IPv4およびIPv6プロトコルの要件

Oracle Grid InfrastructureとOracle RACは、RFC 2732で指定されている標準IPv6のアドレス表記法と、RFC 4193で定義されているグローバルおよびサイトローカルのIPv6アドレスをサポートしています。

パブリックVIPの構成

クラスタ・メンバー・ノードのインタフェースは、IPv4、IPv6または両方のタイプのインターネット・プロトコル・アドレスを使用するように構成できます。インストール中、指定するパブリック・ネットワークのVIPをIPv4またはIPv6タイプのアドレスとして構成できます。インストール中に、クラスタのIPv6サブネットのアドレスに解決されるVIPおよびSCAN名を選択し、そのサブネットをパブリックとして選択すると、IPv6クラスタを構成できます。インストール後は、IPv4アドレスとIPv6アドレスを組み合せてクラスタ・メンバー・ノードを構成することもできます。

IPv4クラスタに静的な仮想IP (VIP)アドレスを使用してインストールを行う場合、インストール時に指定したVIP名はIPv4アドレスのみに解決されます。静的なIPv6アドレスを使用してインストールを行う場合、インストール時に指定したVIP名はIPv6アドレスのみに解決されます。

インストール時、IPv4とIPv6の両方のアドレスに解決されるVIPおよびSCAN名を使用してクラスタは構成できません。一部のクラスタ・メンバー・ノードのVIPおよびSCANSはIPv4アドレスに解決され、他のクラスタ・メンバー・ノードのVIPおよびSCANはIPv6アドレスに解決されるようには構成できません。この構成はサポートされていません。

プライベートIPインタフェース(インターコネクト)の構成

プライベート・ネットワークをIPv4ネットワークまたはIPv6ネットワークとして構成できます。

冗長ネットワーク・インタフェース

パブリックまたはVIPノード名で冗長ネットワーク・インタフェースを構成する場合、冗長ペアの両方のインタフェースを同じアドレス・プロトコルに構成します。また、プライベートIPインタフェースで同じIPプロトコルが使用されていることを確認します。Oracleでは、IPプロトコルが混在する冗長インタフェース構成を使用する名前がサポートされません。冗長ペアの両方のネットワーク・インタフェースは、同じIPプロトコルで構成する必要があります。

GNSまたはマルチクラスタのアドレス

Oracle Grid InfrastructureはIPv4 DHCPアドレス、およびRFC 2462に記載されているステートレス・アドレス自動設定プロトコルで構成されているIPv6アドレスをサポートします。

注意:

RFC 1884で定義されているリンクローカルとサイトローカルのIPv6アドレスはサポートされません。