F.3 診断収集コマンドの実行
診断収集コマンドを実行して診断データを収集します。
トピック:
- tfactl diagcollect
tfactl diagcollect
コマンドを使用して、オンデマンドの診断収集を実行します。 - tfactl directory
tfactl directory
コマンドを使用して、トレースまたはログ・ファイルを分析するためにディレクトリのリストに対してディレクトリを追加したり、ディレクトリを削除します。 - tfactl ips
tfactl ips
コマンドを使用して、自動診断リポジトリの診断データを収集します。 - tfactl collection
tfactl collection
コマンドを使用して、実行中のOracle Trace File Analyzerの収集を停止します。 - tfactl print
tfactl print
コマンドを使用して、Berkeleyデータベースから情報を出力します。 - tfactl purge
tfactl purge
コマンドを使用して、特定の時間より古い診断収集をOracle Trace File Analyzerリポジトリから削除します。 - tfactl managelogs
tfactl managelogs
コマンドを使用して、自動診断リポジトリのログおよびトレース・ファイルを管理します。
F.3.1 tfactl diagcollect
tfactl diagcollect
コマンドを使用して、オンデマンドの診断収集を実行できます。
Oracle Trace File Analyzer Collectorでは、次の3種類のオンデマンド収集を実行できます。
-
デフォルト収集
-
イベントドリブンのサポート・サービス・リクエスト・データ収集(SRDC)の収集
-
カスタム収集
前提条件
イベントドリブンのサポート・サービス・リクエスト・データ収集(SRDC)の収集には、My Oracle Supportノート1513912.2から入手可能なOracle Trace File Analyzerのデータベース・サポート・ツール・バンドルのコンポーネントが必要です。
構文
tfactl diagcollect [-all | [component_name1] [component_name2] ... [component_nameN]]
[-node all|local|n1,n2,..] [-tag description]
[-z filename]
[-last nh|d| -from time -to time | -for time]
[-nocopy] [-notrim] [-silent] [-nocores] [-collectalldirs]
[-collectdir dir1,dir2..] [-examples]
[-node [node1,node2,nodeN]
components:-ips|-database|-asm|-crsclient|-dbclient|-dbwlm|-tns|-rhp|-procinfo|-afd
|-crs|-wls|-emagent|-oms|-ocm|-emplugins|-em|-acfs|-install|-cfgtools|-os|-ips
|-ashhtml|-ashtext|-awrhtml|-awrtext
パラメータ
各オプションの前にマイナス記号(-)を付ける必要があります。
オプション | 説明 |
---|---|
|
すべてのコンポーネントのデータを収集するように指定するか、収集を取得する特定のコンポーネントを指定します。 |
|
診断情報を収集するノードのカンマ区切りリストを指定します。デフォルトはallです。 |
-tag description |
このパラメータを使用して、Oracle Trace File Analyzerリポジトリ内に収集結果用のサブディレクトリを作成します。 |
|
このパラメータを使用すると、出力ファイル名を指定できます。 |
|
注意: 日付と時刻の両方を指定する場合、両方の値を二重引用符("")で囲む必要があります。日付のみまたは時刻のみを指定する場合、単一の値を引用符で囲む必要はありません。 |
|
このパラメータを使用すると、トレース・ファイルの収集が開始ノードにコピーされません。ファイルは、実行ノード上のOracle Trace File Analyzerリポジトリに残ります。 |
|
このパラメータを指定して、収集されたファイルの切捨てを停止します。 |
|
このパラメータを指定して、診断収集をバックグラウンド・プロセスとして実行します。 |
|
このパラメータを指定して、通常であれば収集されるコア・ファイルの収集を停止します。 |
|
このパラメータを指定して、 |
|
ディレクトリのカンマ区切りリストを指定すると、指定したコンポーネントに加えてタイプや時間の制約に関係なく、それらのディレクトリのすべてのファイルが収集に含まれます。 |
|
このパラメータを指定して、 |
例
-
次のコマンドでは、クラスタ全体の最近4時間に更新されたすべてのファイル(
chmos
およびosw
データを含む)が切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。$ tfactl diagcollect –all Collecting data for the last 12 hours for this component ... Collecting data for all nodes Creating ips package in master node ... Trying ADR basepath /scratch/app/orabase Trying to use ADR homepath diag/crs/node1/crs ... Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs Trying ADR basepath /scratch/app/oracle Trying to use ADR homepath diag/rdbms/prod/prod_1 ... Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_1 Trying to use ADR homepath diag/rdbms/prod/prod_2 ... Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_2 Trying to use ADR homepath diag/rdbms/webdb/webdb_2 ... Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_2 Trying to use ADR homepath diag/rdbms/webdb/webdb_1 ... Submitting request to generate package for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_1 Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_1 Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/prod/prod_2 Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_1 Master package completed for ADR homepath /scratch/app/oracle/diag/rdbms/webdb/webdb_2 Master package completed for ADR homepath /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs Created package 2 based on time range 2016-09-29 12:11:00.000000 -07:00 to 2016-09-30 00:11:00.000000 -07:00, correlation level basic Remote package completed for ADR homepath(s) /diag/crs/node2/crs,/diag/crs/node3/crs Collection Id : 20160930001113node1 Detailed Logging at : /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/diagcollect_20160930001113_node1.log 2016/09/30 00:12:21 PDT : Collection Name : tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip 2016/09/30 00:12:21 PDT : Collecting diagnostics from hosts : [node1, node3, node2] 2016/09/30 00:12:21 PDT : Scanning of files for Collection in progress... 2016/09/30 00:12:21 PDT : Collecting additional diagnostic information... 2016/09/30 00:12:26 PDT : Getting list of files satisfying time range [09/29/2016 12:12:21 PDT, 09/30/2016 00:12:26 PDT] 2016/09/30 00:13:05 PDT : Collecting ADR incident files... 2016/09/30 00:15:02 PDT : Completed collection of additional diagnostic information... 2016/09/30 00:15:24 PDT : Completed Local Collection 2016/09/30 00:15:26 PDT : Remote Collection in Progress... .------------------------------------. | Collection Summary | +---------+-----------+-------+------+ | Host | Status | Size | Time | +---------+-----------+-------+------+ | node3 | Completed | 82MB | 172s | | node2 | Completed | 95MB | 183s | | node1 | Completed | 157MB | 183s | '---------+-----------+-------+------' Logs are being collected to: /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/node3.tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/node2.tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip /scratch/app/orabase/tfa/repository/collection_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016_node_all/node1.tfa_Fri_Sep_30_00_11_13_PDT_2016.zip
-
次のコマンドでは、クラスタ全体の最近8時間に更新されたすべてのファイル(
chmos
およびosw
データを含む)が切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。$ tfactl diagcollect –all –last 8h
-
次のコマンドでは、データベース(
hrdb
およびfdb
)の過去1日間に更新されたすべてのファイルが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。$ tfactl diagcollect -database hrdb,fdb -last 1d -z foo
-
次のコマンドでは、
node1
およびnode2
の最近6時間に更新されたすべてのOracle Clusterwareファイル、オペレーティング・システム・ログおよびchmos
、osw
データが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。$ tfactl diagcollect –crs -os -node node1,node2 -last 6h
-
次のコマンドでは、2016年9月22日から2016年9月23日午後9時までに更新された
node1
のすべてのOracle ASMログが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。$ tfactl diagcollect -asm -node node1 -from Sep/22/2016 -to "Sep/23/2016 21:00:00"
-
次のコマンドでは、2016年9月23日に更新されたすべてのログ・ファイルが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
$ tfactl diagcollect -for Sep/23/2016
-
次のコマンドでは、2016年9月22日午前9時から2016年9月23日午前9時の間(コマンドで指定した時刻の前後12時間)に更新されたすべてのログ・ファイルが切捨ておよび圧縮され、開始ノードに収集されます。
$ tfactl diagcollect -for "September/22/2016 21:00:00"
F.3.2 tfactl directory
tfactl directory
コマンドを使用して、トレースまたはログ・ファイルを分析するためにディレクトリのリストに対してディレクトリを追加したり、ディレクトリを削除します。
また、tfactl directory
コマンドを使用して、ディレクトリ権限を変更します。自動検出によってディレクトリが追加された場合、そのディレクトリはパブリックとして追加されます。tfactl diagcollect
コマンドを実行するのに十分な権限があるすべてのユーザーが、そのディレクトリ内のファイルを収集します。これが重要なのは、非rootまたはsudo
ユーザーがTFACTLコマンドを実行する場合のみです。
ディレクトリがプライベートとしてマークされている場合、Oracle Trace File Analyzerは、ファイルの収集を許可する前に次の処理を行います。
-
TFACTLコマンドを実行しているユーザーを確認します。
-
ディレクトリ内のファイルを表示する権限がユーザーにあるかどうかを検証します。
注意:
ユーザーは、読取りアクセスを持っているOracle Trace File Analyzerのみにディレクトリを追加できます。自動診断収集を構成している場合、Oracle Trace File Analyzerはroot
として実行され、使用可能なすべてのファイルを収集できます。
tfactl directory
コマンドには、ディレクトリの管理に使用できる3つの動詞(add
、remove
およびmodify
)があります。
構文
tfactl directory add directory [-public] [-exclusions | -noexclusions | -collectall] [-node all | n1,n2...]
tfactl directory remove directory [-node all | n1,n2...]
tfactl directory modify directory [-private | -public] [-exclusions | -noexclusions | -collectall]
3つの構文モデルのそれぞれについて、Oracle Trace File Analyzerが収集を格納するディレクトリ・パスを指定する必要があります。
パラメータ
表F-11 tfactl directoryコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-public |
|
-private |
|
-exclusions |
|
-noexclusions |
|
-collectall |
|
-node all | n1,n2... |
クラスタ内のすべてのノードに対してディレクトリを追加または削除するか、カンマ区切りリストを使用して特定のノードに対してディレクトリを追加または削除します。 |
使用上の注意
Berkeleyデータベースにすべてのトレース・ディレクトリ名を追加し、Oracle Trace File Analyzerがそのディレクトリ内のファイル・メタデータを収集できるようにする必要があります。検出プロセスでは、ほとんどのディレクトリが検出されますが、新しいまたは未検出のディレクトリが必要な場合は、tfactl directory
コマンドを使用して、手動でこれらを追加できます。
TFACTLを使用してディレクトリを追加する場合、Oracle Trace File Analyzerは、ディレクトリの対象が次のどれであるかを確認しようとします。
-
Oracleデータベース
-
Oracle Clusterware
-
オペレーティング・システム・ログ
-
その他のコンポーネント
-
どのデータベースまたはインスタンスか
Oracle Trace File Analyzerがこの情報を確認できない場合、次のように、Oracle Trace File Analyzerはエラーを戻し、情報を入力するよう要求します。
# tfactl directory add /tmp
Failed to add directory to TFA. Unable to determine parameters for directory: /tmp
Please enter component for this Directory [RDBMS|CRS|ASM|INSTALL|OS|CFGTOOLS|TNS|DBWLM|ACFS|ALL] : RDBMS
Please enter database name for this Directory :MYDB
Please enter instance name for this Directory :MYDB1
注意:
OS、CRS、CFGTOOLS、ACFS、ALLまたはINSTALLファイルの場合はコンポーネントのみが要求され、Oracle ASMの場合はインスタンスのみが作成されます。これらのエントリについては検証が実行されないため、このデータを入力する際には注意してください。例
次のコマンドでは、ディレクトリが追加されます。
# tfactl directory add /u01/app/grid/diag/asm/+ASM1/trace
次のコマンドでは、ディレクトリが変更され、十分な権限があるOracle Trace File Analyzerユーザーのみが内容を収集できるようになります。
# tfactl directory modify /u01/app/grid/diag/asm/+ASM1/trace -private
次のコマンドでは、クラスタ内のすべてのノードからディレクトリが削除されます。
# tfactl directory remove /u01/app/grid/diag/asm/+ASM1/trace -node all
F.3.3 tfactl ips
tfactl ips
コマンドを使用して、自動診断リポジトリの診断データを収集します。
構文
tfactl ips [ADD] [ADD FILE] [ADD NEW INCIDENTS] [CHECK REMOTE KEYS] [COPY IN FILE]
[COPY OUT FILE] [CREATE PACKAGE] [DELETE PACKAGE] [FINALIZE PACKAGE] [GENERATE PACKAGE]
[GET MANIFEST] [GET METADATA] [GET REMOTE KEYS] [PACK] [REMOVE] [REMOVE FILE]
[SET CONFIGURATION] [SHOW CONFIGURATION] [SHOW FILES] [SHOW INCIDENTS] [SHOW PROBLEMS]
[SHOW PACKAGE] [UNPACK FILE] [UNPACK PACKAGE] [USE REMOTE KEYS] [options]
パラメータ
表F-12 tfactl ipsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
インシデントを既存のパッケージに追加します。 |
|
ファイルを既存のパッケージに追加します。 |
|
問題の新しいインシデントを検索し、最新のものをパッケージに追加します。 |
|
指定したパッケージ内のインシデントと一致するキーを含むファイルを作成します。 |
|
外部ファイルを自動診断リポジトリにコピーし、パッケージおよび(オプションで)インシデントに関連付けます。 |
|
自動診断リポジトリ外の場所に自動診断リポジトリ・ファイルをコピーします。 |
|
パッケージを作成し、オプションでパッケージの内容を選択します。 |
|
自動診断リポジトリからパッケージおよびその内容を削除します。 |
|
相関性がある内容を自動的に挿入することにより、送信可能なパッケージを取得します。 |
|
ターゲット・ディレクトリに物理パッケージ( |
|
パッケージ・ファイルからマニフェストを抽出して表示します。 |
|
パッケージ・ファイルからメタデータXMLドキュメントを抽出して表示します。 |
|
指定したパッケージ内のインシデントと一致するキーを含むファイルを作成します。 |
|
パッケージを作成し、すぐに物理パッケージを生成します。 |
|
既存のパッケージからインシデントを削除します。 |
|
既存のパッケージからファイルを削除します。 |
|
インシデント・パッケージング・サービスの構成パラメータの値を変更します。 |
|
インシデント・パッケージング・サービスの現在の設定を表示します。 |
|
指定したパッケージに含まれているファイルを表示します。 |
|
指定したパッケージに含まれているインシデントを表示します。 |
|
現在の自動診断リポジトリ・ホームの問題を表示します。 |
|
指定したパッケージの詳細を表示します。 |
|
指定したパスに物理ファイルを解凍します。 |
|
パッケージ名と一致する場合、現在のディレクトリ内の物理ファイルを指定のパスに解凍します。 |
|
指定したファイル内のキーと一致するインシデントを指定のパッケージに追加します。 |
トピック:
- tfactl ips ADD
tfactl ips ADD
コマンドを使用して、インシデントを既存のパッケージに追加します。 - tfactl ips ADD FILE
tfactl ADD FILE
コマンドを使用して、ファイルを既存のパッケージに追加します。 - tfactl ips COPY IN FILE
tfactl ips COPY IN FILE
コマンドを使用して、外部ファイルを自動診断リポジトリにコピーし、ファイルをパッケージおよび(オプションで)インシデントに関連付けます。 - tfactl ips REMOVE
tfactl ips REMOVE
コマンドを使用して、既存のパッケージからインシデントを削除します。 - tfactl ips REMOVE FILE
tfactl ips REMOVE FILE
コマンドを使用して、既存のパッケージからファイルを削除します。 - tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGE
tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージ内の問題の新しいインシデントを検索し、最新のものをパッケージに追加します。 - tfactl ips GET REMOTE KEYS FILE
tfactl ips GET REMOTE KEYS FILE
コマンドを使用して、特定のパッケージ内のインシデントと一致するキーを含むファイルを作成します。 - tfactl ips USE REMOTE KEYS FILE
tfactl ips USE REMOTE KEYS FILE
コマンドを使用して、特定のファイル内のキーと一致するインシデントを特定のパッケージに追加します。 - tfactl ips CREATE PACKAGE
tfactl ips CREATE PACKAGE
コマンドを使用して、パッケージを作成し、オプションでパッケージの内容を選択します。 - tfactl ips FINALIZE PACKAGE
tfactl ips FINALIZE PACKAGE
コマンドを使用して、相関性がある内容を自動的に挿入することにより、送信可能なパッケージを取得します。 - tfactl ips GENERATE PACKAGE
tfactl ips GENERATE PACKAGE
コマンドを使用して、ターゲット・ディレクトリに物理パッケージ(zip
ファイル)を作成します。 - tfactl ips DELETE PACKAGE
tfactl ips DELETE PACKAGE
コマンドを使用して、自動診断リポジトリからパッケージおよびその内容を削除します。 - tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE
tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE
コマンドを使用して、パッケージ・ファイルからマニフェストを抽出して表示します。 - tfactl ips GET METADATA
tfactl ips GET METADATA
コマンドを使用して、パッケージ・ファイルからメタデータXMLドキュメントを抽出して表示します。 - tfactl ips PACK
tfactl ips PACK
コマンドを使用して、パッケージを作成し、すぐに物理パッケージを生成します。 - tfactl ips SET CONFIGURATION
tfactl ips SET CONFIGURATION
コマンドを使用して、インシデント・パッケージング・サービスの構成パラメータの値を変更します。 - tfactl ips SHOW CONFIGURATION
tfactl ips SHOW CONFIGURATION
コマンドを使用して、インシデント・パッケージング・サービスの現在の設定を表示します。 - tfactl ips SHOW PACKAGE
tfactl ips SHOW PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージの詳細を表示します。 - tfactl ips SHOW FILES PACKAGE
tfactl ips SHOW FILES PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージに含まれているファイルを表示します。 - tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGE
tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージに含まれているインシデントを表示します。 - tfactl ips SHOW PROBLEMS
tfactl ips SHOW PROBLEMS
コマンドを使用して、現在の自動診断リポジトリ・ホームの問題を表示します。 - tfactl ips UNPACK FILE
tfactl ips UNPACK FILE
コマンドを使用して、物理ファイルを特定のパスに解凍します。 - tfactl ips UNPACK PACKAGE
tfactl ips UNPACK PACKAGE
コマンドを使用して、パッケージ名と一致する場合、現在のディレクトリ内の物理ファイルを特定のパスに解凍します。
F.3.3.1 tfactl ips ADD
tfactl ips ADD
コマンドを使用して、インシデントを既存のパッケージに追加します。
構文
tfactl ips ADD [INCIDENT incid | PROBLEM prob_id | PROBLEMKEY prob_key | SECONDS seconds | TIME start_time TO end_time] PACKAGE package_id
パラメータ
表F-13 tfactl ips ADDコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
パッケージの内容に追加するインシデントのIDを指定します。 |
|
パッケージの内容に追加する問題のIDを指定します。 |
|
パッケージの内容に追加する問題キーを指定します。 |
|
パッケージの内容を追加する際の現在より前の秒数を指定します。 |
|
インシデントを検索する時間範囲の開始を指定します。 |
|
インシデントを検索する時間範囲の終了を指定します。 |
F.3.3.2 tfactl ips ADD FILE
tfactl ADD FILE
コマンドを使用して、ファイルを既存のパッケージに追加します。
構文
ファイルは、パッケージと同じADR_BASE
内に存在する必要があります。
tfactl ips ADD FILE file_spec PACKAGE pkgid
パラメータ
表F-14 tfactl ips ADD FILEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ファイル名とパス(フルまたは相対)でファイルを指定します。 |
|
ファイルを追加するパッケージのIDを指定します。 |
F.3.3.3 tfactl ips COPY IN FILE
tfactl ips COPY IN FILE
コマンドを使用して、外部ファイルを自動診断リポジトリにコピーし、ファイルをパッケージおよび(オプションで)インシデントに関連付けます。
構文
tfactl ips COPY IN FILE file [TO new_name] [OVERWRITE] PACKAGE pkgid [INCIDENT incid]
パラメータ
表F-15 tfactl ips COPY IN FILEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ファイル名とフルパス(フルまたは相対)でファイルを指定します。 |
|
ファイルのコピーの名前を指定します。 |
|
ファイルを関連付けるパッケージのIDを指定します。 |
|
ファイルを関連付けるインシデントのIDを指定します。 |
オプション
OVERWRITE
: ファイルが存在する場合、ファイルを上書きするには、OVERWRITE
オプションを使用します。
F.3.3.4 tfactl ips REMOVE
tfactl ips REMOVE
コマンドを使用して、既存のパッケージからインシデントを削除します。
構文
インシデントは、パッケージに関連付けられたままですが、物理パッケージ・ファイルには含まれません。
tfactl ips REMOVE [INCIDENT incid | PROBLEM prob_id | PROBLEMKEY prob_key] PACKAGE package_id
パラメータ
表F-16 tfactl ips REMOVEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
パッケージの内容に追加するインシデントのIDを指定します。 |
|
パッケージの内容に追加する問題のIDを指定します。 |
|
パッケージの内容に追加する問題キーを指定します。 |
例
$ tfactl ips remove incident 22 package 12
F.3.3.5 tfactl ips REMOVE FILE
tfactl ips REMOVE FILE
コマンドを使用して、既存のパッケージからファイルを削除します。
構文
ファイルは、パッケージと同じADR_BASE
内に存在する必要があります。ファイルは、パッケージに関連付けられたままですが、物理パッケージ・ファイルには含まれません。
tfactl ips REMOVE FILE file_spec PACKAGE pkgid
例
$ tfactl ips remove file ADR_HOME/trace/mydb1_ora_13579.trc package 12
F.3.3.6 tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGE
tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージ内の問題の新しいインシデントを検索し、最新のものをパッケージに追加します。
構文
tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGE package_id
パラメータ
表F-17 tfactl ips ADD NEW INCIDENTS PACKAGEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
インシデントを追加するパッケージのIDを指定します。 |
F.3.3.7 tfactl ips GET REMOTE KEYS FILE
tfactl ips GET REMOTE KEYS FILE
コマンドを使用して、特定のパッケージ内のインシデントと一致するキーを含むファイルを作成します。
構文
tfactl ips GET REMOTE KEYS FILE file_spec PACKAGE package_id
パラメータ
表F-18 tfactl ips GET REMOTE KEYS FILEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ファイル名とフルパス(フルまたは相対)でファイルを指定します。 |
|
キーを取得するパッケージのIDを指定します。 |
例
$ tfactl ips get remote keys file /tmp/key_file.txt package 12
F.3.3.8 tfactl ips USE REMOTE KEYS FILE
tfactl ips USE REMOTE KEYS FILE
コマンドを使用して、特定のファイル内のキーと一致するインシデントを特定のパッケージに追加します。
構文
tfactl ips USE REMOTE KEYS FILE file_spec PACKAGE package_id
例
$ tfactl ips use remote keys file /tmp/key_file.txt package 12
F.3.3.9 tfactl ips CREATE PACKAGE
tfactl ips CREATE PACKAGE
コマンドを使用して、パッケージを作成し、オプションでパッケージの内容を選択します。
構文
tfactl ips CREATE PACKAGE [INCIDENT inc_id | PROBLEM prob_id
| PROBLEMKEY prob_key | SECONDS seconds | TIME start_time TO end_time] [CORRELATE BASIC | TYPICAL | ALL] [MANIFEST file_spec]
[KEYFILE file_spec]
パラメータ
表F-19 tfactl ips CREATE PACKAGEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
パッケージの内容を選択する際に使用するインシデントのIDを指定します。 |
|
パッケージの内容を選択する際に使用する問題のIDを指定します。 |
|
パッケージの内容を選択する際に使用する問題キーを指定します。 |
|
パッケージの内容を選択する際の現在より前の秒数を指定します。 |
|
インシデントを検索する時間範囲の開始を指定します。 |
|
インシデントを検索する時間範囲の終了を指定します。 |
オプション
-
CORRELATE BASIC
: パッケージにインシデント・ダンプおよびインシデント・プロセスのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されている場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。 -
CORRELATE TYPICAL
: パッケージにインシデント・ダンプ、および各インシデントの時間ウィンドウ内で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されているか、インシデントがメイン・インシデント前後の時間ウィンドウ内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。 -
CORRELATE ALL
: パッケージにインシデント・ダンプ、および最初に選択されたインシデントと最後に選択されたインシデントの間で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。インシデントが同じ時間範囲内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。 -
MANIFEST file_spec
: XML形式のパッケージ・マニフェスト・ファイルを生成します。 -
KEYFILE file_spec
: リモート・キー・ファイルを生成します。
注意:
-
インシデント、問題などのパッケージの内容を指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerでは空のパッケージが作成されます。
後でファイルおよびインシデントを追加できます。
-
相関レベルを指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerではデフォルトのレベルが使用されます。
-
デフォルトは通常、TYPICALですが、
IPS SET CONFIGURATION
コマンドを使用して変更できます。
例
$tfactl ips create package incident 861
$ tfactl ips create package time '2006-12-31 23:59:59.00 -07:00' to '2007-01-01 01:01:01.00 -07:00'
F.3.3.10 tfactl ips FINALIZE PACKAGE
tfactl ips FINALIZE PACKAGE
コマンドを使用して、相関性がある内容を自動的に挿入することにより、送信可能なパッケージを取得します。
構文
tfactl ips FINALIZE PACKAGE package_id
F.3.3.11 tfactl ips GENERATE PACKAGE
tfactl ips GENERATE PACKAGE
コマンドを使用して、ターゲット・ディレクトリに物理パッケージ(zip
ファイル)を作成します。
構文
tfactl ips GENERATE PACKAGE package_id [IN path][COMPLETE | INCREMENTAL]
パラメータ
表F-20 tfactl ips GENERATE PACKAGEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
物理パッケージ・ファイルを作成するパッケージのIDを指定します。 |
|
物理パッケージ・ファイルを生成する場所のパスを指定します。 |
オプション
-
COMPLETE
: (デフォルト)前のパッケージ・シーケンスが生成された場合でも、すべてのパッケージ・ファイルがパッケージに含まれます。 -
INCREMENTAL
: 最後のパッケージが生成された以降に追加または変更されたファイルのみがパッケージに含まれます。
注意:
ターゲット・パスが指定されていない場合、Oracle Trace File Analyzerによって現在の作業ディレクトリに物理パッケージ・ファイルが生成されます。
例
$ tfactl ips generate package 12 in /tmp
F.3.3.12 tfactl ips DELETE PACKAGE
tfactl ips DELETE PACKAGE
コマンドを使用して、自動診断リポジトリからパッケージおよびその内容を削除します。
構文
tfactl ips DELETE PACKAGE package_id
パラメータ
表F-21 tfactl ips DELETE PACKAGEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除するパッケージのIDを指定します。 |
例
$ tfactl ips delete package 12
F.3.3.13 tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE
tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE
コマンドを使用して、パッケージ・ファイルからマニフェストを抽出して表示します。
構文
tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE file
パラメータ
表F-22 tfactl ips GET MANIFEST FROM FILEコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
ファイル名とフルパスで外部ファイルを指定します。 |
例
$ tfactl ips GET MANIFEST FROM FILE /tmp/IPSPKG_200704130121_COM_1.zip
F.3.3.14 tfactl ips GET METADATA
tfactl ips GET METADATA
コマンドを使用して、パッケージ・ファイルからメタデータXMLドキュメントを抽出して表示します。
構文
tfactl ips GET METADATA [FROM FILE file | FROM ADR]
例
$ tfactl ips get metadata from file /tmp/IPSPKG_200704130121_COM_1.zip
F.3.3.15 tfactl ips PACK
tfactl ips PACK
コマンドを使用して、パッケージを作成し、すぐに物理パッケージを生成します。
構文
tfactl ips PACK [INCIDENT incid | PROBLEM prob_id | PROBLEMKEY prob_key | SECONDS seconds | TIME start_time TO end_time]
[CORRELATE BASIC | TYPICAL | ALL] [MANIFEST file_spec] [KEYFILE file_spec]
パラメータ
表F-23 tfactl ips PACKコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
パッケージの内容を選択する際に使用するインシデントのIDを指定します。 |
|
パッケージの内容を選択する際に使用する問題のIDを指定します。 |
|
パッケージの内容を選択する際に使用する問題キーを指定します。 |
|
パッケージの内容を選択する際の現在の時刻より前の秒数を指定します。 |
|
インシデントを検索する時間範囲の開始を指定します。 |
|
インシデントを検索する時間範囲の終了を指定します。 |
|
物理パッケージ・ファイルを生成する場所のパスを指定します。 |
オプション
-
CORRELATE BASIC
: パッケージには、インシデント・ダンプおよびインシデント・プロセスのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されている場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。 -
CORRELATE TYPICAL
: パッケージにインシデント・ダンプ、および各インシデントの時間ウィンドウ内で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。関連する相関キーがインシデントで共有されているか、インシデントがメイン・インシデント前後の時間ウィンドウ内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。 -
CORRELATE ALL
: パッケージにインシデント・ダンプ、および最初に選択されたインシデントと最後に選択されたインシデントの間で変更されたすべてのトレース・ファイルが含まれます。インシデントが同じ時間範囲内で発生した場合は、追加のインシデントが自動的に含まれます。 -
MANIFEST file_spec
: XML形式のパッケージ・マニフェスト・ファイルを生成します。 -
KEYFILE file_spec
: リモート・キー・ファイルを生成します。
注意:
インシデント、問題などのパッケージの内容を指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerでは空のパッケージが作成されます。
後でファイルおよびインシデントを追加できます。
相関レベルを指定しなかった場合、Oracle Trace File Analyzerではデフォルトのレベルが使用されます。
デフォルトは通常、TYPICALですが、IPS SET CONFIGURATION
コマンドを使用して変更できます。
例
$ tfactl ips pack incident 861
$ tfactl ips pack time '2006-12-31 23:59:59.00 -07:00' to '2007-01-01 01:01:01.00 -07:00'
F.3.3.16 tfactl ips SET CONFIGURATION
tfactl ips SET CONFIGURATION
コマンドを使用して、インシデント・パッケージング・サービスの構成パラメータの値を変更します。
構文
tfactl ips SET CONFIGURATION parameter_id value
パラメータ
表F-24 tfactl ips SET CONFIGURATIONコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
変更するパラメータのIDを指定します。 |
|
パラメータの新しい値を指定します。 |
例
$ tfactl ips set configuration 6 2
F.3.3.17 tfactl ips SHOW CONFIGURATION
tfactl ips SHOW CONFIGURATION
コマンドを使用して、インシデント・パッケージング・サービスの現在の設定を表示します。
構文
tfactl ips SHOW CONFIGURATION parameter_id
F.3.3.18 tfactl ips SHOW PACKAGE
tfactl ips SHOW PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージの詳細を表示します。
構文
tfactl ips SHOW PACKAGE package_id [BASIC | BRIEF | DETAIL]
注意:
このコマンドで使用する詳細のレベルを指定できます。
BASIC
: 最小限の情報を表示します。これは、パッケージIDが指定されていない場合のデフォルトです。
BRIEF
: より広範な情報を表示します。これは、パッケージIDが指定されている場合のデフォルトです。
DETAIL
: BRIEF
と同じ情報に加えて、パッケージの履歴や含まれているインシデントおよびファイルに関する情報も表示します。
例
$ tfactl ips show package
$ tfactl ips show package 12 detail
F.3.3.19 tfactl ips SHOW FILES PACKAGE
tfactl ips SHOW FILES PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージに含まれているファイルを表示します。
構文
tfactl ips SHOW FILES PACKAGE package_id
例
$ tfactl ips show files package 12
F.3.3.20 tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGE
tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGE
コマンドを使用して、特定のパッケージに含まれているインシデントを表示します。
構文
tfactl ips SHOW INCIDENTS PACKAGE package_id
例
$ tfactl ips show incidents package 12
F.3.3.21 tfactl ips SHOW PROBLEMS
tfactl ips SHOW PROBLEMS
コマンドを使用して、現在の自動診断リポジトリ・ホームの問題を表示します。
構文
tfactl ips SHOW PROBLEMS
F.3.4 tfactl collection
tfactl collection
コマンドを使用して、実行中のOracle Trace File Analyzerの収集を停止します。
構文
tfactl collection [stop collection_id]
収集を停止できるのは、tfactl collection
コマンドを使用する場合のみです。tfactl print
コマンドを実行して取得できる収集IDを指定する必要があります。
F.3.5 tfactl print
tfactl print
コマンドを使用して、Berkeleyデータベースから情報を表示します。
構文
tfactl print [status | config | directories | hosts | actions | repository | cookie]
パラメータ
表F-25 tfactl printコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
クラスタ内のすべてのノードにおけるOracle Trace File Analyzerのステータスを表示します。さらに、Oracle Trace File Analyzerのバージョン、およびそれが実行されているポートも表示します。 |
|
現在のOracle Trace File Analyzerの構成設定を表示します。 |
|
Oracle Trace File Analyzerがトレースまたはログ・ファイルのデータをスキャンするすべてのディレクトリをリストします。さらに、データベース、Oracle ASMおよびインスタンスに割り当てられているトレース・ディレクトリの場所も表示します。 |
|
Oracle Trace File Analyzerクラスタの一部であり、クラスタ全体のコマンドを受信できるホストをリストします。 |
|
診断収集など、Oracle Trace File Analyzerに送信されたすべてのアクションをリストします。デフォルトでは、 |
repository |
リポジトリ・ディレクトリの現在の場所および使用済領域の量を表示します。最初、リポジトリ・ディレクトリの最大サイズは、10 GBまたは使用可能なファイル・システム領域の50%のいずれか小さい方です。最大サイズを超えた場合、またはファイル・システム領域が1 GB以下になった場合、Oracle Trace File Analyzerは操作を一時停止し、リポジトリを閉じます。 |
|
|
例
tfactl print config
コマンドでは次のような出力が戻されます。$ tfactl print config
.------------------------------------------------------------------------------------.
| node1 |
+-----------------------------------------------------------------------+------------+
| Configuration Parameter | Value |
+-----------------------------------------------------------------------+------------+
| TFA Version | 12.2.1.0.0 |
| Java Version | 1.8 |
| Public IP Network | true |
| Automatic Diagnostic Collection | true |
| Alert Log Scan | true |
| Disk Usage Monitor | true |
| Managelogs Auto Purge | false |
| Trimming of files during diagcollection | true |
| Inventory Trace level | 1 |
| Collection Trace level | 1 |
| Scan Trace level | 1 |
| Other Trace level | 1 |
| Repository current size (MB) | 5 |
| Repository maximum size (MB) | 10240 |
| Max Size of TFA Log (MB) | 50 |
| Max Number of TFA Logs | 10 |
| Max Size of Core File (MB) | 20 |
| Max Collection Size of Core Files (MB) | 200 |
| Minimum Free Space to enable Alert Log Scan (MB) | 500 |
| Time interval between consecutive Disk Usage Snapshot(minutes) | 60 |
| Time interval between consecutive Managelogs Auto Purge(minutes) | 60 |
| Logs older than the time period will be auto purged(days[d]|hours[h]) | 30d |
| Automatic Purging | true |
| Age of Purging Collections (Hours) | 12 |
| TFA IPS Pool Size | 5 |
'-----------------------------------------------------------------------+------------'
前述の出力例では、次のとおりです。
-
Automatic diagnostic collection
:ON
の場合(デフォルトはOFF
)、アラート・ログのスキャンでログ内に特定のイベントが検出されたときに、診断収集がトリガーされます。 -
Trimming of files during diagcollection
: 指定された時間範囲内のデータのみを含むように、Oracle Trace File Analyzerが大きいファイルを切り捨てるかどうかを指定します。切捨てがOFF
の場合、自動診断収集ではトレース・ファイルの切捨ては行われません。 -
Repository current size in MB
: リポジトリの使用済領域の量です。 -
Repository maximum size in MB
: リポジトリ内の記憶領域の最大サイズです。最初、最大サイズは、10 GBまたはファイル・システム内の空き領域の50%のいずれか小さい方に設定されています。 -
Trace Level
: デフォルトは1で、値を2、3および4にすると詳細度が高まります。Oracle Trace File Analyzerデーモンの実行に合わせてトレース・レベルを動的に設定できますが、トレース・レベルを上げると、Oracle Trace File Analyzerのパフォーマンスに大きく影響します。My Oracle Supportから要請があった場合にのみトレース・レベルを上げてください。 -
Automatic Purging
: Oracle Trace File Analyzerの収集の自動消去は、デフォルトで有効になっています。経過期間がMinimum Age of Collections to Purge
の値を超え、リポジトリの容量がなくなると、Oracle Trace File Analyzerの収集が消去されます。 -
Minimum Age of Collections to Purge (Hours)
: Oracle Trace File Analyzerが収集を消去するまでにOracle Trace File Analyzerが収集を保持する最小時間数です。時間数を設定するには、tfactl set minagetopurge=hours
コマンドを使用します。 -
Minimum Space free to enable Alert Log Scan (MB)
: 領域が空くまでOracle Trace File Analyzerがアラート・ログのスキャンを一時的に停止する際の容量の制限(MB単位)です。メタデータ・データベースに使用されているファイル・システムの容量が制限を下回った場合、Oracle Trace File Analyzerはアラート・ログ・イベントを格納しません。
F.3.6 tfactl purge
tfactl purge
コマンドを使用して、特定の時間より古い診断収集をOracle Trace File Analyzerリポジトリから削除します。
構文
tfactl purge -older number[h | d]
例
$ tfactl purge -older 30d
F.3.7 tfactl managelogs
tfactl managelogs
コマンドを使用して、自動診断リポジトリのログおよびトレース・ファイルを管理します。
構文
tfactl managelogs [-purge [[-older nm|h|d] | [-gi] | [-database all|d1,d2,...]]]
[-show [usage|variation] [[-older nd] | [-gi] | [-database all|d1,d2,...]]]
パラメータ
表F-26 tfactl managelogsの消去オプション
消去オプション | 説明 |
---|---|
|
ログ消去の対象となる期間。 |
|
Oracle Grid Infrastructureのログ( |
|
Oracleデータベースのログを消去します(デフォルトはall、デフォルト以外の場合はリストを指定)。 |
|
|
表F-27 tfactl managelogsの表示オプション
表示オプション | 説明 |
---|---|
|
ログ・ボリュームにおける変更の期間。 |
|
|
|
Oracleデータベースのログの領域使用率(デフォルトはall、デフォルト以外の場合はリストを指定)。 |
例
$ tfactl managelogs -show usage -gi
Output from host : node3
------------------------------
.----------------------------------------------------------------------------------------.
| Grid Infrastructure Usage |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+
| Location | Size |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/alert | 8.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/trace | 1.55 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1389480572_107/cdump | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/alert | 8.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/trace | 712.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1389480572_107/cdump | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/alert | 921.39 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/trace | 519.20 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener/cdump | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/alert | 726.55 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/trace | 339.90 MB |
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node3/listener_scan2/cdump | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/alert | 8.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/trace | 12.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/cdump | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/diagtool/user_grid/adrci_1389480572_107/hm | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/alert | 44.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/trace | 1.67 GB |
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node3/crs/cdump | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/alert | 8.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/trace | 8.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1389480572_107/cdump | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/alert | 20.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/incident | 4.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/trace | 8.00 KB |
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1389480572_107/cdump | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+
| Total | 4.12 GB |
'----------------------------------------------------------------------------+-----------'
$ tfactl managelogs -show variation -older 2h -gi
Output from host : node1
------------------------------
2016-09-30 00:49:57: INFO Checking space variation for 2 hours
.----------------------------------------------------------------------------------------------------.
| Grid Infrastructure Variation |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| Directory | Old Size | New Size |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/trace | 12.00 KB | 12.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1342558790_107/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan3/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs/alert | 328.00 KB | 404.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1342558790_107/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/alert | 16.00 KB | 16.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1342558790_107/trace | 8.00 KB | 8.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan3/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1342558790_107/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan1/alert | 12.00 KB | 12.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1342558790_107/trace | 1.95 MB | 2.42 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan3/alert | 562.34 MB | 726.93 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan1/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener/trace | 307.22 MB | 394.32 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1342558790_107/trace | 12.00 KB | 12.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1342558790_107/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1342558790_107/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1342558790_107/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1342558790_107/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1342558790_107/incident | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan1/trace | 8.00 KB | 8.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan1/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan3/trace | 263.64 MB | 340.29 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener/alert | 586.36 MB | 752.10 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1342558790_107/trace | 1.17 MB | 1.17 MB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_grid/host_1342558790_107/alert | 16.00 KB | 16.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/clients/user_oracle/host_1342558790_107/alert | 8.00 KB | 8.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/crs/node1/crs/trace | 1.63 GB | 1.84 GB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_grid/host_1342558790_107/alert | 12.00 KB | 12.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/asmtool/user_root/host_1342558790_107/alert | 12.00 KB | 20.00 KB |
+----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------+
| /scratch/app/orabase/diag/tnslsnr/node1/listener_scan2/cdump | 4.00 KB | 4.00 KB |
'----------------------------------------------------------------------------+-----------+-----------'