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オーケストレーションについて

オーケストレーションは、インスタンス、ストレージ・ボリュームなどの1つ以上のオブジェクトをグループ化して1つの単位として管理するためのコンテナです。 オーケストレーション内では、オブジェクトの作成および破棄順序を制御する依存関係を指定できます。 たとえば、インスタンスでストレージ・ボリュームを使用する場合、ストレージ・ボリュームはインスタンスの起動前に作成されている必要があり、インスタンスはストレージ・ボリュームの破棄前に停止されている必要があります。

オーケストレーションはJavaScript Object Notation (JSON)形式で指定され、1つ以上のプランが含まれており、各プランはインスタンス、ストレージ・ボリュームなどの特定のタイプのオブジェクトを表しています。 各プランは、1つ以上のオブジェクトのプロパティを定義します。 たとえば、起動プランは、テンプレート、ネットワーク、ストレージ、リソース要件など、1つ以上のインスタンスを定義できます。

オーケストレーション・ファイルをJSON形式で作成する場合、オーケストレーション・テンプレートの詳細は、「オーケストレーション・テンプレート」を参照してください。

オーケストレーションのライフサイクル

オーケストレーションを使用するには、システムに追加する必要があります。 システムに追加すると、オーケストレーションを開始、シャットダウン、再開、停止または削除できます。 オーケストレーションを開始すると、オーケストレーションで定義されたオブジェクトが作成されます。 停止すると、オーケストレーションで作成されたすべてのオブジェクトが破棄されます。 オーケストレーションが停止された後で再開すると、新しいオブジェクトが作成されます。

オーケストレーションを削除すると、システムからその定義が削除されます。 オーケストレーションを削除できるのは、それらが停止されている場合のみです。

オーケストレーションをシャットダウンすると、インスタンスの作成時に割り当てられたネットワークまたはストレージ・リソースを解放せずに、オーケストレーションで定義されたすべてのインスタンスが停止されます。 オーケストレーションを再開すると、インスタンスの作成時に割り当てられたネットワークおよびストレージ・リソースを再使用して、オーケストレーションで定義されたすべてのインスタンスが再開されます。 これは、インスタンスの電源をオフまたはオンにするのと同様です。

オーケストレーション・ステータスの詳細は、「オーケストレーションのライフサイクル」を参照してください。

Oracle Cloud管理者がOPCMでオーケストレーションおよびインスタンスのバックアップを実行する際は、次の要件を満たしている場合のみ、作成したオーケストレーションがバックアップされます。

• オーケストレーションに1つ以上のインスタンスの定義が含まれている必要があります。 オーケストレーションは、インスタンスを定義せずに他のIaaSオブジェクトを定義できません。

• オーケストレーションは、他のオーケストレーションのインスタンスで使用されるIaaSオブジェクトを作成できません。

オーケストレーションのライフサイクル

オーケストレーションは、最終ステータスおよび遷移ステータスになります。

次の図に、オーケストレーションのステータスを示します。

図GUID-54929424-DE7C-4DF6-89C7-469481572C00-default.pngの説明

最終ステータス

最終ステータスには、開始、停止などの操作が完了すると到達します。 操作を実行した後のオーケストレーションの最終ステータスは次のとおりです。

• Ready: 停止またはシャットダウンされたオーケストレーションを開始(オーケストレーションの作成)または再開すると、オーケストレーションは準備完了ステータスになります。 オーケストレーションで記述されたすべてのオブジェクトが正常に作成され、すべてのインスタンスが実行されます。

• Shut_down: すべてのインスタンスが正常に停止されました。 各インスタンスを個別に停止することは、オーケストレーション全体をシャットダウンすることと同じです。

• Stopped: システムにオーケストレーションは存在しますが、オーケストレーションで記述されたどのオブジェクトも作成されません。 オーケストレーションのすべてのインスタンスが停止され、これらのリソースが解放されます。

• Error: オーケストレーションの開始または再開時にエラーが発生した場合。

• Warning: ステータスを変更するために明示的にコマンドを発行した結果またはエラーにより、少なくとも1つのインスタンスが実行中でない場合。

遷移ステータス

遷移ステータスは、オーケストレーションで操作が進行中であることを示します。 オーケストレーションの遷移ステータスは次のとおりです。

• Starting: 新しいまたは停止されているオーケストレーションを開始中の場合

• Shutting_down: readyステータスのオーケストレーションをシャットダウン中の場合

• Stopping: ready、errorまたはshut_downステータスのオーケストレーションを停止中の場合

• Restarting: shut_downまたはerrorステータスのオーケストレーションを再開中の場合