Exadata Cloud Machineシステムの温度および湿度の要件を確認します。
停止の可能性を最小限に抑えるため、最適な温度および湿度の範囲に環境を設定してください。 稼働範囲限度または非稼働範囲限度近くで長時間システムを稼働させると、ハードウェア・コンポーネントの故障の可能性が大幅に増加する恐れがあります。
摂氏21度から23度(華氏70度から74度)という温度範囲は、サーバーの信頼性の面でもオペレータの快適さの面でも最適です。 この温度範囲で稼働していると、空調システムが一時的に故障した場合でも、安全な運用を確保できます。
ほとんどのコンピュータ機器は相対湿度が20から80%の範囲で稼働できますが、次の理由から、45から50%の周囲相対湿度をお薦めします。
高い湿度レベルに関連する腐食問題からコンピュータ・システムを保護できます。
空調コントロールが故障した場合でも、最長の稼働時間を確保できます。
相対湿度が低すぎる(35パーセント未満)場合に発生する可能性がある静電放電による断続的な妨害を原因とする障害や一時的動作不良を避けることができます。
次の図は、Exadata Cloud Machineの最適な稼働条件の概要を示しています。
次の表は、Exadata Cloud Machineの温度、湿度および高度の要件を示しています。
条件 | 稼働時の要件 | 非稼働時の要件 | 最適条件 |
---|---|---|---|
温度 | 摂氏5度から32度(華氏59度から89.6度) | 摂氏-40度から70度(華氏-40度から158度)。 | データ・センターのラック冷却に最適な温度は摂氏21から23度(華氏70から74度)です。 |
相対湿度 | 相対湿度10から90%(結露なし) | 相対湿度93%まで | ラックの放熱に最適なデータ・センターの相対湿度は、45から50%(結露なし)。 |
高度 | 最大3048 m (10000フィート) | 12000m (40000フィート) | 海抜900mの高度を超えた場合、気温は300mごとに摂氏1度下がる。 |
注意:
研究の結果、温度が摂氏20度(華氏70度)から摂氏10度(華氏15度)上昇するごとに、電子機器の長期的な信頼性が50%低下することがわかっています。
内部温度が過剰に上がると、Exadata Cloud Machineシステムの全体または一部がシャットダウンすることがあります。