CPUプールを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの仮想マシンのワークロードに対してリソース割当てをケージングし、管理します。
ワークロードを分離するには、CPUプールを作成して特定のCPUプールに仮想マシンを割り当て(ピン留め)ます。CPUプールに仮想マシンをピン留めすると、仮想マシンがそのCPUプールのCPUのみを使用するようになります。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを初めて構成すると、default-unpinned-poolが各ノードに作成されます。このプールのサイズは、ハードウェア・モデルによって異なります。
Oracle Database Appliance X5-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには72個のCPUが含まれます。
Oracle Database Appliance X4-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには48個のCPUが含まれます。
Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには32個のCPUが含まれます。
Oracle Database Applianceバージョン1仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには24個のCPUが含まれます。
ODA_BASEドメインを作成する場合は、新しいCPUプールが両方のノードに作成されます。プールはodaBaseCpuPool
という名前になります。このプールに必要なCPUは、default-unpinned-poolから削除されます。ODA_BASEは、odaBaseCpuPool
のCPUを使用できる唯一のドメインです。他の仮想マシンを起動すると、仮想マシンはdefault-unpinned-poolに残されたCPUで稼働し、これらの仮想マシンで実行される作業では事実上、ODA_BASEが除外されます。
仮想マシンは、CPUプールを追加作成してグループでケージングすることもできます。これらの追加プールを使用すると、1つ以上の仮想マシンを独自のCPUプールにピン留めできます。特定のCPUプールで稼働している仮想マシンは、他のCPUプールで稼働している仮想マシンとCPUサイクルを共有しません。CPUプールは必要な数だけ定義できます(上限はシステムの使用可能なCPUの数です)。
アプリケーション要件が時間とともに変化する場合は、必要に応じてCPUプールのサイズを変更したり、プールを追加または削除してリソースを最大限に活用することをお薦めします。ODA_BASEのサイズを変更することもできます。ただし、ODA_BASEのサイズを変更する場合、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ライセンスの更新も行う特殊なコマンドを使用する必要があります。
関連項目:
例3-20 ノード上のCPUプールの表示例
次のoakcli show cpupool
コマンドでノードごとに示しているように、各ノードのCPUプールは同じサイズでなくてもかまいません(odaBaseCpuPool
を除く)。
oakcli show cpupool -node 0 Pool Cpu List default-unpinned-pool [14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 2 1, 22, 23] twocpu [12, 13] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11]
oakcli show cpupool -node 1 Pool Cpu List default-unpinned-pool [12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 1 9, 20, 21, 22, 23] odaBaseCpuPool [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10,11]