VSM GUI スタンドアロン VM ソフトウェアのインストール

VSM GUI が VMware x86-64 サーバーにダウンロードおよびインストールされる場合は、下の手順に従ってください。

VSM GUI が VSMc サーバーに LDOM としてプリインストールされている場合は、このセクションをスキップしてください。oVTCS コンソールシステムの構成を参照してください。

製品配布媒体

VSM GUI Web アプリケーションは、仮想マシン (VM) を使用して配布されます。VM 環境には、VSM GUI にアクセスするために必要なオペレーティングシステムおよびソフトウェアスタックが含まれています。VM をサイトの VMware 環境に取り込みます。配布のタイプは Open Virtualization Format (OVA) です。

VM リソースの要件

最適な VSM GUI アプリケーションパフォーマンスのためには、次の最小リソースが製品 VM に割り当てられている必要があります。

  • 32G バイトのメモリー

  • 80G バイトの仮想ディスク領域

  • 4 CPU

VM ソフトウェアのバージョン

VSM GUI アプリケーション用の VM は、次の VM 環境で動作します。

VMware:

  • VMware ESXi: 5.1.0、ビルド 1483097

  • vSphere Client: 5.1.0、ビルド 1471691

    注記:

    VM サーバーの CPU の要件を満たしている ESXi バージョンを使用します。

VM システムの OS/ソフトウェアスタックの詳細

VSM GUI アプリケーションをサポートするためにインストールおよび構成されるサードパーティーソフトウェアコンポーネントは次のとおりです。

オペレーティングシステム: Oracle Linux 6.7

  • ホスト名: vsmguisvr

  • ユーザー: vsmgui (顧客アクセスのみ)

  • ユーザー: oracle

Web サーバー: Weblogic 12.1.3

データベース: Oracle Database 12c リリース 12.1.0.1.0 - 64 ビット本番

VSM GUI ソフトウェアのダウンロード

  1. 次の URL の Oracle Software Delivery Cloud Web サイトにアクセスします。

    http://edelivery.oracle.com/

  2. サインインし、輸出規制契約に同意します。

  3. 「Product」検索ボックスで StorageTek VSM GUI ソフトウェアを見つけ、Linux x86-64 プラットフォームを選択します。「Selected Products」ボックスで正しい製品およびプラットフォームを選択したら、「Continue」をクリックします。

  4. 製品の使用可能なバージョンが表示され、現在のリリースが事前選択されます。これが正しい場合は、「続行」をクリックします。

  5. ライセンス契約の条件を確認して受け入れ、「続行」をクリックします。

  6. ダウンロードするファイルが表示されたら、「Download All」をクリックします。

  7. ファイルがダウンロードされたら、md5sum ユーティリティーを使用して、ダウンロードしたファイルを検証します。

    • UNIX/LINUX システムで、次のコマンドを使用します。

      md5sum -c VSMGUI_file_parts.md5sum

    • Windows システムでは、Microsoft がこのためにダウンロードできる Microsoft File Checksum Integrity Verifier (fciv.exe) を提供しています。

    md5sum ファイルは ASCII テキストです。

  8. ファイルの一部である .ova を結合して、完全な .ova ファイルを作成します。

    • UNIX/LINUX システムで、次のコマンドを使用します。

      cat VSMGUI_n.ova.a* > VSMGUI_n.ova

      ここで、n はファイル名内のバージョン番号 (1.2.3.00.000 など) です。

    • Windows システムで、DOS ウィンドウから提供されているバッチファイル cat_parts.bat を実行します。

  9. md5sum ユーティリティーを使用して、完全な .ova ファイルが正しいことを検証します。

    • UNIX/LINUX システムで、次のコマンドを使用します。

      md5sum -c VSMGUI_n.ova.md5sum

      ここで、n はファイル名内のバージョン番号 (1.2.3.00.000 など) です。

    • Windows システムでは、Microsoft がこのためにダウンロードできる Microsoft File Checksum Integrity Verifier (fciv.exe) を提供しています。

    md5sum ファイルは ASCII テキストです。

  10. 続行する前に、このリリースの VSM GUI リリースノートを確認します。

VMware 環境用の VM システムの配備

  1. Windows PC またはサーバーで、VMware vSphere Client ソフトウェアバージョン 5.1.0、ビルド 1471691 をインストールします。

  2. VMware vSphere Client を起動し、インストール時に作成された資格証明を使用してログインします。

    証明書に対してセキュリティーの警告が表示されることがあります。その場合は、「Ignore」をクリックします。

  3. オプション: 以前の OVA インストールからの VM 構成を保存します。これが以前の OVA インストールおよび構成に対するアップグレードの場合は、次の手順を実行します。

    1. 現在のサイト構成を保存します。

      $ cd /opt/vsmgui/scripts

      $ ./siteConfigCopy.sh save

    2. サイト構成および LDAP 構成を PC またはサーバーにバックアップします。

      /opt/Oracle/Middleware/Oracle_Home/user_projects/domains/vsmgui/config/config.xml

      /home/vsmgui/siteConfigData.sql

  4. File」メニューの「Deploy OVF Template」を選択して、VSMGUI_n.ova ファイルを使用して VM を配備します。

    注記:

    これがクライアントソフトウェアをはじめて実行しているのであれば、「Home」画面が最初に表示されることがあります。その場合は、「Inventory」アイコンをクリックし、上記の指示に従って OVF テンプレートを配備します。
  5. 次のように「Deploy OVF」ウィザードのプロンプトに従います。

    1. Source」: VSMGUI_n.ova ファイルを参照して、ソースの場所を選択します。次に、「Next」をクリックします。

    2. OVF Template Details」: 「Next」をクリックして続行します。

    3. Name and Location」: 配備されるテンプレートの名前および場所を入力します。これは、VM のタイプとバージョン番号 (たとえば、VSM_GUI_1.2.3.00.000) を知らせる名前にするべきです。次に、「Next」をクリックします。

    4. Storage」: この VM のデータストレージを選択します。次に、「Next」をクリックします。

    5. Disk Format」: 「Thick Provision Eager Zeroed」を選択します。次に、「Next」をクリックします。

    6. Network Mapping」: ネットワークインベントリからソースネットワークを選択します。次に、「Next」をクリックします。

    7. Ready to Complete」: 配備設定が表示され、これらが使用するオプションであるかどうか確認されます。

      正しくない場合は、「Back」をクリックし、設定を修正します。

      正しい場合は、「Power On After Deployment」を選択します。次に、「Finish」をクリックします。

VM システムの構成

  1. 新しい VM にアクセスします。

    1. 仮想マシンの左側ペインのリストで新しい VSM GUI VM を選択します。

    2. メインの右ペインで「Console」タブを選択します。デスクトップログインを表示するために「コンソール」画面のクリックが必要になることがあります。

    3. Linux デスクトップにログインします。

      ユーザー名: vsmgui

      パスワード: vsm6admin

  2. コマンド端末を開き、Linux/システム構成を実行します。

    $ cd /opt/vsmgui/scripts

    $ ./vsmGui_config.sh

  3. すべての構成プロンプトを完了します。

    1. Would you like to configure/reconfigure Network?」で、「y」を選択します。

    2. Select Action」で、「Device Configuration」を選択し、Enter キーを押します。

    3. Select a Device」で、「eth0」を選択し、Enter キーを押します。

    4. Network Configuration」で、サイト用のネットワーク構成データを入力します。

      「Name」: eth0 または「Device」: eth0 は変更しません。

      「Use DHCP [*]」で、スペースバーを使用して DHCP をクリアします。

      静的 IP、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ IP、およびオプションでプライマリとセカンダリの DNS サーバーを入力します。

      OK」を選択してデバイス構成を完了し、「Save」を選択して保存します。

    5. DNS 構成を入力します。この手順はオプションです。DNS の構成は、VSM GUI アプリケーションの使用には直接影響を与えません。

      DNS Configuration」を選択し、プライマリ DNS サーバー、および使用可能な場合はセカンダリとターシャリ DNS サーバーの IP アドレス、および DNS 検索パス (mycompany.com.など) を入力します。「Hostname」: vsmguisvr は変更しません。

      OK」を選択して DNS 構成を完了し、「Save&Quit」を選択して保存し、「Network Configuration」を終了します。

    6. タイムゾーンおよび NTP サーバー構成のプロンプトを完了します。

  4. 構成スクリプトが完了すると、オペレーティングシステムが再起動します。完了したあと、代わりにスクリプトがプロンプトに戻る場合は、次のように再起動します。

    $ sudo shutdown -r now

  5. システムが再起動したあと、コマンド端末を開き、Oracle Database サービスを起動します。

    $ su – oracle (password = vsm6sqladm!)

    $ sqlplus /nolog

    SQL> connect sys as sysdba; (password = vsm6sqladm)

    SQL> startup;

    SQL> quit

    $ lsnrctl start

    $ exit

  6. データベースを設定します。ユーザー: vsmgui として次のコマンドを入力します。

    $ cd /opt/vsmgui/scripts

    $ ./vsmGui_import.sh

  7. VSM GUI 管理者になる既存の LDAP ユーザーを追加します。

    $ cd /opt/vsmgui/scripts

    $ ./vsmGui_user.sh

  8. オプション: 以前の OVA インストールから VM 構成を復元します。

    これが以前の OVA インストールに対するアップグレードであり、VM システム配備時に構成ファイルをバックアップしてある場合は、次の手順を実行します。

    1. siteConfigData.sql を /home/vsmgui にコピーします

    2. config.xml を /opt/Oracle/Middleware/Oracle_Home/user_projects/domains/vsmgui/config/config.xml にコピーします

    3. 次を実行して、サイト構成を復元します。

      $ cd /opt/vsmgui/scripts

      $ ./siteConfigCopy.sh restore

  9. Oracle Database がオンラインの状態で、Weblogic サービスを起動します。

    $ sudo service weblogicd start

    コマンドは、起動時に端末に直接出力します。プロンプトが返されたあと、ステータスは次のコマンドを使用して検証することもできます。

    $ sudo service weblogicd status

  10. Open LDAP または Microsoft Active Services のどちらかを使用して、認証のために LDAP サーバーにアクセスするように Weblogic を構成します。Weblogic のための LDAP 構成を参照してください。

  11. LDAP 構成が完了したあとで Weblogic を再起動します。

    $ sudo service weblogicd stop

    $ sudo service weblogicd start

  12. 必要なサイト構成を実行します。VSM GUI のサイト固有の初期構成を参照してください。