのみ、検索を保存できます。
この項には次のトピックが含まれます:
保存済検索は、その検索を頻繁に実行する場合に役立ちます。保存済検索を利用すると、検索プールに追加される新しい情報をいつでも簡単に取得できるようになります。
注意:
アプリケーションまたはポータルがファセット・サポートを使用しない検索を使用するように構成されている場合にのみ、検索の保存機能を使用できます。検索を保存するには:
検索を保存することで、素早く簡単に検索を繰り返すことができます。アクセスできる保存済検索は、画面によって異なります。
ホーム・ポータルに移動します(「ホーム・ポータルにアクセスする方法」を参照)。保存済検索が存在する場合、ホーム・ポータルに「保存済検索」ドロップダウン・リストが表示されます。
「すべての保存済検索」コンポーネントが表示される任意のページに移動します(図3-16)。
ポータルで、「すべての保存済検索」に、ポータルのすべての保存済検索とポータルのすべての共有保存済検索がリスト表示されます(自分と他のユーザーが作成したもの)。これには、グローバル保存済検索または他のポータルに対して作成された保存済検索は表示されません。
ホーム・ポータルの「すべての保存済検索」には、すべてのグローバルな保存済検索がリストされます。
保存済検索が配置されていた任意のページに移動します。
「保存済検索」には、特定の検索の結果が表示されます。
保存済検索を実行するには:
システム管理者は検索結果の表示方法をカスタマイズできますが、個々のユーザーも結果の表示方法をカスタマイズできます。特に、各ユーザーは、検索に追加するツールおよびサービスと、結果に表示するこれらの順序を制御できます。
注意:
検索環境がファセット・サポートを使用するように構成されている場合、これらの検索プリファレンスは検索結果に反映されません。この設定は、システム管理者が「検索」管理ページのみで構成し、ポータル・マネージャが「検索」ポータル管理ページのみで構成します。
コンテンツの検索では、特定のツールまたはサービスからの結果の方が、他のツールからの結果よりも適切な場合があります。検索から一部のツールを除外し、選択した複数のツールからの結果の表示順序を指定できると便利です。
検索プリファレンスを使用して、検索するツールを選択し、検索結果の表示順序を設定します。この項には次のトピックが含まれます:
注意:
「プリファレンス」ページで検索するツールおよびサービスを選択することは、非ファセット検索のタスク・フローでのみサポートされます。そのため、この設定はファセット検索のタスク・フローの結果の表示には影響を及ぼしません。検索するツールおよびサービスを指定するには:
「選択したサービス」リストでの選択内容は、その後の検索の対象になります。「使用可能なサービス」リストのサービスは検索されません。
WebCenter Portalの検索には、次の制限があります。
検索されるユーザー・プロファイル・フィールドは、「プリファレンス」 - 「人」 - 「プロファイル」ページで構成されたセキュリティ設定によって異なります。ログインしていないユーザーは、Everyone
に設定されたフィールドの値によって検索できます。認証済ユーザーは、Authenticated
Users
およびEveryoneに設定されたフィールドの値によって検索できます。プロファイルのユーザーとコネクションがあるユーザーは、User's
Connections
、Authenticated
Users
およびEveryoneに設定されたフィールドの値によって検索できます。プロファイルのユーザーは、すべてのセクションのフィールドで値による検索を実行できます。