この章の内容は次のとおりです。
権限
この章は、メール機能を使用するWebCenter Portalユーザーを対象にしています。
このようなユーザーには、メールを表示するためのポータル・レベル権限のView Pages and Content
が最低限付与されている必要があります。view
権限を持つアセットに対してのみメールを表示できます。
認証済ユーザーには、ポータル・レベルでのCustomize Pages
権限が付与されている必要があります。リソースのview
権限が必要です。
注意:
この章で説明するタスクの一部は、メールが構成済でない場合には使用できません。ポータル・マネージャは、ポータルに「メール」ビューアを追加できます(『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルへのメールの追加に関する項を参照)。
WebCenter Portal全体にわたり、「メールの送信」アイコン(図12-1)をクリックして、お知らせなどの別の機能から直接メールを送信できます(図12-2)。別の機能から「メールの送信」機能を使用するには、その機能を使用するために必要な権限を持っている必要があります。
図12-1 メール送信アイコン
たとえば、図12-2は、お知らせトピックでの「メールの送信」アイコンを示しています。
「メールの送信」アイコンをクリックすると、お知らせトピックのタイトル、作成者、作成日、トピック・テキスト、お知らせおよびポータルへのリンクなどの情報が事前に入力されたメールの作成ウィンドウを開くことができます。必要に応じて、メールを編集したり、メールに情報を追加することができます。
注意:
(ローカル・メール・クライアントではなく) WebCenter Portalのメール送信を使用するには、メール・プリファレンスを変更します(「優先するメール接続の選択」を参照)。ローカル・メール・クライアントを使用している場合は、ログインしていなければログインする必要があります(「メールへのログイン」を参照)。プリファレンスの変更後、ログアウトしてから再度WebCenter Portalにログインします。
メール・ウィンドウに事前に入力される情報は、メールを送信するアセットによって異なります。たとえば、Wikiでは、「メールの送信」アイコンをクリックすると、Wikiの名前、サイズ、作成者と作成日、変更者と変更日、およびWikiへのURLリンクが事前に入力されたメール・ウィンドウが開きます。
メールは、デフォルトでポータルのすべてのメンバー宛てに送信されます。ポータル・マネージャは、配信リストを構成できます。
ヒント:
Microsoft Outlookローカル・メール・クライアントでは、カンマ区切りのメール・アドレスをサポートするようOutlookを構成する必要があります。
「メールの送信」機能では、メール・サービスを構成する必要はありません。つまり、WebCenter Portalでメールを構成していなくても、WebCenter Portalのメール・サービスで「メールの送信」機能を使用できます。
システム管理者は「メールの送信」機能が使用するメール・クライアント(WebCenter Portalのメール・サービスまたはローカル・メール・クライアントのいずれか)を決定します。デフォルト値は「ローカル・メール・クライアント」です。システム管理者がこのメール・クライアント設定をユーザーがオーバーライドできるようにしている場合は、「プリファレンス - メール」ページで別のメール・クライアントを選択できます(図12-4)。
メール・プリファレンスの設定の詳細は、「優先するメール接続の選択」を参照してください。
WebCenter Portalは一般的な電子メール機能を公開しています。メールは、通常のビジネス電子メールを提供する同じメール・サーバーで管理され、アプリケーションに公開されるメール・メッセージは、メール受信箱に表示されるのと同じメッセージです。また、多くの同じアクションもサポートされています。たとえば、添付ファイル付きメッセージの送信、メッセージの転送などが行えます。メール機能は会社のメールに置き換わるものではありませんが、WebCenter Portal内でアクセスできるようにすることで、会社のメールを拡張します。
ユーザーはWebCenter Portalのメール・サービスを使用して、メールの表示、確認、作成、ファイルを添付しての作成、返信、転送、削除など、簡単なメール機能を実行できます。メールはすべて受信ボックスに格納され、そこからリンクを介してアクセスできます。
WebCenter Portalは、受信ボックス・フォルダのみからメールをフェッチします。他のフォルダからのメールのフェッチまたはメッセージの移動はサポートしていません。IMAP4およびSMTPプロトコルに基づくすべてのメール・サーバーをサポートしています。WebCenter Portalは複数のメール接続へのアクセスを提供します。WebCenter Portalのプリファレンス設定で選択することにより、異なるメール接続を使用できます。詳細は、「優先するメール接続の選択」を参照してください。
「メール」ビューアには、メール・サーバーの機能が公開されます(図12-5)。
「メール」ビューアは次の機能を提供します。
表示するメッセージを指定するためのメニュー
新しいメッセージの作成プロセスを開始するための「作成」アイコン
新しいメッセージを更新するための「リフレッシュ」アイコン
「メール」ビューアには、埋込みイメージはレンダリングされないことに注意してください。電子メールにインライン・イメージが含まれている場合は、メッセージ本文内には表示されず、添付ファイルとして表示されます。
すべてのポータル・メンバーを含むデフォルトの配布リストは、ポータルの作成時に作成されます。ポータル・マネージャは、異なる配信リストを選択することもできます。ポータルへのメンバーの追加または削除の際に、メーリング・リストは自動的に更新されます。
「宛先」フィールドにメール・アドレスを追加することで、他のアプリケーション・ユーザーまたはバックエンド・サーバーによって認識されるすべてのユーザーにメールを送信できます。
メールをWebCenter Portalのインスタント・メッセージおよびプレゼンスと統合すると、他のユーザーと連絡するための追加オプションが提供されます。ビューア内にリストされた各メール・メッセージには、送信者のユーザー名とステータス・アイコンが含まれています。ステータス・アイコンをクリックすると、チャット・セッションを開始または新しいメールを送信するためのオプションを含むメニューを開くことができます。
注意:
インスタント・メッセージおよびプレゼンスがWebCenter Portalで構成されていない場合、ステータス・アイコンがグレー表示されます。詳細は、「インスタント・メッセージおよびプレゼンス・ビューアの使用」を参照してください。
WebCenter Portalが複数のメール接続にアクセスできる場合、使用する接続を選択する方法も提供します。
注意:
システム管理者がこのメール・クライアント設定をユーザーがオーバーライドできるようにしている場合にのみ、優先するメール接続を選択できます。詳細は、「「メールの送信」機能の構成」を参照してください。
優先するメール接続を選択するには、次の手順を実行します。
WebCenter Portalのメール機能では、ポータルのコンテキスト内に会社のメール機能が公開されます。個人メールの表示、返信および管理が行えます。
この項では、WebCenter Portalでメールを使用する方法について説明します。次のトピックが含まれています:
ローカル・メール・クライアントを使用している場合、ポータル内のメールにアクセスするには、まず、メールのログイン資格証明を指定する必要があります。初めてメールにアクセスすると、図12-7に示されているメッセージが表示されます。
メールにログインするには、次の手順を実行します。
表示されたメッセージ数をフィルタリングして、メールのビューをパーソナライズできます。たとえば、「今日」、「昨日から」、「今週」または「今月」に配信されたメッセージのみを表示するように選択できます。また、受信箱にあるすべてのメッセージの表示を選択できます。
注意:
デフォルトでは、メール・サーバー受信箱フォルダから50件の最新メール・メッセージが表示されます。
パーソナライズは、メールのビューにのみ影響を与えます。選択のために他のユーザーのビューは変更されません。
メールのビューをパーソナライズするには、次の手順を実行します。
メールに表示されるメッセージは、通常の電子メール・アプリケーションの受信箱に表示されるのと同じメッセージです。それらのメッセージを同じ方法で開くことができます。「メール」ビューアには、埋込みイメージはレンダリングされないことに注意してください。電子メールにインライン・イメージが含まれている場合は、メッセージ本文内には表示されず、添付ファイルとして表示されます。
メール・メッセージを開くには:
注意:
HTMLレポート、表、インライン・イメージ(コピー・ペースト)、およびメール・メッセージで表示されるフォントは正しくレンダリングされない場合があります。メール・サービスでは、メール・メッセージで予期されるように表示するには、HTMLデータを整形式にする必要があります。
メールは、ブラウザがサポートするすべてのものを表示する必要があります。ただし、<script>
などの一部のタグはエンコードされ、実行できません。
「メール」ビューアには、埋込みイメージはレンダリングされないことに注意してください。電子メールにインライン・イメージが含まれている場合は、メッセージ本文内には表示されず、添付ファイルとして表示されます。添付ファイルがリンクとしてメール・メッセージに表示されます(図12-10)。
添付ファイルに関連付けられたファイルにアクセスするのは、ブラウザ・ウィンドウからファイルにアクセスするのと同じです。
添付ファイルを表示するには、リンクをクリックします。添付ファイル・リンクをクリックすると、ダウンロード・ダイアログが表示され、ネイティブ・アプリケーションにファイルを表示したり、そのファイルをローカルに保存することが選択できます。これはブラウザの動作であるため、使用しているブラウザによって動作が異なります。
WebCenter Portalのメールを介してメッセージを作成および送信する場合でも、ローカル・メール・クライアントを使用する場合でも、通常のメール・アプリケーションでのメッセージの作成および送信と同じです。
メール・メッセージを作成および送信するには、次の手順を実行します。
「添付ファイルの追加」ウィンドウおよび「作成」ウィンドウから添付ファイルを削除できます。
「添付ファイルの追加」ウィンドウからメール添付ファイルを削除するには、削除する添付ファイルの横にある「添付ファイルの削除」アイコンをクリックします(図12-17)。
「添付ファイルの追加」ウィンドウへのアクセス方法の詳細は、「添付ファイル付きメールの送信」を参照してください。
「作成」ウィンドウからメール添付ファイルを削除するには、削除する添付ファイルの横にある「添付ファイルの削除」アイコンをクリックします(図12-18)。
「作成」ウィンドウへのアクセス方法の詳細は、「メール・メッセージの作成および送信」を参照してください。
メール・メッセージへの返信または転送を行う場合、メールの内容がメール・メッセージ・ウィンドウに表示されるかわりに、添付されたHTMLファイルとして送信されます。メールへの返信と転送は、通常のメール・アプリケーションと同じくらい簡単です。
メール・メッセージに返信またはメッセージを転送するには、次の手順を実行します。
新しいメール・メッセージを確認するには、リフレッシュを行う必要があります。リフレッシュ操作により新しいメールを確認するためにサーバーにイベントがトリガーされるため、新しいメールを取得する間、しばらく時間がかかる場合があります。したがって、新しいメールを表示するには、数回リフレッシュする必要がある場合があります。
メールをリフレッシュするには、「リフレッシュ」アイコンをクリックします(図12-19)。
注意:
ブラウザの再ロードやリフレッシュ用のボタンはクリックしないでください。「リフレッシュ」アイコンをクリックして、ビューを更新します。