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Java Flight RecorderとJava Mission Controlによるアプリケーションの監視

オラクル社の商用プロファイリング・ツールであるJava Flight RecorderおよびJava Mission Controlを使用して、Oracle Java Cloud Serviceにデプロイされたアプリケーションのパフォーマンスを分析できます。

Java Flight Recorder (JFR)およびJava Mission Control (JMC)は、詳細なランタイム情報を収集して、発生した問題を分析できるようにします。 JFR (Oracle HotSpot JVMで提供)は、パフォーマンス監視およびプロファイリング・ツールで、診断情報を継続的に記録し、システム・クラッシュなどの壊滅的な障害が発生しても、常に診断情報を提供します。 JMCを使用すると、通常この種のツールに付随するパフォーマンス・オーバーヘッドを発生させることなく、Javaアプリケーションを監視および管理できます。 JMCにはJFRユーザー・インタフェースが含まれています。これにより、Oracle HotSpotのJava Flight Recorder対応バージョンを実行しているユーザーはJVMの記録、現在の記録設定およびランタイム・パラメータを表示できます。 JFRインタフェースには、イベント・プロデューサおよびタイプ、イベント・ロギングおよびグラフ化、スレッドによるイベント、イベント・スタック・トレースおよびイベント・ヒストグラムなど、.jfrファイルに記録されたイベント情報に直接アクセスできるイベント・タイプ・ビューが含まれています。

JFRとJMCを使用したアプリケーションのプロファイリングの基本ワークフロー

JFRとJMCを使用したアプリケーションの監視は、次の手順で構成されます。

  1. WebLogic ServerインスタンスでJFRを有効にします。

  2. 診断イメージ・キャプチャを生成して、フライト記録を取得します。

  3. Flight Recorder UIで記録を分析します。

WebLogic ServerインスタンスでのJFRの有効化

WebLogic ServerがOracle HotSpotを使用して構成されている場合、Java Flight Recorderは商用機能であるため、デフォルトでは無効になっています。 これを有効にするには、JVMを実行するWebLogic Serverインスタンスの起動スクリプトで次のJVMコマンドを使用します。 

-XX:+UnlockCommercialFeatures -XX:+FlightRecorder

注意:

これらのコマンドの順序は重要です。+UnlockCommercialFeaturesコマンドは、+FlightRecorderコマンドを認識するよう、JVMに指示します。 この順序でコマンドを入力しないと、JVMは起動しません。

次に例を示します。

java -XX:+UnlockCommercialFeatures -XX:+FlightRecorder -XX:FlightRecorderOptions=defaultrecording=true,maxage=20m MyApp

+UnlockCommercialFeaturesおよび+FlightRecorderコマンドは、WebLogic Server構成ファイルのJAVA_OPTIONS (または同等の)変数に入力することもできます。

JFRの有効化の詳細は、Java Platform, Standard Edition Java Flight Recorderランタイム・ガイドのJava Flight Recorderの実行に関する項を参照してください。

診断イメージ・キャプチャの生成によるフライト記録の取得

診断イメージ・キャプチャ自体は、異なるサーバー・サブシステムで作成された個々のイメージを含む単一のJFRファイルです。 JFRファイルがある場合、それはファイルFlightRecording.jfrとして診断イメージに含まれています。

診断イメージ・キャプチャは、WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware Control、WLSTまたはJMXアプリケーションなどからオンデマンドで生成できます。または、イメージ・アクションの結果として生成することもできます。 診断イメージ・キャプチャの生成方法および作成される場所の構成方法の詳細は、Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用の診断イメージの構成とキャプチャに関する項を参照してください。

Flight Recorder UIでの記録の分析

記録を取得したら、JMCコンポーネントであるFlight Recorderユーザー・インタフェースを使用して、その記録を表示および分析できます。 Oracle HotSpotのJava Flight Recorder対応バージョンを実行していることを前提として、JFRUIを使用すると、JVMの記録、現在の記録設定およびランタイム・パラメータを表示できます。 JFRインタフェースには、イベント・プロデューサおよびタイプ、イベント・ロギングおよびグラフ化、スレッドによるイベント、イベント・スタック・トレースおよびイベント・ヒストグラムなどのJFRファイルに記録されたイベント情報に直接アクセスできるイベント・タイプ・ビューが含まれています。 JFR UIで監視できるアクティビティには、次のようなものが含まれます。

  • 製品サブコンポーネントのイベント・データの表示

  • 詳細を確認するためのイベント・ログの表示

  • 操作セットの分析による実行フローの追跡

  • 操作セットの展開および相関診断データの表示

これらのタスクでのJFR UIの使用などの詳細は、Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用のJava Flight Recorderデータの分析に関する項に記載されています。