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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理
12c (12.2.1.1)
E77293-01
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24 A/B Testingの管理

Oracle WebCenter Sites: A/B Testing機能を使用すると、マーケティング担当者は、Webサイトを完全に変更せずに、Webサイト・ページ上でデザインとコンテンツのバリエーションを実験して、どのバリエーションで結果が最適になるかを判断できます。このOracle WebCenter Sites製品のA/Bテスト機能は、Google Analyticsとの統合を介して提供されます。このOracle製品でA/Bテスト機能を使用するには、Googleに先にGoogle Analyticsアカウントを登録すると、「A/B」テストのパフォーマンスを測定可能になります。さらに、「A/B」テストの一部として、匿名のエンド・ユーザー情報(つまり、テストのためにWebサイトにアクセスするエンド・ユーザーの情報)が、その情報に関するGoogleの規約に応じてGoogleに提供および使用される場合があることに注意してください。

マーケティング担当者がどのようにA/Bテストを作成、実行するかについては、『Oracle WebCenter Sitesの使用』の、A/B Testingの使用に関する項を参照してください。

A/B Testingの管理の詳細は、次の各項を参照してください。

24.1 Oracle WebCenter SitesでのGoogle Analyticsの構成

Google AnalyticsとWebCenter Sitesとの間の接続を構成するには、Google AnalyticsアカウントとGoogle Servicesアカウントが必要です。このトピックでは、これらのアカウントを構成する方法について説明します。

24.1.1 Google Analytics Accountの作成

  1. Google Analyticsアカウントがない場合、新しいGoogle Analyticsアカウントを作成します。http://google.com/analyticsページで、「ログイン」(右上)をクリックしてGoogle Analyticsを選択します。画面に表示されるステップに従います。
  2. データの送信先を指定するためのプロパティを設定し、レポート・ビューを設定します。作成したアカウントでプロパティを設定する手順は次のとおりです。
    プロパティを設定するには、編集権限が必要です。
    1. Analyticsアカウントにサインインします。
    2. 「管理」タブの「アカウント」列で、ドロップダウン・メニューを使用してプロパティを追加するアカウントを選択します。
    3. アカウントがいくつかある場合、検索ボックスを使用して正しいアカウントを検索します。
    4. 「プロパティ」列で、ドロップダウン・メニューから「新しいプロパティを作成」を選択します。
      アカウントに編集権限がない場合、「新しいプロパティを作成」オプションは表示されません。
    5. 「アカウント」列で正しいアカウントを選択していることを確認してください。
    6. 「ウェブサイト」を選択します。
    7. ウェブサイト名またはアプリ名を入力します。ご使用のアカウントで複数のアプリを追跡しようとしている場合、エディション番号またはバージョン番号を含む具体的で説明的な名前を使用してください。こうすることで、アプリ・プロパティを整理しておくことができます。
    8. 「ウェブサイトの URL」を入力します。URLの形式が正しくない場合、プロパティを作成できません。

24.1.2 Google Servicesアカウントの作成

注意: この項に示す手順と画面は、アカウント作成時にはGoogle Analyticsインタフェースと一致しない場合があります。新しいフィールドが表示され、支援が必要な場合は、製品サポートにお問合せください。
  1. https://console.developers.google.com/に移動し、左上隅の「製品とサービス」アイコンをクリックします。
  2. 「権限」をクリックし、「サービス・アカウント」タブをクリックします。Google Developers Consoleにおいて、左側に「権限」オプションが選択されています。
  3. ページの「サービス・アカウントの作成」ボタンをクリックして、ダイアログを開きます。
  4. フィールドに値を入力します。一意の名前を入力し、ドメイン全体委任を選択します。「サービス・アカウントの作成」ダイアログがサンプル名とIDで表示されます。
    リストに作成したアカウントのエントリが表示されます。新しく作成されたサービス・アカウントが表示されます。
  5. キーを作成するためのオプションを表示する行で右側にあるボタンをクリックします。3つの点のように見える最後のフィールド/ボタンです。
    ダイアログで、JSONまたはP12キーのいずれかを作成でき、保存することもできます。
  6. 「P12」オプションを選択して、「作成」ボタンをクリックします。「キー」タイプの下に2つのオプションが表示されます。P12が選択されています。
  7. ファイルをマシンに保存します。電子メール・アドレスもリストに表示されます。これらは接続するために、GAアカウント詳細に加えて必要な2つの値です。
  8. 左側メニューのAPIマネージャに進みます(権限と同じ場所にあります)。
  9. Google APIのリストでAnalytics APIを検索してクリックします。
  10. APIを有効にします。
    有効化したAPIリストにAPIが表示されるようになります。
  11. https://www.google.com/analytics/web/でGoogle Analyticsアカウントにログインします。
  12. 「管理」「アカウント」「ユーザー管理」の順にクリックします。
  13. サービス電子メール・アドレスの権限を追加し、編集権限を割り当てます。
  14. (サービス・アカウントに加えて)電子メール・アドレスの権限を追加します。
サービス電子メール・アドレスおよび電子メール・アドレスに権限を追加できるABTestページを表示します。

24.2 A/B Testingの有効化

A/B Testing機能を使用するには、その前に、管理者が次を実行する必要があります。
  1. まだ有効でない場合、A/B TestingアセットWCS_ABTestを有効化します。詳細は、「サイトに対するアセット・タイプの有効化」を参照してください。
  2. A/Bテストの「勝者を昇格させる」能力がある任意のユーザーにMarketingAuthorロールを割り当て、A/Bテスト・レポートを参照し、テストを停止できる任意のユーザーにMarketingEditorロールを割り当てます。ユーザーの構成に関する詳細は、ユーザー、プロファイルおよび属性の構成を参照してください。

他のアクションは、ユーザーと開発者により、A/B Testingの前提条件として実行される必要があります。完全なリストは、『Oracle WebCenter Sitesの使用』の、A/B Testingの開始前に関する項を参照してください。

24.3 A/B Testingの依存性の考慮

A/B Testingは、WebCenter Sitesの依存性追跡と完全に統合されています。コントリビュータがバリアント・ページ(つまり、テストの場合、「B」ページまたはそれ以上)を作成する場合、ページの範囲内でアセットに依存性が配置されていることがあります。たとえば、ワークフローをパス・スルーする必要がある新しいイメージをコントリビュータが確認する場合、Bバリアント上に追加されたアセットのため、ページには新しい依存性があります。その場合、Bバリアントに変更すると、新しい依存性が満たされることが必要になります。これらの依存性がすべて満たされないと、WCS_ABTestアセット(テスト済バリアントのすべてを記述しています)をパブリッシュすることができません。

24.4 A/Bテストのパブリッシュについて

A/Bテストは、他のアセットをパブリッシュするのと同様にパブリッシュできます。指定した期間にA/Bテストを実行するよう設定できるので、パブリッシュ時に、テストが実行を開始しない場合があります。開始日を指定した場合は、指定した日まで、パブリッシュ済テストは開始しません。開始日を指定しない場合、パブリッシュの30秒後(デフォルト)に開始します。

注意:

本番ステージでA/Bテスト・パブリッシング・ゴールを編集しないでください。

30秒ごとに実行されるシステム・イベントがあり、必要に応じて、テストの開始または停止を確認します。イベントはRefreshActiveABTestsと呼ばれ、SystemEvents表で参照および構成できます。