注意:
現在、パッチのロール・バックは、Oracle Real Application Clusters (RAC)データベースをホスティングするデータベース・デプロイメントに対してはサポートされていません。
データベース・デプロイメントでパッチまたは失敗したパッチの試行をロールバックするには、Oracle Database Cloud Serviceコンソールを使用するか、必要な場合は、このトピックの最後のパッチまたは失敗したパッチをロールバックする別の方法にリストされているいずれかの方法を使用します。
注意:
どのパッチも適用されていないデータベース・デプロイメント上でロール・バック操作を実行しないことをお薦めします。 ロール・バック操作は、データベース・デプロイメントに適用したパッチに対してのみ使用してください。
注意:
April 2015 Patch Set Update (Apr 2015 PSU)以降、Oracleでは、パッチ・セット更新に対して複合アプローチを採用しています。 この複合アプローチの場合、ロール・バック操作を行うと、ソフトウェアのリリース・レベルは、ソフトウェアのベース・リリース・レベルではなく、以前のパッチ・セット・レベルにリストアされます。 たとえば、April 2015 Patch Set Updateをロール・バックする場合、ソフトウェアは、ベース・リリース・レベルではなく、January 2015 Patch Set Updateのリリース・レベルにリストアされます。
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを使用したパッチまたは失敗したパッチのロール・バック
注意:
April 2015 Patch Set Update (Apr 2015 PSU)またはJanuary 2015 Patch Set Update (Jan 2015 PSU)をロール・バックする場合、更新のオーバーレイ・パッチ番号をロール・バック処理に含める必要があります。 これを行うには、パッチをロール・バックする前にオーバーレイ・パッチ番号をrollbackpatches.txt
ファイルに追加する必要があります。
oracle
ユーザーとして、計算ノードに接続します。
詳細な手順は、「Secure Shell (SSH)経由での計算ノードへの接続」を参照してください。
/var/opt/oracle/patch
ディレクトリにナビゲートします。
$ cd /var/opt/oracle/patch
rollbackpatches.txt
ファイルの権限を変更してこのファイルを編集できるようにします。
$ chmod +w rollbackpatches.txt
vim
などのエディタを使用して、rollbackpatches.txt
ファイルの終わりに次の行を追加しますが、この場合、各行の末尾にコロンを必ず付けるようにします。
Oracle Database 12.1.0.2上のApr 2015 PSUの場合:
20281121: 20415564:datapatch
Oracle Database 11.2.0.4 (Standard Edition)上のApr 2015 PSUの場合:
19665921: 20406239:../../sqlpatch/20406239/postdeinstall.sql
Oracle Database 11.2.0.4 (すべてのEnterprise Edition)上のApr 2015 PSUの場合:
19665921: 20406239:../../sqlpatch/20406239/postdeinstall.sql 19770063:../../sqlpatch/19770063/postdeinstall.sql
Oracle Database 12.1.0.2上のJan 2015 PSUの場合:
20281121: 19877336:datapatch
Oracle Database 11.2.0.4上のJan 2015 PSUの場合:
19770063: 19877440:../../sqlpatch/19877440/postdeinstall.sql
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを使用して最後のパッチまたは失敗したパッチ試行をロール・バックする手順:
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを開きます。
詳細は、「Oracle Database Cloud Serviceコンソールへのアクセス」を参照してください。
パッチをロール・バックするデータベース・デプロイメントをクリックします。
「Oracle Database Cloud Service Overview」ページが表示されます。
「Administration」タイルをクリックしてから、「Patching」タブをクリックします。
「Oracle Database Cloud Service Patching」ページが表示されます。
「Rollback」をクリックします。
「Patching」ページが再表示され、要求が送信されたことを示すステータス・メッセージが表示され、「Administration」タイルにロール・バック処理の開始時間が表示され、「Rollback」ボタンのかわりに「Rolling back...」メッセージが表示されます。
注意:
ロール・バック処理は、データベースの機能への影響を最小限に抑えて実行されます。 ただし、パッチのロールバック処理の実行中に、データベースが短期間停止し、データベースにアクセスできなくなる場合があります。
パッチまたは失敗したパッチをロール・バックする別の方法
単一インスタンス・データベースをホストするデータベース・デプロイメントでは、dbaascli
ユーティリティのdbpatchm
サブコマンドを使用できます。 dbpatchmサブコマンドを使用したパッチまたは失敗したパッチのロール・バックを参照してください。