Oracle Java Cloud Serviceインスタンス内のOracle WebLogic Serverドメインは、いくつかのJDBCデータ・ソースとともに自動的に構成されます。 これらのデータ・ソースをカスタマイズできるほか、追加のデータ・ソースを作成できます。
WebLogic ServerでのJava Database Connectivity (JDBC)データ・ソースは、データベースへのアクセスおよびデータベース接続管理を可能にします。 各データ・ソースには、データ・ソース作成時およびサーバー起動時に作成される、再利用可能なデータベース接続のプールが含まれています。 アプリケーションは、データ・ソースからデータベース接続を予約し、使用後にそれをプールに戻します。
内容は次のとおりです。
事前定義されたデータ・ソース
Oracle Java Cloud Serviceインスタンスを作成する際、1つまたは2つのOracle Database Cloud Serviceデータベース・デプロイメントの場所を指定します。 これらのデータベース・デプロイメントは、次のような異なる目的で使用されます。
Oracle必須スキーマ - Oracle Java Cloud Serviceでは、必要なOracle Fusion Middlewareスキーマおよびデータを使用して、このOracle DatabaseまたはPluggable Database (PDB)がプロビジョニングされます。 デフォルトでは、サービス・インスタンスを削除すると、このデータは自動的に削除されます。
アプリケーション・スキーマ(オプション) - アプリケーションに必要な任意のビジネス・データおよび標準のOracle Databaseツールを使用して、このOracle DatabaseまたはPDBをプロビジョニングできます。
サービス・インスタンスの作成プロセス中、Oracle Java Cloud Serviceでは、これらのデータベース・デプロイメントへの接続を提供するために、WebLogic ServerドメインにJDBCデータ・ソースが作成されます。
データ・ソースのタイプ
WebLogic Serverによって提供されるデータ・ソースには、次のようなタイプがあります。
汎用 - 単一のデータベース・ノードに接続します。
マルチ - 汎用データ・ソースのグループに対して、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーを提供します。
GridLink - Oracle Database RACクラスタに対して動的なロード・バランシングおよびフェイルオーバーを提供するほか、ノードが追加または削除されたときにクラスタから通知を受信します。 このタイプのデータ・ソースを使用できるのは、Oracle Databaseに限られます。
Oracle Java Cloud Serviceがドメインで作成するデータ・ソースのタイプは、次の事項によって異なります。
サービス・インスタンスのソフトウェア・エディション。
Oracle Database Cloud Serviceデータベース・デプロイメントがRAC対応であるかどうか。 Oracle Database Cloud ServiceでのOracle Real Application Clusters (RAC)の使用を参照してください。
ソフトウェア・エディション | RACデータベース? | データ・ソース・タイプ |
---|---|---|
標準 |
No |
汎用 |
標準 |
Yes |
汎用 |
エンタープライズ |
No |
汎用 |
エンタープライズ |
Yes |
マルチ |
Enterprise with Coherence (Suite) |
No |
汎用 |
Enterprise with Coherence (Suite) |
Yes |
GridLink |
カスタム・データ・ソース
Oracle Java Cloud Serviceによって作成された既存のデータ・ソースを変更および調整できるほか、WebLogic Serverドメインで追加のデータ・ソースを作成して、他のデータベースまたはPDBへの接続を提供できます。 WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware ControlまたはWebLogic Scripting Tool (WLST)などの標準ツールを使用して、データ・ソースを作成および構成します。