oakcli upgradeコマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のOracle Databaseソフトウェアをアップグレードします。
Oracle Database Appliance自体のパッチ適用については、oakcli updateコマンドを使用します。
構文
oakcli upgrade database [-db db_names | -from source_home] -to destination_home
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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アップグレードするデータベースの名前を(カンマ区切りリストで)指定します。 |
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アップグレードするデータベースの現在のOracle Databaseホームを指定します。 |
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アップグレード先のデータベース・バージョンが格納されているOracle Databaseホームを指定します。 |
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(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。 |
使用上の注意
-dbパラメータまたは-fromパラメータのいずれかを必ず指定する必要があります。
-dbパラメータを指定してコマンドを実行すると、現在のOracle Databaseホームとは関係なく、指定されたデータベースのみがアップグレードされます。-fromパラメータを-dbパラメータと併用すると、-fromパラメータは無視されます。つまり、指定されたホーム内のデータベースが-dbパラメータのリストにない場合、そのデータベースは無視され、他のホームにある指定されたデータベースがアップグレードされます。
-dbパラメータなしでコマンドを実行すると、指定されたOracle Databaseホーム内にあるすべてのデータベースがアップグレードされます。
既存のOracle Databaseホームを指定する-toパラメータは必ず指定する必要があります。
例
Oracle Databaseホーム・ディレクトリOraDb11203_home1を使用して、tpccという11.2.0.2.5データベースを、Oracle Database 11.2.0.2.5からOracle Database 11.2.0.3.1にアップグレードします。
oakcli upgrade database -db tpcc -to OraDb11203_home1