Oracle Database Cloud Serviceのデータベース・デプロイメントでパフォーマンスが低下しているか記憶域が不足している場合は、データベース・デプロイメントをサポートしている環境をスケール・アップできます。
通常、スケーリングの必要性は、「Database Cloud ServiceでのOracle Databaseパフォーマンスのチューニング」で説明されているように、データベース・パフォーマンスを分析した結果として生じます。
ときとして、データベースやバックアップの構成の作成後に加えられた変更から、スケーリングする必要が生じます。 たとえば、データベース作成後にIn-Memory Databaseオプションを使用するように決定した場合、計算処理能力をハイ・メモリー・オプションにスケール・アップする必要が生じる場合があります(たとえばOC4 - 2 OCPU、15GB RAMから、OC2M - 2 OCPU、30GB RAMに)。
データベース・デプロイメントの計算処理能力のスケーリング
注意:
Database Cloud Serviceのデータベース・デプロイメントの計算処理能力をスケーリングすると、操作中にデプロイメントは「Maintenance」ステータスとなり、再起動されます。
データベース・デプロイメントの計算処理能力をスケーリングする手順:
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを開きます。
詳細は、「Oracle Database Cloud Serviceコンソールへのアクセス」を参照してください。
スケーリングするデプロイメントの名前をクリックします。
「Oracle Database Cloud Service Overview」ページが表示されます。
次のように、スケーリング・コマンドを選択します。
Oracle RACを使用するデータベース・デプロイメントの場合は、デプロイメント名の横にあるをクリックし、Scale Up/Downを選択します。
他のデプロイメントの場合は、計算ノードのボックス内にあるメニューをクリックし、Scale Up/Downを選択します。
「Scale Up/Down Service」オーバーレイが表示されます。 オーバーレイには、現在の計算処理能力に関する情報が含まれます。
新しい計算処理能力を選択します。
注意:
Oracle Public Cloud Machineのデータベース・デプロイメントをスケール・ダウンする場合は、処理能力をOC3にスケール・ダウンしないでください。 それを行うと、メモリー不足状態になり、デプロイメントの計算ノードにアクセスできなくなることがあります。
「Yes, Scale Up/Down Service」をクリックして、データベース・デプロイメントをスケーリングします。
スケーリング操作が始まります。 スケーリング操作の進行中は、データベース・デプロイメントはメンテナンス・ステータスであり、利用できません。
データベース・デプロイメントの記憶域のスケール・アップ
注意:
Database Cloud Serviceのデータベース・デプロイメントの記憶域をスケール・アップすると、操作中にデプロイメントは「Maintenance」ステータスとなり、再起動されます。
データベース・デプロイメントの記憶域をスケール・アップすると、Compute Cloud Service記憶域ボリュームが作成され、デプロイメントにアタッチされます。
デプロイメントを再起動するか停止してから起動した後でも、この記憶域ボリュームはアタッチされたままで、デプロイメントに対して使用可能です。 また、この記憶域ボリュームはデータベース・デプロイメントを削除するまで存在し、この時点で記憶域ボリュームも削除されます。
注意:
計算ノードには、最大10個の記憶域ボリュームをアタッチできます。
データベース・デプロイメントの作成時にこれら10個のうち5個が使用され、記憶域のスケール・アップのために5つの機会のみが残ります。 したがって、実行するスケールアップ操作はデータベースの最大拡張可能サイズに著しく影響します。
データベース・デプロイメントの記憶域をスケール・アップする手順:
データベース・デプロイメントの「Overview」ページを表示します。
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを開きます。
詳細は、「Oracle Database Cloud Serviceコンソールへのアクセス」を参照してください。
スケーリングするデータベース・デプロイメントの名前をクリックします。
「Oracle Database Cloud Service Overview」ページが表示されます。
次のように、スケーリング・コマンドを選択します。
Oracle RACを使用するデータベース・デプロイメントの場合は、デプロイメント名の横にあるをクリックし、Scale Up/Downを選択します。
他のデプロイメントの場合は、計算ノードのボックス内にあるメニューをクリックし、Scale Up/Downを選択します。
「Scale Up/Down Service」オーバーレイが表示されます。
「Additional Storage (GB)」ボックスで、データベース・デプロイメントに追加するRAW記憶域の量を1GB刻みで1から2048GBまでの範囲で追加します。
指定したサイズのOracle Compute Cloud Service記憶域ボリュームが作成されます。 このRAW記憶域のわずかな比率がファイル・システムの構成やオーバーヘッドに使用されます。
注意:
Oracle Real Application Clusters (RAC)を使用するデータベース・デプロイメントに記憶域を追加する場合、他の記憶域ボリュームか、またはスケール・アップするOracle ASMディスク・グループにすでに存在するボリュームと同じサイズ(「Data」か「Backup」のいずれか)を指定する必要があります。
「Add Storage to」リストで、追加の記憶域の割当て方法を指定します。
Create New Storage Volume: 新規の記憶域ボリュームをデータベース・デプロイメントに追加し、次回使用可能な/u0n
マウント・ポイントとしてマウントします。 このオプションは、Oracle Real Application Clustersを使用するデプロイメントには使用できません。
Extend Data Storage Volume: データベース・データ記憶域用の既存のLinux LVMディスク・グループ(またはOracle Real Application Clustersを使用するデプロイメント上にあるOracle ASMディスク・グループ)に記憶域ボリュームを追加します。
Extend Backup Storage Volume: バックアップおよびFRA記憶域用の既存のLinux LVMディスク・グループ(またはOracle Real Application Clustersを使用するデプロイメント上にあるOracle ASMディスク・グループ)に記憶域ボリュームを追加します。
「Yes, Scale Up/Down Service」をクリックして、データベース・デプロイメントをスケーリングします。
スケーリング操作が始まります。 スケーリング操作の進行中は、デプロイメントはメンテナンス・ステータスであり、利用できません。