F 高速ホーム・プロビジョニング・コントロール(RHPCTL)コマンド・リファレンス
高高速ホーム・プロビジョニング・コントロール(RHPCTL)ユーティリティを使用して、クラスタ内の高速ホーム・プロビジョニングを管理します。
この付録には、ユーティリティの使用方法とRHPCTLコマンドの包括的なリストを含む高速ホーム・プロビジョニング・コマンドの参照情報を記載しています。
F.1 RHPCTLのコマンド・リファレンス
この項では、RHPCTLコマンドの使用方法に関する情報を示し、各RHPCTLコマンドをリストして説明します。
F.1.1 RHPCTLの概要
RHPCTLは、高速ホーム・プロビジョニング操作を実行し、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーおよびクライアントを管理するために使用するコマンドライン・ユーティリティです。RHPCTLの構文は次のとおりです。
rhpctl command object [parameters]
このRHPCTL構文の各要素の意味は次のとおりです。
-
command
は、add
、delete
、query
などの動詞です。 -
object
(名詞とも呼ばれる)は、RHPCTLがコマンドを実行するターゲットまたはオブジェクト(クライアントやイメージなど)です。 -
parameters
は、コマンドの追加パラメータを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。パラメータは-keyword value
のように指定します。value
フィールドには、カンマ区切りリストが含まれます。リストのアイテムの間ではスペースを使用しないでください。
RHPCTLコマンドを使用することで、次のようないくつかの高速ホーム・プロビジョニング操作を実行できます。
F.1.3 rhpctl delete audit
構文
rhpctl delete audit [-to timestamp]
使用上の注意
必要に応じて、YYYY-MM-DD
の形式で日付を指定すると、その日付までの監査レコードを削除できます。それ以外の場合、このコマンドはすべての監査レコードを削除します。
F.1.4 rhpctl modify audit
構文
rhpctl modify audit -maxrecord number
使用上の注意
格納する監査レコードの最大数を指定します。
F.1.5 rhpctl query audit
構文
rhpctl query audit [[[-operation {add | delete | modify | grant | revoke | move | verify | discover
| upgrade | allow | disallow | deleteimage | insertimage | promote | addnode | deletenode | register | unregister | export | import | query
| subscribe | unsubscribe}]
[-entity {client | role | audit | image | imagetype | useraction | series | workingcopy | database | server | user | audit | imagetype | useraction}]
| [-user user_name] [-client cluster_name] | [-from timestamp -to timestamp]
| -before timestamp | -since timestamp | -first number | -last number]
| -record record_id | -config]
パラメータ
表F-1 rhpctl query auditコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-operation {add | delete | modify | grant | revoke | move | verify | discover | upgrade | allow | disallow | deleteimage | insertimage | promote | addnode | deletenode | register | unregister | export | import | query | subscribe | unsubscribe} |
監査問合せを行う操作のタイプを指定します。 |
-entity {client | role | image | series | workingcopy | database | server | user | audit | imagetype | useraction} |
監査問合せを行うエンティティを指定します。 |
-user user_name |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング操作を実行した特定のユーザーに対して問合せ監査を実行するように選択できます。 |
-client cluster_name |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング操作が実行された特定のクライアント・クラスタに対して問合せ監査を実行するように選択できます。 |
-from timestamp -to timestamp |
必要に応じて、監査問合せを実行する時間間隔を指定できます。タイムスタンプは、 |
-before timestamp |
必要に応じて、監査問合せをいつよりも前に実行するかを指定できます。タイムスタンプは、 |
-since timestamp |
必要に応じて、監査問合せをいつよりも後に実行するかを指定できます。タイムスタンプは、 |
-first number |
必要に応じて、特定の時間に対する最初の監査レコード数を指定できます。 |
-last number |
必要に応じて、特定の時間に対する最後の監査レコード数を指定できます。 |
-record record_id |
必要に応じて、特定の監査レコードIDを指定できます。 |
–config |
このパラメータを選択して、最大レコード構成を表示できます。 |
F.1.6 rhpctl add client
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを構成に追加します。
構文
rhpctl add client -client cluster_name [-toclientdata path] [-targetnode node_name
{-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -root}]
[-maproles role=user_name[,role=user_name[,...]]]
[-version version]
パラメータ
表F-2 rhpctl add clientコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-client client_name |
クライアントを作成するクラスタの名前を指定します。 |
-toclientdata path |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーによって作成されるXMLファイルのパスを指定できます(クライアント・クラスタ固有)。このファイルには、クライアントがサーバーとの接続を構成するために必要な情報が含まれます。 |
-targetnode node_name |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。 |
-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location | -root |
|
-maproles role=user_name[,...] |
組込みロールまたはユーザーが定義したロールを指定できます。また、各ロールに複数のユーザーを割り当てることができます。複数のロールおよびユーザーは、カンマを使用して区切ります。 |
-version version |
必要に応じて、資格証明ファイル形式のバージョン( |
使用上の注意
このコマンドは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。
例
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーにクライアントを追加するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl add client -client ClientCluster3 -toclientdata Grid_home/RHPserver/info
F.1.7 rhpctl delete client
構文
rhpctl delete client –client cluster_name [-force]
使用上の注意
-
構成から削除するクライアント・クラスタの名前を指定します。
-
このコマンドを実行する前、または
-force
オプションを使用する前には、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを停止する必要があります。
例
ClientCluster3
を削除するには、次のようにします。$ rhpctl delete client -client ClientCluster3
F.1.8 rhpctl discover client
構文
rhpctl discover client -image image_name -generatepath response_file_path
{-responsefile response_file_name | -clusternodes node_list -client cluster_name -oraclehome oracle_home_path}
{-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path} [-user gi_user_name] [-scan scan_name]
パラメータ
表F-3 rhpctl discover clientコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name |
結果のレスポンス・ファイルがサポートするOracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージの名前を指定します。 |
-generatepath response_file_path |
RHPCTLにより生成されたレスポンス・ファイルのコピー先のファイル・パスを指定します。RHPCTLコマンドはレスポンス・ファイルの名前を生成し、コマンドの実行中にその名前を表示します。 |
-responsefile response_file_name |
不完全なレスポンス・ファイルがあり、ターゲット・ノードを参照してそれを完了させる場合は、このパラメータを使用してレスポンス・ファイル名を指定します。 注意: レスポンス・ファイルはノード・リスト、クライアント名およびOracleホーム・パスを含む必要があります。 |
-clusternodes node_list |
(結果のレスポンス・ファイルを使用して)Oracle Clusterwareをプロビジョニングする予定の、カンマ区切りのノードのリストを |
-client cluster_name |
プローブするターゲット・クラスタの名前を指定します。 |
-oraclehome oracle_home_path |
Oracleホームの場所を指定します。 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path |
|
-user gi_user_name |
Oracle Grid Infrastructureインストール・ユーザーの名前を指定します。 |
-scan scan_name |
SCAN名を指定します。 |
F.1.9 rhpctl export client
構文
rhpctl export client -client cluster_name -clientdata file_path
パラメータ
表F-4 rhpctl export clientコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-client cluster_name |
エクスポートするクライアント・クラスタの名前を指定します。 |
-clientdata file_path |
クライアント・データ・ファイルの場所のパスを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。
例
mjk9394
という高速ホーム・プロビジョニング・クライアントから、リポジトリ・データをクライアント・データ・ファイル/tmp/mjk9394.xml
にエクスポートするには、次のコマンドを実行します。$ rhpctl export client -client mjk9394 -clientdata /tmp/mjk9394.xml
F.1.10 rhpctl modify client
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを変更します。
構文
rhpctl modify client –client cluster_name [-enabled {TRUE | FALSE}]
[-maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...],...]]] [-password]]
パラメータ
表F-5 rhpctl modify clientコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
変更するクライアント・クラスタの名前を指定します。 |
|
クライアントが有効かどうかを指定します。 |
-maproles role=user_name[+user_name...][,...] |
組込みロールまたはユーザーが定義したロールを変更できます。また、各ロールに複数のユーザーを割り当てることができます。
|
|
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント資格証明を再作成するためのパスワードを指定できます。 |
例
RHPClient001
という名前の高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを無効にするには、次のようにします。
$ rhpctl modify client -client RHPClient001 -enabled FALSE
F.1.11 rhpctl query client
構文
rhpctl query client [–client cluster_name]
使用上の注意
構成情報を表示する高速ホーム・プロビジョニング・クライアントが存在しているクライアント・クラスタの名前を指定します。
例
/rhpctl query client -client mbcluster-13
Site: mbcluster-13
Rapid Home Provisioning Client Version: 12.2.0.1.0
Enabled: true
Host from which RHPC last registered: rhpserver01.foo.com
Port number last registered by RHPC: 23795
RHP Enabled: true
Standalone: false
Managed: true
F.1.12 rhpctl verify client
構文
rhpctl verify client -image image_name -responsefile response_file_name [-clusternodes node_list]
{-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path} [-user gi_user_name]
[-client cluster_name] [-scan scan_name] [-oraclehome oracle_home_path] [-ignorewarn] [-fixup [-setupSSH]]
パラメータ
表F-6 rhpctl verify clientコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name |
イメージの名前を指定します。 |
-responsefile response_file_name |
Oracle Grid Infrastructureのプロビジョニングに使用されるレスポンス・ファイルを指定します。 |
-clusternodes node_list |
Oracle Clusterwareをプロビジョニングするノードのカンマ区切りリストを、 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path |
|
-user gi_user_name |
Oracle Grid Infrastructureインストール・ユーザーの名前を指定します。 |
-client cluster_name |
検証するクラスタの名前を指定します。 |
-scan scan_name |
SCAN名を指定します。 |
-oraclehome oracle_home_path |
Oracleホームの場所を指定します。 |
-ignorewarn |
検証中の警告を無視する場合は、このパラメータを使用します。 |
–fixup [-setupSSH] |
このパラメータを使用して、CVUによって推奨される変更を満たすように、変更をノードに自動的に適用する修正スクリプトを実行します。 必要に応じて、プロビジョニング・ユーザーのためにリモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定する場合は、 |
F.1.13 rhpctl add database
特定の作業用コピーを使用してデータベースを作成します。
構文
rhpctl add database -workingcopy workingcopy_name -dbname unique_db_name
[-datafileDestination datafileDestination_path] {-node node_list | -serverpool pool_name
[-pqpool pool_name | -newpqpool pool_name -pqcardinality cardinality]
| -newpool pool_name -cardinality cardinality [-pqpool pool_name
| -newpqpool pool_name -pqcardinality cardinality]} [-dbtype
{RACONENODE | RAC | SINGLE}] [-dbtemplate file_path | image_name:relative_file_path] [-cdb] [-pdbName pdb_prefix [-numberOfPDBs pdb_count]]
[{-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path} | -root]
[-targetnode node_name] [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-7 rhpctl add databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
追加するデータベース用として既存の作業用コピーの名前を指定します。 |
-dbname unique_db_name |
追加するデータベースの一意の名前( |
-datafileDestination datafileDestination_path |
データ・ファイルの宛先の場所またはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループの名前を指定します。 注意: Oracle DatabaseのバージョンがOracle Database 11gリリース2 (11.2)より前の場合、ディスク・グループは指定できません。 |
-node node_list |
データベースを作成する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。 |
-serverpool server_pool_name |
既存のサーバー・プールの名前を指定します。 |
-pqpool server_pool_name |
既存のサーバー・プールの名前を指定します。 注意: このパラメータは、Oracle Flex Cluster環境でのみ適用され、リーフ・ノードで実行されているサーバー・プール(このケースではすでに定義済のサーバー・プール、または |
-newpqpool server_pool_name |
必要に応じて、パラレル問合せで使用するために新しいサーバー・プールを作成できます。新しいサーバー・プールの名前を指定します。 注意: このパラメータは、リーフ・ノードで実行されているサーバー・プールを参照するため、Oracle Flex Cluster環境でのみ適用されます。 |
-pqcardinality cardinality |
新しいサーバー・プールを作成する場合、サーバー・プールのカーディナリティ値を指定する必要があります。 注意: このパラメータは、Oracle Flex Cluster環境でのみ適用されます。 |
-newpool server_pool_name |
オプションで、新しいサーバー・プールを作成できます。新しいサーバー・プールの名前を指定します。 |
-cardinality cardinality |
新しいサーバー・プールを作成する場合、サーバー・プールのカーディナリティ値を指定する必要があります。 |
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} |
データベースがOracle RAC One Node、Oracle RACまたは非クラスタ化データベースのいずれであるかを指定します。 |
-dbtemplate file_path | image_name:relative_file_path |
データベース・テンプレートの絶対ファイル・パス、または高速ホーム・プロビジョニング・サーバー上のイメージ・ホーム・ディレクトリの相対パスを指定します。 |
-cdb |
必要に応じて、コンテナ・データベースとしてデータベースを作成する場合は、このパラメータを使用します。 |
-pdbName pdb_prefix |
1つ以上のプラガブル・データベースを作成する場合は、プラガブル・データベース名の接頭辞を指定します。 |
-numberOfPDBs pdb_count |
作成するプラガブル・データベースの数を指定します。 |
-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root |
|
-targetnode node_name |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
例
prodhome
という名前の作業用コピー上にデータベースを作成するには、次のようにします。
$ rhpctl add database -workingcopy prodhome -dbname proddb -datafileDestination /acfs/proddata -serverpool prodpool1 -dbtype RAC
注意:
1つの作業用コピー上に複数のデータベースを作成できます。F.1.14 rhpctl addnode database
構文
rhpctl addnode database -workingcopy workingcopy_name -dbname unique_db_name -node node_list
[-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path] [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-8 rhpctl addnode databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
作業用コピーの名前を指定します。 |
-dbname unique_db_name |
追加するデータベースの一意の名前( |
-node node_list |
データベースを作成する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path |
|
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
-
指定した作業用コピーがノード・リスト内のノードにインストールされていない場合は、まず、
rhpctl addnode workingcopy
を実行する必要があります。 -
作業用コピーが高速ホーム・プロビジョニング・クライアントまたは高速ホーム・プロビジョニング・サーバー上にある場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、かつ高速ホーム・プロビジョニング・クライアントでないターゲット上に作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要になります。
F.1.15 rhpctl delete database
作業用コピー上に作成されたデータベースを削除します。
注意:
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーまたは高速ホーム・プロビジョニング・クライアントにある作業用コピー上でデータベースがホスティングされている場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、かつ高速ホーム・プロビジョニング・クライアントでないターゲット上に作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要になります。構文
rhpctl delete database –workingcopy workingcopy_name -dbname unique_db_name
[-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root] [-targetnode node_name]
[-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-9 rhpctl delete databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
削除するデータベースの作業用コピーの名前を指定します。 |
-dbname unique_db_name |
削除するデータベースの一意の名前( |
-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root |
|
-targetnode node_name |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
F.1.16 rhpctl deletenode database
構文
rhpctl deletenode database -workingcopy working_copy_name -dbname unique_db_name -node node_list
[-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path] [-force] [-failover] [-drain_timeout timeout]
[-stopoption stop_option] [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-10 rhpctl deletenode databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy working_copy_name |
作業用コピーの名前を指定します。 |
-dbname unique_db_name |
削除するデータベースの一意の名前( |
-node node_list |
データベースを削除する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path |
リモート・ノードにアクセスするための
|
-force |
インスタンスを強制停止した後で削除する場合は、-force を使用します。
|
-failover |
必要に応じて、このパラメータを使用して、削除するインスタンス上で実行されているサービスの別のインスタンスへのフェイルオーバーを試行できます。 |
-drain_timeout timeout |
必要に応じて、 ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。 |
-stopoption stop_option |
必要に応じて、データベースの停止オプションを指定できます。オプションは、 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
作業用コピーが高速ホーム・プロビジョニング・クライアントまたは高速ホーム・プロビジョニング・サーバー上にある場合、資格証明は必要ありません。このことは、サーバーとクライアントのどちらでコマンドを実行する場合にも該当します。サーバーでコマンドを実行し、かつ高速ホーム・プロビジョニング・クライアントでないターゲット上に作業用コピーが存在する場合は、資格証明が必要になります。
F.1.17 rhpctl move database
ソース作業用コピーまたはOracle Databaseホームからパッチ適用済作業用コピーに1つ以上のデータベースを移動します。
パッチ適用済作業用コピーは存在していなくてもかまいません。動的に作成できます。その場合は、パッチ適用済作業用コピーの作成元のイメージ名を指定する必要があります。
構文
rhpctl move database -patchedwc workingcopy_name {{-sourcewc workingcopy_name | -sourcehome Oracle_home_path
[-oraclebase Oracle_base_path] [-client cluster_name]}
[-dbname db_name_list] [-image image_name] [-path where_path [-agpath read_write_path -aupath gold_image_path]]
[-nonrolling | -batches list_of_batches | -smartmove [-saf availability] [-separate] [-eval]]
[-ignorewcpatches] [-keepplacement] [-disconnect [-noreplay]] [-drain_timeout time] [-stopoption stop_option]
[-nodatapatch] [-targetnode node_name] [-notify [-cc user_list]] | -continue [-skip] | -revert | -abort}
[-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root] [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-11 rhpctl move databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-patchedwc workingcopy_name |
データベースの移動先の作業用コピーの名前を指定します。 |
-sourcewc workingcopy_name |
データベースの移動元の作業用コピーの名前を指定します。 |
-sourcehome Oracle_home_path |
または、ソースOracleホーム・パスを指定することもできます。 |
-oraclebase Oracle_base_path |
Oracleデータベース・ホームをプロビジョニングするORACLE_BASEパスを指定します( |
-client cluster_name |
クライアント・クラスタの名前を指定します。 |
-dbname db_name_list |
パッチ適用済作業用コピーに移動するデータベースの一意の名前( |
-image image_name |
宛先の作業用コピーがまだ存在しない場合は、必要に応じて、その作成に使用するゴールド・イメージ指定できます。 |
-path where_path |
宛先の作業用コピーを作成する場合は、必要に応じて、ここにパスを指定できます。 |
-agpath read_write_path |
読取り/書込みのサイト固有構成変更へのパスを指定して、永続的ホーム・パスを維持します。 注意: このパラメータを使用するときは、 |
-aupath gold_image_path |
読取り専用ゴールド・イメージのパスを指定して、永続的ホーム・パスを維持します。 注意: このパラメータを使用するときは、 |
-nonrolling | -batches list_of_batches | -smartmove [-saf availability] [–separate] [–eval] |
必要に応じて、次の3つのいずれかの方法を選択してデータを移動できます。
バッチを個別に処理する場合は、 移動操作を実際に実行することなく、ノードの自動生成バッチおよび移動の順序を出力する場合は、 |
-ignorewcpatches |
必要に応じて、このパラメータを使用して、ソースのパスまたは作業用コピーに存在するパッチの一部がパッチ適用済作業用コピー内にない場合に無視できます。 |
-keepplacement |
管理者管理のOracle RACデータベースまたはOracle RAC One Nodeデータベースのサービスが移動操作の前と後で同じインスタンスで実行されるようにする場合は、このパラメータを使用します。 |
-disconnect [-noreplay] |
必要に応じて、サービスを停止または再配置する前にすべてのセッションを切断する場合は、 |
-drain_timeout timeout |
リソース・ドレインの完了までの許容時間を秒数で指定します。受け入れられる値は、空の文字列("")、0または任意の正の整数です。デフォルト値は空の文字列で、このパラメータが設定されていないことを意味します。0に設定した場合、即時にドレインが行われます。 ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。 |
-stopoption stop_option |
必要に応じて、データベースの停止オプションを指定できます。オプションは、 |
–nodatapatch |
移動しているデータベースに対して |
-targetnode node_name |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。 |
-notify [-cc user_list] |
必要に応じて、作業用コピーの所有者以外に移動の電子メール通知を送信する宛先ユーザーのリストを指定できます。 |
-continue [-skip] | —revert | —abort |
ノードの次のバッチで引き続きデータベースを再起動する場合は、 必要に応じて、 ソースOracleホームまたは作業用コピーに戻る場合は、 進行中の移動操作を中断する場合は、 |
[-sudouser user_name -sudopath sudo_binary_path | -root] |
|
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
rhpctl move database
コマンドの特定のユースケースについて、次のようにコンテキスト依存ヘルプを取得できます。
$ rhpctl move database -help [EXISTING_PATCHEDWC | NEW_PATCHEDWC | SRCHOME
| SINGLEINSTANCEDB | ROLLING | NONROLLING | BATCHES | SMARTMOVE]
例
ある作業用コピーで実行しているすべてのデータベースを別の作業用コピーにローリング・モードで移動するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl move database -sourcewc prodHomeV1 -patchedwc prodHomeV2 -client prodcluster
この例では、パッチ適用済作業用コピーprodHomeV2
が存在している必要があります。
管理対象外のOracleホーム(/u01/app/product/12.1.0/dbhome
)で実行されているすべてのデータベースをmyDB12Home1
という名前の作業コピーに移動するには、次のようにします。
$ rhpctl move database -sourcehome /u01/app/product/12.1.0/dbhome -oraclebase /u01/app/product/12.1.0/obase -patchedwc myDB12Home1
SampleDB
という名前のデータベースをmyDB12Home1
という名前の作業用コピーからmyDB12Home1patched
という名前の作業用コピーに移動するには、次のようにします(myDB12Home1で実行されている他のデータベースは、この移動による影響を受けません)。
$ rhpctl move database –sourcewc myDB12Home1 –patchedwc myDB12Home1patched –dbname SampleDB
myDB12Home1という名前の作業用コピーで実行されているすべてのデータベースをmyDB12Home1patchedという名前の作業用コピーに移動するには、次のようにします。
$ rhpctl move database –sourcewc myDB12Home1 –patchedwc myDB12Home1patched
前述の各例は、このコマンドの基本的な形式です。データベースのグループをバッチで移動することもできます。バッチ操作では、セッション接続およびリカバリ・オプションの管理もサポートされています。
F.1.18 rhpctl upgrade database
データベースを宛先作業用コピーのバージョンにアップグレードします。
構文
rhpctl upgrade database [-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path
[-oraclebase Oracle_base_path] [{-client cluster_name | -targetnode node_name}]]
[-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location]
-destwc destination_workingcopy_name [-image image_name [-path where_path]]
-dbname unique_db_name [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-12 rhpctl upgrade databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-sourcewc source_workingcopy_name |
データベースをアップグレードするソースの作業用コピーの名前を指定します。 |
-sourcehome oracle_home_path |
ソース作業用コピーの名前ではなく、ソースOracleホームのパスを指定することもできます。 |
-oraclebase oraclebase_path |
|
-client cluster_name | -targetnode node_name |
作業用コピーのプロビジョニング先として、クライアント・クラスタの名前か、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定します。 |
-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location |
|
-destwc destination_workingcopy_name [-image image_name [-path where_path]] |
データベースをアップグレードする宛先の作業用コピーの名前を指定します。宛先の作業用コピーが存在しない場合は、作成元のゴールド・イメージを指定し、必要に応じて、作業用コピーのプロビジョニング先のパスを指定します。 |
-dbname unique_db_name |
アップグレードするデータベースの名前を指定します。 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
例
次の例では、作業用コピーdb112mbc143
上にあるOracle Database 11gのデータベースtesty
を、作業用コピーdb12102mbc143
上にあるOracle Database 12cにアップグレードします。どちらも、リモート・ノードbposvr141
上に存在します。
$ rhpctl upgrade database -dbname testy -sourcewc db112mbcl43 -destwc db12102mbcl43 -root -targetnode bposvr141
F.1.19 rhpctl addnode gihome
構文
rhpctl addnode gihome {-workingcopy workingcopy_name | -client cluster_name}
-newnodes node_name:node_vip[:node_role][,node_name:node_vip[:node_role]...]
{-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path} [-targetnode node_name]
[-force] [-setupssh] [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-13 rhpctl addnode gihomeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
指定したノードにインストールおよび構成するアクティブなOracle Grid Infrastructureホームの作業用コピーの名前を指定します。 |
-client cluster_name |
または、クラスタ・ノードを追加するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
–node node_list |
Oracle Clusterwareをプロビジョニングするノードのカンマ区切りリストを、 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path |
|
-targetnode node_name |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定できます。 |
-setupssh |
プロビジョニング・ユーザーのために、リモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定します。 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
-
操作のターゲットを指定するには、作業用コピー名を使用するか、ターゲットが高速ホーム・プロビジョニング・クライアントでない場合はクライアント・クラスタ名を使用します。
-
root
資格証明またはsudo
ユーザーを指定する必要があります。 -
ターゲット・クラスタがOracle Clusterware 11g リリース2 (11.2)または12c リリース1 (12.1)クラスタである場合は、ターゲット・ノードが必要であり、既存のクラスタ・ノードのノード名である必要があります。
F.1.20 rhpctl deletenode gihome
構文
rhpctl deletenode gihome {-workingcopy workingcopy_name | -client cluster_name} -node node_list
{-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path} [-targetnode node_name]
[-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-14 rhpctl deletenode gihomeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
指定したノードから削除するOracle Grid Infrastructureホームの作業用コピーの名前を指定します。 |
-client cluster_name |
または、クラスタ・ノードを削除するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
–node node_list |
Oracle Grid Infrastructureを削除するノード名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path |
|
-targetnode node_name |
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前。 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
-
操作のターゲットを指定するには、作業用コピー名を使用するか、ターゲットが高速ホーム・プロビジョニング・クライアントでない場合はクライアント・クラスタ名を使用します。
-
root
資格証明またはsudo
ユーザーを指定する必要があります。 -
ターゲット・クラスタがOracle Clusterware 11g リリース2 (11.2)または12c リリース1 (12.1)クラスタである場合は、ターゲット・ノードが必要であり、既存のクラスタ・ノードのノード名である必要があります。
F.1.21 rhpctl move gihome
異なるホーム間でOracle Grid Infrastructureソフトウェア・スタックを移動します。
構文
rhpctl move gihome -destwc destination_workingcopy_name {{-sourcewc source_workingcopy_name
| -sourcehome oracle_home_path} [-image image_name -path where_path]
[-targetnode target_node_name] [-ignorewcpatches] [-nonrolling] [-keepplacement]
[-auto -dbhomes mapping_of_Oracle_homes [-dblist db_name_list
| -excludedblist db_name_list] [-nodatapatch] [-disconnect] [-drain_timeout timeout]]
[-batches list_of_batches [-firstnode node_name] | -smartmove [-saf availability] [-eval]]
[-aupath gold_image_path] [-agpath read_write_path] | -continue | -revert |-abort}
[-root | -sudouser sudo_username -sudopath path_to_sudo_binary] [-cleanpids]
[-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-15 rhpctl move gihomeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-destwc destination_workingcopy_name |
Oracle Grid Infrastructureを移動する宛先の作業用コピーの名前を指定します。 |
-sourcewc working_copy_name |
作業用コピーからOracle Grid Infrastructureを移動する場合、Gridホームの移動元のソース作業用コピーの名前を指定します。 |
-sourcehome oracle_home_path |
管理対象外の(高速ホーム・プロビジョニングによってプロビジョニングされていない) OracleホームからOracle Grid Infrastructureを移動する場合は、Oracle Grid Infrastructureの移動元のOracleホームへのパスを指定します。 |
-image image_name |
宛先の作業用コピーが存在しない場合は、作成元のゴールド・イメージを指定します。 |
-path where_path |
作業用コピーを作成する場合は、プロビジョニング先のパスを指定できます。 |
-targetnode target_node_name |
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前。 |
-ignorewcpatches |
ソースのパスまたは作業用コピーには存在するパッチの一部がパッチ適用済作業用コピー内になくても無視する場合は、このパラメータを使用します。 |
-nonrolling |
Oracleホームを非ローリング形式で移動する場合は、このパラメータを使用します。 |
-keepplacement |
管理者管理のOracle RACデータベースまたはOracle RAC One Nodeデータベースのサービスが移動操作の前と後で同じインスタンスで実行されるようにする場合は、このパラメータを指定します。 |
-auto -dbhomes mapping_of_Oracle_homes |
Oracle Grid Infrastructureへのパッチ適用時にデータベースへのパッチ適用を自動的に行う場合は、このパラメータを指定します。 |
-dblist db_name_list |
必要に応じて、パッチ適用操作を実行するデータベースのリストを指定できます。 |
-excludedblist db_name_list |
必要に応じて、特定のデータベースをパッチ適用操作から除外できます。 |
-nodatapatch |
移動するデータベースに対して |
-disconnect |
サービスを停止または再配置する前にすべてのセッションを切断する場合は、このパラメータを使用します。 |
-drain_timeout session_drain_time |
サービス・ドレイン・タイムアウトを秒単位で指定する場合は、このパラメータを使用します。 |
-batches list_of_batches |
ノードのバッチのカンマ区切りリスト(各バッチがカッコで囲まれたノード名のカンマ区切りリストになる)を二重引用符( |
-firstnode node_name |
必要に応じて、Oracle Clusterwareにパッチを適用する最初のノードを指定できます。 |
-smartmove [-saf availability |
または、 |
-eval |
|
-aupath gold_image_path |
読取り専用ゴールド・イメージのパスを指定して、永続的ホーム・パスを維持します。 注意: このパラメータを使用するときは、 |
-agpath read_write_path |
読取り/書込みのサイト固有構成変更へのパスを指定して、永続的ホーム・パスを維持します。 注意: このパラメータを使用するときは、 |
-continue |
ノードの次のバッチで引き続きOracle Clusterwareスタックを再起動する場合は、このパラメータを使用します。 |
-revert |
移動操作前の状態に戻す場合は、このパラメータを使用します。 |
-abort |
進行中の移動操作を中断する場合は、このパラメータを使用します。 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath path_to_sudo_binary |
|
-cleanpids |
ソースと宛先の両方の作業用コピーで永続的ホーム・パスを使用している場合は、 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
例
grid12102wcpy
という名前の作業用コピーからOracle Grid Infrastructure 12c リリース1 (12.1.0.2)を実行しているターゲット・クラスタが存在し、クラスタ内のノードの1つの名前がbposvr141
であるとします。(rhpctl add workingcopy
コマンドで-softwareonly
パラメータを使用して) grid12102PSU
という名前のパッチ適用済作業用コピーをプロビジョニングした後、次のようにして、Gridホームをパッチ適用済作業用コピーに移動します。
$ rhpctl move gihome -sourcewc grid12102wcpy -destwc grid12102PSU -root -targetnode bposvr141
F.1.22 rhpctl upgrade gihome
構文
rhpctl upgrade gihome {-sourcewc source_workingcopy_name | -sourcehome oracle_home_path
-targetnode target_node_name} -destwc destination_workingcopy_name
[-image image_name -path where_path] [-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location]
[-ignoreprereq]
パラメータ
表F-16 rhpctl upgrade gihomeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-sourcewc source_workingcopy_name |
Oracle Grid Infrastructureホームをアップグレードする必要があるソースの作業用コピーの名前を指定します。 |
-sourcehome oracle_home_path |
ソースの作業用コピーの名前を指定するかわりに、管理対象外のOracle Grid Infrastructureホームへのパスを指定できます。 |
-targetnode target_node_name |
ソースOracle Grid Infrastructureホームを指定するだけでなく、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードも指定する必要があります。 |
-destwc destination_workingcopy_name [-image image_name -path where_path] |
Oracle Grid Infrastructureホームをアップグレードする宛先の作業用コピーの名前を指定します。宛先の作業用コピーの作成元のゴールド・イメージがまだ存在していない場合、その名前を指定することもできます。 |
-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_location |
|
-ignoreprereq |
CVU前提条件チェックを無視する場合は、このパラメータを使用します。 |
F.1.23 rhpctl add image
既存の作業用コピーからイメージを作成して、高速ホーム・プロビジョニング・サーバー構成上の既存イメージのリストに追加するには、rhpctl add image
コマンドを使用します。
構文
rhpctl add image -image image_name -workingcopy working_copy_name
[-imagetype image_type] [-series series_name] [-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}]
パラメータ
表F-17 rhpctl add imageコマンドのパラメータ
コマンド・オプション | 説明 |
---|---|
-image image_name |
追加するイメージの名前を指定します。 |
-workingcopy working_copy_name |
イメージを作成する作業用コピーの名前を指定します。 |
-imagetype image_type |
ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合は |
-series series_name |
イメージをイメージ・シリーズに追加する場合は、イメージ・シリーズの名前を指定します。 |
-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED} |
イメージの状態を指定します。 |
使用上の注意
関連項目:
パッチが適用されたOracle Databaseソフトウェア・ホームを作成するワークフローで、このコマンドを使用する方法の詳細は、Oracle Databaseソフトウェアへのパッチ適用を参照してください。例
次に、このコマンドの例を示します。
$ rhpctl add image -image DB12102_PATCH -workingcopy temp_wcpy_db12102_patch
F.1.24 rhpctl allow image
構文
rhpctl allow image -image image_name {-user user_name [-client cluster_name]
| -role role_name}
パラメータ
表F-18 rhpctl allow imageコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name |
アクセスを許可するイメージの名前を指定します。 |
-user user_name [-client cluster_name | -role role_name |
次のいずれかを指定します。
|
例
$ rhpctl allow image -image PRODIMAGE -user mjk -client GHC1
F.1.25 rhpctl delete image
特定のイメージを削除します。
構文
rhpctl delete image -image image_name
使用上の注意
-
削除するイメージの名前を指定します
-
イメージが1つ以上のシリーズに属する場合、このコマンドは失敗します。
-
このイメージに基づいたプロビジョニング済作業用コピーが存在する場合、このコマンドは失敗します。
例
次の例では、PRODIMAGEV0という名前のイメージが削除されます。
$ rhpctl delete image -image PRODIMAGEV0
F.1.26 rhpctl disallow image
構文
rhpctl disallow image -image image_name {-user user_name [-client client_name]
| -role role_name}
パラメータ
表F-19 rhpctl disallow imageコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name |
アクセスを禁止するイメージの名前を指定します。 |
-user user_name [-client client_name | -role role_name |
次のいずれかを指定します。
|
例
$ rhpctl disallow image -image PRODIMAGE -user mjk -client GHC1
F.1.27 rhpctl import image
高速ホーム・プロビジョニング・サーバー上にイメージを作成します。
指定されたパスのソフトウェアの内容すべてを高速ホーム・プロビジョニング・サーバーにコピーして、イメージを作成するには、rhpctl import image
コマンドを使用します。
構文
rhpctl import image -image image_name -path path
[-imagetype image_type] [-pathowner user_name]
[-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}] [-client cluster_name]
[-targetnode node_name [-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root]] [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-20 rhpctl import imageコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name |
追加するイメージの名前を指定します。 |
-path path |
インポートするソフトウェア・ホームの絶対パスの場所を指定します(Oracle Databaseイメージの場合、これは |
-imagetype image_type |
ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。 |
-pathowner user_name |
指定したパスにあるファイルやディレクトリへのアクセス権を持つユーザーを指定します。 注意: このパラメータはOracleデータベース以外のソフトウェア・ホームのみに適用されます。 |
-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED |
イメージの状態が、テスト可能、制限または公開済のいずれであるかを指定します。 |
-client cluster_name |
クライアント・クラスタの名前を指定します。 |
-targetnode node_name |
イメージのインポート元のノードの名前を指定します。また、このパラメータは、ホームをホスティングしているノードがRHPクライアントでない場合に必要となります。 |
-sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path | -root] |
|
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
Oracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureソフトウェア・ホームをインポートするとき、ホームのバージョンは、高速ホーム・プロビジョニングによってプロビジョニングおよびパッチ適用がサポートされるバージョンのいずれかである必要があります。
例
イメージをインポートする手順は次のとおりです。
$ rhpctl import image -image PRODIMAGEV1 -path /u01/app/product/12.1.0/dbhome -pathowner orcl
F.1.28 rhpctl modify image
構文
rhpctl modify image -image image_name -imagetype image_type
パラメータ
表F-21 rhpctl modify imageコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name |
変更するイメージの名前を指定します。 |
-imagetype image_type |
ソフトウェア・タイプを変更できます。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。 |
F.1.29 rhpctl query image
構文
rhpctl query image [[-image image_name [-dbtemplate]] | [[-imagetype image_type]
[-version version] [-platform platform]]]
パラメータ
表F-22 rhpctl query imageコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name [-dbtemplate] |
問い合せるイメージの名前を指定します。 必要に応じて、 |
-imagetype image_type |
ソフトウェア・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。 |
–version version |
問い合せるイメージ・ソフトウェアのバージョンを指定する場合は、このパラメータを使用します。 |
-platform platform |
イメージと一致させるオペレーティング・システム・プラットフォームを指定する場合は、このパラメータを使用します。 |
使用上の注意
-
-version
パラメータを使用する場合、バージョンには5つのフィールドが必要です(12.1.0.2.4など)。 -
-platformパラメータを使用する場合は、
Linux_AMD64
、Linux_S390
、Linux_PPC
、IBM_AIX_PPC64
、HP_IA64
、Linux_Itanium
、Solaris_SPARC64
、Linux_LOP
およびIntel_Solaris_AMD64
を使用できます。
F.1.30 rhpctl promote image
構文
rhpctl promote image -image image_name -state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED}
パラメータ
表F-23 rhpctl promote imageコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-image image_name |
プロモートするイメージの名前を指定します。 |
-state {TESTABLE | RESTRICTED | PUBLISHED} |
イメージの状態の名前として次のいずれかを指定します。
|
例
$ rhpctl promote image -image PRODIMAGE -state RESTRICTED
F.1.31 rhpctl add imagetype
新しいイメージ・タイプおよびそれに関連付けられたユーザー・アクションを構成します。
構文
rhpctl add imagetype -imagetype image_type -basetype {SOFTWARE | ORACLEGISOFTWARE | ORACLEDBSOFTWARE} [-useractions user_action_list]
パラメータ
表F-24 rhpctl add imagetypeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-imagetype image_type |
作成するイメージ・タイプの名前を指定します。 |
-basetype {SOFTWARE | ORACLEGISOFTWARE | ORACLEDBSOFTWARE} |
作成するイメージ・タイプの基となるベース・イメージ・タイプを指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合は |
-useractions user_action_list |
ユーザー・アクションのカンマ区切りリストを指定します。 |
例
新しいイメージ・タイプを追加するには、次のようにします。
rhpctl add imagetype -imagetype DB122_PATCH_TYPE -basetype ORACLEDBSOFTWARE
F.1.32 rhpctl allow imagetype
構文
rhpctl allow imagetype -imagetype image_type {-user user_name [-client cluster_name] | -role role_name}
パラメータ
表F-25 rhpctl allow imagetypeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-imagetype image_type |
アクセス権限を付与するイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。 |
-user user_name |
イメージ・タイプへのアクセス権限を付与するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。このパラメータまたは |
-client cluster_name |
必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます( |
-role role_name |
|
F.1.33 rhpctl delete imagetype
構文
rhpctl delete imagetype -imagetype image_type
使用上の注意
削除するイメージ・タイプを指定します。組込みイメージ・タイプは削除できません。
F.1.34 rhpctl disallow imagetype
構文
rhpctl disallow imagetype -imagetype image_type {-user user_name [-client cluster_name] | -role role_name}
パラメータ
表F-26 rhpctl disallow imagetypeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-imagetype image_type |
アクセス権限を削除するイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。 |
-user user_name |
イメージ・タイプへのアクセス権限を削除するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。このパラメータまたは |
-client cluster_name |
必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます( |
-role role_name |
|
F.1.35 rhpctl modify imagetype
構文
rhpctl modify imagetype -imagetype image_type -useractions user_action_list
パラメータ
表F-27 rhpctl modify imagetypeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-imagetype image_type |
変更するイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。 |
-useractions user_action_list |
ユーザー・アクションのカンマ区切りリストを指定します。 |
F.1.36 rhpctl query imagetype
構文
rhpctl query imagetype -imagetype image_type
使用上の注意
問い合せるイメージ・タイプの名前を指定します。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。
F.1.37 rhpctl add role
関連項目:
構文
rhpctl add role –role role_name -hasRoles roles
パラメータ
表F-28 rhpctl add roleコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
–role role_name |
作成するロールの名前を指定します。 |
-hasRoles roles |
新しいロールに含めるロールのカンマ区切りリストを指定します。
|
使用上の注意
-
このコマンドは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。
-
このコマンドを実行するにはGH_ROLE_ADMINロールの割当てが必要です。
例
$ rhpctl add role -role hr_admin -hasRoles GH_WC_USER,GH_IMG_USER
F.1.38 rhpctl delete role
高速ホーム・プロビジョニング・サーバー構成の既存のロールのリストからロールを削除します。
構文
rhpctl delete role –role role_name
使用上の注意
-
削除するロールの名前を指定します
-
組込みロールは削除できません。
-
このコマンドは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。
例
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーからロールを削除するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl delete role -role hr_admin
F.1.39 rhpctl grant role
構文
rhpctl grant role {–role role_name {-user user_name [-client cluster_name]
| -grantee role_name}} | {[-client cluster_name]
[-maproles role=user_name[+user_name...][,role=user_name[+user_name...][,...]}
パラメータ
表F-29 rhpctl grant roleコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-role role_name |
クライアントまたはユーザーに付与するロールの名前を指定します。 |
-user user_name [-client cluster_name] |
ユーザーの名前を指定します。指定するユーザー名は、 必要に応じて、ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
-grantee role_name |
別のロールに付与するロールを指定するには、このパラメータを使用します。 |
[ |
組込みロールまたはユーザーが定義したロールを、特定のクライアント・クラスタ上のユーザーまたは特定のユーザーにマッピングできます。
|
例
次の例では、4つの特定のユーザーに対してロールABCが付与されます。
$ rhpctl grant role -role ABC -maproles ABC=mjk@rhpc1+dc@rhpc1+aj@rhpc1+jc@rhpc1
F.1.40 rhpctl query role
構文
rhpctl query role [–role role_name]
使用上の注意
-
構成情報を表示するロールの名前を指定します
-
このコマンドは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーでのみ実行できます。
例
$ rhpctl query role -role GH_CA
Role name: GH_CA
Associated roles: GH_IMGTYPE_ADMIN, GH_IMGTYPE_ALLOW, GH_IMGTYPE_OPER, GH_IMG_ADMIN, GH_IMG_PUBLISH, GH_IMG_RESTRICT, GH_IMG_TESTABLE, GH_IMG_VISIBILITY, GH_SERIES_ADMIN, GH_SERIES_CONTRIB, GH_SUBSCRIBE_ADMIN, GH_WC_ADMIN
Users with this role: rhpusr@rwsdcVM13
F.1.41 rhpctl revoke role
構文
rhpctl revoke role {–role role_name {-user user_name
[-client cluster_name] | -grantee role_name}}
| {[-client cluster_name] -maproles role=user_name[+user_name...]
[,role=user_name[+user_name...]...]}
パラメータ
表F-30 rhpctl revoke roleコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
–role role_name |
クライアントまたはユーザーから削除するロールの名前を指定します。 |
-user user_name [-client cluster_name] |
ロールを取り消すユーザーの名前とクライアント・クラスタ(オプション)を指定します。指定するユーザー名は、 |
-grantee role_name |
権限受領者ロール名を指定します。 |
[-client client_name] -maproles role=user_name[+user_name...] |
組込みロールまたはユーザーが定義したロールのいずれかを、特定のユーザーにマッピングできます。複数のユーザーを特定のロールにマッピングするにはプラス記号( |
F.1.42 rhpctl add series
構文
rhpctl add series -series series_name [-image image_name]
パラメータ
表F-31 rhpctl add seriesコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-series series_name |
追加するシリーズの名前を指定します。 |
-image image_name |
必要に応じて、構成済イメージの名前を指定できます。このイメージはシリーズの最初のイメージになります。 |
例
$ rhpctl add series –series DB12_series
F.1.43 rhpctl delete series
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーの構成からシリーズを削除します。
構文
rhpctl delete series -series series_name [-force]
使用上の注意
-
削除するシリーズの名前を指定します
-
-force
を使用すると、イメージ・シリーズにイメージが含まれている場合でもシリーズが削除されます。 -
イメージ・シリーズを削除する前に、
rhpctl deleteimage series
コマンドを使用して、シリーズからすべてのイメージを削除する必要があります。 -
このコマンドはイメージを削除せず、シリーズのみを削除します。
例
次の例では、PRODDBSERIESという名前のシリーズが削除されます。
$ rhpctl delete series -series PRODDBSERIES
F.1.44 rhpctl deleteimage series
構文
rhpctl deleteimage series -series series_name -image image_name
パラメータ
表F-32 rhpctl deleteimage seriesコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-series series_name |
イメージを削除するシリーズの名前を指定します。 |
-image image_name |
シリーズから削除するイメージの名前を指定します。 |
例
$ rhpctl deleteimage series -series PRODDBSERIES -image PRODIMAGEV0
F.1.45 rhpctl insertimage series
既存のイメージをシリーズに挿入します。
注意:
1つのイメージは1つ以上のシリーズに属することができます。構文
rhpctl insertimage series -series series_name -image image_name
[-before image_name]
パラメータ
表F-33 rhpctl insertimage seriesコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
イメージを挿入するシリーズの名前を指定します。 |
|
シリーズに挿入するイメージの名前を指定します。 |
|
オプションで、新しいイメージを前に挿入するイメージの名前を指定できます。 |
例
シリーズにイメージを挿入するには、次のコマンドを実行します。
rhpctl insertimage series -series DB12_series -image DB12102_PSU
F.1.46 rhpctl query series
構文
rhpctl query series [-series series_name | -image image_name]
パラメータ
表F-34 rhpctl query seriesコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-series series_name |
構成を表示するシリーズの名前を指定します。 |
-image image_name |
または、構成済イメージの名前を指定できます。 |
使用上の注意
シリーズまたはイメージを名前で指定しなかった場合、CRSCTLはすべてのシリーズの情報を戻します。
例
$ rhpctl query series
Image series: DB12_series
Image series: GRID_series
Image series: DB112_series
F.1.47 rhpctl subscribe series
構文
rhpctl subscribe series -series series_name [-user user_name [-client cluster_name]]
パラメータ
表F-35 rhpctl subscribe seriesコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-series series_name |
ユーザーをサブスクライブするイメージ・シリーズを指定します。 |
-user user_name |
イメージ・シリーズをサブスクライブするオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。 |
-client cluster_name |
必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
F.1.48 rhpctl unsubscribe series
構文
rhpctl unsubscribe series -series series_name [-user user_name [-client cluster_name]]
パラメータ
表F-36 rhpctl unsubscribe seriesコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-series series_name |
ユーザーをサブスクライブ解除するイメージ・シリーズを指定します。 |
-user user_name |
イメージ・シリーズからサブスクライブ解除するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。 |
-client cluster_name |
必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
F.1.49 rhpctl query server
サーバーの構成を表示します。
構文
rhpctl query server
使用上の注意
このコマンドにパラメータはありません。
例
このコマンドでは、次のような出力が表示されます。
$ ./rhpctl query server
Rapid Home Provisioning Server (RHPS): rhps-myserver
Storage base path: /u01/app/RHPImages
Disk Groups: RHPDATA
Port number: 23795
F.1.50 rhpctl delete user
構文
rhpctl delete user -user user_name [-client cluster_name]
パラメータ
表F-37 rhpctl delete userコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-user user_name |
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントから削除するユーザーの名前を指定します。 |
-client cluster_name |
必要に応じて、特定のユーザーを削除するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
使用上の注意
-
組込みユーザー以外のユーザーは、そのユーザーが作業用コピーを所有していない場合のみ削除できます。
-
ユーザーがイメージまたはイメージ・シリーズを作成した場合でもそのユーザーを削除できますが、イメージまたはイメージ・シリーズの作成者がinternal-user@GHSに変更されます。
-
ユーザーがイメージ・シリーズの所有者である場合、そのユーザーを削除できますが、イメージ・シリーズの所有者はinternal-user@GHSに変更されます。影響を受けたイメージ・シリーズを通常どおりに使用できます。つまり、影響されたイメージ・シリーズから作業用コピーをプロビジョニングでき、影響されたイメージ・シリーズに対してイメージの挿入または削除を行うことができます。
例
scott
という名前のユーザーが高速ホーム・プロビジョニング・リポジトリから削除されます。$ rhpctl delete user -user scott
F.1.51 rhpctl modify user
構文
rhpctl modify user -user user_name -email email_address [-client client_name]
パラメータ
表F-38 rhpctl modify userコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-user user_name |
電子メール・アドレスを変更するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。 |
-email email_address |
オペレーティング・システム・ユーザーの電子メール・アドレスをRFC 822形式で指定します。 |
-client client_name |
必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
F.1.52 rhpctl register user
構文
rhpctl register user -user user_name -email email_address [-client client_name]
パラメータ
表F-39 rhpctl register userコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-user user_name |
電子メール・アドレスを登録するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。 |
-email email_address |
オペレーティング・システム・ユーザーの電子メール・アドレスをRFC 822形式で指定します。 |
-client client_name |
このコマンドを高速ホーム・プロビジョニング・サーバーで実行する場合は、必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。それ以外の場合、このコマンドは、コマンドの実行場所のクラスタ(高速ホーム・プロビジョニング・サーバーまたはクライアント)に適用されます。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ rhpctl register user -user scott -email scott@company.com
F.1.53 rhpctl unregister user
構文
rhpctl unregister user -user user_name [-client client_name]
パラメータ
表F-40 rhpctl unregister userコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-user user_name |
電子メール・アドレスを登録解除するオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。 |
-client client_name |
必要に応じて、オペレーティング・システム・ユーザーが属するクライアント・クラスタの名前を指定できます。 |
F.1.54 rhpctl add useraction
構文
rhpctl add useraction -useraction user_action_name -actionscript script_name
[-actionfile file_name] [-pre | -post] [-optype option]
[-onerror {ABORT | CONTINUE}] [-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}]
パラメータ
表F-41 rhpctl add useractionコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-useraction user_action_name |
追加するユーザー・アクションの名前を指定します。 |
-actionscript script_name |
実行する特定のアクションをユーザー・アクションと関連付けます。 |
-actionfile file_name |
必要に応じて、ユーザー・アクションに必要なアクション・ファイルを指定できます。 |
-pre | -post |
追加操作の前にユーザー・アクションを実行する場合は、 |
-optype option |
必要に応じて、ユーザー・アクションを構成する操作を指定できます。オプションは次のとおりです。
|
-onerror {ABORT | CONTINUE} |
必要に応じて、操作の実行中にユーザー・アクションでエラーが発生した場合に操作を中断するか、続行するかを選択できます。 |
-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO} |
必要に応じて、ユーザー・アクションを実行するノードを指定できます。他のコマンド・オプションに基づいて実行範囲を決定する場合は、AUTOを選択します。 |
F.1.55 rhpctl delete useraction
構文
rhpctl delete useraction -useraction user_action_name
使用上の注意
削除するユーザー・アクションの名前を指定します。
F.1.56 rhpctl modify useraction
構文
rhpctl modify useraction -useraction user_action_name [-actionscript script_name]
[-actionfile file_name] [-pre | -post] [-optype option]
[-onerror {ABORT | CONTINUE}] [-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO}]
パラメータ
表F-42 rhpctl modify useractionコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-useraction user_action_name |
変更するユーザー・アクションの名前を指定します。 |
-actionscript script_name |
必要に応じて、実行するアクション・スクリプトを指定できます。 |
-pre | -post |
変更操作の前にユーザー・アクションを実行する場合は、 |
-optype option |
必要に応じて、ユーザー・アクションを構成する操作を指定できます。オプションは次のとおりです。
|
-onerror {ABORT | CONTINUE} |
必要に応じて、操作の実行中にユーザー・アクションでエラーが発生した場合に操作を中断するか、続行するかを選択できます。 |
-runscope {ONENODE | ALLNODES | AUTO} |
必要に応じて、ユーザー・アクションを実行するノードを指定できます。他のコマンド・オプションに基づいて実行範囲を決定する場合は、AUTOを選択します。 |
F.1.57 rhpctl query useraction
構文
rhpctl query useraction [-useraction user_action_name | -imagetype image_type]
[-optype option]
パラメータ
表F-43 rhpctl query useractionコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-useraction user_action_name |
問い合せるユーザー・アクションの名前を指定します。 |
-imagetype image_type |
または、ソフトウェア・タイプを指定することもできます。Oracle Databaseソフトウェアの場合はORACLEDBSOFTWARE (デフォルト)、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアの場合はORACLEGISOFTWARE、それ以外のソフトウェアの場合はSOFTWAREを使用します。カスタム・イメージ・タイプの場合、イメージ・タイプ名を使用します。 |
-optype option |
必要に応じて、問合せを実行する操作を指定できます。オプションは次のとおりです。
|
F.1.58 rhpctl add workingcopy
クライアント・クラスタ上に作業用コピーを作成します。
構文
クライアント・クラスタ上に、自分自身や別のユーザーのための作業用コピーを作成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -client cluster_name [-user user_name]
指定した記憶域上に作業用コピーを作成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -storagetype {NFS | LOCAL | RHP_MANAGED}
[-path absolute_path]
作業用コピーおよび管理者管理データベースを作成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -dbname unique_db_name
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} -datafileDestination datafileDestination_path
-node node_list
作業用コピーおよびポリシー管理データベースを作成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -dbname unique_db_name
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} -datafileDestination datafileDestination_path
{-serverpool server_pool_name | -newpool server_pool_name
-cardinality cardinality}
パラレル問合せプールで構成した作業用コピーおよびデータベースを作成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -dbname unique_db_name
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} -datafileDestination datafileDestination_path
-serverpool server_pool_name [-pqpool pool_name |
-newpqpool pool_name-pqcardinality cardinality] |
-newpool server_pool_name -cardinality cardinality
[-pqpool pool_name | -newpqpool pool_name
-pqcardinality cardinality]
特定のデータベース・テンプレートを使用して作業用コピーおよびデータベースを作成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -dbname unique_db_name
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} -datafileDestination datafileDestination_path
-dbtemplate {file_path | image_name:relative_file_path}
1つ以上のプラガブル・データベースとともに作業用コピーおよびコンテナ・データベースを作成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -dbname unique_db_name
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} -datafileDestination datafileDestination_path
-cdb [-pdbName pdb_prefix [-numberOfPDBs pdb_count]]
Oracle Grid Infrastructureの作業用コピーを作成して構成するには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
{-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path}
-responsefile response_file_path [-clusternodes node_information]
[-user user_name] [-oraclebase oracle_base_path]
[-path absolute_path] [-asmclientdata data_path]
[-gnsclientdata data_path]
[-ignoreprereq | -fixup]
Oracle Grid Infrastructureのソフトウェアのみ作業用コピーをプロビジョニングするには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-softwareonly -path Grid_home_path -oraclebase oracle_base_path
[-local | -client cluster_name [-group "Oracle_group=user_group[,...]"] [-node client_node_name] |
{-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path}
-targetnode node_name]
高速ホーム・プロビジョニングが存在しないノードまたはクラスタ上に作業用コピーをプロビジョニングするには、次のようにします。
rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oracle_base_path -user user_name
-node node_name [-path absolute_path]
{-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path}
パラメータ
表F-44 rhpctl add workingcopyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
作成する作業用コピーの名前を指定します。 |
-image image_name |
作業用コピーの作成に使用する構成済イメージの名前を指定します。 |
-oraclebase oracle_base_path |
Oracle DatabaseホームまたはOracle Grid Infrastructureホームをプロビジョニングするための 注意: このパラメータは、 |
-path absolute_path |
クライアント側でのソフトウェア・ホームのプロビジョニングのために絶対パスを指定します(この場所は空であることが必要です)。Oracle Databaseイメージの場合、これが 注意: このパラメータは、 |
-storagetype {NFS | LOCAL | RHP_MANAGED} |
ソフトウェア・ホームの記憶域のタイプを指定します。 |
-user user_name |
プロビジョニングされる作業用コピーを所有するユーザーの名前を指定します。 このパラメータを指定しない場合、コマンドの実行ユーザーが作業用コピーを所有します。リモート・クラスタにプロビジョニングする場合、ユーザー名にはそのリモート・クラスタの有効なユーザーを指定する必要があります。ユーザーIDは2つのクラスタで同じでなくてもかまいませんが、ユーザー名は両方に存在する必要があります。 注意: |
-dbname unique_db_name |
プロビジョニングするデータベースの一意の名前( |
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} |
データベースがOracle RAC One Node、Oracle RACまたはシングル・インスタンス(Oracle以外のRAC)のいずれであるかを指定します。デフォルトは |
-datafileDestination datafileDestination_path |
データ・ファイルの宛先の場所またはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループの名前を指定します。 注意:
|
-dbtemplate file_path | image_name:relative_file_path |
データベース・テンプレートの絶対パス、または高速ホーム・プロビジョニング・サーバー上のイメージ・ホーム・ディレクトリの相対パスを指定します。データベース・テンプレートを指定しない場合は、RHPCTLによりデフォルト・テンプレートが使用されます。 |
-node node_list | -serverpool server_pool_name |
データベースを作成する1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。 注意: このパラメータは、 必要に応じて、既存のサーバー・プールの名前を指定することもできます。 |
-newpool server_pool_name -cardinality cardinality |
必要に応じて、サーバー・プールを作成できます。新しいサーバー・プールの名前を指定し、サーバー・プールのカーディナリティ値を指定します。 |
-pqpool pool_name | -newpqpool pool_name -pqcardinality cardinality |
既存のパラレル問合せサーバー・プールの名前を指定します。 必要に応じて、パラレル問合せサーバー・プールを作成できます。新しいサーバー・プールの名前を指定します。 パラレル問合せサーバー・プールを作成する場合、サーバー・プールのカーディナリティ値を指定する必要があります。 注意: これらのパラメータは、Oracle Flex Cluster環境でのみ適用され、リーフ・ノードで実行されているサーバー・プール(このケースではすでに定義済のサーバー・プール、または |
—cdb |
データベースをコンテナ・データベース(CDB)として作成する場合は、このパラメータを使用します。 |
-pdbName pdb_prefix [-numberOfPDBs pdb_count] |
1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)を作成する場合は、PDB名の接頭辞を指定します。 必要に応じて、作成するPDBの数を指定できます。 |
-client cluster_name |
クライアント・クラスタの名前を指定します。 |
-ignoreprereq | -fixup |
Clusterware検証ユーティリティ(CVU)チェックを無視するように選択したり、推奨される修正スクリプトを実行するように選択できます。 注意: これらのパラメータは、Oracle Grid Infrastructureをプロビジョニングする場合にのみ有効です。 |
-responsefile response_file_path |
Oracle Grid Infrastructureのプロビジョニング時に使用するレスポンス・ファイルを指定します。 |
-clusternodes node_name:node_vip[:node_role][,node_name:node_vip[:node_role]...] |
Oracle Clusterwareをプロビジョニングするノード情報のカンマ区切りリストを指定します。 |
-group "OSDBA|OSOPER|OSASM|OSBACKUP|OSDG|OSKM|OSRAC=group_name[,...]" |
作業用コピーで構成するOracleグループのカンマ区切りリストを、二重引用符( 次に例を示します。
ソース・ホームまたは作業用コピーからゴールド・イメージを作成すると、ゴールド・イメージはソース内で構成されているグループを継承します。 コマンドラインで
注意:
|
-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path |
スーパーユーザー操作を |
-notify [-cc user_list] |
電子メール通知を作業用コピーの所有者に送信する場合は、このパラメータを指定します。必要に応じて、通知を受信する追加ユーザーのリストを含めることができます。 |
-asmclientdata data_path |
Oracle ASMクライアントのデータを含むファイルのパスを指定します。 |
-gnsclientdata data_path |
グリッド・ネーミング・サービス(GNS)のデータを含むファイルのパスを指定します。 |
-clustermanifest data_path |
必要に応じて、クラスタ・マニフェスト・ファイルの場所を指定できます。高速ホーム・プロビジョニング・サーバーがドメイン・サービス・クラスタ上にあるときに、メンバー・クラスタを作成する場合、このパラメータを使用できます。 |
-softwareonly |
Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのみをプロビジョニングする場合は、このパラメータを使用します。 |
-local |
ローカル・ノードでOracle Grid Infrastructureソフトウェアのみをプロビジョニングする場合は、このパラメータを使用します。 注意: このパラメータは、 |
-inventory inventory_path |
Oracle Inventoryディレクトリの場所を指定します。 |
-targetnode target_node_name |
作業用コピーのプロビジョニング先として、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前を指定します。 |
-agpath read_write_path |
読取り/書込みのサイト固有構成変更へのパスを指定して、永続的ホーム・パスを設定します。 |
-aupath gold_image_path |
読取り専用ゴールド・イメージのパスを指定して、永続的ホーム・パスを設定します。 |
-supersede workingcopy_name_list |
作成する作業用コピーを、指定した作業用コピーに属するデータベースのターゲットのパッチ適用済作業用コピーとして使用する場合は、このパラメータを使用します。 |
-setupssh |
プロビジョニング・ユーザーのために、リモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定するには、このパラメータを使用します。 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
rhpctl add workingcopy
コマンドの特定のユースケースについて、次のようにコンテキスト依存ヘルプを取得できます。
$ rhpctl add workingcopy -help [REMOTEPROVISIONING | STORAGETYPE | ADMINDB
| POLICYDB | DBWITHPQPOOLS | DBTEMPLATE | PDB | GRIDHOMEPROV | SWONLYGRIDHOMEPROV
| STANDALONEPROVISIONING]
例
次の例では、ゴールド・イメージからOracle Databaseソフトウェア・ホームがプロビジョニングされます。
$ rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oraclebase_path
次の例では、ゴールド・イメージからOracle Databaseソフトウェア・ホームがプロビジョニングされ、ポリシー管理型データベースが作成されます。
$ rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oraclebase_path -dbname unique_db_name -datafileDestination
datafileDestination_path -serverpool pool_name
次の例では、ユーザーが指定した記憶域の場所にOracle Databaseソフトウェア・ホームがプロビジョニングされ、ポリシー管理型データベースが作成されます。
$ rhpctl add workingcopy -workingcopy workingcopy_name -image image_name
-oraclebase oraclebase_path -storagetype LOCAL –path storage_path -dbname
unique_db_name -datafileDestination datafileDestination_path -newpool
server_pool_name -cardinality cardinality
注意:
Oracle Databaseソフトウェアを、Oracle ASMディスク・グループを含むように構成された高速ホーム・プロビジョニング・クライアントにプロビジョニングする場合は、-path
パラメータを指定しないでください。これは、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントが高速ホーム・プロビジョニングによって提供される記憶域を使用できるようにするためです。
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントがOracle ASMディスク・グループを含むように構成されていない場合は、-path
パラメータを指定して、さらに-storagetype
パラメータとNFS
またはLOCAL
を指定します。
F.1.59 rhpctl addnode workingcopy
構文
rhpctl addnode workingcopy -workingcopy workingcopy_name -node node_list
[-targetnode node_name {-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path} -setupssh]
[-ignoreprereq] [-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-45 rhpctl addnode workingcopyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
拡張するOracleデータベースを含む作業用コピーの名前を指定します。 |
-node node_list |
データベースの拡張先の1つのノードまたは複数のノードのカンマ区切りリストを指定します。 |
-targetnode node_name |
必要に応じて、このコマンドを実行するノードを指定できます。 |
-root | -sudouser sudo_username -sudopath sudo_binary_path |
|
-ignoreprereq |
CVU前提条件チェックを無視する場合は、このパラメータを使用します。 |
-setupssh |
プロビジョニング・ユーザーのために、リモート・ノード上にパスワードなしのSSHユーザー等価を設定します。 |
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
-
ポリシー管理データベースを拡張する場合、データベースは新しいノード上で自動的に起動されます。
-
管理者管理データベースを拡張する場合は、
rhpctl addnode database
コマンドも実行してインスタンスを起動する必要があります。 -
ターゲット・クラスタがOracle Clusterware 11g リリース2 (11.2)または12c リリース1 (12.1)クラスタの場合、ルート資格証明を指定するか、sudoユーザーを指定する必要があります。また、ターゲット・ノードも指定する必要があります(クラスタ・ノードの1つのノード名にする必要があります)。
F.1.60 rhpctl delete workingcopy
既存の作業用コピーを削除します。
構文
rhpctl delete workingcopy -workingcopy workingcopy_name [-notify [-cc user_list]] [-force]
[[-targetnode node_name] -root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path]
[-useractiondata user_action_data]
パラメータ
表F-46 rhpctl delete workingcopyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-workingcopy workingcopy_name |
削除する作業用コピーの名前を指定します。 |
-notify [-cc user_list] |
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを持たないリモート・クラスタ内のノードの名前。 |
-targetnode node_name |
必要に応じて、作業用コピーを削除する特定のノードを指定できます。 |
-force |
データベース作業用コピーを強制的に削除する場合は、このパラメータを使用します。 |
-root | -sudouser sudo_user_name -sudopath sudo_binary_path |
|
-useractiondata user_action_data |
必要に応じて、ユーザー・アクション・スクリプトの |
使用上の注意
-
作業用コピー上に構成されているデータベースがある場合、このコマンドによって作業用コピーは削除されません。これを上書きするには、
-force
オプションを使用します。 -
作業用コピー上に実行中のデータベースが存在する場合、このコマンドによって作業用コピーは削除されません。このことは
-force
オプションでは上書きされません。 -
このコマンドは、
rhpctl add workingcopy
の実行時に作成されたOracleベースを削除しません。
例
作業用コピーを削除するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl delete workingcopy -workingcopy wc1
F.1.61 rhpctl query workingcopy
既存の作業用コピーの構成情報を表示します。
構文
rhpctl query workingcopy [-workingcopy workingcopy_name | [-image image_name] [-client cluster_name]]
パラメータ
表F-47 rhpctl query workingcopyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
構成情報を表示する作業用コピーの名前を指定します。 |
|
または、問い合せる構成済イメージの名前を指定できます。 注意: イメージ名を指定すると、RHPCTLによってそのイメージに基づくすべての作業用コピーがリストされます。 |
-client cluster_name |
必要に応じて、作業用コピーを問い合せるクライアント・クラスタを指定できます。 |