Oracle Real-Time Integration Business Insight (Insight)は、ビジネス・ユーザー向けに設計されたアプリケーションです。 このアプリケーションは、ビジネス・ユーザーにとって使いやすい設計になっており、ユーザーはビジネスの観点から現在実行中のビジネス・プロセスを把握できます。 アプリケーションは、Oracle SOA SuiteやOracle Service Busなどの既存のOracle製品と統合されています。
Real-Time Integration Business Insight REST APIを使用すると、SOA Suite以外のコンポーネントおよび製品からメトリックを収集できます。 APIを呼び出すたびに、Insightコンソールで相関性があるマイルストン情報およびメトリックとともにビジネス・イベントがInsightにパブリッシュされます。 これで、事前構成されたダッシュボードを利用してビジネスを把握したり、要件に基づいて独自のダッシュボードを作成できます。
アプリケーションにより、ビジネス・ユーザーはWebベースのダッシュボードおよびレポートを使用して、デプロイ済の統合およびアプリケーションを変更する必要なく、ビジネスレベル・メトリックをモデル化、収集およびモニターできます。
このコンポーネントをクラウド環境で使用する場合とオンプレミス環境で使用する場合で、このガイドに記載されている情報に影響を与える相違点が存在することがあります。
相違点については、クラウド環境とオンプレミス環境の相違点およびOracle SOA Cloud Serviceの既知の問題を参照してください。
Insightで設定したプリファレンスによって、この製品の機能および外観が制御されます。 ここで更新したプリファレンスは、ユーザー単位であり、アプリケーションにログインしている他のユーザーには伝播しません。
ホームページの「ようこそ」パネル
このプリファレンスは、デフォルトでは「オン」になっています。 トグル・ボタンを使用して「オフ」に切り替えることができます。 「ようこそ」パネルをオフにした場合には、ナビゲーション・ショートカットが含まれている「ようこそ」パネルが「ホーム」ページに表示されません。
「保存」をクリックして、プリファレンスを保存します。
図1-1 「ようこそ」パネルのプリファレンス
このプリファレンスが「オン」の場合、「ようこそ」パネルは次の画面のようになります。
図1-2 「ようこそ」パネル
図1-3 「ようこそ」パネルがない「ホーム」ページ
外部ダッシュボード
このプリファレンスは、デフォルトでは「オフ」になっています。 トグル・ボタンを使用して「オン」に切り替えることができます。 このプリファレンスを「オン」にした場合には、「外部ダッシュボード」ボタンが「コンソール」ページに表示されます。
図1-4 「外部ダッシュボード」プリファレンス
「外部ダッシュボード」プリファレンスが「オン」および「オフ」の場合、「ダッシュボード」ページの外観は次のようになります。
「保存」をクリックして、プリファレンスを保存します。
デフォルトの開始時間フィルタ
このプリファレンスは、「コンソール」ページのすべての開始時間フィルタのデフォルト値を示します。 使用可能なオプションは次のとおりです。
過去1日間
過去5日間
過去30日間
過去90日間.
注意:
時間フィルタによって変更されるのは、コンソールのリストではなく、個々のコンソール・ページに表示される内容のみです。図1-5 「デフォルトの開始時間フィルタ」プリファレンス
「プリファレンス」ページに初めてアクセスしたときに、ドロップダウン・リストに表示されるデフォルトのオプションは「過去5日間」です。 フィルタを変更し、プリファレンスを保存すると、今後このページにアクセスしたときには、選択したフィルタがドロップダウン・リストのデフォルト・オプションとして表示されます。 ただし、すべてのコンソールに適用されるデフォルトのフィルタは、別のフィルタを選択しないかぎり、「過去5日間」です。
「保存」をクリックして、プリファレンスを保存します。
図1-6 「プリファレンス」ページのボタン
「終了」をクリックして、「ホーム」ページに戻ります。
「取消」をクリックすると、いつでもプリファレンスの設定を中止できます。
注意:
プリファレンスがすでに適用されている場合には、「取消」ボタンをクリックしても変更を元に戻すことはできません。Oracle Real-Time Integration Business Insightでは、6つのユーザー・ペルソナがサポートされています。 表示される画面、機能およびオプションは、アプリケーションへのログインに使用したユーザー・プロファイルによって異なります。 この製品には、各ペルソナに対応するアプリケーション・ロールが付属しています。 ユーザーを複数のロールに割り当てることができることに注意してください(ペルソナ)。
たとえば、ユーザーをInsightBusinessUserロールとInsightModelCreatorロールの両方に割り当てることができます。
使用可能なユーザー・ペルソナは次のとおりです。
これらの各ユーザーのロール権限については、以降の項で詳しく説明します。
InsightBusinessUserロールを持つユーザーが実行できるタスクを次の表に示します。
表1-1 InsightBusinessUserのロール権限
可... | 不可... |
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InsightIntegrationArchitectロールを持つユーザーは、次の表に示したタスクを実行できます。
表1-2 InsightIntegrationArchitectのロール権限
可... | 不可... |
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InsightExecutiveロールを持つユーザーは、次の表に示したタスクを実行できます。
表1-3 InsightExecutiveのロール権限
可... | 不可... |
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InsightAdminロールを持つユーザーは、次の表に示したタスクを実行できます。
表1-4 InsightAdminのロール権限
可... | 不可... |
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NA |
注意:
InsightAdminロールは、すべての権限を持っています。 このロールを持つユーザーは、スーパーユーザーとして機能します。InsightModelCreatorロールを持つユーザーは、モデルを作成し、そのモデルに対してすべてのアクションを実行できます。 このユーザーは、モデルの所有者でもあります。 このロールを持つユーザーが実行できるタスクを次の表に示します。
表1-5 InsightModelCreatorのロール権限
可... | 不可... |
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Oracle Real-Time Integration Business Insightユーザーは、自分のユーザー・ロールに基づいて次のタスクを実行できます。
ユーザーとそのロール権限の詳細は、ユーザー・ペルソナを参照してください。
モデルを作成します。 InsightModelCreator/InsightAdminロールを持つユーザーのみがモデルを作成できます。
最低でも、モデルのマイルストン、初期マイルストンおよび終了マイルストンを作成します。 InsightModelCreator/InsightIntegrationArchitect/InsightBusinessUser/InsightAdminロールを持つユーザーのみがマイルストンを作成できます。
マイルストンごとにインジケータを定義します。 マイルストンのインジケータは必須ではありませんが、各インジケータはマイルストンに関連付ける必要があります。 InsightBusinessUser/InsightIntegrationArchitect/InsightModelCreator/InsightAdminロールを持つユーザーのみがインジケータを作成および定義できます。
データ接続を作成し、テストします。 InsightConnectionCreator/InsightAdminロールを持つユーザーのみが接続を作成できます。 InsightBusinessUser/InsightExecutiveを除きすべてのロールを持つユーザーが接続をテストできます。
実装にマイルストンをマップします。 InsightModelCreator/InsightIntegrationArchitect/InsightAdminロールを持つユーザーのみが実装マッピングを作成できます。
インジケータの抽出基準を定義します。 InsightModelCreator/InsightIntegrationArchitect/InsightAdminロールを持つユーザーのみがインジケータの抽出基準を定義できます。
モデルを保存してアクティブ化します。 InsightModelCreator/InsightIntegrationArchitect/InsightAdminロールを持つユーザーのみがモデルをアクティブ化できます。 ただし、InsightBusinessUserロールを持つユーザーはモデルを保存することはできますが、アクティブ化することはできません。
モデルを破棄し、非アクティブ化して削除します。 InsightModelCreator/InsightIntegrationArchitect/InsightAdminロールを持つユーザーのみがモデルを非アクティブ化および削除できます。 ただし、InsightBusinessUserロールを持つユーザーはモデルのドラフトを破棄することはできますが、モデルを非アクティブ化および削除することはできません。
ダッシュボードを表示、作成および管理します(デフォルトのダッシュボードを使用および表示し、カスタム・ダッシュボードを作成および管理します)。 InsightModelCreator/InsightExecutive/InsightAdminロールを持つユーザーのみがダッシュボードを表示、作成および管理できます。
レポートを表示または実行します。 InsightModelCreator/InsightExecutive/InsightAdminロールを持つユーザーのみがレポートを表示または実行できます。