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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによる管理可能アプリケーションの開発
12c (12.2.1.1.0)
E79367-01
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1 概要とロードマップ

このドキュメントでは、Java Management Extensions (JMX)を使用して、アプリケーションに管理機能を実装することによって、アプリケーションの運用および管理コストを削減する方法について説明します。最も単純な機能は、メッセージ・ロギングです。この機能は、アプリケーションの内部で発生したイベントをレポートし、ファイルまたはその他のリポジトリにメッセージを書き込むものです。アプリケーションの重要度、プロダクション環境の複雑さ、およびオペレーション・センターで使用しているモニター・システムによっては、Java Management Extensions (JMX)をベースとするより高度な機能を構築することでニーズをさらに満たすことができます。JMXを使用すると、汎用管理システムでアプリケーションをモニターし、注意が必要なときに通知を生成し、アプリケーションの構成または実行時の状態を変更することで問題を解決できます。

次の項では、このガイド(Oracle WebLogic Server JMXによる管理可能アプリケーションの開発)の内容と構成について説明します。

1.1 ドキュメントの内容と対象読者

このマニュアルは、Java EEアプリケーション用の管理サービスを開発するソフトウェア開発者を対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーションでJMXの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。

このマニュアルは、Java EEおよび一般的なアプリケーション管理の概念に精通している読者を対象としています。

このマニュアルは、ソフトウェア・プロジェクトの設計段階と開発段階に関する情報を説明するものです。このマニュアルでは、プロダクション段階での管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。そのようなトピックに関するWebLogic Serverのマニュアルや情報源へのリンクについては、「関連情報」を参照してください

このドキュメントでは、限定的でありながら有用な一連のJMX管理サービスを開発するための実践的な方法を重点的に扱います。JMXをより広範な管理上の問題に適用するには、「関連ドキュメント」に挙げるJMX仕様などのドキュメントを参照してください

1.2 このドキュメントの手引き

1.3 関連ドキュメント

Oracle Technology Networkには、JMXに関する書籍、ホワイトペーパー、および詳細情報へのリンクが掲載されたWebサイト(http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/javamanagement-140525.html)があります。

WebLogic Serverは、実行されているJDKのJMX実装を活用することでJMX 1.4をサポートします。JMX 1.4の仕様を確認するには、http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/guides/jmx/からダウンロードしてください。

JMXリモートAPI 1.0仕様を参照する場合は、(http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr160/index.html)からダウンロードしてください。

javax.management*パッケージのAPIリファレンスは、http://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/overview-summary.htmlで参照できます。

WebLogic Serverアプリケーション用に他のタイプの管理サービスを開発するためのガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください:

  • 『Oracle WebLogic ServerにデプロイされたアプリケーションへのWebLogicロギング・サービスの追加』。WebLogicによるログ・メッセージの国際化とローカライゼーションのサポートについて説明し、WebLogic Serverで提供されているテンプレートおよびツールを使用して、ロケール固有のメッセージ・カタログを作成または編集する方法を示しています。

  • 『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』。システム管理者が、JMX、ロギングなどの管理機能を通じて公開されていないアプリケーション・モニター・データを収集する方法について説明します。

WebLogic Serverアプリケーションを開発およびチューニングするためのガイドラインについては、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』を参照してください。

1.4 このリリースでの新機能と変更された機能

このリリースで導入されたWebLogic Serverの新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』 12.2.1.1を参照してください。