G サーバー制御(SRVCTL)コマンド・リファレンス
サーバー制御(SRVCTL)ユーティリティを使用して、クラスタ内の様々なコンポーネントおよびアプリケーションを管理します。
この付録には、SRVCTLコマンドのユーティリティの使用方法に関する情報と包括的なリストを含むサーバー制御コマンドの参照情報が記載されています。
G.1 SRVCTLの使用方法
SRVCTLは、デフォルトでクラスタの各ノードにそれぞれインストールされます。SRVCTLを使用するには、ノードのオペレーティング・システムにログインし、大/小文字が区別される構文を使用して、SRVCTLコマンドとそのパラメータを入力します。
-
Oracle Database 12c用に作成またはアップグレードされたOracle RACデータベースでは、Oracle Database 12cに付属のSRVCTLバージョンのみを使用します。SRVCTLのバージョンは、管理対象のオブジェクト(リスナー、Oracle ASMインスタンス、Oracle RACデータベースとそれらのインスタンスおよびサービス)のバージョンと同じである必要があります。これらのバージョンが同じリリースであることを確認するには、管理するデータベースまたはオブジェクトのOracleホームからSRVCTLコマンドを実行します。
-
SRVCTLでは、同じオブジェクトに対する複数コマンドの同時実行はサポートされていません。したがって、各データベース、サービスまたは他のオブジェクトに対して、1つずつSRVCTLコマンドを実行します。
-
カンマ区切りリストをSRVCTLコマンドの一部として指定する場合、リスト内の項目の間に空白をしないでください。次に例を示します。
srvctl add database -serverpool "serverpool1,serverpool3"
Windows環境でカンマ区切りリストを指定する場合は、リストを二重引用符(
""
)で囲む必要があります。LinuxまたはUNIX環境で、カンマ区切りリストを二重引用符内で囲むことは可能ですが、二重引用符は無視されます。 -
SRVCTLコマンドの入力時に、新しい行で入力を続ける場合、オペレーティング・システムの継続文字を使用できます。Linuxでは、バックスラッシュ(\)記号です。
-
出力が生成されないSRVCTLコマンドは、正常なコマンドです。完了(成功)時にすべてのSRVCTLコマンドがメッセージを返すわけではありません。しかし、SRVCTLコマンドが失敗した場合は、常にエラー・メッセージが返されます。
-
-eval
パラメータは、複数のSRVCTLコマンドで使用できます。このパラメータを使用すると、システムに変更を加えることなく、コマンドの実行をシミュレートできます。SRVCTLによって戻される出力には、特定のコマンドを実行した場合の結果が示されます。たとえば、サーバーを再配置した場合に想定される結果を確認するには、次のようにします。$ srvctl relocate server –servers "rac1" –eval –serverpool pool2 Database db1 will stop on node rac1 will start on node rac7 Service mySrv1 will stop on node rac1, it will not run on any node Service myServ2 will stop on node rac1 will start on node rac6 Server rac1 will be moved from pool myPoolX to pool pool2
-eval
パラメータは、次のコマンドで使用できます。-
srvctl add database
-
srvctl add service
-
srvctl add srvpool
-
srvctl modify database
-
srvctl modify service
-
srvctl modify srvpool
-
srvctl relocate server
-
srvctl relocate service
-
srvctl remove srvpool
-
srvctl start database
-
srvctl start service
-
srvctl stop database
-
srvctl stop service
-
G.2 単一文字ではなくキーワードとしてのコマンド・パラメータの指定
Oracle Database 12cより前のリリースでは、SRVCTLコマンドライン・インタフェースのパラメータとして単一文字が使用されていました。ただし、この方法では、SRVCTLコマンドで使用できる一意のパラメータの数に制限が発生します。Oracle Database 12cで導入されたSRVCTLコマンド・パラメータは、単一文字ではなく完全な単語になっています(-multicastport
や-subdomain
など)。
下位互換性をサポートするために、単一文字パラメータと新しいキーワード・パラメータを組み合せて使用できます。新たに導入されたキーワード・パラメータは、単一文字パラメータと併用可能です。
注意:
Oracle Database 12c以降では、キーワード・パラメータが優先されるために、単一文字パラメータは非推奨になりました(異なる機能の実装に、コマンドに応じて同じ文字を使用することを回避するためです)。
該当する場合は、-help
パラメータの後に-compatible
パラメータを追加することによって、等価の単一文字を取得できます。
G.3 SRVCTLオブジェクトの値のキャラクタ・セットおよび大文字小文字の区別
SRVCTLは、様々なタイプの多くのオブジェクトとやり取りします。キャラクタ・セットと名前の長さの制限、およびオブジェクト名で大/小文字が区別されるかどうかは、オブジェクト・タイプによって異なります。
表G-1 SRVCTLオブジェクト名の文字列制限
オブジェクト・タイプ | キャラクタ・セット制限 | 大/小文字の区別 | 最大長 |
---|---|---|---|
db_domain |
英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#) |
128文字 |
|
db_unique_name |
英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)およびドル記号($)。最初の8文字はポリシー管理データベースのインスタンス名に使用されるため、これらは一意である必要があります。 |
いいえ |
30文字(ただし、最初の8文字は、同じクラスタの他のデータベースに対して一意である必要があります) |
diskgroup_name |
ディスク・グループのネーミングには、他のデータベース・オブジェクトのネーミングと同じ制限があります。 関連項目: データベース・オブジェクトのネーミング規則の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。 |
いいえ(すべての名前は大文字に変換されます) |
|
instance_name |
英数字 |
プラットフォームに依存 |
15文字 |
listener_name |
|||
node_name |
いいえ |
||
scan_name |
最初の文字はアルファベットである必要があります |
いいえ |
|
server_pool |
英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)、ピリオド(.)およびドル記号。ただし、名前をピリオドで始めること、一重引用符( |
250文字 |
|
service_name |
250文字 |
||
volume_name |
英数字(ダッシュ(-)で始めることはできません。最初の文字はアルファベットにする必要があります)。 |
いいえ |
11文字 |
G.4 SRVCTLヘルプの使用方法
この項には、SRVCTLに関する状況依存ヘルプの使用についての情報があります。
すべてのSRVCTLコマンドに関するヘルプを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。
srvctl -help
各SRVCTLコマンドのコマンド構文およびパラメータのリストを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。
srvctl command (or verb) object (or noun) -help
SRVCTLで-help
を使用してコマンドのオンライン・ヘルプを要求すると、各パラメータの完全な単語が出力されます。該当する場合は、-help
パラメータの後に-compatible
パラメータを追加することによって、等価の単一文字を取得できます。次に例を示します。
$ srvctl config database -help -compatible
前述のコマンドを実行すると、srvctl config database
コマンドの使用方法が出力され、すべてのパラメータが完全な単語として一覧表示され、その後に、該当する場合は等価の単一文字がカッコで囲まれて表示されます。
SRVCTLのバージョン・ナンバーを表示するには、次のように入力します。
$ srvctl -version
G.5 SRVCTLの権限とセキュリティ
SRVCTLを使用してOracle RACデータベース構成を変更するには、管理するホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインします。
たとえば、様々なユーザーがOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureをインストールした場合、データベースを管理するにはデータベース・ソフトウェア所有者(ora_db
など)としてログインし、Oracle ASMインスタンスを管理するにはOracle Grid Infrastructureソフトウェア所有者(ora_asm
など)としてログインします。
OSDBAオペレーティング・システム・グループのメンバーであるユーザーは、データベースを起動および停止できます。Oracle ASMインスタンスを停止および起動するには、ユーザーがOSASMオペレーティング・システム・グループのメンバーであることが必要です。
リスナー、Oracle Notification Services、サービスなどのオブジェクトを作成または登録するには、Oracleホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインする必要があります。そのOracleホームに作成または登録したオブジェクトは、Oracleホームの所有者のユーザー・アカウントで実行されます。データベースは、実行元になるデータベース・ホームのデータベース・インストール所有者として実行されます。
オブジェクト上でsrvctl add
操作を実行するには、そのオブジェクトが実行されているホームのOracleアカウント所有者としてログインする必要があります。
一部のSRVCTLコマンドでコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムではroot
でログインし、Windowsシステムでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。この付録のコマンド例では、それらのコマンドの前にrootプロンプト(#)を付けてあります。
G.7 非推奨のSRVCTLサブプログラムまたはコマンド
いくつかのSRVCTLコマンドおよびパラメータは、このリリースでは非推奨になりました。
G.7.1 すべてのSRVCTLコマンドの単一文字パラメータ
単一文字パラメータは、Oracle Database 12cでは非推奨になりました。
かわりに各パラメータの完全なキーワードを使用してください。引き続き単一文字パラメータが使用される従来のツールやスクリプトをサポートするために、現在のバージョンのSRVCTLでは、単一文字パラメータと完全なキーワード・パラメータの両方がサポートされています。
この付録のコマンド・リファレンスに、各SRVCTLコマンドのキーワードが示されています。表G-2に、非推奨になった単一文字パラメータを示します。
表G-2 SRVCTLコマンドで非推奨になった単一文字パラメータ
単一文字 | 詳細名 | 値 | 説明 | 関連コマンド |
---|---|---|---|---|
A |
address |
{VIP_name | IP}/netmask/ [if1[|if2...]] |
ノード・アプリケーションのVIPアドレス指定 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
a |
all |
|
その種のすべてのリソース |
共通 |
a |
diskgroup |
diskgroup_list |
Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
a |
detail |
|
詳細な構成情報の出力 |
共通 |
a |
available |
available_list |
使用可能インスタンスのカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
a |
abort |
失敗したオンライン再配置の強制終了 |
データベースの再配置 |
|
a |
viponly |
|
VIP構成の表示 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
B |
rlbgoal |
{NONE| SERVICE_TIME| THROUGHPUT} |
サービスのランタイム・ロード・バランシングの目標 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
c |
currentnode |
current_node |
サービスの再配置元となるノードの名前 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
c |
cardinality |
{UNIFORM| SINGLETON} |
サービスをサーバー・プール内のすべてのアクティブ・サーバーで実行するか(UNIFORM)、1台のサーバーでのみ実行するか(SINGLETON) |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
c |
dbtype |
type |
データベースのタイプ: Oracle RAC One Node、Oracle RACまたはシングル・インスタンス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
d |
db またはdatabase |
db_unique_name |
データベースの一意の名前 |
共通 |
d |
device |
volume_device |
ボリューム・デバイスのパス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
d |
domain |
|
GNSから供給されるサブドメインの表示 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
e |
emport |
em_port_number |
Oracle Enterprise Managerのローカル・リスニング・ポート |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
e |
failovertype |
{NONE|SESSION BASIC|TRANSACTION} |
サービスのフェイルオーバー・タイプ |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
e |
server |
server_list |
Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
f |
force |
強制削除 |
共通 |
|
g |
diskgroup |
diskgroup_name |
ディスク・グループ名 |
ファイル・システム、ディスクグループのコマンド |
g |
gsdonly |
GSD構成の表示 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
|
g |
serverpool |
server_pool_name server_pool_list |
サーバー・プール名 データベース・サーバー・プール名のカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
h |
help |
共通 |
||
i |
importance |
number |
サーバー・プールの重要度を表す番号 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
i |
instance |
instance_name instance_list |
管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースのインスタンス名の接頭辞 インスタンス名のカンマ区切りリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
I |
ip |
ip_address |
GNSがリスニングするVIPアドレス |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
i |
oldinst |
instance_name |
元のインスタンス名 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
i |
scannumber |
scan_ordinal _number |
SCAN用のIPアドレスの序数 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
i |
vip |
vip_nameまたは"vip_name_list" |
VIP名 |
ノード・アプリケーション、GNS、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
j |
acfspath |
acfs_path_list |
データベースの依存性を設定するOracle ACFSパスのカンマ区切りリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
j |
clbgoal |
{SHORT|LONG} |
サービスの接続時ロード・バランシングの目標 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
k |
netnum |
network_number |
ネットワーク番号 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
l |
list |
|
GNSのすべてのレコードのリスト |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
l |
listener |
|
リスナーの名前 |
ASMのコマンド |
l |
loglevel |
log_level |
GNSが実行するロギング・レベル(0から6)の指定 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
l |
min |
number |
サーバー・プールの最小サイズ |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
l |
onslocalport |
port_number |
ローカル・クライアント接続用のOracle Notification Serviceリスニング・ポート |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
l |
role |
service_role |
二重引用符( |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
m |
domain |
domain_name |
データベースのドメイン |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
|
failovermethod |
{NONE|BASIC} |
サービスのフェイルオーバー・メソッド |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
m |
multicastpost |
|
GNSデーモンがマルチキャスト・リクエストをリスニングしているポート |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
m |
path |
mountpoint_path |
マウントポイント・パス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
n |
name |
|
特定のアドレスを使用したGNSによる名前の通知 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
n |
node |
node_name |
特定のノードの名前 |
共通 |
n |
nodes |
node_list |
ノード名のカンマ区切りリスト |
ファイル・システムのコマンド |
n |
dbname |
database_name |
データベース名(DB_NAME)、 |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
n |
scanname |
scan_name |
完全修飾SCAN名(ドメインを含む) |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
n |
servers |
server_list |
候補としてのサーバー名のカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
n |
targetnode |
node_name |
サービスの再配置先となるノードの名前 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
o |
oraclehome |
oracle_home |
|
データベースのコマンド |
p |
endpoints |
[TCP:]port _number[/IPC: key][/NMP:pipe _name][/TCPS: s_port][/SDP: port] |
SCANリスナー・エンドポイント |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
p |
port |
|
GNSデーモンがDNSサーバーとの通信に使用するポート |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
p |
rmiport |
port_number |
OC4J RMIポート番号 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
P |
tafpolicy |
{NONE|BASIC} |
TAFポリシーの指定 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
p |
spfile |
spfile_location |
サーバー・パラメータ・ファイルのパス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
q |
notification |
{TRUE|FALSE} |
FANがOCI接続に対して有効かどうか |
サービスのコマンド |
q |
query |
|
GNSへの、名前に属しているレコードの問合せ |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
r |
preferred |
preferred_list |
優先インスタンスのカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
r |
onsremoteport |
port_number |
リモート・ホストからの接続用のOracle Notification Serviceリスニング・ポート |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
r |
relocate |
|
VIPの再配置 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
r |
revert |
管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバー・リストからの、失敗したオンライン再配置リクエストのターゲット・ノードの削除 |
データベースの再配置 |
|
r |
role |
role_type |
スタンバイ・データベースのロール: |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
s |
onsonly |
|
Oracle Notification Serviceデーモン構成の表示 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
s |
skip |
ポートの確認のスキップ |
リスナー、SCANおよびSCANリスナー。 |
|
s |
statfile |
file_name |
前に実行した |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
s |
status |
|
GNSのステータスの表示 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
S |
subnet |
subnet/net _mask/[if1[| if2...]] |
ネットワークのネットワーク・アドレス指定 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
s |
service |
service_name service_name_list |
サービスの名前 サービス名のカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
s |
startoption |
start_options |
データベースの起動オプション(mount、open、read only) |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
t |
checkinterval |
time_interval |
チェック間隔(分) |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
t |
edition |
edition_name |
サービスの初期セッション・エディション |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
t |
envs |
"name_list" |
環境変数のリスト |
共通 |
t |
namevals |
"name= value,..." |
環境変数の名前および値 |
共通 |
T |
nameval |
"name=value" |
単一環境変数の名前と値 |
共通 |
t |
update |
instance_name |
新しいインスタンス名 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
t |
remoteservers |
host_name[: port_number] [,host_name[: port_number]...] |
このクラスタの外部にあるOracle Notification Serviceデーモン用のリモート・ホスト名とポート番号のペアのリスト |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
t |
stopoption |
stop_options |
データベースの停止オプション( |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
t |
toversion |
target_version |
ダウングレード先のバージョン |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
u |
max |
number |
サーバー・プールの最大サイズ |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
u |
nettype |
network_type |
ネットワーク・サーバー・タイプ( |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
u |
newinst |
サービス構成への新しいインスタンスの追加 |
サービスのコマンド |
|
u |
update |
|
SCAN VIPの数に合わせたSCANリスナーの更新 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
u |
user |
oracle_user |
ファイル・システムのマウントおよびアンマウントが許可されたOracleユーザーまたはその他のユーザー |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
v |
verbose |
|
冗長出力 |
共通 |
v |
volume |
volume_name |
ボリュームの名前 |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
V |
versions |
|
|
共通 |
w |
failoverdelay |
number |
フェイルオーバーの遅延 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
w |
nettype |
network_type |
ネットワーク・サーバー・タイプ( |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
w |
timeout |
timeout |
オンライン再配置のタイムアウト(分) |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
x |
dtp |
{TRUE | FALSE} |
分散トランザクション処理を有効化するかどうか |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
x |
node |
node_name |
ノード名(このパラメータは非クラスタ・データベースでのみ使用します) |
共通 |
y |
noprompt |
|
確認プロンプトの抑止 |
共通 |
y |
policy |
{AUTOMATIC | MANUAL} |
リソースの管理ポリシー |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループ、ファイル・システム、サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
z |
failoverretry |
number |
フェイルオーバー再試行回数 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
z |
rmdepondisk |
|
ディスク・グループへのデータベースの依存性の削除 |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
G.7.2 その他のSRVCTLコマンドおよびパラメータ
次のコマンド・パラメータは、このリリースでは非推奨になりました。
表G-3 SRVCTLで非推奨になったコマンドおよびパラメータ
コマンド | 非推奨になったパラメータ |
---|---|
srvctl modify asm |
|
srvctl modify instance |
かわりに、 |
srvctl modify gns |
かわりに、 |
srvctl * oc4j |
|
srvctl add service |
|
srvctl modify service |
|
G.8 SRVCTLのコマンド・リファレンス
この項では、Oracle Grid Infrastructureホームから実行されるすべてのSRVCTLコマンドを示して説明します。
関連項目:
SRVCTLコマンドの使用方法の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
G.8.1 srvctl add asm
クラスタ全体にOracle ASMインスタンスに関するレコードを追加します。
このコマンドはOracle Grid Infrastructureホームから1回だけ実行される必要があります。
構文
srvctl add asm [-listener listener_name] [-pwfile password_file_path
[-flex [-count {number_of_instances | ALL}] | -proxy [-spfile server_parameter_file_path]]
パラメータ
表G-4 srvctl add asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リスナーの名前を入力します。このパラメータを指定しない場合、リスナー名はデフォルトでLISTENER になります。
|
|
Oracle ASMのパスワード・ファイルの場所へのフルパスを入力します。 |
|
Oracle ASMインスタンスがOracle Flex ASMインスタンスとして構成されることを指定します。必要に応じて、作成するOracle ASMインスタンスの数を指定したり、すべてのノードにOracle ASMインスタンスを作成するよう指定できます。 または、 |
使用上の注意
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。
例
Oracle ASMのクラスタウェア・リソースをクラスタ内のすべてのノードに追加するには、次のコマンドを使用します。
$ srvctl add asm
G.8.2 srvctl config asm
構文
srvctl config asm [-proxy] [-detail]
パラメータ
表G-5 srvctl config asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-proxy |
必要に応じて、このパラメータを使用して、表示するOracle ASM構成がプロキシ・インスタンスかどうかを指定できます。 |
-detail |
必要に応じて、このパラメータを使用して、詳細な構成情報を出力できます。 |
使用上の注意
-
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。
例
$ srvctl config asm
ASM Home: /u01/app/12.1.0/grid
ASM Listener: LISTENER
ASM instance count: 3
Password file:
G.8.3 srvctl disable asm
Oracle ASMにOracle Clusterwareデータが含まれる場合、またはノードでの障害発生前に実行されていたノードが再起動した場合、Oracle ASMは再起動します。また、srvctl disable asm
コマンドを使用すると、srvctl start asm
コマンドでOracle ASMインスタンスを起動できなくなります。
Oracle ASMプロキシ・リソースを無効にすると、データベースおよびディスク・グループを起動できなくなります。データベースおよびディスク・グループがOracle ASMプロキシ・リソースに依存しているためです。
構文
srvctl disable asm [-proxy] [-node node_name]
パラメータ
表G-6 srvctl disable asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-proxy |
必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を無効にするかどうかを指定できます。 |
-node node_name |
必要に応じて、Oracle ASMを無効にする特定のノードを指定できます。 |
使用上の注意
-
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。
-
Oracle ASMはOracle Clusterwareスタックの一部であり、Oracle ASMにOCRと投票ファイルが格納されていると、OHASDがOracle Clusterwareスタックを起動するときにOracle ASMが起動します。
srvctl disable asm
コマンドを使用しても、OHASDで管理されるOracle ASMインスタンスの起動は行われます。したがって、Oracle ASMは、Oracle Clusterwareスタックが必要とする場合に起動します。srvctl disable asm
コマンドを使用すると、Oracle ASM Oracle Clusterwareプロキシ・リソースとそれに依存するすべてのリソースを起動できなくなります。このため、Oracle Clusterwareの管理対象オブジェクト(データベース、ディスク・グループ、Oracle ASMに依存するファイル・システムなど)を起動できなくなります。たとえば、srvctl start database | diskgroup | filesystem
コマンドを実行しても、Oracle ASM Oracle Clusterwareプロキシ・リソースが無効になっているノードのオブジェクトを起動することはできません。また、srvctl start asm
コマンドでリモート・ノードのOracle ASMの起動することもできません。
例
crmnode1
という名前のノード上のOracle ASMを無効にします。$ srvctl disable asm -node crmnode1
G.8.4 srvctl enable asm
構文
srvctl enable asm [-proxy] [-node node_name]
パラメータ
表G-7 srvctl enable asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-proxy |
必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を有効にするかどうかを指定できます。 |
-node node_name |
必要に応じて、Oracle ASMを有効にする特定のノードを指定できます。 |
使用上の注意
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。
例
$ srvctl enable asm -node crmnode1
G.8.5 srvctl getenv asm
構文
srvctl getenv asm [-envs "name_list"]
使用上の注意
-
-env
パラメータを使用しなかった場合は、Oracle ASMに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。 -
値を取得する環境変数の名前をカンマ区切りのリストで指定できます。
例
$ srvctl getenv asm
G.8.6 srvctl modify asm
Oracle ASMで使用するリスナー、Oracle ASMで使用するディスク・グループ検出文字列、または非クラスタ・データベースまたはクラスタ・データベース用にOracle ASMで使用するSPFILEを変更します。
注意:
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。構文
srvctl modify asm [-listener listener_name] [-pwfile password_file_path]
[-count {number_of_instances | ALL}] [-diskstring asm_diskstring]
[-spfile spfile_path_name [-proxy] [-force]]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
Oracle ASMが登録するリスナーの名前を指定します。 |
-pwfile password_file_path |
Oracle ASMのパスワード・ファイルの場所へのフルパスを指定します。 |
-count {number_of_instances | ALL} |
作成するOracle ASMインスタンスの数を指定したり、すべてのノードにOracle ASMインスタンスを作成するよう指定できます。 |
-diskstring asm_diskstring |
新しいOracle ASMディスク・グループ検出文字列を指定します。 |
-spfile spfile_path_name |
Oracle ASMで使用される新規SPFILEのパスを指定します。 |
-proxy |
このパラメータを使用して、Oracle ASMプロキシ・インスタンスを指定します。 |
–force |
このパラメータを使用して、Oracle ASMを強制的に変更します。 |
例
Oracle ASMの構成を変更するこのコマンドの例を次に示します。
$ srvctl modify asm -listener lsnr1
G.8.7 srvctl predict asm
構文
srvctl predict asm [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、Oracle ASM障害の結果を予測する特定のノードを指定できます。
-
冗長出力を選択することもできます。
例
$ srvctl predict asm -node crmnode2
G.8.8 srvctl relocate asm
Oracle Flex ASMインスタンスをOracle Flex Clusterのハブ・ノードから別のハブ・ノードに再配置。
構文
srvctl relocate asm -currentnode current_node [-targetnode target_node] [-force]
パラメータ
表G-8 srvctl relocate asmのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-currentnode current_node |
Oracle Flex ASMインスタンスが現在存在するノードの名前 |
-targetnode target_node |
Oracle Flex ASMインスタンスを再配置する先のノードの名前 |
-force |
Oracle Flex ASMインスタンスの再配置の強制 |
使用上の注意
-
実行しているOracle Flex ASMインスタンスが1つのみの場合、このコマンドは使用できません。
-
Oracle ASMとOracle Clusterwareの間にブートストラップの問題があるため、Oracle ClusterwareによってOracle ASMが使用されるノードでは、Oracle ASMインスタンスを再配置する前に、
crsctl stop crs
またはcrsctl stop cluster
を実行してノードのクラスタ・レディ・サービスを停止します。
例
Oracle Flex ASMインスタンスを現在のノードからhubnode2
という名前のノードに再配置するこのコマンドの例を次に示します。
$ srvctl relocate asm -currentnode hubnode1 -targetnode hubnode2
G.8.9 srvctl remove asm
注意:
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。
構文
srvctl remove asm [-proxy] [-force]
パラメータ
表G-9 srvctl remove asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-proxy |
必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を削除するかどうかを指定できます。 |
-force |
Oracle ASMリソースを強制的に削除します(すべての依存性を無視します)。 |
例
$ srvctl remove asm -force
G.8.10 srvctl setenv asm
構文
このコマンドは、次のいずれかの構文で使用します。
srvctl setenv asm -envs "name=value,[...]"
srvctl setenv asm -env "name=value"
パラメータ
表G-10 srvctl setenv asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-envs "name=value,[...]" |
このパラメータを使用して、環境変数の名前/値ペアを二重引用符( |
-env "name=value" |
このパラメータを使用して、単一の環境変数を二重引用符( |
例
$ srvctl setenv asm -envs "LANG=en"
G.8.11 srvctl start asm
注意:
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。
構文
srvctl start asm [-proxy] [-node node_name [-startoption start_options]]
パラメータ
表G-11 srvctl start asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-proxy |
必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を起動するかどうかを指定できます。 |
-node node_name |
必要に応じて、Oracle ASMを起動する特定のノードを指定できます。 注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-startoption start_options |
必要に応じて、起動コマンドにオプションを指定できます( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
例
$ srvctl start asm -node crmnode1
$ srvctl start asm
G.8.12 srvctl status asm
Oracle ASMインスタンスのステータスを表示します。
注意:
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。構文
srvctl status asm [-proxy] [-node node_name] [-detail] [-verbose]
パラメータ
表G-12 srvctl status asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
必要に応じて、このパラメータを使用して、Oracle ASMプロキシ・インスタンスのステータスを表示できます。 |
|
必要に応じて、特定のノードを指定できます。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによってすべてのOracle ASMインスタンスのステータスが表示されます。 |
|
詳細なステータス情報の出力。 |
|
冗長出力を表示します。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl status asm -verbose
ASM is enabled
ASM is running on node2, node3, node4
ASM instance +ASM2 is running on node node2
Number of clients connected: 4
Names of clients: db002, db003, +IOS1, clicluster1:later3
ASM instance +ASM3 is running on node node3
Number of clients connected: 2
Names of clients: db001, +IOS2
ASM instance +ASM4 is running on node node4
Number of clients connected: 2
Names of clients: db004, db005
G.8.13 srvctl stop asm
構文
srvctl stop asm [-proxy] [-node node_name] [-stopoption stop_options] [-force]
パラメータ
表G-13 srvctl stop asmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-proxy |
必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を停止するかどうかを指定できます。 |
-node node_name |
必要に応じて、Oracle ASMを停止する特定のノードを指定できます。 このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべてのアクティブなノードでOracle ASMインスタンスを停止します。 注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-stopoption stop_options |
必要に応じて、停止コマンドにオプションを指定できます( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。 |
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、Oracle ASMに依存するディスク・グループ、ファイル・システムおよびデータベースを停止できます。 |
使用上の注意
-
Oracle Database 12cインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタ用Oracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLを使用してOracle ASMを管理することはできません。
-
このコマンドはOracle ASMを停止しないため、Oracle ASMにOCRが格納されているときには使用できません。Oracle ASMを停止するには、Oracle Clusterwareを停止する必要があります。
例
$ srvctl stop asm -node crmnode1 -stopoption IMMEDIATE
G.8.14 srvctl unsetenv asm
構文
srvctl unsetenv asm -envs "name_list
"
使用上の注意
-envs
パラメータを使用して、二重引用符(""
)で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。
例
$ srvctl unsetenv asm -envs "CLASSPATH"
G.8.15 srvctl add cvu
Oracle Clusterware構成へのクラスタ検証ユーティリティ(CVU)の追加。
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文およびパラメータ
srvctl add cvu
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add cvu [-checkinterval time_in_minutes]
使用上の注意
-
必要に応じて、チェック間隔を変更できます。デフォルトでは、CVUは6時間に1回実行され、クラスタの健全性を検証します。CVUチェックに指定できる最も短い間隔は10分です。
-
Gridホーム・ユーザーとしてログインしている間にこのコマンドを実行してください。
例
チェック間隔が6時間のCVUを追加するには、次のコマンドを使用します。
$ srvctl add cvu -checkinterval 360
G.8.16 srvctl config cvu
CVUチェックの間隔(分数)を表示します。
構文およびパラメータ
srvctl config cvu
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl config cvu
このコマンドにパラメータはありません。
例
CVU is configured to run once every 360 minutes
G.8.17 srvctl disable cvu
Oracle Clusterware管理用のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を無効にします(有効になっている場合)。
構文
srvctl disable cvu [-node node_name]
パラメータ
必要に応じて、CVUを無効にする特定のノードの名前を指定できます。指定しなかった場合、SRVCTLはすべてのノードでCVUを無効化します。
例
次のコマンド例は、crmnode1
というノードのCVUを無効化します。
$ srvctl disable cvu -node crmnode1
G.8.18 srvctl enable cvu
Oracle Clusterware管理用のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を有効にします(無効になっている場合)。
構文
srvctl enable cvu [-node node_name]
パラメータ
必要に応じて、CVUを有効にする特定のノードの名前を指定できます。指定しなかった場合、SRVCTLはすべてのノードでCVUを有効化します。
例
次のコマンド例は、crmnode1
というノードのCVUを有効化します。
$ srvctl enable cvu -node crmnode1
G.8.19 srvctl modify cvu
CVUにチェック間隔を変更します。
構文
srvctl modify cvu [-checkinterval time_in_minutes]
パラメータ
デフォルトでは、CVUは360分(6時間)に1回実行され、クラスタの健全性を検証します。間隔を変更する場合、CVUチェックに指定できる最も短い間隔は10分です。
例
次のコマンド例は、CVUのチェック間隔を4時間に変更します。
$ srvctl modify cvu -checkinterval 240
G.8.20 srvctl relocate cvu
構文
srvctl relocate cvu [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、CVUの再配置先となる特定のノードを指定できます。
例
crmnode2
というクラスタ・ノードに一時的に再配置します。$ srvctl relocate cvu -node crmnode2
G.8.21 srvctl remove cvu
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl remove cvu [-force]
使用上の注意
-force
パラメータを使用して、実行中または起動中のCVUリソースを削除します。
G.8.22 srvctl start cvu
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl start cvu [-node node_name
]
使用上の注意
必要に応じて、CVUを起動する特定のノードを指定できます。指定しなかった場合、SRVCTLはすべてのノードでCVUを起動します。
例
$ srvctl start cvu -node crmnode1
G.8.23 srvctl status cvu
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status cvu [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、CVUリソースが実行されている特定のノードを指定できます(ローカル・ノードでない場合)。
例
crmnode1
というノードでCVUのステータスを確認します。$ srvctl status cvu -node crmnode1
G.8.24 srvctl stop cvu
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop cvu [-force]
使用上の注意
必要に応じて、-force
パラメータを指定してCVUを停止できます(それが依存リソースである場合)。
例
$ srvctl stop cvu
G.8.25 srvctl add exportfs
Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を作成します。
構文
srvctl add exportfs -name unique_name -id havip_name -path path_to_export
[-clients export_clients] [-options export_options] [-type NFS | SMB]
パラメータ
表G-14 svrctl add exportfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
作成するエクスポート・ファイル・システムの一意の名前を入力します。このパラメータは必須です。 |
-id havip_name |
|
-path path_to_export |
エクスポートするOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)へのパスを入力します。このパラメータは必須です。 |
-clients export_clients -options export_options |
必要に応じて、ファイル・システムのエクスポート先クライアントのカンマ区切りリストを入力します。ネット・グループおよびワイルドカードを入力できます。次に例を示します。
注意: |
-type NFS | SMB |
エクスポート・タイプ(ネットワーク・ファイル・システムの |
使用上の注意
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
としてこのコマンドを実行する必要があります。
例
オペレーティング・システムのデフォルト値を使用してエクスポートします。
# srvctl add exportfs -name cifsExport -path "/acfs1" -options "browsable = yes,read only = no,comment = acfs1"
特定のクライアントに読取り専用でエクスポートします。
# srvctl add exportfs -name export1 -id havip1 -path /u01/db1 -clients node1 -options ro
G.8.26 srvctl config exportfs
Oracle Clusterwareのエクスポート・ファイル・システムの構成情報を表示します。
構文
srvctl config exportfs [-name unique_name | -id havip_name]
パラメータ
表G-15 srvctl config exportfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
構成を表示するNFSエクスポートの一意の名前を入力します。 |
-id havip_name |
特定のHAVIPの名前を入力し、そのHAVIPに関連付けられているすべてのNFSエクスポートの構成を表示します。 |
例
-name
パラメータを指定する場合、このコマンドでは、-name
と-id
のどちらを指定するかに関係なく、次のような出力が戻されます。
$ srvctl config exportfs -id havip1
export file system kep1 is configured
Exported path: /scratch/ghnew/base/mymount3
Export options:
Export Type:
Exported clients:
export file system kexp2 is configured
Exported path: /scratch/ghnew/base/mymount3
Export options:
Export Type:
Exported clients:
G.8.27 srvctl disable exportfs
Oracle Clusterwareで管理されるエクスポート・ファイル・システムを無効化します。
構文
srvctl disable exportfs -name filesystem_name
使用上の注意
-
このコマンドは、無効にするファイル・システムの一意の名前のみを取ります。
-
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、
root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次の例では、export1
というエクスポート・ファイル・システムを無効にします。
# srvctl disable exportfs -name export1
G.8.28 srvctl enable exportfs
Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を有効化します。
構文
srvctl enable exportfs -name filesystem_name
このコマンドは、必須パラメータとして、有効にするファイル・システムの名前のみを取ります。
使用上の注意
このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではroot
ユーザーとして実行する必要があります。
例
次のコマンド例では、export1
というファイル・システムを有効にします。
# srvctl enable exportfs -name export1
G.8.29 srvctl modify exportfs
Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を変更します。
構文
srvctl modify exportfs -name unique_name [-path path_to_export]
[-clients node_list] [-options nfs_options_string]
パラメータ
表G-16 srvctl modify exportfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
変更するNFSエクスポート・ファイル・システムの一意の名前を入力します。このパラメータは必須です。 |
-path path_to_export |
エクスポートが配置されているOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)へのパスを変更します。 |
-clients node_list |
ファイル・システムのエクスポート先クライアント(ホスト)のカンマ区切りリストを変更できます。ネット・グループおよびワイルドカードを入力できます。次に例を示します。
注意: |
-options nfs_client_string
|
このパラメータを使用して、エクスポート・ファイル・システムのエクスポート・オプションを変更します。 |
使用上の注意
-
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
-
変更を有効にするには、事前にNFSエクスポートを開始し、停止する必要があります。
例
次のコマンド例では、exportfs1
というエクスポート・ファイル・システムのパスを変更します。
# srvctl modify exportfs -name exportfs1 -path /mnt/racdb1
G.8.30 srvctl remove exportfs
指定したエクスポート・ファイル・システムの構成を削除します。
構文
srvctl remove exportfs -name exportfs_name [-force]
パラメータ
表G-17 srvctl remove exportfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name exportfs_name |
削除するエクスポート・ファイル・システムの一意の名前を入力します。 |
-force |
このパラメータを使用して、すべての依存性を無視して、エクスポート・ファイル・システムを強制的に削除します。 |
使用上の注意
-
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、
root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。 -
-force
パラメータを使用しない場合は、エクスポート・ファイル・システムを事前に停止してから削除を実行してください。 -
-force
パラメータを使用して得られた構成においては、Oracle Clusterwareスタックをシャットダウンしようとしたときにエラーが発生することがあります。
例
export1
という停止済のエクスポート・ファイル・システムを削除します。
# srvctl remove exportfs -name export1
実行中のエクスポート・ファイル・システムをそのままの状態で削除します。
# srvctl remove exportfs -name export1 -force
G.8.31 srvctl start exportfs
Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を起動します。
構文
srvctl start exportfs {-name unique_name | -id havip_name}
パラメータ
表G-18 srvctl start exportfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
起動するNFSエクスポートの一意の名前を入力します。 |
-id havip_name |
HAVIPリソースに関連付けられている一意のID。 |
例
エクスポート・ファイル・システムを起動します。
$ srvctl start exportfs -name export1
G.8.32 srvctl status exportfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status exportfs [-name unique_name | -id havip_name]
パラメータ
表G-19 srvctl status exportfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
必要に応じて、ステータスを表示するNFSエクスポートの一意の名前を指定できます。 |
-id havip_name |
あるいは、HAVIPリソースの名前を指定し、指定したHAVIPリソースに関連付けられているすべてのNFSエクスポートのステータスを表示することもできます。 |
使用上の注意
どのパラメータも指定しない場合、クラスタ内のすべてのNFSエクスポートのステータスがSRVCTLにより表示されます。
例
$ srvctl status exportfs
export file system export1 is enabled
export file system export1 is not exported
export file system export2 is enabled
export file system export2 is exported on node node1
G.8.33 srvctl stop exportfs
構文
srvctl stop exportfs {-name unique_name | -id havip_name} [-force]
パラメータ
表G-20 srvctl stop exportfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
停止するNFSエクスポートの一意の名前を入力します。 |
-id havip_name |
または、HAVIPの名前を指定できます。このパラメータを指定した場合、指定したHAVIPリソースに関連付けられているすべてのNFSエクスポートがSRVCTLにより停止されます。 |
–force |
エラーを無視してNFSエクスポートを停止します。 |
使用上の注意
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl stop exportfs -name export1
G.8.34 srvctl add filesystem
Oracle ACFSファイル・システム・リソースは通常、アプリケーション・リソースの依存性リストで使用するために作成されます。たとえば、Oracle Databaseホームとして使用するためにOracle ACFSファイル・システムが構成されている場合、ファイル・システム用に作成されたリソースは、Oracle Databaseアプリケーションのリソース依存性リストに含まれます。これによって、データベース・アプリケーションの起動アクションのためにファイル・システムおよびスタックが自動的にマウントされます。
構文
srvctl add filesystem -device volume_device -path mountpoint_path
[-volume volume_name] [-diskgroup disk_group_name]
[-node node_list | -serverpool server_pool_list] [-user user_list]
[-fstype {ACFS | EXT3 | EXT4}] [-fsoptions options] [-description description]
[-appid application_id] [-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE}]
注意:
-fstype
パラメータの値EXT3
およびEXT4
は、Linuxに対してのみサポートされています。
パラメータ
表G-21 srvctl add filesystemコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-device volume_device |
追加するファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。 |
-path mountpoint_path |
マウントをネストするために他のリソースへの依存性を設定する場合に使用する、マウント・ポイント・パスを指定します。これは、絶対的パスである必要があります。 |
-volume volume_name |
必要に応じて、ボリュームの名前を指定できます。 |
-diskgroup disk_group_name |
必要に応じて、デバイスを追加するOracle ACFSディスク・グループの名前を指定できます。 |
-node node_list | -serverpool server_pool_list |
必要に応じて、ファイル・システム・デバイスのマウント先ノードのカンマ区切りリストを指定できます。ノードまたはサーバー・プールのリストを指定した場合は、SRVCTLによって単一ノードのファイル・システム・リソースが作成されます。ノードまたはサーバー・プールを指定しない場合、SRVCTLはすべてのクラスタ・ノードで実行されるファイル・システム・リソースを作成します。 あるいは、ファイル・システムが実行されるサーバー・プールのカンマ区切りリストを指定することもできます。サーバー・プールのリストを指定する場合、ファイル・システムが実行されるノードの数またはタイプを動的に制限します。これは、HANFSなどのクラスタ全体のOracle ACFSリソースを必要とする可能性のある今後の使用に対しては、クラスタ全体のファイル・システムとして考慮されません。 注意: ノードとサーバー・プールは相互に排他的です。 |
-user user_list |
必要に応じて、ファイル・システムのマウントおよびアンマウントを許可されたユーザーのカンマ区切りリストを指定できます。 ユーザーを指定しない場合、 |
-fstype {ACFS | EXT3 | EXT4} |
必要に応じて、マウントするファイル・システムのタイプを指定できます。デフォルト値は マウントするファイル・システムのタイプが |
-fsoptions options |
必要に応じて、ファイル・システムのマウントに使用するオプションを指定できます。オプションはファイル・システムおよびオペレーティング・システムによって異なります。 |
-description description |
必要に応じて、ファイル・システムの説明を指定できます。これは、管理者が後で参照できるよう属性として格納されます。 |
-appid application_id |
必要に応じて、アプリケーションID (ファイル・システムを論理グループに分類するために使用する一意の識別子)を指定できます。この方法は、各種ノードによって異なる可能性があるファイル・システムのうち、リソース・タイプ |
-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE} |
必要に応じて、ファイル・システム・リソースの自動起動ポリシーを指定できます。
|
使用上の注意
-
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームでは
root
ユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして実行する必要があります。 -
このコマンドはOracle Grid Infrastructureホームから1回だけ実行される必要があります。
-
Oracle Database 12cインストールでOracle ACFSを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ACFSを管理することはできません。
例
RAC_DATA
にd1volume1-295
ディスク・デバイスをOracle ACFSボリュームVOLUME1
として追加し、マウント・ポイントは/oracle/cluster1/acfs
とします。# srvctl add filesystem -device /dev/asm/d1volume1-295
-path /oracle/cluster1/acfs1
asm-test-55
にOracle ACFSファイル・システムを追加し、指定したノードの1つに同時にこのファイル・システムをマウントにします。# srvctl add filesystem -fstype ACFS -device asm-test-55 -path myacfs
-node node1,node2,node3
G.8.35 srvctl config filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
構文
srvctl config filesystem -device volume_device
使用上の注意
構成を表示するファイル・システム・リソースへのパスを指定するには、-device
パラメータを使用します。
例
$ srvctl config filesystem
$ srvctl config filesystem -device /dev/asm/d1volume1-295
G.8.36 srvctl disable filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl disable filesystem -device volume_device
使用上の注意
無効化するファイル・システム・ボリュームへのパスを指定します。
例
# srvctl disable filesystem -device /dev/asm/racvol1
G.8.37 srvctl enable filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl enable filesystem -device volume_device
使用上の注意
有効化するボリューム・デバイスへのパスを指定します。
例
# srvctl enable filesystem -device /dev/asm/racvol1
G.8.38 srvctl modify filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl modify filesystem -device volume_device -user user_name
[-path mountpoint_path] [-node node_list | -serverpool
server_pool_list] [-fsoptions options] [-description description]
[-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE}]
パラメータ
表G-22 srvctl modify filesystemコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-device volume_device |
変更するファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。 |
-user user_name |
ファイル・システムのマウントおよびアンマウントが許可されたユーザーの名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLでは、デフォルトでコマンドの実行ユーザーになります。 |
-path mountpoint_path |
マウントをネストするために他のリソースへの依存性を設定する場合に使用する、マウント・ポイント・パスを変更します。これは、絶対的パスである必要があります。 |
-node node_list | -serverpool server_pool_list |
ファイル・システム・デバイスのマウント先ノードのカンマ区切りリストを変更します。ノードまたはサーバー・プールのリストを指定した場合は、SRVCTLによって単一ノードのファイル・システム・リソースが作成されます。ノードまたはサーバー・プールを指定しない場合、SRVCTLはすべてのクラスタ・ノードで実行されるファイル・システム・リソースを作成します。 あるいは、ファイル・システムが実行されるサーバー・プールのカンマ区切りリストを変更することもできます。サーバー・プールのリストを指定する場合、ファイル・システムが実行されるノードの数またはタイプを動的に制限します。これは、HANFSなどのクラスタ全体のOracle ACFSリソースを必要とする可能性のある今後の使用に対しては、クラスタ全体のファイル・システムとして考慮されません。 注意: ノードとサーバー・プールは相互に排他的です。 |
-fsoptions options |
ファイル・システムのマウントに使用するオプションを変更します。オプションはファイル・システムおよびオペレーティング・システムによって異なります。 |
-description description |
ファイル・システムの説明を変更します。 |
-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE} |
ファイル・システム・リソースの自動起動ポリシーを変更します。
|
使用上の注意
-
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、
root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。 -
ファイル・システム・リソースに対してオンライン変更を実行した場合、次にリソースを起動または再起動した後でのみ変更は有効になります。
例
RACVOL1
ボリュームについて許可されたユーザーをsysad
に変更します。# srvctl modify filesystem -device /dev/asm/racvol1 -user sysad
G.8.39 srvctl predict filesystem
構文
srvctl predict filesystem -device volume_device_name [-verbose]
使用上の注意
-
ファイル・システム・ボリューム・デバイスのパス名を指定します。
-
必要に応じて、冗長出力を選択することもできます。
例
$ srvctl predict filesystem -device /dev/asm/volume1-123
G.8.40 srvctl remove filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl remove filesystem -device volume_device_name [-force]
使用上の注意
-
削除するファイル・システム・リソース・デバイスへのパスを指定します。
-
必要に応じて、
-force
パラメータを使用し、リソースの依存性を無視して、クラスタからリソースを強制的に削除することもできます。 -
このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームでは
root
ユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして実行する必要があります。
例
# srvctl remove filesystem -device /dev/asm/racvol1
G.8.41 srvctl start filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl start filesystem -device volume_device [-node node_name]
パラメータ
表G-23 srvctl start filesystemコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-device volume_device |
起動するファイル・システム・リソース・デバイスのパスを指定します。 |
-node node_name |
必要に応じて、ファイル・システム・リソースが起動されるノードの名前を指定できます。 このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべての使用可能なノードでファイル・システム・リソースを起動します。 |
使用上の注意
このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではroot
ユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして、または構成済ファイル・システム・ユーザーとして実行する必要があります。
関連項目:
ファイル・システム・ユーザーの構成の詳細は、「srvctl add filesystem」
を参照してください。
例
$ srvctl start filesystem -device /dev/asm/data_db1-68
node1
でファイル・システムを起動します。$ srvctl start filesystem -device /dev/asm/data_db1-68 -node node1
G.8.42 srvctl status filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status filesystem [-device volume_device] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、ステータスを取得するファイル・システム・リソースのパスを指定できます。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによってすべてのファイル・システムのステータスが表示されます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
例
このコマンドでは、デバイス名を指定するかどうかに応じて、次のような出力が表示されます。
$ srvctl status filesystem -device /dev/asm/racvol_1
ACFS file system is not mounted on node1
ACFS file system is not mounted on node2
$ srvctl status filesystem
ACFS file system is not running
ACFS file system is running on node1,node3
注意:
前述の例では、ファイル・システムはOracle ACFSです。他のファイル・システムを使用している場合は、EXT3またはEXT4として表示されます。
G.8.43 srvctl stop filesystem
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop filesystem -device volume_device [-node node_name] [-force]
パラメータ
表G-24 srvctl stop filesystemコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-device volume_device |
停止するファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。 |
-node node_name |
必要に応じて、ノードの名前を指定できます。このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべてのアクティブなノードでボリューム・リソースを停止します。 |
-force |
必要に応じて、 |
使用上の注意
このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではroot
ユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして、または構成済ファイル・システム・ユーザーとして実行する必要があります。
関連項目:
ファイル・システム・ユーザーの構成の詳細は、「srvctl add filesystem」
を参照してください。
例
# srvctl stop filesystem -device /dev/asm/racvol_1 -force
G.8.44 srvctl add gns
DHCPパブリック・ネットワークを使用している場合や、クライアント・クラスタを作成する場合に、クラスタにグリッド・ネーミング・サービス(GNS)を追加します。
構文
srvctl add gns
コマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。
現在GNSを実行していないクラスタにGNSを追加します。
srvctl add gns [-domain domain_name] -vip {vip_name | ip_address} [-skip] [-verbose]
GNSを実行していないクラスタから、GNSを実行している別のクラスタのクライアント・クラスタに切り替えます。
srvctl add gns -clientdata file_name
セカンダリGNSをクラスタに追加します。
srvctl add gns -vip vip_name | ip_address -clientdata file_name
パラメータ
表G-25 srvctl add gnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-domain domain_name |
クラスタIPアドレスのフォワードDNS参照に使用されるネットワーク・サブドメイン。このパラメータは、
|
-vip {vip_name | ip_address} |
GNSがDNSリクエストをリスニングする仮想IP (VIP)名またはIPアドレスのいずれかを指定します。 GNSの追加先クラスタをサーバー・クラスタにするには、 |
-skip |
VIPアドレスの到達可能性の確認をスキップするには、このパラメータを指定します。 |
-clientdata path_to_file |
セカンダリGNSを追加する場合にのみ、 |
-verbose |
冗長出力。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームでは
root
ユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして実行する必要があります。 -
GNSをクラスタに初めて追加する場合は、
-vip
パラメータと一緒に-domain
パラメータを使用してください。 -
-clientdata
パラメータを使用してGNSをクラスタに追加する場合は、まずGNSデータをファイルにエクスポートし、そのファイルを追加先クラスタのノードに手動でコピーする必要があります。-clientdata
パラメータを使用し、クラスタ内の任意のノードに対してこのコマンドを実行します。 -
セカンダリGNSを追加する場合にのみ、
-vip
パラメータと-clientdata
パラメータを同時に指定できます。
例
GNSをクラスタに追加し、そのクラスタをサーバー・クラスタにします。
# srvctl add gns -vip 192.168.16.17 -domain cluster.mycompany.com
GNSをクラスタに追加し、そのクラスタをクライアント・クラスタにします。
# srvctl add gns -clientdata /tmp/gnsdata
G.8.45 srvctl config gns
構文
srvctl config gns [-detail] [-subdomain] [-multicastport] [-node node_name] [-port] [-status]
[-version] [-query name] [-list] [-clusterguid] [-clustername] [-clustertype] [-loglevel]
[-network] [-role] [-instances]
パラメータ
表G-26 srvctl config gnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-detail |
GNSに関する詳細な構成情報の印刷。 |
-subdomain |
GNSから供給されるサブドメインの表示。 |
-multicastport |
GNSデーモンがマルチキャスト・リクエストをリスニングしているポートの表示。 |
-node node_name |
指定されたノードのGNSの構成情報の表示。 |
-port |
GNSデーモンがDNSサーバーとの通信に使用するポートの表示。 |
-status |
GNSのステータスの表示。 |
-version |
GNSのバージョンの表示。 |
-query name |
GNSへの、特定の名前に属しているレコードの問合せ。 |
-list |
GNSのすべてのレコードのリスト。 |
-clusterguid |
GNSが実行されているクラスタのグローバル一意識別子の表示。 |
-clustername |
GNSが実行されているクラスタの名前の表示。 |
-clustertype |
このクラスタで使用されるGNSの構成のタイプの表示。 |
-loglevel |
GNSのログ・レベルの印刷。 |
-network |
GNSがリスニングしているネットワークの表示。 |
-role |
GNSインスタンスのロールを表示します。 |
-instances |
インスタンス・リストを表示します。 |
G.8.46 srvctl disable gns
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl disable gns [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、GNSを無効にする、クラスタ内のノードの名前を指定できます。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによってクラスタ全体のGNSが無効化されます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
例
crm7
というノードのGNSを無効化します。$ srvctl disable gns -node crm7
G.8.47 srvctl enable gns
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
構文
srvctl enable gns [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、GNSを有効にするノードの名前を指定できます。このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべてのノードでGNSを有効化します。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
例
$ srvctl enable gns -node node1
G.8.48 srvctl export gns
グリッド・ネーミング・サービス(GNS)・インスタンス・データをファイルにエクスポートし、異なるサーバー・クラスタ間でGNSを移動する場合またはクライアント・クラスタを作成する場合にそのファイルを使用できるようにします。
SRVCTLによって、データはOCRから抽出されます。エクスポートされるデータは次のとおりです。
-
ユーザーの許可に使用される資格証明(サーバーがリスニングしているVIPアドレスを含む)
-
GNSに保持される名前およびDNSレコード
構文
srvctl export gns {-instance path_to_file | {-clientdata path_to_file -role {CLIENT|SECONDARY} [-version]}}
パラメータ
表G-27 srvctl export gnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-instance path_to_file |
異なるサーバー・クラスタ間でGNSを移動する場合に、このパラメータを使用して、GNSインスタンス・データが書き込まれるファイルを指定します。 |
-clientdata path_to_file -role {CLIENT|SECONDARY} |
このパラメータは、クライアント・クラスタを追加して、そのクライアント・クラスタがサーバー・クラスタで名前管理操作を実行するときにアクセスする資格証明ファイルを作成する場合に、GNS資格証明データが書き込まれるファイルを指定するために使用します。 クライアント・データがエクスポートされるロールを指定するには、 |
-version |
必要に応じて、このパラメータを使用して、クライアント・データが生成されるバージョンを指定できます。 |
例
次のコマンドでは、GNS資格証明データをgns.txt
というファイルにエクスポートします。
$ srvctl export gns -clientdata /temp/gnsdata/gns.txt
G.8.49 srvctl import gns
srvctl import gns
コマンドでは、srvctl export gns
コマンドの実行時に作成するファイルからデータをインポートします。このコマンドは、GNSを別のサーバー・クラスタに配置する場合に使用します。
GNSデータをインポートすると、SRVCTLによって資格証明が格納され、レコード・データがOCRに配置されます。インポート・プロシージャの実行中に別のGNSインスタンスが実行されていたり、別のインスタンスのデータが見つかった場合は、エラーが発生します。
また、このコマンドを実行すると、実行したクラスタがサーバー・クラスタとなります。
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
G.8.50 srvctl modify gns
構文
srvctl modify gns
コマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。
srvctl modify gns -loglevel log_level
または
srvctl modify gns [-resolve name] [-verify name]
[-parameter name:value[,name:value...]]
[-vip {vip_name | ip} [-skip]] [-clientdata file_name]
[-role {PRIMARY} [-force]] [-verbose]
パラメータ
表G-28 srvctl modify gnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-loglevel log_level |
GNS診断ロギング・レベルを指定します(許容値は1から6です)。 |
-resolve name |
GNSを介して指定した名前を解決 |
-verify name |
指定した名前がGNSによって通知されるかどうかを確認します。 |
-parameter name:value[,name:value...] |
1つ以上の構成パラメータの値を設定します。 |
-vip {vip_name | ip} [-skip] |
GNSがリスニングするVIP名またはIPアドレスを指定 注意: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。 必要に応じて、 |
-clientdata file_name |
指定したファイル内に含まれるクライアント・データでGNSクライアント・データを変更 |
-role {PRIMARY} [-force] |
セカンダリGNSインスタンスをプライマリに変換します。 セカンダリGNSインスタンスをプライマリに強制的に変換するには、 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl modify gns -vip 192.0.2.15
G.8.51 srvctl relocate gns
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl relocate gns [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、GNSの移動先ノードの名前を指定できます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、冗長出力を表示できます。 -
このコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムでは
root
でログインし、Windowsでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
例
# srvctl relocate gns -node node1
G.8.52 srvctl remove gns
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl remove gns [-force] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、
-force
パラメータを使用し、エラーの発生に関係なく、クラスタからGNSを強制的に削除することもできます。 -
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、冗長出力を表示できます。
例
$ srvctl remove gns
G.8.53 srvctl start gns
特定のノードでGNSを起動します。
構文
srvctl start gns [-loglevel log_level] [-node node_name] [-verbose]
パラメータ
表G-29 srvctl start gnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-loglevel log_level |
必要に応じて、GNSが実行するロギング・レベルを指定できます。ログのレベルは1(最小のトレース)から6(すべてをトレースし、処理時間が長い)の間で変わります。 |
-node node_name |
必要に応じて、GNSを起動する、クラスタ内のノードの名前を指定できます。 |
-verbose |
必要に応じて、このパラメータを使用して冗長出力を表示できます。 |
使用上の注意
このコマンドは、サーバー・クラスタでのみ実行できます。このコマンドをクライアント・クラスタで実行しようとすると、エラーが発生します。
例
次のコマンド例は、crmnode1
というクラスタ・ノードのGNSを起動します。
$ srvctl start gns -node crmnode1
G.8.54 srvctl status gns
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status gns [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、状態を表示するGNSの実行元ノードを指定できます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
G.8.55 srvctl stop gns
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop gns [-node node_name] [-force] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、停止するGNSの実行元ノードの名前を指定できます。
-
必要に応じて、
-force
と-verbose
を使用し、GNSを強制的に停止したり、詳細な出力を表示することができます。
例
$ srvctl stop gns
G.8.56 srvctl update gns
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl update gns
コマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。
srvctl update gns -advertise name -address ip_address [-timetolive time_to_live
]
[-verbose]
srvctl update gns -delete name [-address address] [-verbose]
srvctl update gns -alias alias -name name [-timetolive time_to_live] [-verbose]
srvctl update gns -deletealias alias [-verbose]
srvctl update gns -createsrv service -target target -protocol protocol
[-weight weight] [-priority priority] [-port port_number]
[-timetolive time_to_live] [-instance instance_name] [-verbose]
srvctl update gns -deletesrv service_name -target target -protocol protocol
[-verbose]
srvctl update gns -createtxt name -target target [-timetolive time_to_live]
[-namettl name_ttl] [-verbose]
srvctl update gns -deletetxt name -target target [-verbose]
srvctl update gns -createptr name -target target [-timetolive time_to_live]
[-namettl name_ttl] [-verbose]
srvctl update gns -deleteptr name -target target [-verbose]
パラメータ
表G-30 srvctl update gnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-advertise name |
名前をGNS全体に通知するには、このパラメータを使用します。 |
-address ip_address |
通知対象の名前に対するIPアドレスを指定します。 |
-timetolive time_to_live |
必要に応じて、レコードの存続時間(秒数)を指定できます。 |
-delete name |
GNSからの名前通知を解除するには、このパラメータを使用します。 |
-alias alias |
通知対象の名前の別名を作成するには、このパラメータを使用します。 |
-name name |
別名に関連付ける名前を指定する必要があります。 |
-deletealias alias |
別名を削除するには、このパラメータを使用します。 |
-createsrv service |
レコードによって表されるサービスを作成するには、このパラメータを使用します。 |
-target target |
サービスに名前を関連付けるには、このパラメータを使用します。 |
-protocol protocol |
サービスへの接続に使用するプロトコルを指定するには、このパラメータを使用します。 |
-weight weight |
必要に応じて、レコードの重みを指定できます。 |
-priority priority |
必要に応じて、0から65535までの範囲の値を使用して、レコードの優先順位を指定できます。 |
-port port_number |
必要に応じて、0から65535までの範囲の値を使用して、サービスへの接続に使用するポート番号を指定できます。 |
-instance instance_name |
必要に応じて、サービスのインスタンス名を指定できます。 |
-deletesrv service_name |
削除するサービス・レコードの名前を指定するには、このパラメータを使用します。 |
-createtxt name |
指定した名前を使用してテキスト(TXT)・レコードを追加するには、このパラメータを使用します。 |
-namettl name_ttl |
必要に応じて、名前の存続時間(秒数)を指定できます。 |
-deletetxt name |
特定の名前のテキスト(TXT)・レコードを削除するには、このパラメータを使用します。 |
-createptr name |
特定の名前のポインタ(PTR)・レコードを追加するには、このパラメータを使用します。 |
-deleteptr name |
特定の名前のポインタ(PTR)・レコードを削除するには、このパラメータを使用します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行するには、LinuxおよびUNIXプラットフォームではroot
ユーザーとして、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとしてログインする必要があります。
例
# srvctl update gns -advertise myname -address 192.168.1.45
G.8.57 srvctl add havip
高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)をクラスタに追加します。
構文
srvctl add havip -id havip_name -address {host_name | ip_address}
[-netnum network_number] [-description text] [-skip] [-homenode node_name]
パラメータ
表G-31 srvctl add havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
HAVIPリソースの一意のIDを指定します。 |
-address {host_name | ip_address} |
作成するHAVIP用のホスト名またはIPv4 IPアドレスを指定します。 注意: 非DHCPで非ラウンド・ロビンDNSアドレスを使用して、IPv4 IPアドレスを構成する必要があります。 |
-netnum network_number |
必要に応じて、HAVIPが依存するネットワーク・リソースを指定できます。このパラメータのデフォルト値は1です。 |
-description text |
必要に応じて、HAVIPのテキスト説明を指定できます。 |
-skip |
必要に応じて、このパラメータを指定して、IPアドレスの到達可能性の確認をスキップできます。 |
-homenode node_name |
必要に応じて、優先ノードまたは空の文字列を指定して、ホーム・ノードをクリアできます。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add havip -id myhavip -address 192.0.2.1 -netnum 2 -description
"My HA VIP" -skip -homenode myNode2
G.8.58 srvctl config havip
特定の高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)またはクラスタ内のすべてのHAVIPリソースの構成情報を表示します。
構文
srvctl config havip
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl config havip [-id havip_name]
パラメータ
表G-32 srvctl config havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
表示するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによって、Oracle Clusterwareに知られているすべてのHAVIPの構成情報が表示されます。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config havip -id hrexports
VIP: /mjk-vm3-vip/10.149.237.196/10.149.236.0/255.255.252.0/eth0
Description: HR Exports
G.8.59 srvctl disable havip
構文
srvctl disable havip -id havip_name [-node node1,node2,...,noden]
パラメータ
表G-33 srvctl disable havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
無効化するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。 |
-node node1,node2,...,noden |
HAVIPリソースを実行しないノードの名前またはノード名のカンマ区切りリストを指定します。 クラスタ内の1つを除くすべてのノードを指定した場合、HAVIPはフェイルオーバーしません。 |
使用上の注意
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl disable havip -id myhavip -node myNode1,myNode3
G.8.60 srvctl enable havip
構文
srvctl enable havip -id havip_name [-node node_name]
パラメータ
表G-34 srvctl enable havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
有効化するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。 |
-node node_name |
HAVIPリソースを実行できるようにするノードの名前を指定します。 |
使用上の注意
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl enable havip -id myhavip -node myNode1
G.8.61 srvctl modify havip
構文
srvctl modify havip -id havip_name [-address {host_name | ip_address}
[-netnum network_number] [-skip]] [-description text] [-homenode node_name]
パラメータ
表G-35 srvctl modify havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
変更するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。 |
-address {host_name | ip_address |
変更するHAVIP用のホスト名またはIPv4 IPまたはIPv6アドレスを指定します。 注意: 非DHCPで非ラウンド・ロビンDNSアドレスを使用して、IPv4 IPアドレスを構成する必要があります。 |
-netnum network_number |
必要に応じて、HAVIPが依存するネットワーク・リソースを変更できます。このオプション・パラメータのデフォルト値は1です。 |
-skip |
IPアドレスの到達可能性の確認をスキップするには、このパラメータを指定します。 |
-description text |
HAVIPのテキスト説明を指定します。 |
-homenode node_name |
必要に応じて、優先ノードまたは空の文字列を指定して、ホーム・ノードをクリアできます。 |
使用上の注意
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl modify havip -id myhavip -address 192.168.16.17 -netnum 2
G.8.62 srvctl relocate havip
構文
srvctl relocate havip -id havip_name [-node node_name] [-force]
パラメータ
表G-36 srvctl relocate havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
再配置するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。 |
-node node_name |
HAVIPリソースの再配置先ノードの名前を指定します。 |
-force |
必要に応じて、HAVIPリソースの再配置を強制できます。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl relocate havip -id myhavip -node node3
G.8.63 srvctl remove havip
構文
srvctl remove havip -id havip_name [-force]
パラメータ
表G-37 srvctl remove havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
削除するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。 |
–force |
このパラメータを使用して、クラスタからリソースを強制的に削除して、すべての依存性を無視します。 |
使用上の注意
-
HAVIPリソースを事前に停止してから削除を実行してください。
-
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、
root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl remove havip -id myhavip -force
G.8.64 srvctl start havip
構文
srvctl start havip -id havip_name [-node node_name]
パラメータ
表G-38 srvctl start havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
起動するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。 |
-node node_name |
必要に応じて、 |
使用上の注意
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl start havip -id myhavip -node myNode1
G.8.65 srvctl status havip
構文
srvctl status havip [-id havip_name]
使用上の注意
表示するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによって、Oracle Clusterwareに知られているすべてのHAVIPのステータスが表示されます。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl status havip
HAVIP ora.ha1.havip is enabled
HAVIP ora.ha1.havip is not running
G.8.66 srvctl stop havip
構文
srvctl stop havip -id havip_name [-node node_name] [-force]
パラメータ
表G-39 srvctl stop havipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-id havip_name |
停止するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。 |
-node node_name |
必要に応じて、停止するHAVIPリソースが存在するノードの名前を指定できます。 |
–force |
このパラメータを使用して、HAVIPを強制的に停止します。 |
使用上の注意
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl stop havip -id myhavip -node myNode1 -force
G.8.67 srvctl add ioserver
クラスタにOracle ASM IOServer構成を追加します。
標準クラスタをOracle Flex Clusterに構成、アップグレードまたは変換する場合、クラスタのハブ・ノードでOracle ASM IOServerを作成できます。
構文
srvctl add ioserver [-spfile spfile] [-count number_of_ioserver_instances| ALL] [-listener listener_name]
パラメータ
表G-40 srvctl add ioserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
サーバー・パラメータ・ファイルのパスを指定します。 |
|
追加するOracle ASM IOServerインスタンスの数を指定するか、 |
|
リスナーの名前を指定します。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add ioserver -count 2
G.8.68 srvctl config ioserver
Oracle ASM IOServerの構成の詳細を表示します。
構文
srvctl config ioserver
使用上の注意
このコマンドにパラメータはありません。
例
このコマンドでは、次のような出力が表示されます。
$ srvctl config ioserver
ASM I/O Server instance count: 3
ASM I/O Server is enabled.
ASM I/O server is enabled on nodes:
ASM I/O server is disabled on nodes:
G.8.69 srvctl disable ioserver
Oracle ASM IOServerを無効化します。
構文
srvctl disable ioserver -node node_name
使用上の注意
Oracle ASM IOServerを無効化するハブ・ノードの名前を指定するには、-node
パラメータを使用します。
G.8.70 srvctl enable ioserver
特定のノードのOracle ASM IOServerを有効化します。
構文
srvctl enable ioserver [-node node_name]
使用上の注意
Oracle ASM IOServerを有効化するハブ・ノードの名前を指定するには、-node
パラメータを使用します。
G.8.71 srvctl getenv ioserver
Oracle ASM IOServerに関連付けられている環境変数の値の表示
構文
srvctl getenv ioserver [-envs "name_list"]
使用上の注意
環境変数の名前のカンマ区切りリストを指定します。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによって、データベースに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。
G.8.72 srvctl modify ioserver
クラスタのOracle ASM IOServer構成を変更します。
構文
srvctl modify ioserver [-spfile spfile] [-count number_of_ioserver_instances | ALL]
[-listener listener_name] [-force]
パラメータ
表G-41 srvctl modify ioserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-spfile spfile |
必要に応じて、サーバー・パラメータ・ファイルのパスを指定します |
-count number_of_ioserver_instances | ALL |
必要に応じて、変更するインスタンスの数を指定するか、 |
-listener listener_name |
必要に応じて、リスナーの名前を指定します。 |
-force |
必要に応じて、依存関係を無視し、Oracle ASM IOServerを強制的に変更できます。 |
G.8.73 srvctl relocate ioserver
現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードにOracle ASM IOServerインスタンスを再配置します。
構文
srvctl relocate ioserver -currentnode node_name [-targetnode node_name] [-force]
パラメータ
表G-42 srvctl relocate ioserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-currentnode node_name |
Oracle ASM IOServerインスタンスが現在存在するノードの名前 |
-targetnode node_name |
IOServerインスタンスの再配置先ノードの名前 |
-force |
必要に応じて、Oracle ASM IOServerインスタンスの再配置を強制できます。 |
例
次のコマンドでは、Oracle ASM IOServerがcrsNode2
というノードからcrsNode5
というノードに再配置されます。
$ srvctl relocate ioserver -currentnode crsNode2 -targetnode crsNode5
G.8.74 srvctl remove ioserver
このコマンドを使用して、クラスタからOracle ASM IOServerインスタンスを削除します。
構文
srvctl remove ioserver [-force]
使用上の注意
すべての依存性を無視し、Oracle ASM IOServerインスタンスを強制的に削除するには、-force
パラメータを使用します。
G.8.75 srvctl setenv ioserver
Oracle ASM IOServerの環境構成を管理します。
構文
srvctl setenv ioserver {-envs "name=val[,name=val][...]" | -env "name=val"}
パラメータ
表G-43 srvctl setenv ioserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-envs "name=val,..." |
二重引用符( |
-env "name=val" |
または、このパラメータを使用して、二重引用符( |
G.8.76 srvctl start ioserver
クラスタのOracle ASM IOServerを起動します。
ノード名を指定して、特定のハブ・ノードのOracle ASM IOServerを起動することもできます。
構文
srvctl start ioserver [-node node_name]
使用上の注意
特定のハブ・ノードのOracle ASM IOServerを起動する場合は、-node
パラメータを使用してノードの名前を指定します。特定のハブ・ノードを指定しない場合、SRVCTLによって、クラスタ内のすべてのOracle ASM IOServerが起動されます。
例
次のコマンドでは、mjkhub46
というハブ・ノードのOracle ASM IOServerが起動します。
$ srvctl start ioserver -node mjkhub46
G.8.77 srvctl status ioserver
クラスタ内で実行されているOracle ASM IOServerのステータスを表示します。
クラスタを実行しているすべてのOracle ASM IOServerのステータス、特定のハブ・ノードで実行されているOracle ASM IOServerのステータスまたは特定のデータベースからのクライアントに関する情報を表示できます。
構文
srvctl status ioserver [-node node_name] [-detail]
パラメータ
表G-44 srvctl status ioserverのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
—node node_name |
特定のハブ・ノードを指定して、そこで実行されているOracle ASM IOServerリソース・インスタンスのステータスを表示します。ハブ・ノードを指定しない場合は、クラスタ内で実行されているすべてのOracle ASM IOServerリソース・インスタンスのステータスが戻されます。 |
-detail |
このパラメータを使用して、Oracle ASM IOServerのステータスに関する詳細情報を表示します。 |
例
-detail
パラメータを指定してコマンドを実行すると、SRVCTLによって次のような出力が表示されます。
$ srvctl status ioserver -detail
ASM I/O Server is enabled
ASM I/O Server is running on nodes: mjk376, mjk377
ASM I/O Server instance +IOS1 running on node mjk376 is connected to ASM instance +ASM2:
Number of clients connected: 2
Names of clients: later14, alus16, later12, alus9, db0010
ASM I/O Server instance +IOS2 running on node mjk377 is connected to ASM instance +ASM3:
Number of clients connected: 3
Number of requests completed per sec: 110
Names of networks: eth1, eth2
Names of clients: later11, later3, later14, later15, later16, alus19, alus17, alus13
G.8.78 srvctl stop ioserver
クラスタのOracle ASM IOServerを停止します。
構文
srvctl stop ioserver [-node node_name] [-force]
使用上の注意
-
特定のハブ・ノードのOracle ASM IOServerを停止するには、
-node
パラメータを使用します。特定のハブ・ノードを指定しない場合、SRVCTLによって、クラスタ内のすべてのOracle ASM IOServerが停止されます。 -
依存性に関係なく、Oracle ASM IOServerを停止するには、
-force
パラメータを使用します。
G.8.79 srvctl unsetenv ioserver
Oracle ASM IOServer環境構成の設定を解除します。
構文
srvctl unsetenv ioserver -envs "name_list"
使用上の注意
-envs
パラメータを使用して、二重引用符(""
)で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。
G.8.80 srvctl add mgmtdb
構文
srvctl add mgmtdb [-domain domain]
使用上の注意
必要に応じて、データベースのドメインを指定できます。DB_DOMAIN
データベース初期化パラメータを設定している場合は、このパラメータの値を指定する必要があります。
例
$ srvctl add mgmtdb -domain example.com
G.8.81 srvctl config mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
構文
srvctl config mgmtdb [-verbose] [-all]
使用上の注意
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。 -
必要に応じて、
-all
パラメータを使用して、詳細な構成情報を出力できます。
G.8.82 srvctl disable mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl disable mgmtdb [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、無効にする管理データベースが実行されているクラスタ・ノードの名前を指定できます。
例
$ srvctl disable mgmtdb
G.8.83 srvctl enable mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl enable mgmtdb [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、管理データベース・リソースを有効にするクラスタ・ノードの名前を指定できます。
例
node5
というノードの管理データベースを有効化するには、次のコマンドを使用します。$ srvctl enable mgmtdb -node node5
G.8.84 srvctl getenv mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl getenv mgmtdb [-envs "name_list"]
使用上の注意
環境変数の名前のカンマ区切りリストを、二重引用符(""
)で囲んで指定します。このパラメータを使用しなかった場合、SRVCTLはリスナーに関連付けられているすべての環境変数の値を表示します。
例
$ srvctl getenv mgmtdb
G.8.85 srvctl modify mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl modify mgmtdb [-pwfile password_file_path] [-spfile spfile_path]
[-startoption start_option] [-stopoption stop_option] [-diskgroup "diskgroup_list"]
パラメータ
表G-45 srvctl modify mgmtdbコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-pwfile password_file_path |
管理データベースのパスワード・ファイルの場所へのフルパスを変更します。 |
-spfile spfile_path |
管理データベースで使用される新しいspfileのパス名を変更します。 |
-startoption start_option |
管理データベースの起動オプション( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください |
-stopoption stop_option |
管理データベースの停止オプション( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
-diskgroup "diskgroup_list" |
管理データベースによって使用されるOracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト(二重引用符( |
例
SYSFILES
Oracle ASMディスク・グループを使用するように管理データベースに指示します。$ srvctl modify mgmtdb -diskgroup "SYSFILES"
G.8.86 srvctl relocate mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl relocate mgmtdb [-node node_name]
使用上の注意
管理データベースの再配置先ノードを指定します。
例
$ srvctl relocate mgmtdb -node crsNode2
G.8.87 srvctl remove mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl remove mgmtdb [-force] [-noprompt] [-verbose]
パラメータ
表G-46 srvctl remove mgmtdbコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用し、エラーの発生に関係なく、クラスタから管理データベースを強制的に削除することもできます。 |
-noprompt |
必要に応じて、このパラメータを使用してプロンプトを抑止できます。 |
-verbose |
必要に応じて、このパラメータを使用して冗長出力を表示できます。 |
使用上の注意
削除を試行する前に、まず管理データベースをシャットダウンする必要があります。
例
$ srvctl remove mgmtdb -noprompt
G.8.88 srvctl setenv mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。
srvctl setenv mgmtdb -envs "name=val[,...]"
srvctl setenv mgmtdb -env "name=val"
パラメータ
表G-47 srvctl setenv mgmtdbコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-envs "name=val[,...]" |
環境変数の名前/値ペアのカンマ区切りリストを、二重引用符( |
-env "name=val" |
このパラメータを使用して、単一の環境変数を二重引用符( |
例
$ srvctl setenv mgmtdb -env LANG=en
G.8.89 srvctl start mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl start mgmtdb [-startoption start_options] [-node node_name]
パラメータ
表G-48 srvctl start mgmtdbコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-startoption start_options |
必要に応じて、起動コマンドにオプションを指定できます( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください |
-node node_name |
必要に応じて、管理データベース・リソースを起動する特定のノードを指定できます。 注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
crmnode1
というクラスタ・ノードの管理データベースを起動します。$ srvctl start mgmtdb -node crmnode1
G.8.90 srvctl status mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status mgmtdb [-verbose]
使用上の注意
必要に応じて、-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
例
$ srvctl status mgmtdb
G.8.91 srvctl stop mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop mgmtdb [-stopoption stop_options] [-force]
パラメータ
表G-49 srvctl stop mgmtdbコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-stopoption stop_options |
必要に応じて、このパラメータを使用して、 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
-force |
データベース、関連付けられたサービス、および依存リソースを強制的に停止するには、このパラメータを使用します。 |
例
$ srvctl stop mgmtdb -stopoption NORMAL
G.8.92 srvctl unsetenv mgmtdb
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl unsetenv mgmtdb -envs "name_list"
使用上の注意
-envs
パラメータを使用して、二重引用符(""
)で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。
例
$ srvctl unsetenv mgmtdb -envs "LANG"
G.8.93 srvctl add mgmtlsnr
管理リスナー・リソース(Cluster Health Monitor用)をクラスタに追加します。
構文
srvctl add mgmtlsnr [-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name
[/TCPS:s_port][/SDP:port][/EXADIRECT:port]"] [-skip]]
パラメータ
表G-50 srvctl add mgmtlsnrコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リスナーのプロトコル仕様。port_list はTCPポートまたはリスナー・エンドポイントのカンマ区切りリストです
|
|
ポートの確認をスキップすることを示します。 |
例
次のコマンドでは、ポート1341をリスニングする管理リスナーをクラスタに追加します。
$ srvctl add mgmtlsnr -endpoints "TCP:1341"
G.8.94 srvctl config mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
構文
srvctl config mgmtlsnr [-all]
使用上の注意
詳細な構成情報を印刷するには、-all
パラメータを使用します。
G.8.95 srvctl disable mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl disable mgmtlsnr [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、無効にする管理リスナーが実行されているクラスタ・ノードの名前を指定できます。
例
$ srvctl disable mgmtlsnr
G.8.96 srvctl enable mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl enable mgmtlsnr [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、管理リスナーを有効にするクラスタ・ノードの名前を指定できます。
例
node5
というノードの管理リスナーを有効化するには、次のコマンドを使用します。$ srvctl enable mgmtlsnr -node node5
G.8.97 srvctl getenv mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl getenv mgmtlsnr [-envs "name_list"]
使用上の注意
必要に応じて、環境変数名のカンマ区切りリストを指定できます。このパラメータを使用しなかった場合、SRVCTLはリスナーに関連付けられているすべての環境変数の値を表示します。
例
$ srvctl getenv mgmtlsnr
G.8.98 srvctl modify mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl modify mgmtlsnr [-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name]
[/TCPS:s_port][/SDP:port]"]
使用上の注意
必要に応じて、管理リスナーのプロトコル仕様を指定できます。port_list
はポート番号のカンマ区切りリストです。この属性は、オンライン・リソース属性変更を使用して変更することもできます。
例
$ srvctl modify mgmtlsnr -endpoints "TCP:2521,2522"
G.8.99 srvctl remove mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl remove mgmtlsnr [-force]
使用上の注意
すべての依存性を無視し、管理リスナーを強制的に削除するには、-force
パラメータを使用します。
例
$ srvctl remove mgmtlsnr
G.8.100 srvctl setenv mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。
srvctl setenv mgmtlsnr -envs "name=val[,...]"
srvctl setenv mgmtlsnr -env "name=val"
パラメータ
表G-51 srvctl setenv mgmtlsnrコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-envs "name=val[,...]" |
設定する環境変数の名前/値ペアのカンマ区切りリストを、二重引用符( |
-env "name=val" |
このパラメータを使用して、単一の環境変数を二重引用符( |
例
$ srvctl setenv mgmtlsnr -env LANG=en
G.8.101 srvctl start mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl start mgmtlsnr [-node node_name]
使用上の注意
管理リスナーを起動するノードを指定します。
例
crmnode1
というノードの管理リスナーを起動するには、次のコマンドを実行します。$ srvctl start mgmtlsnr -node crmnode1
G.8.102 srvctl status mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status mgmtlsnr [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、クラスタ・ノードの名前を指定できます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
例
node2
というノードの管理リスナーのステータスを表示するには、次のコマンドを使用します。$ srvctl status mgmtlsnr -node node2
G.8.103 srvctl stop mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop mgmtlsnr [-node node_name] [-force]
使用上の注意
-
必要に応じて、管理リスナーを実行している単一ノードの名前を指定できます。
-
必要に応じて、
-force
パラメータを使用して、管理リスナーを強制的に停止できます。
例
mynode1
の管理リスナーを停止します。$ srvctl stop mgmtlsnr -node mynode1
G.8.104 srvctl unsetenv mgmtlsnr
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl unsetenv mgmtlsnr -envs "name_list"
使用上の注意
-envs
パラメータを使用して、二重引用符(""
)で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。
例
$ srvctl unsetenv mgmtlsnr -envs "LANG"
G.8.105 srvctl add mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
構文
srvctl add mountfs -name mountfs_name -path mount_path -exportserver server_name
-exportpath path [-mountoptions mount_options] [-user user]
パラメータ
表G-52 srvctl add mountfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name mountfs_name |
NASの一意の名前を指定します。 |
-path mount_path |
NASのマウント・パスを指定します。 |
-exportserver server_name |
エクスポート・サーバーの名前を指定します。 |
-exportpath path |
エクスポート・ファイル・パスを指定します。 |
-mountoptions mount_options |
必要に応じて、NASのマウント・オプションを指定できます。 |
-user user |
必要に応じて、NASのマウントとマウント解除の権限を持つユーザーを指定できます。 |
G.8.106 srvctl config mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。
構文
srvctl config mountfs [-name mountfs_name]
使用上の注意
構成情報を表示するNASの一意の名前を指定します。
G.8.107 srvctl disable mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl disable mountfs -name mountfs_name [-node node_list]
パラメータ
表G-53 srvctl disable mountfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name mountfs_name |
無効化するNASの一意の名前を指定します。 |
-node node_list |
必要に応じて、NASを無効化するノードのカンマ区切りリストを指定できます。 |
G.8.108 srvctl enable mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl enable mountfs -name mountfs_name [-node node_list]
パラメータ
表G-54 srvctl enable mountfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name mountfs_name |
無効化するNASの一意の名前を指定します。 |
-node node_list |
必要に応じて、NASを有効化するノードのカンマ区切りリストを指定できます。 |
G.8.109 srvctl modify mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl modify mountfs -name mountfs_name [-path mount_path] [-exportserver server_name]
[-exportpath path] [-mountoptions mount_options] [-user user_name]
パラメータ
表G-55 srvctl modify mountfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name mountfs_name |
変更するNASの一意の名前を指定します。 |
-path mount_path |
NASのマウント・パスを変更します。 |
-exportserver server_name |
エクスポート・サーバーの名前を変更します。 |
-exportpath path |
エクスポート・ファイル・パスを変更します。 |
-mountoptions mount_options |
NASのマウント・オプションを変更します。 |
-user user_name |
NASのマウントとマウント解除の権限を持つユーザーを変更します。 |
G.8.110 srvctl remove mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl remove mountfs -name mountfs_name [-force]
使用上の注意
-
マウントするNASの一意の名前を指定します。
-
必要に応じて、
-force
パラメータを使用し、NASの削除中にリソースの依存性を無視することもできます。
G.8.111 srvctl start mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl start mountfs -name mountfs_name [-node node_list]
パラメータ
表G-56 srvctl start mountfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name mountfs_name |
マウントするNASの一意の名前を指定します。 |
-node node_list |
必要に応じて、NASをマウントするノードのカンマ区切りリストを指定できます。 |
G.8.112 srvctl status mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status mountfs -name mountfs_name
使用上の注意
状態を表示するNASの一意の名前を指定します。
G.8.113 srvctl stop mountfs
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop mountfs -name mountfs_name [-node node_list] [-force]
パラメータ
表G-57 srvctl stop mountfsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name mountfs_name |
マウント解除するNASの一意の名前を指定します。 |
-node node_list |
必要に応じて、NASをマウント解除するノードのカンマ区切りリストを指定できます。 |
-force |
必要に応じて、 |
G.8.114 srvctl add ovmm
構文
srvctl add ovmm -wallet certificate_wallet_file -username user_name -ovmmhost host_name | ip_address
-ovmmport port_number [-autologin]
パラメータ
表G-58 srvctl add ovmmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-wallet certificate_wallet_file |
仮想マシン・マネージャで使用されるCA証明書が含まれている証明ウォレットへのパスを指定します。 |
-autologin |
必要に応じて、ウォレット資格証明の自動ログインを示すこのパラメータを含めることができます。このパラメータを指定しない場合、ユーザーは、ウォレットのパスワードの入力を常に求められます。 |
-username user_name |
マネージャ資格証明を追加する対象のユーザー名を指定します。入力を要求されたら、マネージャのパスワードを指定する必要があります。 |
-ovmmhost host_name | ip_address |
仮想マシン・マネージャとして指定されたホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。 |
-ovmmport port_number |
仮想マシン・マネージャで使用されるポート番号を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、root
または同等のユーザーとして実行する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add ovmm -username scott -wallet /tmp/ovmmcred/cwallet.sso -ovmmhost node1 -ovmmport 80
G.8.115 srvctl config ovmm
構文
srvctl config ovmm
使用上の注意
このコマンドはパラメータを取りません。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config ovmm
OVMM Host: host1
OVMM Port: 80
G.8.116 srvctl modify ovmm
構文
srvctl modify ovmm [-wallet certificate_wallet_file [-autologin]] [-username user_name]
[-ovmmhost host_name | ip_address [-ovmmport port_number]
パラメータ
表G-59 srvctl modify ovmmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-wallet certificate_wallet_file |
仮想マシン・マネージャで使用されるCA証明書が含まれている証明ウォレットへのパスを指定します。 |
-autologin |
必要に応じて、ウォレット資格証明の自動ログインを示すこのパラメータを含めることができます。このパラメータを指定しない場合、ユーザーは、ウォレットのパスワードの入力を常に求められます。 |
-username user_name |
マネージャ資格証明を追加する対象のユーザー名を指定します。入力を要求されたら、マネージャのパスワードを指定する必要があります。 |
-ovmmhost host_ip |
仮想マシン・マネージャとして指定されたホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。 |
-ovmmport port_number |
仮想マシン・マネージャで使用されるポート番号を指定します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、
root
または同等のユーザーとして実行する必要があります。 -
srvctl modify ovmm
コマンドでは、新しい資格証明を書き込む前に、すべての資格証明を削除します。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl modify ovmm -username scott -ovmport 81
G.8.117 srvctl remove ovmm
構文
srvctl remove ovmm
使用上の注意
-
このコマンドは、
root
または同等のユーザーとして実行する必要があります。 -
このコマンドはパラメータを取りません。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl remove ovmm
G.8.118 srvctl add qosmserver
クラスタ内のすべてのノードに、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを追加します。
構文
srvctl add qosmserver [-verbose]
使用上の注意
必要に応じて、-verbose
パラメータを使用して、冗長出力を表示できます。
例
次のコマンドでは、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを追加します。
$ srvctl add qosmserver
G.8.119 srvctl disable qosmserver
すべてのノードまたは特定のノードで、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを無効化します。
構文
srvctl disable qosmserver [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
このコマンドでは、必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを無効にする特定のノードを指定でき、さらに冗長出力を選択することもできます。
例
次の例では、crsNode3
というノードのOracle Database QoS Managementサーバーを無効にします。
$ srvctl disable qosmserver -node crsNode3
G.8.120 srvctl enable qosmserver
すべてのノードまたは特定のノードで、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを有効化します。
構文
srvctl enable qosmserver [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
このコマンドでは、必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを有効にする特定のノードを指定でき、さらに冗長出力を選択することもできます。
例
次のコマンド例では、crsNode3
というノードのOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを有効にします。
$ srvctl enable qosmserver -node crsNode3
G.8.121 srvctl modify qosmserver
Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスのRMIポートを変更します。
構文
srvctl modify qosmserver -rmiport port_number [-verbose] [-force]
表G-60 srvctl modify qosmserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-rmiport port_number |
Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスによって使用されるRMIポート番号を指定します。 注意: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。 |
-verbose |
冗長出力 |
-force |
変更を有効にするためにリソースを停止し、再起動します。 |
例
次のコマンド例では、RMIポート番号を5385に設定します。
$ srvctl modify qosmserver -rmiport 5385
G.8.122 srvctl predict qosmserver
srvctl predict qosmserver
コマンドでは、Oracle Database QoS Managementサーバー障害の結果を予測します。
構文
srvctl predict qosmserver [-verbose]
このコマンドで使用できるパラメータは、冗長出力を表示する1つのオプション・パラメータのみです。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl predict qosmserver
Resource ora.qosmserver will be started on node crsNodel
G.8.123 srvctl relocate qosmserver
Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを、現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードに再配置します。
構文
srvctl relocate qosmserver [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを再配置する特定のノードを指定できます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、冗長出力を表示できます。
例
次のコマンド例では、crsNode1
というノードにOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを再配置して、冗長出力を表示します。
$ srvctl relocate qosmserver -node crsNode1 -verbose
G.8.124 srvctl remove qosmserver
Oracle Clusterware構成からOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを削除します。
構文
srvctl remove qosmserver [-force] [-verbose]
使用上の注意
必要に応じて、-force
パラメータと-verbose
パラメータを使用して、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを強制的に削除したり、冗長出力を表示することができます。
例
次のコマンドでは、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを強制的に削除します。
$ srvctl remove qosmserver -force
G.8.125 srvctl start qosmserver
Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを起動します。
構文
srvctl start qosmserver [-node node_name] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを起動する特定のノードを指定できます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、冗長出力を表示できます。
例
次のコマンド例では、crsNode1
というノードのOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを起動します。
$ srvctl start qosmserver -node crsNode1
G.8.126 srvctl status qosmserver
Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを実行しているノードを特定します。
構文
srvctl status qosmserver [-node node_name] [-verbose]
必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスのステータスを取得できる対象を指定したり、-verbose
パラメータを使用して冗長出力を表示することもできます。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl status qosmserver
QoS Management Server is enabled.
QoS Management Server is running on node crsNode1.
G.8.127 srvctl stop qosmserver
Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを停止します。
構文
srvctl stop qosmserver [-force] [-verbose]
使用上の注意
-
必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを停止する特定のノードを指定できます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、冗長出力を表示できます。
例
次のコマンド例では、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを強制的に停止します。
$ srvctl stop qosmserver -force
G.8.128 srvctl add rhpclient
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントの構成ファイルをOracle Clusterware構成に追加します。
構文
srvctl add rhpclient -clientdata path_to_file [-diskgroup disk_group_name -storage base_path]
[-email email_address -mailserver mail_server_address -mailserverport mail_server_port] [-verbose]
パラメータ
表G-61 srvctl add rhpclientコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-clientdata path_to_file |
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントのデータを含むファイルのパスを指定します。 |
-diskgroup disk_group_name |
イメージの記憶域のためのOracle ACFSファイル・システムの作成元となるOracle ASMディスク・グループを指定します。 |
-storage base_path |
すべてのクラスタ・ノードで利用できる場所を指定します。この場所は、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント上のイメージの記憶域として作成するOracle ACFSをマウントするために使用されます。 |
-email email_address |
電子メール・アドレスを指定します。 |
-mailserver mail_server_address |
メール・サーバーのアドレスを指定します。 |
-mailserverport mail_server_port |
メール・サーバーのポート番号を指定します。 |
–verbose |
冗長出力を表示します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーでは実行できません。
-
LinuxおよびUNIXプラットフォームで、
root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。 -
このコマンドではOracle Clusterwareリソースは作成されません。
-
クライアントの
RHP_MANAGED_STORAGE
に作業用コピーを格納するには、このコマンド(または)とともに、
-diskgroup
および-storage
パラメータを指定する必要があります。これらのオプションを使用する他のメリットは、マルチノード・クライアント・クラスタに適用されます。高速ホーム・プロビジョニング・サーバーが作業用コピーをクライアント・クラスタにプロビジョニングすると、イメージは1つのノードに転送され、クライアントがそれを内部的に残りのノードに配布します。
例
次のコマンドでは、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを作成します。
# srvctl add rhpclient -clientdata /tmp/gnsdata
G.8.129 srvctl config rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl config rhpclient
例
$ srvctl config rhpclient
Rapid Home Provisioning Client is configured
Cluster name: mjk9394
Storage base path: /scratch/aime/storage
Disk group: MJKRHPCDG
Rapid Home Provisioning Server (RHPS): mjk8990clust
Rapid Home Provisioning Server discovery string: 198.51.100.191
Port number: 23795
Rapid Home Provisioning Client is enabled
Rapid Home Provisioning Client is individually enabled on nodes:
Rapid Home Provisioning Client is individually disabled on nodes:
G.8.130 srvctl disable rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl disable rhpclient [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを無効にする特定のノードを指定できます。
例
$ srvctl disable rhpclient -node clusterNode01
G.8.131 srvctl enable rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl enable rhpclient [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・インスタンスを有効化するノードを指定できます。ノードを指定しない場合、Oracle Clusterware構成のすべての高速ホーム・プロビジョニング・クライアントがSRVCTLにより有効化されます。
例
$ srvctl enable rhpclient -node clusterNode03
G.8.132 srvctl modify rhpclient
構文
srvctl modify rhpclient [-clientdata path_to_client_data] [-port rmi_port] [-diskgroup dg_name -storage base_path] [-email email_address -mailserver mail_server_address
-mailserverport mail_server_port]
パラメータ
表G-62 srvctl modify rhpclientコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-clientdata path_to_client_data |
高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・データのパスを変更します。 |
-port rmi_port |
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントで使用されるRMIポート番号を変更します。 |
-diskgroup dg_name |
イメージの記憶域としてのOracle ACFSファイル・システムの作成元となるOracle ASMディスク・グループを変更します。 |
-storage base_path |
すべてのクラスタ・ノードで使用できるが必ずしも共有されない場所を変更します。高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを追加するときにこの場所が存在する必要はありません。すべてのローカルのOracle ACFS記憶域で、すべてのイメージが |
-email email_address |
電子メール・アドレスを変更します。 |
-mailserver mail_server_address |
メール・サーバーのアドレスを変更します。 |
-mailserverport mail_server_port |
メール・サーバーのポート番号を変更します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームでは
root
ユーザーとして実行する必要があります。 -
このコマンドは、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントでのみ実行します。
-
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーに変更が通知されるように、このコマンドを実行した後で、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントで
srvctl stop rhpclient
とsrvctl start rhpclient
を実行する必要があります。
G.8.133 srvctl relocate rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl relocate rhpclient -node node_name
使用上の注意
高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・インスタンスの再配置先ノードを指定します。
例
$ srvctl relocate rhpclient -node crsNode03
G.8.134 srvctl remove rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl remove rhpclient [-force]
使用上の注意
必要に応じて、-force
パラメータを使用し、すべての依存性を無視して、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・インスタンスを強制的に削除することもできます。
G.8.135 srvctl start rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl start rhpclient [-node node_name]
使用上の注意
高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・インスタンスを起動するノードを指定します。ノードを指定しない場合、高速ホーム・プロビジョニング・クライアントが起動されるノードがOracle Clusterwareによって決定されます。高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・リソースのカーディナリティは1です。Oracle Clusterwareは、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・リソースが起動されるときに配置を決定します。
例
crs3
という名前のノードで高速ホーム・プロビジョニング・サーバーが起動されます。$ srvctl start rhpclient -node crs3
G.8.136 srvctl status rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status rhpclient
使用上の注意
このコマンドには、-help
以外のパラメータは指定できません。
例
$ srvctl status rhpclient
Rapid Home Provisioning Client is enabled
Rapid Home Provisioning Client is running on node mjk1270093
G.8.137 srvctl stop rhpclient
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop rhpclient
使用上の注意
このコマンドには、-help
以外のパラメータは指定できません。
G.8.138 srvctl add rhpserver
構文
srvctl add rhpserver -storage base_path -diskgroup disk_group_name [-email email_address -mailserver mail_server_address
-mailserverport mail_server_port]
パラメータ
表G-63 srvctl add rhpserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-storage base_path |
すべてのクラスタ・ノードで利用できる場所を指定します。この場所を共有する必要はありません。サーバーのカタログはこの場所に保持され、イメージ・ファイル・システムはすべて |
-diskgroup disk_group_name |
イメージを格納するためのOracle ACFSファイル・システムの作成元となる特定のOracle ASMディスク・グループを指定します。 |
-email email_address |
電子メール・アドレスを指定します。 |
-mailserver mail_server_address |
メール・サーバーのアドレスを指定します。 |
-mailserverport mail_server_port |
メール・サーバーのポート番号を指定します。 |
使用上の注意
-
このコマンドを実行するには、LinuxおよびUNIXプラットフォームでは
root
ユーザーである必要があります。 -
Oracle Clusterwareをインストールしたユーザーがデフォルト・ユーザーになり、高速ホーム・プロビジョニング・サーバー・リソースのユーザー・リストに追加されます。
G.8.139 srvctl config rhpserver
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl config rhpserver
例
$ srvctl config rhpserver
Storage base path: /scratch/aime/storagedg
Disk Groups: MJKRHPSDG
Port number: 23795
Rapid Home Provisioning Server is enabled
Rapid Home Provisioning Server is individually enabled on nodes:
Rapid Home Provisioning Server is individually disabled on nodes:
G.8.140 srvctl disable rhpserver
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl disable rhpserver [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーを無効化するノードを指定できます。
例
$ srvctl disable rhpserver -node clusterNode01
G.8.141 srvctl enable rhpserver
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl enable rhpserver [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーを有効化するノードを指定できます。ノードを指定しない場合、Oracle Clusterware構成のすべての高速ホーム・プロビジョニング・サーバーがSRVCTLにより有効化されます。
例
$ srvctl enable rhpserver -node clusterNode03
G.8.142 srvctl modify rhpserver
構文
srvctl modify rhpserver [-port rmi_port [-force]] [-email email_address -mailserver mail_server_address
-mailserverport mail_server_port]
パラメータ
表G-64 srvctl modify rhpserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-port rmi_port |
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーで使用されるRMIポート番号を変更します。 |
-force |
このパラメータを指定すると、リソースが停止して再起動し、変更が有効になります。 |
-email email_address |
電子メール・アドレスを変更します。 |
-mailserver mail_server_address |
メール・サーバーのアドレスを変更します。 |
-mailserverport mail_server_port |
メール・サーバーのポート番号を変更します。 |
G.8.143 srvctl relocate rhpserver
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl relocate rhpserver [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーを再配置するノードを指定できます。
例
$ srvctl relocate rhpserver -node crsNode03
G.8.144 srvctl remove rhpserver
構文
srvctl remove rhpserver [-resource] [-force] [-verbose]
パラメータ
表G-65 srvctl remove rhpserverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-resource |
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーのリソースのみを削除して、そのリポジトリが影響を受けないようにすることができます。 |
–force |
すべての依存性を無視し、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーを強制的に削除します。 |
–verbose |
冗長出力を表示します。 |
G.8.145 srvctl start rhpserver
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl start rhpserver [-node node_name]
使用上の注意
必要に応じて、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーを起動するノードを指定できます。
例
clusterNode03
という名前のノードで高速ホーム・プロビジョニング・サーバーが起動します。$ srvctl start rhpserver -node clusterNode03
G.8.146 srvctl status rhpserver
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl status rhpserver
使用上の注意
このコマンドには、-help
以外のパラメータは指定できません。
例
$ srvctl status rhpserver
Rapid Home Provisioning Server is enabled
Rapid Home Provisioning Server is running on node mjk1270089
G.8.147 srvctl stop rhpserver
注意:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl stop rhpserver
使用上の注意
このコマンドには、-help
以外のパラメータは指定できません。
G.8.148 srvctl update instance
接続先のOracle ASMインスタンスをデータベース・インスタンスまたはOracle ASM IOServerインスタンスに変更します。
このコマンドでは、1つ以上の特定のデータベース・インスタンスまたはOracle ASM IOServerインスタンスをOracle ASMの1つのインスタンスから切断し、それをOracle ASMまたはOracle ASM IOServerの他の特定のインスタンス、あるいは再配置するインスタンスによって選択されたインスタンスに接続します。
構文
srvctl update instance {-database database_name | -ioserver} {-instance instance_name,... | -node node1,...}
[-targetinstance {ASM_instance_name | IOServer_instance_name}]
パラメータ
表G-66 srvctl update instanceコマンドのパラメータ
コマンド・オプション | 説明 |
---|---|
|
更新対象がデータベース・インスタンスかOracle ASM IOServerインスタンスかを指定します。データベースを指定している場合は、データベースの一意の名前を指定する必要があります。データベース・インスタンスを更新するよう選択し、その接続先のターゲット・インスタンスを指定する場合、そのインスタンスはOracle ASM IOServerインスタンスである必要があります。Oracle ASM IOServerインスタンスを再配置するよう選択し、その接続先のターゲット・インスタンスを指定する場合、そのインスタンスはOracle ASMインスタンスである必要があります。 |
|
更新するインスタンスの名前を指定するか、インスタンスが実行されるノードの名前を指定します。更新する実行中のインスタンスが複数ある場合、または特定のインスタンスが実行されているノードが複数ある場合は、名前のカンマ区切りリストを指定できます。 注意: Oracle ASMインスタンスの名前を指定した場合、または実行されていないインスタンスを指定した場合は、コマンドが失敗します。 |
|
必要に応じて、更新するインスタンスの接続先のターゲット・インスタンスを指定できます。ターゲット・インスタンスは、Oracle ASMインスタンスまたはOracle ASM IOServerインスタンスにすることができます。 |
例
Oracle ASM IOServerインスタンスを切断して、別のOracle ASMインスタンスに再接続するには、次のコマンドを実行します。
$ srvctl update instance -ioserver -instance +IOS2 -targetinstance +ASM4
G.8.149 srvctl add vm
構文
srvctl add vm -name resource_name -vm "list_of_vms" [-serverpool server_pool_name | -category server_category
| -node "node_list"] [–stoptimeout stop_timeout] [-checkinterval check_interval]
パラメータ
表G-67 srvctl add vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name resource_name |
仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。名前が一意でない場合、コマンドでエラーが発生します。 |
-vm "list_of_vms" |
仮想マシン・リソースに追加する仮想マシン名または仮想マシンIDのカンマ区切りリストを指定します。リストは、二重引用符( 現在、Oracle Clusterwareではこのリストの先頭にある仮想マシンが優先されるため、最も重要な仮想マシンを最初にリストする必要があります。 |
-serverpool server_pool_name | -category server_category | -node "node_list" |
必要に応じて、仮想マシン・リソースを追加するサーバー・プールの名前、サーバー・カテゴリまたはノードのリストを指定できます。 ノードのリストは、二重引用符( ノードのリストを指定する場合、ノードの数は指定する仮想マシン・リソースの数以上である必要があります。 |
–stoptimeout stop_timeout |
必要に応じて、停止タイムアウトを秒単位で指定できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは180です。 |
-checkinterval check_interval |
必要に応じて、チェック間隔を秒単位で指定できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは10です。 |
使用上の注意
仮想マシン・リソースを追加する前に、srvctl add ovmm
を実行して、仮想マシン・マネージャの資格証明を追加する必要があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl add vm -name vmres -vm vm1 -node node1
G.8.150 srvctl check vm
構文
srvctl check vm -name resource_name [-vm vm_name | -node node_name]
パラメータ
表G-68 srvctl check vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name resource_name |
ステータスを確認する仮想マシン・リソースの名前を指定します。 |
-vm vm_name |
指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定します。 |
-node node_name |
または、仮想マシンが存在するノードの名前を指定します。 |
G.8.151 srvctl config vm
構文
srvctl config vm [-name unique_name]
使用上の注意
構成情報を表示する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。特定の仮想マシン・リソースを指定しない場合、クラスタ内のすべての仮想マシン・リソースが表示されます。
例
このコマンドでは、使用されるコマンド構文に応じて、次のような出力が表示されます。
$ srvctl config vm -name vmres1
VM resource name: vmres1
VMs: vm1, y, vm3
VM Names: x, y, z
VM IDs: vm1, vm2, vm3
Server pool: vmpool
Server category:
Nodes:
Stop Timeout: 7
Check Interval: 5
VM resource "vmres1" is enabled.
VM resource is individually enabled on nodes:
VM resource is individually disabled on nodes:
VM resource is individually disabed for VMs: vm2,vm3
$
$ srvctl config vm
vmres1
vmres2
vmres3
$
G.8.152 srvctl disable vm
構文
srvctl disable vm -name unique_name [-vm "vm_list" | -node node_name]
パラメータ
表G-69 srvctl disable vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
無効にする仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。 |
-vm "vm_list" |
指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定するか、名前またはIDのリストを二重引用符( |
-node node_name |
または、仮想マシンが存在するノードの名前を指定します。このパラメータを指定すると、そのノードでは指定したリソースのインスタンスが実行されなくなります。 |
使用上の注意
オプション・パラメータを指定しない場合、仮想マシン・リソースが無効になり、すべてのノードの有効または無効の状態がパージされますが、リソース内の仮想マシンの状態は変更されません。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl disable vm -name vmres -vm "vm1,vm2,vm3"
G.8.153 srvctl enable vm
構文
srvctl enable vm -name unique_name [-vm "vm_list" | -node node_name]
パラメータ
表G-70 srvctl enable vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
有効にする仮想マシン・リソースの名前を指定します。 |
-vm vm_list |
指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定するか、名前またはIDのリストを二重引用符( |
-node node_name |
または、仮想マシンが存在するノードの名前を指定します。このパラメータを指定すると、そのノードでは指定したリソースのインスタンスが実行されなくなります。 |
使用上の注意
オプション・パラメータを指定しない場合、仮想マシン・リソースが有効になり、すべてのノードの有効または無効の状態がパージされますが、リソース内の仮想マシンの状態は変更されません。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl enable -name vmres -node node3
G.8.154 srvctl modify vm
構文
srvctl modify vm -name uniquee_name [-addvm "list_of_vms" | -removevm "list_of_vms"
[-serverpool server_pool_name | -category server_category | -node "node_list"]
[–stoptimeout stop_timeout] [-checkinterval check_interval]
パラメータ
表G-71 srvctl modify vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
変更する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。 |
-addvm "list_of_vms" |
仮想マシン・リソースに追加する仮想マシン名または仮想マシンIDのカンマ区切りリストを二重引用符( |
-removevms "list_of_vms" |
仮想マシン・リソースから削除する仮想マシン名または仮想マシンIDのカンマ区切りリストを指定します。まだ実行されている仮想マシン・リソースの既存のインスタンスがある場合、仮想マシンは削除できません。設定すると、エラーが発生します。 |
-serverpool server_pool_name | -category server_category | -node "node_list" |
仮想マシン・リソースが属するサーバー・プール、サーバー・カテゴリまたはノードのリストを変更できます。 ノードのリストは、二重引用符( ノードのリストを指定する場合、ノードの数は指定する仮想マシン・リソースの数以上である必要があります。 |
–stoptimeout stop_timeout |
停止タイムアウトを秒単位で変更できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは180です。 |
-checkinterval check_interval |
チェック間隔を秒単位で変更できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは10です。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl modify vm -name vmres -addvm vm2 -removevm vm1 -stoptimeout 93
G.8.155 srvctl relocate vm
構文
srvctl relocate vm -name unique_name {-vm vm_name | -srcnode source_node_name}
-node destination_node_name]
パラメータ
表G-72 srvctl relocate vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
再配置する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。 |
-vm vm_name |
仮想マシン・リソースの再配置先のノードの名前とともに、仮想マシン・リソースの再配置先の指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定します。 |
-srcnode source_node_name |
または、仮想マシン・リソースの再配置元のノードを指定できます。 |
-node destination_node_name |
必要に応じて、仮想マシン・リソースの再配置先の宛先ノードの名前を指定できます。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl relocate -name vmres -vm vm1 -node node3
G.8.156 srvctl remove vm
構文
srvctl remove vm -name unique_name [-force]
使用上の注意
削除する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定し、必要に応じて、実行中の仮想マシン・リソースを強制的に削除できます。
G.8.157 srvctl start vm
構文
srvctl start vm -name unique_name [-vm vm_name -node node_name]
パラメータ
表G-73 srvctl start vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name resource_name |
起動する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。 |
-vm vm_name |
必要に応じて、起動する仮想マシン・リソースが存在する仮想マシンを指定できます。 |
-node node_name |
必要に応じて、起動する仮想マシン・リソースを含む仮想マシンが存在するノードの名前を指定できます。 |
使用上の注意
-vm
パラメータと-node
パラメータを一緒に使用して、特定のノードの特定の仮想マシン・リソースを起動できます。-vm
パラメータのみを使用して特定の仮想マシン・リソースを起動することも、-node
パラメータのみを使用して特定のノードに存在する仮想マシン・リソースを起動することもできます。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl start vm -name vmres -vm vm3 -node node3
G.8.158 srvctl status vm
構文
srvctl status vm -name unique_name [-vm vm_name | -node node_name]
パラメータ
表G-74 srvctl status vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
ステータスを表示する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。 |
-vm vm_name |
必要に応じて、ステータスを表示する仮想マシン・リソースが存在する仮想マシンを指定できます。 |
-node node_name |
必要に応じて、ステータスを表示する仮想マシン・リソースを含む仮想マシンが存在するノードの名前を指定できます。 |
例
このコマンドでは、指定したパラメータに応じて、次のような出力が返されます。
$ srvctl status vm -name vmres1 -vm vm1
Virtual machine "vm1" of VM resource "vmres1" is running on node aime1.
$
$ srvctl status vm -name vmres1
Virtual machine "vm1" of VM resource “vmres1” is running on node aime1.
Virtual machine "vm2" of VM resource “vmres1” is not running.
Virtual machine "vm3" of VM resource “vmres1” is running on node aime3
$
$ srvctl status vm -name vmres1 -vm vm1 -S 1
result: vm_resource={vmres1} inst_name={vm1} node_name={aime1} up={true}
$
G.8.159 srvctl stop vm
構文
srvctl stop vm -name unique_name [-vm vm_name | -node node_name]
パラメータ
表G-75 srvctl stop vmコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name unique_name |
停止する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。 |
-vm vm_name |
必要に応じて、停止する仮想マシン・リソースが存在する仮想マシンを指定できます。 |
-node node_name |
必要に応じて、停止する仮想マシン・リソースを含む仮想マシンが存在するノードの名前を指定できます。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl stop vm -name vmres1 -node node1