C OLSNODESのコマンド・リファレンス

この付録では、olsnodesコマンドの構文およびコマンド・オプションについて説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

C.1 OLSNODESの使用

この項では、OLSNODESコマンドの使用に関連する項目について説明します。

C.1.1 概要

olsnodesコマンドは、クラスタに参加しているすべてのノードのリストおよびその他の情報を表示します。

このコマンドを使用して、クラスタが操作可能な状態であること、およびすべてのノードがクラスタのメンバーとして登録されていることを迅速にチェックできます。また、このコマンドを使用して、ノード番号を簡単に取得することもできます。

C.1.2 使用上の注意

使用方法

このコマンドは、-n allオプションが使用されている場合にノード名のリストを取得するためにクラスタ検証ユーティリティ(CLUVFY)で使用されます。

このコマンドは、$ORA_CRS_HOME/binディレクトリに格納されています。このコマンドは、CRSデーモンが起動されている場合にのみ使用できます。

権限およびセキュリティ

このコマンドは、rootユーザー、Oracle ClusterwareをインストールしたユーザーまたはOracle Databaseをインストールしたユーザーとして実行できます。

C.2 OLSNODESコマンドのサマリー

olsnodesコマンドでは、キーワードは使用しませんが、1つ以上のオプションを指定できます。使用可能なオプションは、表C-1を参照してください。

C.2.1 構文

olsnodes [[-n] [-i] [-s] [-t] [node_name | -l [-p]] | [-c]] [-a] [-g] [-f] [-v]

コマンド・パラメータを指定せずに、olsnodesコマンドを発行すると、クラスタのノードのリストが戻されます。

[root@node1]# olsnodes
node1
node2
node3
node4

表C-1 OLSNODESのコマンド・オプション

オプション 説明
-n

クラスタに参加しているすべてのノードを表示し、割り当てられているノード番号も含まれます。

-i

クラスタに参加しているすべてのノードを表示します。各ノードに割り当てられている仮想インターネット・プロトコル(VIP)アドレス(すなわちノード名を含むVIPアドレス)も含まれます。

-s

ノードのステータス(activeまたはinactive)を表示します。

-t

ノード・タイプ(pinnedまたはunpinned)を表示します。

node_name

特定のノードの情報を表示します。

-l [-p]

ローカル・ノードを表示し、ローカル・ノードへのプライベート・インターコネクトを含めます。-pオプションは、-lオプションとともに指定したときのみ有効です。

-c

クラスタの名前を表示します。

-a

クラスタ内のアクティブなノードのみを重複なしで表示します。

-g

クラスタ検証の詳細情報を記録します。

–f

リーフ・ノードの履歴情報(アクティブおよび最新)を出力します。

-v

クラスタ検証の情報を冗長モードで記録します。My Oracle Supportからの指示があった場合にのみ、デバッグ・モードで使用します。

C.2.2

例1: 現在クラスタ内にあるすべてのノードのVIPアドレスの表示

現在クラスタのメンバーである各ノードのVIPアドレスを表示するには、次のコマンドを使用します。

[root@node1]# olsnodes -i
node1    168.92.1.1
node2   168.192.2.1
node3   168.192.3.1
node4   168.192.4.1

例2: クラスタ・メンバーのノード名およびノード番号の表示

クラスタ内の各ノードのノード名およびノード番号を表示するには、次のコマンドを使用します。

[root@node1]# olsnodes -n
node1    1
node2    2
node3    3
node4    4

例3: クラスタ・メンバーのノード・ロールの表示

クラスタ内の各ノードのノード・ロールを表示するには、次のコマンドを使用します。

[root@node1]# olsnodes -a
node1    Hub
node2    Hub
node3    Leaf
node4    Leaf